デンマークワーホリ費用の内訳|1年総額・貯金の目安・収入まで
デンマークワーホリの費用を2026年7月時点の一次情報で整理。ビザ申請料は無料、資金証明は15,000クローネ+帰国航空券が条件です。初期費用と月の生活費の内訳、就労6ヶ月上限をふまえた1年の収支シミュレーション、貯金の目安まで体験談つきで解説します。

結論:デンマークワーホリ1年の費用総額
「デンマークのワーホリって、結局いくらかかるの?」——物価が高い北欧だけに、費用の全体像がつかめず一歩を踏み出せない人は多いはずです。この記事では、出発前の初期費用・月の生活費・現地収入・1年の総額を、デンマーク移民局(SIRI)の一次情報と実際にコペンハーゲンで暮らした人の体験談をもとに整理しました。結論から言うと、1年間の支出はおよそ250〜300万円。ただし現地で認められている「最大6ヶ月」の就労をうまく使えば、実質負担は大きく減らせます。
項目 | 目安 |
|---|---|
出発前に払う費用 | 約36〜53万円 |
ビザ(居住許可)申請料 | 0円(日本国籍は無料) |
現地の生活費 | 月約19〜29万円(コペンハーゲン) |
1年間の支出総額 | 約250〜300万円 |
現地収入(就労は最大6ヶ月・額面) | 最大約200〜230万円 |
実質負担の目安 | 約50〜300万円(働き方で大きく変動) |
出発前に用意したい貯金 | 150〜200万円 |
※本記事の円換算は1DKK(デンマーク・クローネ)=約24.6円(2026年7月時点)で計算した概算です。為替は日々変動するため、実際の金額は前後します。制度・金額も改定されることがあるため、申請前に必ずデンマーク移民局(SIRI)や在日デンマーク大使館の公式情報で最新を確認してください。
デンマークは1年の滞在中に働ける期間が合計6ヶ月までと決まっているぶん、オーストラリアなどの英語圏ワーホリとはお金の計画の立て方が変わります。国の基本情報やビザ条件の全体像はデンマークの留学・ワーホリ情報ページにまとめているので、あわせて参考にしてください。
出発前にかかる初期費用の内訳
まず、日本を出発するまでに「実際に支払う」お金です。デンマークワーホリの大きな特徴は、日本国籍ならビザ(正確には居住・労働許可)の申請料が無料なこと。オーストラリアやカナダのように数万円の申請料がかからないため、初期費用は航空券と保険が中心になります。
項目 | 金額の目安 | 補足 |
|---|---|---|
ビザ申請料(SIRI) | 0円 | 日本国籍は手数料免除。ただしビザ申請センター(VFS)のサービス料が別途かかる場合があります |
往復航空券 | 15〜25万円 | 直行便は少なく、経由便が中心。時期で大きく変動します |
海外旅行保険(1年) | 20〜25万円 | クレジットカード付帯だけでは期間・補償が足りないことが多いです |
書類・写真・交通費などの雑費 | 1〜3万円 | 残高証明書の発行料、証明写真、VFSへの交通費など |
合計 | 約36〜53万円 |
保険については、デンマークでは住所が決まってCPR番号(住民登録番号)を取得すると公的医療サービスの対象になるのが基本です。とはいえ、登録が済むまでの期間や、公的医療でカバーされない範囲(歯科や持ち物の盗難など)があるため、海外旅行保険には必ず加入しておくのが安全です。
資金証明:15,000クローネ+帰国航空券が条件
初期費用と別に、申請時には「現地で生活していける資金」を証明する必要があります。SIRI(デンマーク移民局)が定める条件は次のとおりです(2026年7月時点)。
資金証明の内訳 | 金額 | 円換算の目安 |
|---|---|---|
滞在資金 | DKK 15,000 | 約37万円 |
帰国用の資金 | 帰国航空券、またはDKK 5,000 | 約12万円 |
航空券を持たない場合の合計 | DKK 20,000 | 約49万円 |
つまり、帰国航空券があればDKK 15,000(約37万円)、なければDKK 20,000(約49万円)の残高証明を用意することになります。年齢は申請時18〜30歳、滞在は入国日から最長1年、発給数の上限(定員)は2026年7月時点で設けられていません。審査には通常3ヶ月前後(追加確認があると4ヶ月程度)かかるとされているため、渡航希望日から逆算して早めに動きましょう。
なお、制度上は合法的に滞在している国からの申請も可能とされていますが、審査中に無ビザ滞在の期限が切れるリスクがあります。実際に現地で申請して苦労した先輩の声があります。
“VISA類を必ず全て完璧にしてからデンマークに飛び立つことを強くおすすめします!私は行けるべ、とビザをデンマークで取得することを選びました。そしたら、ビザが中々降りず一時帰国の羽目になったので、VISA関係は完璧にしてから飛び立ちましょ!
女性 22歳 デンマーク・コペンハーゲン 11ヶ月 ★4.0 体験談を読む →
ビザが下りないまま渡航すると、一時帰国の航空券代という「予定外の出費」が発生します。許可を受け取ってから渡航するのが、結果的にいちばんの節約です。申請ステップの詳細や必要書類はデンマークワーホリ完全ガイドで解説しています。
現地の生活費:月いくらかかる?
デンマークの生活費は世界でも指折りの高さです。首都コペンハーゲンを基準に、節約して暮らす場合と標準的に暮らす場合の月額を積み上げると、次のようになります(暮らし方で変わる目安です)。
項目 | 節約ライン | 標準ライン |
|---|---|---|
家賃(シェア1室) | 11万円 | 16万円 |
食費(自炊中心) | 4万円 | 6万円 |
光熱費・通信費 | 2万円 | 2.5万円 |
交通費(自転車中心) | 0.5万円 | 1.5万円 |
交際費・娯楽 | 1.5万円 | 3万円 |
月額合計 | 約19万円 | 約29万円 |
当サイトの試算では、この中間にあたる月21万円前後を標準的な目安としています。都市別・期間別に自分の条件で計算したい人は、デンマークの費用試算ページの「費用かんたん試算」を使ってみてください。
家賃:最大の固定費。デポジットにも注意
費用の主役は家賃です。コペンハーゲンではシェアハウスや間借りの1室でも月11万円前後から、立地の良い個室なら16万円を超えることも珍しくありません。さらにデンマークでは、入居時に家賃1〜3ヶ月分のデポジット(保証金)や前払い家賃を求められるのが一般的で、入居初月は家賃の2〜4倍のお金が一気に出ていくことがあります。渡航直後の資金計画には、このデポジット分も忘れずに組み込んでください。
食費・外食:外食は日本の2〜3倍の感覚
外食は特に高く、カフェのランチで100DKK(約2,500円)を超えることも普通です。一方でスーパーの食材は工夫次第で抑えられるため、自炊が節約の絶対条件になります。自炊中心なら食費は月4万円程度に収められます。
通信費・光熱費:SIMは安く、光熱費は「込みかどうか」を確認
意外な節約ポイントが通信費です。デンマークの携帯料金は比較的手頃で、プリペイドや格安プランなら月100〜150DKK(約2,500〜3,700円)程度から使えるのが一般的です。一方、光熱費は冬の暖房でかさみやすいため、シェアハウスを探すときは「家賃に光熱費・Wi-Fiが含まれるか」を必ず確認しましょう。込みの物件を選ぶと、月々の変動が減って資金計画が立てやすくなります。
都市による差:オーフスなど第2都市は安め
第2の都市オーフスや地方都市は、コペンハーゲンより家賃が1〜3万円ほど抑えめです。大学都市で若者が多く、落ち着いた環境で費用も抑えたい人には有力な選択肢です。
収入面:法定最低賃金がない国で、いくら稼げる?
費用が高いデンマークですが、そのぶん賃金水準も世界トップクラスです。収入面には、他のワーホリ協定国と大きく違うポイントが2つあります。
最低賃金は「法律」ではなく「労働協約」で決まる
意外に知られていませんが、デンマークには国が定める法定最低賃金がありません。賃金は、業種ごとに労働組合と経営者団体が結ぶ「労働協約」で実質的な下限が決まる仕組みです。その水準は高く、2026年時点では小売・飲食などの未経験職でも時給おおむね128〜150DKK(約3,100〜3,700円)程度が協約上の目安とされています。日本のアルバイトの2〜3倍の時給水準ですが、協約や職種で異なるため、求人ごとに労働条件を必ず確認しましょう。
就労は「滞在12ヶ月のうち合計6ヶ月まで」
もう1つの重要ルールがこれです。デンマークのワーキングホリデーで認められる就労は、1年の滞在中、合計6ヶ月まで(2026年7月時点・SIRI公式)。この6ヶ月は「雇用主から給与が支払われた月の数」で数えられます。また、自営業や起業は認められていません。「1年フルで働いて費用を全部回収する」計画は立てられない、という前提でお金の計画を作る必要があります。
月収シミュレーション:働けた月は額面30万円台も
仮に時給130DKKで週30時間(月約120時間)働けた場合、月収は約15,600DKK=額面で約38万円になります。ここから税金や労働市場拠出金が引かれるため手取りは減りますが、働けた月については、高い生活費を収入でまかなうことは十分現実的です。実際にコペンハーゲンで働いた先輩も、賃金水準の高さを実感しています。
“冬の時期は本当にどこの仕事場も求人を募集していなくて、お仕事に着くのに2.3ヶ月かかりました。
女性 22歳 デンマーク・コペンハーゲン 11ヶ月 ★4.0 体験談を読む →
このように、仕事が見つかるまで2〜3ヶ月かかるケースは珍しくありません。特に冬は観光・飲食の求人が減ります。「渡航してすぐ稼げる」前提にせず、無収入でも2〜3ヶ月暮らせる予備費(生活費40〜60万円分)を持って渡航することが、デンマークワーホリの資金計画でいちばん大切なポイントです。
1年間の収支シミュレーション:3パターン
ここまでの数字を組み合わせて、1年間の「実質負担」を3つのパターンで試算します。収入は税金などが引かれる前の額面のため、実際の負担は差し引きよりも数十万円多めに見ておくと安全です。
パターン | 1年の支出 | 現地収入(額面) | 実質負担の目安 |
|---|---|---|---|
A:節約生活+上限の6ヶ月しっかり働く | 約265万円 | 約200〜230万円 | 約50〜120万円 |
B:標準的な生活+4ヶ月働く(職探しに3ヶ月) | 約300万円 | 約120〜140万円 | 約170〜210万円 |
C:学び・旅行中心でほとんど働かない | 約265〜300万円 | 0〜20万円 | 約260〜300万円 |
パターンAの支出は「初期費用約37万円+節約ラインの生活費19万円×12ヶ月」、パターンBは「初期費用約48万円+月21万円×12ヶ月」で計算しています。ポイントは、同じ1年でも働き方しだいで実質負担が200万円以上変わること。就労上限が6ヶ月だからこそ、「いつ働くか」「どれだけ働くか」の設計が費用を左右します。
ちなみに、当サイトのワーホリ全体の目安では「1年の費用は100〜250万円」が相場ですが、デンマークはその上限側に位置する高コスト国です。そのぶん時給水準も高いため、「支出は多いが回収もしやすい国」と捉えるのが実態に近いでしょう。北欧の他の国(スウェーデン・ノルウェーなど)と迷っている人は、賃金・物価・ビザ条件のバランスで比較検討するのがおすすめです。
出発前に用意したい貯金は150〜200万円
資金証明のDKK 15,000(約37万円)は、あくまで「審査に必要な最低ライン」です。実際には、初期費用(約36〜53万円)に加えて、仕事が見つかるまでの生活費と家のデポジットを現金で払える状態が必要になります。最低150万円、標準的な暮らしや冬渡航なら200万円を目安に準備すると、職探しが長引いても慌てずに済みます。
デンマークワーホリの費用を抑える5つのコツ
- 移動は自転車を基本にする:コペンハーゲンは世界有数の自転車都市。中古自転車を手に入れれば、月1万円以上かかりうる交通費を月数千円まで圧縮できます。
- 自炊を徹底し、外食は「ここぞ」に絞る:外食1回で2,500円超が当たり前の国です。自炊中心にするだけで、食費は標準ラインより月2万円前後変わります。
- シェアハウスを選び、契約前にデポジット条件を確認する:単身向け賃貸より月数万円安く、光熱費込みの物件もあります。なお人気都市では住宅詐欺の報告もあるため、内見前の送金は避けましょう。
- オーフスなど第2都市も候補に入れる:家賃相場が下がるだけでなく、日本人が少ない環境になりやすいのも魅力です。
- 職探しは日本にいるうちから始める:英文CV(履歴書)の準備や求人サイトへの登録を渡航前に済ませ、無収入期間を1ヶ月でも短くすることが最大の節約になります。求人が増える春〜夏に合わせて渡航時期を設計するのも有効です。
よくある質問
デンマークワーホリのビザ申請料は本当に無料ですか?
はい。日本国籍の場合、デンマーク移民局(SIRI)へのワーキングホリデー(居住・労働許可)申請に手数料はかかりません(2026年7月時点)。ただし、ビザ申請センター(VFS)のサービス料や、残高証明書の発行料などの実費は別途かかる場合があります。最新の条件は必ずSIRI公式サイトで確認してください。
貯金はいくらあれば行けますか?
審査上はDKK 15,000(約37万円)+帰国航空券(またはDKK 5,000)の資金証明で申請できます。ただし現実には、初期費用と「仕事が見つかるまでの2〜3ヶ月」の生活費・住居デポジットが必要なため、150〜200万円を用意してから渡航するのがおすすめです。
デンマークに最低賃金がないというのは本当ですか?
本当です。デンマークには法定最低賃金がなく、賃金は業種ごとの労働協約で実質的な下限が決まります。2026年時点では、未経験でも働きやすい職種で時給128〜150DKK(約3,100〜3,700円)程度が協約水準の目安です。協約・職種によって異なるため、雇用契約の条件は必ず書面で確認しましょう。
ワーホリ中はどのくらい働けますか?
滞在できる12ヶ月のうち、就労は合計6ヶ月までです(給与が支払われた月の数でカウント)。自営業や起業は認められていません。滞在の主目的はあくまで「休暇」とされている点も覚えておきましょう。
給料から税金はどのくらい引かれますか?
デンマークで働いて得た収入には、税金や労働市場拠出金がかかります。実際にいくら引かれるかは、収入額・働いた期間・適用される控除によって大きく変わるため、一概には言えません。収支計画では「額面どおりには残らない」前提で少なめに見積もっておき、詳細は雇用主やデンマーク税務当局(Skattestyrelsen)の案内で確認してください。就労にはCPR番号と納税者情報の登録が必要になる点も覚えておきましょう。
語学学校やデンマーク語学習の費用はどのくらいかかりますか?
デンマークは英語が非常によく通じるため、英語力があれば語学学校なしでも生活を始められます。デンマーク語を学びたい場合は、居住登録などの条件を満たすと公的なデンマーク語コースを無料で受講できる制度があります(自治体によりデポジットや条件あり)。詳細は滞在先の自治体で確認してください。
まとめ:支出250〜300万円、収入設計しだいで負担は半分以下に
デンマークワーホリの費用のポイントをおさらいします。
- ビザ申請料は無料。資金証明はDKK 15,000+帰国航空券(またはDKK 5,000)
- 出発前に払う費用は約36〜53万円、生活費は月19〜29万円(コペンハーゲン)
- 1年の支出総額は約250〜300万円。ただし時給約3,000円超の高賃金で、働けば大きく回収できる
- 就労は滞在12ヶ月中、合計6ヶ月まで。仕事探しに2〜3ヶ月かかることもあるため、貯金150〜200万円で渡航が安心
物価の高さだけを見ると身構えてしまいますが、「高コスト・高賃金・就労6ヶ月」という特徴を理解して設計すれば、負担を抑えながら世界有数の幸福度を誇る国での1年を実現できます。ビザの申請手順や暮らしの全体像は本文で紹介した完全ガイドを、都市別・期間別の自動試算は費用試算ページをあわせて活用してください。制度・金額は変わることがあるため、最終的な判断の前に必ずSIRI・在日デンマーク大使館・外務省の最新情報をチェックしてください。