カナダの大自然と温かい人々に癒やされ、自分を好きになれた1年間
基本情報
| 出発時の年齢 | 23歳 |
|---|---|
| 渡航先 | 🇨🇦 カナダ |
| 主な滞在都市 | バンクーバー |
| 滞在期間 | 11ヶ月 |
投稿者: ハル
大学卒業後、就職活動に失敗して自信を失っていた私は、「誰も知らない場所でリセットしたい」という思いでカナダへ渡りました。最初は英語も全く話せず、スーパーのレジでさえ緊張して声が震えるほどでした。
転機となったのは、語学学校で出会ったメキシコ人の友人との会話です。彼女は「ハルの英語は完璧じゃないけど、あなたの笑顔は最高。言葉に頼らなくても伝わるものはたくさんあるよ」と言ってくれました。その言葉で肩の力が抜け、完璧主義だった自分を捨てることができました。
後半の半年間は、現地のベーカリーでレジ打ちの仕事を勝ち取ることができました。朝5時に起きて、焼き立てのパンの香りに包まれながら、地元の常連客と「今日はいい天気だね」といった些細な会話を交わす。そんなシンプルな生活が、ボロボロだった私の心を少しずつ再生してくれました。
休日はハイキングに出かけ、グラウス・マウンテンの頂上からバンクーバーの街並みを見下ろした時、自分の悩みがいかに小さなものだったかを実感しました。カナダの大自然は、ただそこに存在しているだけで私を肯定してくれるような強さがありました。
この1年で学んだのは、英語のスキル以上に「自分を慈しむこと」の大切さです。何者でもない自分を受け入れ、自分の足で異国の地を歩いたという経験は、今の私の揺るぎない自信になっています。
良かった点
- ✓バンクーバーの最大の魅力は、都会のすぐ隣に雄大な大自然が広がっていることです。夏は夜の9時過ぎまで明るく、仕事終わりに友人とスタンレーパークへ行き、海辺で夕日を眺めながら散歩をするのが日課でした。冬はバスで30分も行けば本格的なスキー場があり、スノーボードを存分に楽しむことができます。 また、カナダの人々は非常に穏やかで親切です。バスを降りる時に誰もが運転手に「Thank you!」と声をかける文化や、知らない人同士でもエレベーターで挨拶を交わす日常に、心がとても温まりました。 多文化主義が浸透しているため、私のような拙い英語を話す外国人に対しても、最後まで根気強く耳を傾けてくれる寛容さがあります。様々なバックグラウンドを持つ人々と接する中で、「こうあるべき」という固定観念から解放され、ありのままの自分を受け入れられるようになったことが、私にとって最大の収穫でした。
大変だった点
- ✕一番の試練は、通称「レインクーバー」と呼ばれる冬の雨の多さでした。11月頃から数ヶ月間、どんよりとした曇り空と霧雨が続くため、日光を浴びられないストレスから気分が落ち込んでしまう「冬季うつ」のような状態になる人が多いです。私も最初の冬は、日本との気候の違いに戸惑い、孤独感も相まって家から出られない時期がありました。 また、物価と家賃の高さも深刻な問題です。特に卵や野菜などの食料品が日本よりずっと高く、外食をするとチップを含めて3,000円〜4,000円はすぐに飛んでしまいます。限られた予算の中でいかに栄養バランスを考えながら自炊するか、常に工夫が必要でした。 仕事探しについても、バンクーバーは非常に人気がある都市のため、一つの求人に何百人も応募が殺到します。英語力に自信がなかった私は、レジュメを何十軒配っても連絡が来ない現実に打ちのめされました。やっと見つけた仕事も、最初は希望していたカフェではなく、日本食レストランのキッチンでした。自分の理想と現実のギャップを埋めるまでには、相当な時間がかかりました。
これから行く人へのアドバイス
冬のバンクーバーに行くなら、ビタミンDのサプリメントと、お気に入りの防水ジャケットを必ず持っていくことをおすすめします!雨の日が多いからこそ、家の中での楽しみを見つけるのも上手になります。また、カナダはとても優しい国ですが、自分からアクションを起こさないと何も始まりません。勇気を出して一歩踏み出せば、必ず誰かが手を差し伸べてくれます。不安はあると思いますが、カナダの美しい景色と優しい人々を信じて、ぜひ飛び込んでみてください。