社会人の台湾短期留学は1週間から|通える学校と費用・休みの取り方
社会人が1週間から行ける台湾の短期留学を、毎週月曜に始まる台北の民間校と国立台湾師範大学の3週間プログラムで比べました。年休を使った9日間の日程、学費と台北の生活費、ビザの確かめ方とオンライン入境登録、年代別の年齢条件まで分かります。

「仕事は辞めずに、1週間だけ台湾で中国語を学んでみたい」。そう思っても、1週間で受け入れてくれる学校はあるのか、短すぎて意味がないのではないか、ためらう社会人は少なくないはずです。休みをどう取ればよいのか、費用はいくらかかるのかという迷いも重なるでしょう。
そこで本記事では、社会人が1週間から通える台湾の学校と課程を、期間・授業時間・学費で比べられる表にまとめました。学校の公式情報をもとに、1週間で得られることと限界も正直にお伝えします。
あわせて、年休を使った日程の組み方、費用の内訳、入国の準備と年代別の注意点も同じ流れで確かめていきましょう。
社会人が1週間から通える台湾の学校
1週間だけ台湾で中国語を学ぶなら、台北のTMIのように毎週月曜から1週間単位で通える民間の語学学校を選ぶのが現実的です。3〜4週間休めるなら、国立台湾師範大学の語学センター(MTC)の短期課程も候補に入ります。
課程 | 期間 | 授業の量 | 開始日 | 学費 |
|---|---|---|---|---|
TMI 集中コース | 1〜52週 | 週16時間 | 毎週月曜 | 週NT$9,900〜 |
TMI コンボコース | 学校に確認 | 週24時間 | 毎週月曜 | 週NT$16,900〜 |
TMI 個人レッスン | 1日〜 | 週2〜20時間 | 毎週月曜 | 1時間NT$1,100〜 |
MTC 3週間プログラム | 3週間 | 毎日3時間 | 1・2・3・8月 | US$1,250 |
MTC 夏の集中講座 | 4週間 | 月〜木1日4時間 | 6〜7月か7〜8月 | NT$79,000 |
TMIは台北の民間校Taiwan Mandarin Instituteの公式サイト(2026年11月時点)、MTCは2026〜2027年版の案内によります。MTCの3週間プログラムの学費は登録費と教材を含み、宿泊費と食費は別です。
夏の集中講座は別に登録料NT$3,000がかかりますが、4月2日より前に学費を払えば免除されます。最新の料金はそれぞれの公式サイトでご確認ください。
台北のTMIは毎週月曜から1週間単位で通える
1週間だけ学びたい社会人には、毎週月曜に新しい生徒を受け入れる民間校が合っています。たとえば台北のTaiwan Mandarin Institute(TMI)の集中コースは、1週間から52週間まで好きな長さで申し込め、毎週月曜に始まります。
授業は週16時間で、1クラスは最大6人です。レベルは入門から上級までの4段階で、授業は朝9時か11時の開始です。学期の始まりを待たずに、休みが取れた週から通える点が、会社員には大きな利点といえます。
大学のMTCには3週間と夏の4週間の課程
3週間以上まとまって休めるなら、大学付属の語学センターの短期課程も候補です。国立台湾師範大学のMTCは、1・2・3・8月に3週間プログラムを開いており、毎日3時間の授業に、茶道や書道などの文化体験と校外学習が付きます。
対象は18〜75歳で、1人でも申し込むことが可能です。夏には、月曜から木曜に1日4時間学び、企業訪問などの活動も入る4週間の集中講座もあります。大学の学期課程との違いは、台湾短期語学留学の記事で比べているので参考にしてください。
個人レッスンなら1日2時間から組める
授業の時間や内容を自分で決めたいなら、個人レッスンが向いています。TMIの個人レッスンは毎週月曜から始められ、1日2〜4時間、週2〜20時間の範囲で組めるのが特徴です。
短い場合は1日2時間だけでも受けられ、自分の教材を持ち込むこともできます。集中コースに週8時間の個人レッスンを足したコンボコースもあり、仕事で使う表現を先生と練習したい人に合うでしょう。
1週間の台湾留学で得られることと限界
1週間で中国語が話せるようになるわけではありませんが、発音の基礎と旅先で使う表現を、現地の先生から集中して学べます。帰国後も学び続ける前提で、目標を小さく絞ると満足度が上がるでしょう。
1週間は入門レベルの一部を学ぶ期間
TMIは、集中コースの1つのレベルを終えるのに6〜8週間かかるとしています。入門レベルを終えると、350〜450語ほどを話せるようになるという目安です。
つまり1週間は、入門レベルのうち最初の部分を学ぶ期間にあたります。会話がすぐ上達することを期待するより、中国語の音の仕組みや学び方をつかむ期間と考えるのが現実的です。
発音と旅先の会話に目標を絞る
短い期間で手応えを得るには、目標を発音と旅先の会話に絞りましょう。中国語は声の上げ下げ(声調)で意味が変わるため、最初に先生の前で発音を直してもらえる価値は大きいはずです。
授業で習った表現を、その日の午後に食堂や駅で使ってみると、教室の外でも学べます。MTCの3週間プログラムも、教室で学んだことを毎日の生活で使うことを授業の狙いにしています。
帰国後も続ける前提で計画する
1週間の留学を生かすには、帰国後の学び方まで決めてから出発するのがおすすめです。現地で見つけた苦手な発音や、次に学びたい場面を書き留めておけば、日本でオンライン授業や独学を続けるときの目標になります。
次の休みにもう1週間通えば、前回の続きから学べるのも週単位の民間校の利点です。年に何回か通う形にすれば、仕事を休み続けなくても学びを積み上げられます。
休みの取り方と申し込みの流れ
会社員が1週間の留学に行くなら、年休を5日使い、前後の土日をはさむ形が基本です。日程が決まったら学校の開始日に合わせて申し込み、航空券と宿を手配します。
年休は平均で年12.1日取られている
厚生労働省の「令和7年就労条件総合調査」(従業員30人以上の民間企業が対象)によると、2024年に企業が労働者1人に与えた年次有給休暇は平均18.1日で、実際に取られたのは平均12.1日、取得率は66.9%でした。
1週間の留学に使う年休は5日で、平均の付与日数の3割ほどにあたります。ほかの予定との兼ね合いを考えながら、繁忙期を避けて早めに上司と相談しておきましょう。
土日を2回はさむと9日間で行ける
民間校の授業は月曜に始まるので、土曜に出発して翌週の日曜に帰る形にすると、年休5日で9日間の滞在になります。土曜に着けば、日曜に学校までの道や近くの店を確かめてから初日を迎えられるので安心です。
日 | 予定 |
|---|---|
土 | 出発・台北着 |
日 | 学校までの道を確認 |
月〜金 | 授業・年休5日 |
土 | 街歩きで復習 |
日 | 帰国 |
年末年始やゴールデンウィークなどの連休に合わせれば、使う年休をさらに減らせます。ただし連休は航空券が高くなりやすいので、費用とのバランスで決めましょう。
出発までの準備は、次の順に進めると抜けが出にくくなります。
- 年休を取る週を上司と決める
- その週に始まる課程を選んで申し込む
- 学校の場所に合わせて宿を予約する
- 往復の航空券を買う
- 海外の医療保険の補償を確かめる
- 到着3日前から入境登録をする
民間校は毎週始まるため、休みが決まってから申し込んでも間に合いやすいのが利点です。ただしTMIの集中コースは1クラス最大6人なので、日程が固まったら早めに学校へ空きを問い合わせましょう。
MTCの3週間は1・2・3・8月に開く
大学の課程を選ぶ場合は、学校の日程に休みを合わせることになります。MTCの3週間プログラムは1・2・3・8月に開くので、会社の休みが取りやすい時期と重なるかを先に確かめましょう。
3週間となると年休だけでは足りない人も多く、長期休暇の制度やリフレッシュ休暇があれば使い道になります。申し込みの締切は回ごとに決まっており、2027年1月4〜22日の回は2026年12月1日が申し込みと学費の支払いの期限です(2026年11月時点)。オンラインの募集は70人までなので、早めに公式サイトで確かめましょう。
社会人の台湾短期留学の費用
1週間の学費は、民間校の集中コースで約4.8万円からです。これに航空券と宿泊費、現地の生活費、空港からの交通費、海外の医療保険がかかります。
学費は週16時間で約4.8万円から
TMIの集中コースは1週間でNT$9,900からで、欧州委員会の2026年11月のレート(1台湾ドル≒4.87円)で約4.8万円です。週24時間のコンボコースはNT$16,900からで約8.2万円、個人レッスンは1時間NT$1,100からで約5,400円になります。
MTCの3週間プログラムは1,250ドルで、同じレート(1ドル≒158円)で約19.8万円です。1週間あたりにすると民間校の集中コースより高めですが、文化体験や校外学習が含まれます。
台北の生活費は家賃込みで月2万台湾ドルから
MTCの案内によると、台北で暮らす費用は学費を除き、家賃込みで月NT$20,000〜30,000ほどです。円にすると月約9.7万〜14.6万円で、長く住む部屋を借りるときは2か月分の敷金も求められます。
1週間の滞在では部屋を借りるより、ホテルや短期の宿に泊まるのが一般的で、費用は宿の種類と時期で大きく変わります。予約サイトで日程を入れて比べ、学校まで歩けるかもあわせて確かめましょう。
空港からの交通費と海外の医療保険
桃園国際空港から台北駅までは、バスでNT$130〜150、空港MRTでNT$160です。台北駅から学校まではMRTやタクシーを使います。
MTCは、渡航前に自分の国で海外の医療保険に入るよう求めており、学校の団体傷害保険では病気の治療費は補償されないとしています。クレジットカードに付く保険で足りるかも含め、出発前に補償の範囲を確かめておきましょう。
入国の準備と年代別の注意点
日本人は観光などの目的なら90日までビザなしで台湾に入れますが、語学研修が目的の場合の扱いは公的な案内と学校の説明で分かれています。申し込む学校と台北駐日経済文化代表処に確かめ、到着前のオンライン入境登録と、課程の年齢条件もあわせて準備しましょう。
短い研修でもビザの扱いを確かめる
台湾の外交部領事事務局によると、日本人は90日までビザなしで台湾に滞在でき、日数は到着の翌日から数えます。MTCの案内も、MTCで学ぶ期間が3か月未満ならビザなしで入国できるという説明です。
一方、台北駐日経済文化代表処は、語学研修などが目的の人に目的に合ったビザを取るよう案内しています。短い研修でも、学校と代表処に自分の期間で必要な手続きを確かめておくと安心です。最新は公式サイトでご確認ください。
到着前にオンラインで入境登録をする
台湾では2025年10月1日から、紙の入国カードの代わりに、到着前の3日以内にオンラインで入境登録(TWAC)をする仕組みになりました。登録は無料で、移民署は手数料を求める偽のサイトに注意するよう呼びかけているので、公式のtwac.immigration.gov.twから手続きしましょう。
外務省は、帰りの航空券がないと日本で飛行機に乗れないことがあると注意しています。往復の航空券を用意し、パスポートが滞在中ずっと有効かも確かめておきましょう。
夏の集中講座は50歳までの年齢条件
短期の課程には、年齢の条件があるものもあります。MTCの3週間プログラムは18〜75歳が対象ですが、夏の集中講座は18〜50歳が対象と案内されています。
30代や40代ならどちらも選べますが、50代で大学の課程を考えるなら3週間プログラムが候補です。民間校の年齢の条件は公式サイトに書かれていないことがあるので、申し込む前に学校へ確かめておくと安心です。
よくある質問
社会人の台湾短期留学について、よく出る質問への答えをまとめました。
1週間で中国語は話せるようになりますか?
日常会話ができるまでには届きません。TMIは1つのレベルを終えるのに6〜8週間かかるとしています。1週間は、発音の基礎とあいさつや買い物の表現を身につける期間と考えましょう。
50代でも台湾に短期留学できますか?
できます。MTCの3週間プログラムは18〜75歳が対象で、民間校には週単位で通える課程もあります。ただしMTCの夏の集中講座は18〜50歳が対象なので、申し込む課程の条件を確かめましょう。
社会人でも台湾の大学に留学できますか?
大学付属の語学センターなら、社会人も短期課程や学期課程に申し込めます。半年以上学ぶ場合や大学・大学院に進む場合の手続きは、台湾長期留学の記事で紹介しています。
エージェントを使わずに申し込めますか?
個人でも申し込みは可能です。TMIは公式サイトに申込フォームを設けており、MTCの3週間プログラムも1人での申し込みを受け付けています。宿や航空券の手配まで任せたい場合は、エージェントを比べるとよいでしょう。
まとめ
社会人が1週間だけ台湾で学ぶなら、台北のTMIのように毎週月曜に始まる民間校の集中コースが現実的で、学費は週約4.8万円からです。3〜4週間休めるなら、大学のMTCの3週間プログラムや夏の集中講座も選べます。1週間は発音と旅先の会話を学ぶ期間と考え、帰国後も続ける計画を立てると効果が残ります。
次にやることは、年休を取れる週を決め、その週に始まる課程と学費を学校の公式サイトで確かめることです。台湾の暮らしや費用の全体像は台湾の国別ガイドで確かめられます。
この記事の出典
料金・制度は2026年11月2日に各公式サイトで確認しました。最新は各公式サイトでご確認ください。
- Taiwan Mandarin Institute「Mandarin Chinese Courses」
- 國立臺灣師範大學 國語教學中心「2026~2027 BULLETIN」
- 國立臺灣師範大學 國語教學中心「3週間プログラム」
- 厚生労働省「令和7年就労条件総合調査 結果の概況」
- 外交部領事事務局「Visa-Exempt Entry」
- 台北駐日経済文化代表処「ビザ(VISA)」
- 内政部移民署「Taiwan Arrival Card(TWAC)」
- 内政部移民署「假TWAC? 移民署:台灣機場港口資訊正確,但請旅客提防網路詐騙!」
- 外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ(台湾)」
- 欧州委員会「InforEuro」2026年11月の換算レート