現地銀行口座・納税者番号の取得手順|オーストラリア・カナダ・イギリス・NZ対応
ワーホリで必須の現地銀行口座開設と納税者番号(TFN・SIN・NINo・IRD)の取得方法を国別に解説。CommBank・CIBC・Starlingの特徴、手続きの流れ・必要書類・所要日数まで具体的に紹介。
このページのポイント
- 1銀行口座→納税者番号の順で手続きする。到着後1〜3日以内が目標
- 2オーストラリアのCommBankは渡航前にオンラインで口座開設申請が可能
- 3カナダのSINはService Canadaの窓口で即日発行される
- 4イギリスのNINoは申請中でも就労可能。Starlingで無料の口座を開設する
- 5納税者番号がないと最高税率(45%前後)が適用されるため早めに取得する
ワーホリで現地で働くには「銀行口座」と「納税者番号」の2つが揃っていなければ始まりません。銀行口座がないと給与を受け取れず、納税者番号がないと最高税率が適用されて手取りが大幅に減ります。オーストラリアではTFNなしだと税率45%、カナダではSINなしでは雇用自体が難しくなります。この記事ではオーストラリア・カナダ・イギリス・ニュージーランドの4カ国について、銀行口座の開設手順と納税者番号の申請方法を具体的に解説します。
銀行口座と納税者番号の取得スケジュール
到着後の理想的な手続きの順序
到着後にまず銀行口座を開設し、その後に納税者番号を申請するのが基本の流れです。ニュージーランドのIRD番号のように銀行口座番号が申請に必要な場合があるためです。
手続き | 目安タイミング | 所要日数 |
|---|---|---|
銀行口座の開設申請 | 到着後1〜3日 | 即日〜1週間(カード受取まで) |
納税者番号の申請 | 口座開設後すぐ | 即日〜4週間(国による) |
番号を雇用主に提出 | 就労開始後28日以内 | — |
手続きに共通して必要なのは、パスポート原本、ビザの許可証(印刷物またはデジタル)、現地の住所です。ホステルやAirbnbの住所でも登録可能なため、長期滞在先が決まっていなくても手続きを開始できます。
オーストラリアの銀行口座とTFN
CommBankは渡航前にオンラインで口座開設できる
オーストラリアの4大銀行はCommBank(コモンウェルス銀行)、ANZ、Westpac、NABです。ワーホリに最も人気があるのはCommBankで、支店・ATMの数がオーストラリア最大です。CommBankの最大の利点は渡航前にアプリから口座開設の申請ができることです。日本にいる間にアプリをダウンロードし、パスポート情報を入力して申請を済ませておけば、到着後は最寄りの支店でパスポートを見せてID確認するだけで口座が有効化されます。
口座維持手数料は月4AUDですが、30歳未満は無料です。入国後6週間以内であればパスポートだけで口座開設ができる「100ポイントIDルール」の特例が適用されますが、6週間を過ぎると運転免許証やメディケアカードなど追加の身分証明書が必要になります。デビットカードは申請後1週間程度で登録住所に届き、届くまでの間もアプリからカードレスATM引き出しが利用できます。
TFN(Tax File Number)はATOサイトからオンライン申請
TFN(Tax File Number)はオーストラリアで就労するために必要な納税者番号です。ATO(Australian Taxation Office)の公式サイトから無料でオンライン申請できます。申請にはパスポート番号、ビザのサブクラス番号(417または462)、オーストラリアの住所が必要です。申請後、通常28日以内に登録住所へ郵送で届きます。届くまでの間もTFN申請中であることを雇用主に伝えれば就労は可能ですが、就労開始後28日以内にTFNを提出しないと最高税率45%が適用されます。届いたTFNの番号はスマートフォンに記録し、クラウドにもバックアップしておきましょう。紙の通知書は紛失しやすいため、デジタルでの保管が重要です。
カナダの銀行口座とSIN
CIBCの新規居住者プログラムは2年間手数料無料
カナダの5大銀行はTD Bank、RBC、CIBC、Scotiabank、BMOです。ワーホリメーカーにおすすめなのはCIBCの新規カナダ居住者向けプログラムで、通常月13.95CADの口座維持手数料が2年間無料になります。TD Bankも最大1年間の手数料無料プログラムを提供しています。口座開設には支店を訪問するか、オンラインで予約を取って来店します。必要書類はパスポート、Work Permit(ワーキングホリデービザ)、カナダの住所です。多くの銀行で口座開設当日にデビットカードが発行されるため、即日から使い始められます。
カナダはデビットカード決済(Interac)が主流で、クレジットカードよりもデビットカードの利用頻度が高い国です。タップ決済(コンタクトレス)にも対応しており、スーパーマーケットからカフェまで、ほとんどの店舗でカードのタップ1回で支払いが完了します。
SIN(Social Insurance Number)はService Canadaで即日発行
SIN(Social Insurance Number)はカナダで就労するために必須の9桁の番号です。Service Canadaのオフィスに直接行けば、パスポートとWork Permitを提示するだけで当日にSINが発行されます。オンラインでの申請も可能で、申請後は郵送で届きます。窓口での申請が最も早いため、到着後すぐにService Canadaのオフィスを訪問するのがおすすめです。SINは非常に重要な個人番号で、銀行口座の開設、雇用契約、確定申告などあらゆる場面で使用します。番号が記載された書類は安全に保管し、必要な場面以外では他人に教えないようにしてください。
イギリスの銀行口座とNINo
Starlingは完全無料でアプリから数日で開設できる
イギリスの伝統的な銀行(Barclays、HSBC、Lloyds等)は口座開設に住所証明(公共料金の請求書やカウンシルタックスの通知書)が必要で、到着直後のワーホリメーカーにはハードルが高いです。そのため、デジタルバンクのStarlingまたはMonzoを利用するのが現実的です。Starlingは口座維持手数料が完全無料で、海外利用手数料もかかりません。アプリをダウンロードし、パスポートとビザ情報を入力すれば数日で口座が開設されます。デビットカードはイギリスの住所に郵送で届くため、ホステルやAirbnbの住所で受け取りましょう。
Monzoも同様にアプリから開設可能で、無料プランでは英国内ATM引き出しが月400ポンドまで無料です。イギリスはコンタクトレス決済が極めて普及しており、バスの乗車から少額の買い物まで、ほぼすべてカードのタッチ決済で完結します。Apple PayやGoogle Payにカードを登録しておくと、スマートフォンだけで日常の支払いが済みます。
NINo(National Insurance Number)は申請中でも就労可能
NINo(National Insurance Number)はイギリスで就労する際に必要な社会保険番号です。gov.ukの公式サイトからオンラインで申請し、本人確認のための電話インタビューまたはオンライン確認を経て番号が発行されます。申請から番号取得まで数週間〜数ヶ月かかることがありますが、NINoの申請中でも就労は合法的に可能です。雇用主にはNINO申請中であることを伝え、番号が届き次第提出すれば問題ありません。NINoがない期間は「Emergency Tax Code」が適用されて税金が多めに引かれますが、年度末の確定申告(Self Assessment)で過払い分を取り戻せます。
ニュージーランドの銀行口座とIRD番号
ANZ NZは日本からオンラインで事前申請可能
ニュージーランドの主要銀行はANZ NZ、ASB、BNZ、Westpacの4行です。ANZ NZは日本からオンラインで口座開設の事前申請ができるため、渡航前に手続きを開始しておくと到着後がスムーズです。口座開設にはパスポート、ビザ、ニュージーランドの住所が必要です。到着後に支店でID確認を済ませればデビットカードが発行されます。
IRD番号はNZの銀行口座がないと申請できない
ニュージーランドで働くにはIRD番号(Inland Revenue Department Number)が必要です。IRDの公式サイト(myIR)からオンラインで申請しますが、申請にはニュージーランドの銀行口座番号が必須のため、必ず銀行口座を先に開設してください。申請後、通常1〜2週間で番号が届きます。IRD番号がないと雇用主はあなたの給与から最高税率の45%を源泉徴収するため、到着後できるだけ早く銀行口座→IRD番号の順で手続きを進めましょう。
国別の手続き比較まとめ
国 | おすすめ銀行 | 納税者番号 | 番号取得までの目安 | 申請中の就労 |
|---|---|---|---|---|
オーストラリア | CommBank | TFN | 最大28日 | 可能(28日以内に提出) |
カナダ | CIBC | SIN | 即日(窓口) | SINなしでは雇用困難 |
イギリス | Starling | NINo | 数週間〜数ヶ月 | 可能(Emergency Tax適用) |
ニュージーランド | ANZ NZ | IRD番号 | 1〜2週間 | 可能(最高税率45%適用) |
まとめ
現地での就労に銀行口座と納税者番号は絶対に必要です。到着後1〜3日以内に銀行口座を開設し、すぐに納税者番号を申請するのが理想的なスケジュールです。オーストラリアのCommBankとニュージーランドのANZ NZは渡航前にオンライン申請可能。カナダのCIBCは2年間手数料無料、イギリスのStarlingは完全無料とそれぞれ特徴があります。納税者番号は申請中でも就労できる国が多いですが、番号がないと最高税率が適用されるため、手取りを守るために早めの申請を心がけてください。
チェックリスト
0/8 完了CommBank(AU)とANZ NZ(NZ)は渡航前にオンラインで口座開設の事前申請ができます。到着後は支店でID確認するだけで完了します。
納税者番号は極めて重要な個人情報です。番号をクラウドにバックアップし、必要な場面以外では他人に教えないでください。
オーストラリアでは入国6週間を過ぎるとパスポートだけでは口座を開設できません。到着後すぐに銀行へ行きましょう。
カナダのCIBCは新規居住者向けに口座維持手数料が2年間無料です。到着後の銀行選びで最もお得な選択肢です。