オーストラリア年金(Super)還付申請DASP完全ガイド
オーストラリアで働いていた給与の11%は強制的に年金(Superannuation、通称Super)口座に積立されています。これは日本帰国後にDASP(Departing Australia Superannuation Payment)申請で約65%を取り戻すことが可能です。
意外と知らない人が多く、申請しないまま放置すると数十万円を失います。この記事で完全網羅。
目次(9項目)▼
Superannuationとは?なぜ還付されるのか
Superannuation(通称Super)はオーストラリアの強制年金制度。雇用主は給与の11%(2026年現在)をSuper口座に積立する義務があります。
・通常は退職時(60歳以降)に受給開始
・ただし「永住権を持たない外国人」は出国時に DASP として一括還付申請が可能
・ワーホリ・学生ビザ・その他一時滞在ビザ保持者が対象
・約65%が手元に戻る(残り35%は出国時税金で徴収)
還付税率は65%(残り35%は税金)
DASP税率は「Working Holiday Maker」区分により決められています。
標準DASP税率(ワーホリ含む)
35%
手取り還付額は積立額の65%。例:5,500豪ドル積立→3,575豪ドル還付
未請求から6ヶ月経過した場合
65%
税率が大幅アップ。手取り35%まで減るため、早期申請推奨
申請できるタイミング
- ✓ オーストラリアを永久に離れ、ビザが失効した後
- ✓ ビザ失効から早ければ早いほどよい(6ヶ月以内が標準税率)
- ✓ ビザ自主放棄(IMMI Online)でも可能、出国翌日から申請可
- ✓ 日本帰国後でも、オーストラリア国内でも申請可能
- ✓ 複数のSuper口座あっても一括申請OK
DASP申請手順5ステップ
STEP 1: オーストラリア出国+ビザ失効を確認
DASP申請にはビザの失効が必要。ワーホリビザ満了 or 自主放棄(DepartureからのVisa Cancellation申請)
STEP 2: ATOのDASPオンラインフォームにアクセス
www.ato.gov.au/dasp。日本からでもオンライン申請可能。所要時間20〜30分
STEP 3: TFN・パスポート・Super口座情報を入力
TFN、パスポート番号、複数のSuper口座がある場合は全て入力
STEP 4: Super運営会社の確認・送金処理
通常28日〜3ヶ月。Super会社により処理速度差大
STEP 5: 日本の銀行口座に受領(豪ドル → 円換算)
Wise受取推奨。為替手数料を最小化できる
必要書類リスト
TFN(Tax File Number)
取得していない場合は還付申請ができない
パスポート(コピー)
帰国時のパスポート。期限切れでもOK
Super口座番号(USI)
雇用主から発行されるPay Slipに記載
オーストラリア国内銀行口座
日本の銀行口座でも可能だが豪口座推奨
ビザ番号・失効確認証明
IMMI Online等で出力可能
実際の還付額シミュレーション
年収別の積立額・還付額・円換算(1豪ドル=100円換算)。
| 年収・期間 | Super積立 | DASP還付 | 円換算 |
|---|---|---|---|
| AUD 30,000 / 6ヶ月 | AUD 3,300 | 約AUD 2,145 | 約21万円 |
| AUD 50,000 / 1年 | AUD 5,500 | 約AUD 3,575 | 約36万円 |
| AUD 70,000 / 1年 | AUD 7,700 | 約AUD 5,005 | 約50万円 |
| AUD 100,000 / 2年 | AUD 11,000 | 約AUD 7,150 | 約71万円 |
よくあるトラブルと対処法
- ⚠️Super口座を複数持っていて全部把握できない → MyGovログインで一括確認可能
- ⚠️TFNがない → 還付申請不可、現地滞在中に取得必須
- ⚠️6ヶ月以内に申請しないと税率が65%に上がる(DASPで失う額大)
- ⚠️受領銀行口座が間違っていて送金失敗 → ATOに再依頼必要、数ヶ月遅延
- ⚠️Super運営会社の処理遅延 → 3ヶ月経っても来ない場合は会社に直接問い合わせ
体験談から見るリアル
オーストラリア渡航者の体験談 n=31件。 年金・Super関連の言及は全体験談から 14件 抽出。
※ サンプル数が少ない場合は参考値として捉えてください。
また、アジアのスーパーマーケットが近くにあると、食事の面でのストレスが減るかと思います。(一部抜粋)
よくある質問
還付額はいくらくらい?▼
積立額の約65%が手元に戻ります。例えば1年間オーストラリアで働きSuperが5,500豪ドル積立されていた場合、約3,575豪ドル(約36万円)が還付されます。残り35%は税金として源泉徴収。給与の11%が雇用主からSuper積立されているので、帰国前に必ず申請を。
いつ申請できる?▼
オーストラリアを永久に離れ、ビザが失効してから申請可能。WHV満了で自動失効、もしくは自主放棄申請(IMMI Online)でビザを早期キャンセル後、即申請可能。失効から6ヶ月以内が標準税率(35%)、6ヶ月超過すると65%課税に上がるため早めの申請を。
日本帰国後でも申請できる?▼
可能です。むしろ多くの人は帰国後に日本からオンラインでDASP申請しています。ATO(オーストラリア税務署)の公式サイトから24時間アクセス可能、すべて英語ですが定型フォームなのでGoogle翻訳で十分対応できます。
受領した還付金は日本で課税される?▼
日本の所得税法上「一時所得」扱い。年50万円の特別控除があるため、多くのケースで非課税。控除後の金額×1/2が課税対象。確定申告(雑所得 or 一時所得)で対応します。心配なら税理士に相談を。
Super口座が複数あるけど一括で還付できる?▼
はい。複数の雇用主で働いた場合、複数のSuper口座ができていることが多い。DASP申請時に全ての口座番号を入力すれば、一括で還付処理されます。MyGovアカウントにログインして「Super」タブで全口座を一覧確認可能。