韓国留学保険の選び方|国民健康保険と日本の保険の組み合わせ
韓国留学保険は、ビザと期間で国民健康保険に入る時期が変わります。語学堂のD-4は入国6か月後、大学のD-2は外国人登録の日に加入。留学生の保険料と自己負担、日本の留学保険で備える期間、語学堂の団体保険、予防接種まで早見表で確認できます。

「韓国留学保険は、日本で入るべきなのか、韓国の健康保険だけで足りるのか」。語学堂の最初の半年は保険がないと聞いたり、日本の留学保険の見積もりの高さに驚いたりして、何にいつ入ればよいのか分からなくなる方は多いはずです。予防接種や病院のかかり方への不安も重なります。
韓国の国民健康保険は、語学堂のD-4なら入国6か月後、大学のD-2なら初めての入国は外国人登録の日に加入する仕組みです。本記事の早見表で自分のビザと期間に当てはめれば、日本の保険で備える期間が分かり、空白のない組み合わせを決められます。
あわせて、保険料と自己負担の目安、語学堂の団体保険、出発前の予防接種と現地での受診も同じ流れで紹介します。
韓国留学の保険はビザと期間で組み合わせる
韓国留学の保険は、ビザの種類と滞在の長さで、韓国の国民健康保険にいつ入るかが変わる点が出発点です。語学堂の語学研修(D-4-1)は入国から6か月後、大学の正規課程(D-2)は初めての入国なら外国人登録の日に加入するため、それまでの期間を日本の留学保険などで埋める組み合わせを考えましょう。
語学堂のD-4は入国6か月後に国民健康保険へ
語学堂に通う語学研修のビザ(D-4-1)の人は、外国人登録を済ませていれば、入国日から6か月がたった日に韓国の国民健康保険に自動で加入します。国民健康保険公団によると、韓国に住む外国人は届け出をしなくても公団がまとめて加入の手続きをします。
つまり語学堂の留学生は、入国から最初の6か月は韓国の健康保険がない状態です。1回の出国で1か月を超えて韓国を離れると、戻った日から6か月を数え直す決まりもあるため、何度も出入りする人は公団に確かめてください。この最初の6か月をどの保険で備えるかが、語学堂留学の保険選びの中心です。
大学のD-2は外国人登録の日から国民健康保険に入る
大学の学位課程や交換留学で使う留学ビザ(D-2)の人は、規定上は入国日に加入しますが、外国人登録が入国日より遅れた場合は登録した日からの加入です。外国人登録は入国後に行うため、初めて入国する留学生は実際には外国人登録の日に加入し、それまでの数週間〜最大90日は韓国の健康保険がありません。
D-2は滞在が6か月未満でも加入する扱いのため、1学期だけの交換留学でも保険料の支払いが始まります。大学の留学生は、外国人登録までの期間と、健康保険で足りない部分を日本の保険で補う考え方です。
90日以内の短期は日本の保険で備える
語学堂の短期課程などで90日以内の滞在なら、ビザはD-4-1ではなく短期のC-3-1になります。国民健康保険の加入対象から短期の在留資格は外れているため、韓国の健康保険には入りません。
この場合、現地での病気やけがには日本で入る海外旅行保険・留学保険で備えることになります。外務省は、保険に入っていないと治療費や入院費を帰国前に全額払わなければならない場合があるとして、緊急移送サービスを含む十分な補償の海外旅行保険への加入を勧めています。
ビザと期間で見る保険の早見表
ビザと期間ごとに、韓国の健康保険に入る時期と、日本の保険で備えたい期間を並べると次のとおりです。
留学の形 | ビザ | 国民健康保険 | 日本の保険で備える期間 |
|---|---|---|---|
90日以内の短期 | C-3-1 | 対象外 | 滞在の全期間 |
語学堂で6か月未満 | D-4-1 | 加入の時期が来ない | 滞在の全期間 |
語学堂で6か月以上 | D-4-1 | 入国6か月後に加入 | 少なくとも最初の6か月 |
大学・大学院・交換留学 | D-2 | 外国人登録の日に加入 | 登録までと対象外の費用 |
国民健康保険の加入時期は2026年10月時点の国民健康保険公団の案内によるもので、在留資格の扱いは変わることがあります。最新は国民健康保険公団の公式サイトでご確認ください。
韓国の国民健康保険の保険料と自己負担
韓国の国民健康保険の留学生の保険料は、2026年の平均保険料の半額で、月約7.9万ウォンです。加入すると、外来は病院の種類によって30〜60%、入院は20%を自分で払えば受診できます。
留学生の保険料は月約7.9万ウォン
外国人の保険料は、計算した額が全加入者の平均より低い場合、平均保険料が適用されます。国民健康保険公団によると、2026年に適用する平均保険料は158,630ウォンです。
留学(D-2)と語学研修(D-4)の学生は、所得などの条件を満たせば、在留資格に応じて保険料が自動で50%軽減されます(19歳未満だけの世帯は計算の仕方が違います)。そのため留学生の月の保険料は約7.9万ウォンになり、誠信女子大学の2026年3月の案内では月79,320ウォンです。保険料は翌月分を毎月25日までに前払いし、口座振替や銀行、公団の窓口などで支払えます。
外来は30〜60%・入院は20%を自分で払う
国民健康保険に入った外国人は、韓国の人と同じ給付を受けられます。受診のときは、健康保険証や外国人登録証などで本人確認をする流れです。
受診の種類 | 自分で払う割合 |
|---|---|
外来の医院 | 30% |
外来の上級総合病院 | 60% |
入院 | 20% |
薬局 | 30% |
外来の割合は病院の種類と所在地で30〜60%の間で変わります。上級総合病院の外来は診察料を全額払い、残りの費用の60%を払う仕組みです。保険の対象外とされる診療(非給付)は、この割合とは別に全額が自己負担です。2026年10月時点の公団の案内によるもので、最新は国民健康保険公団の公式サイトでご確認ください。
滞納すると保険が使えずビザの延長にも響く
保険料を払わずにいると、納付期限の翌月1日から、払い終えるまで病院で健康保険を使えなくなります。国民健康保険公団は、ビザの延長などの在留許可を申請するとき、滞在期間などで不利益が出るというのが公団の案内です。
在留資格の期限が切れたあとに健康保険で受診すると、不当に受けた給付として返還を求められる場合もあります。語学堂でも大学でも、加入したら毎月の支払いを口座振替などで自動にしておくと、払い忘れによる不利益を防げます。
日本の留学保険が必要になる場面
日本で入る留学保険(海外旅行保険)は、韓国の健康保険がない期間の医療費と、健康保険では払われない費用に備えるために必要です。語学堂の留学生は少なくとも最初の6か月、大学の留学生は外国人登録までの期間と健康保険の補いとして入るのが基本です。
加入までの6か月は日本の保険で備える
語学堂の留学生は、入国してから6か月間は韓国の国民健康保険に入っていません。この間に病院にかかると、学校の団体保険などがなければ、治療費は全額が自己負担になります。
加入前の医療費を韓国の健康保険で払う仕組みはないため、自分で保険を用意することが欠かせません。外務省も、保険がないと治療費や入院費を帰国前に全額払う場合があると注意しています。語学堂に通う人は、日本の留学保険を少なくとも入国から6か月分つけておくと、保険のない空白の期間を作らずに済みます。
健康保険の対象外の費用と緊急移送に備える
韓国の国民健康保険に入っても、保険の対象外とされる診療(非給付)は全額が自己負担です。外務省は、緊急移送サービスなど十分な補償を含む海外旅行保険に入るよう勧めています。
備えたい費用 | 国民健康保険 | 日本の留学保険 |
|---|---|---|
加入前の治療費 | 使えない | 補償の範囲で使える |
加入後の自己負担分 | 本人が払う | 契約の内容による |
非給付の診療 | 使えない | 契約の内容による |
緊急移送 | 対象外 | 補償を付ければ使える |
日本の留学保険の補償の範囲は商品ごとに違うため、治療費・救援費用の金額と対象を契約前に確かめてください。韓国の健康保険と重なる部分もあるので、大学の留学生は補償の金額と保険料のバランスで選びましょう。
韓国の保険を外せるのは外国人登録前の保険だけ
外国の保険で韓国の健康保険と同じ程度の医療保障を受けられる人は、国民健康保険の加入を外す申請ができます。ただし国民健康保険公団は、外国の保険は韓国での長期滞在(外国人登録など)より前に入ったものだけを認めるという条件です。
加入を外せるのは申請した日からで、さかのぼることはできず、外せる期間は1年で続けるには申請し直しが要ります。申請には保険契約書などの書類と韓国語の訳が必要です。日本の留学保険が当てはまるかは公団が判断するため、確実に条件を満たすには渡航前に契約し、申請前に公団の外国語相談(033-811-2000)に確かめておきましょう。
語学堂の団体保険とビザ申請の関係
語学堂の中には、留学生を学校の団体保険に自動で入れたり、加入を義務にしたりしているところがあります。一方、日本で留学ビザを申請するときに、保険の加入証明は必要書類に入っていません。
延世大学と梨花女子大学は団体保険に自動加入
延世大学の韓国語学堂は、外国籍の学生を団体保険に加入させる予定とし、学生が保険の書類を出す必要はないと案内しています。梨花女子大学の言語教育院も、外国籍の学生を学期の始めから手続きなしで団体保険に入れる仕組みです。
どちらの学校も、語学研修のビザで6か月以上滞在する学生は国民健康保険に自動で加入し、その保険料は本人が払うと説明しています。団体保険の補償の範囲や金額は学校ごとに違うため、日本の保険をどこまでつけるかは、入学先の団体保険の内容を確かめてから決めると保険料に無駄が出ません。
檀国大学は6か月分の団体保険が必須
檀国大学の韓国語課程は、正規課程に通う語学研修ビザ(D-4)の学生に、6か月間の留学生団体保険への加入を必須にしています。費用は6か月分で58,000ウォンです。
6か月がたって外国人登録を済ませると、国民健康保険に切り替わる流れです。このように、国民健康保険に入るまでの6か月を学校の団体保険で埋める語学堂もあります。入学が決まったら、学校の保険の案内を最初に読み、日本の保険と重ならないように選びましょう。
留学ビザの必要書類に保険の証明はない
東京の韓国大使館が案内する日本国籍者の留学・語学研修ビザ(D-2・D-4)の必要書類は、申請書・パスポート・写真・住民票・入学許可書などで、保険の加入証明は含まれていません。神戸と名古屋の総領事館の案内でも同じですが、審査で追加の書類を求められることはあります。
ビザの書類に保険がなくても、入国後の医療費の備えが要らないわけではありません。91日以上滞在する人は入国から90日以内に外国人登録が必要で、ここから国民健康保険の手続きにつながります。2026年7月22日からは、日本国籍者の留学ビザの問い合わせ先が一般社団法人KOENに変わっているので、最新は大使館の公式サイトでご確認ください。
出発前の予防接種と現地での受診
韓国に入国・滞在するために義務づけられた予防接種はありませんが、地域と季節によって注意したい感染症があります。現地で受診するときは、日本語が通じにくいことを前提に病院を選びましょう。
韓国が義務づける予防接種はない
外務省の海外安全ホームページによると、韓国政府は入国・滞在する人に特定の予防接種を義務づけていません。外務省は、渡航にあたって厚生労働省検疫所のホームページも参考にするよう案内しています。
検疫所の韓国のページ(2012年6月更新)は、A型肝炎・B型肝炎・破傷風などを予防接種の項目に挙げています。必要かどうかは滞在の長さや過ごし方で変わるため、出発前に余裕をもって、かかりつけ医や渡航外来で相談しておくと安心です。
4〜10月の京畿道などではマラリアに注意
外務省は韓国で注意したい感染症として、三日熱マラリアを挙げています。4〜10月ごろには、仁川広域市や京畿道、江原道の北部などで感染者が出ているという案内です。
同じページでは、生ガキなどの貝類による食中毒にも注意するよう書かれています。夏に郊外へ出かけるときは長袖や虫よけで蚊を防ぎ、生ものを食べるときは体調に気をつけましょう。発熱が続くときは早めに受診し、滞在した場所を医師に伝えましょう。
外国人は国際クリニックのある病院を予約する
外務省によると、韓国の都市部には多くの病院がありますが、大半の病院では日本語が通じません。外国人は国際クリニック(外国人診療所)のある病院を予約して受診するのが一般的です。日本語が通じる病院は、在韓国日本国大使館の安全マニュアルなどで確かめられます。
日本の留学保険に入っている人は、契約した保険の案内で、受診のときの連絡先と支払い方法を確かめておきましょう。急な病気のときに慌てないよう、通う学校の近くで国際クリニックのある病院を、出発前か到着後すぐに確かめておきましょう。
よくある質問
韓国留学の保険について、よく出る質問への答えをまとめました。
語学堂に半年未満なら韓国の保険に入りますか?
入りません。語学研修のビザ(D-4-1)は入国から6か月後に加入するため、それより前に帰国すると加入の時期が来ません。滞在の全期間を日本の留学保険などで備えましょう。
韓国の国民健康保険だけで足りますか?
加入後の通常の受診には使えますが、自己負担分や保険の対象外の診療、緊急移送には備えられません。外務省も、緊急移送サービスなどを含む海外旅行保険への加入を勧めています。
日本の保険に入れば韓国の健康保険は免除されますか?
自動では免除されません。韓国の健康保険と同じ程度の保障がある保険に、外国人登録の前から入っている場合に限り、加入を外す申請ができ、外れるのは申請した日からです。
韓国留学の前に予防接種は必要ですか?
韓国政府が義務づけている予防接種はありません(外務省)。検疫所の韓国のページに挙がる予防接種を受けるかは、滞在の長さや過ごし方をもとに医師と相談して決めましょう。
まとめ
韓国留学の保険は、語学堂のD-4なら入国6か月後、大学のD-2なら初めての入国は外国人登録の日に国民健康保険へ加入し、留学生の保険料は月約7.9万ウォンです。それまでの期間と、健康保険の対象外の費用や緊急移送には、日本の留学保険や学校の団体保険で備えます。
次にやることは、入学先の語学堂や大学の保険の案内を確かめ、日本の保険をつける期間を決めることです。ビザの取り方は韓国の留学ビザの記事、留学全体は韓国留学ガイドで確認できます。
この記事の出典
制度・保険料・必要書類は2026年10月28日に各公式サイトで確認しました。最新は各公式サイトでご確認ください。
- 国民健康保険公団「국내체류 외국인 가입자 안내」
- NHIS「2021 Notification for International Students in Korea on NHI」
- NHIS「Guidance for foreigners」
- 国民健康保険公団「가입자관리」
- 国民健康保険公団「보험료 부과 및 납부」
- 国民健康保険公団「보험료 체납 시」
- 国民健康保険公団「외국인·재외국민 보험급여」
- 国民健康保険公団「급여의 범위 및 비용부담」
- 外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ 大韓民国(韓国)」
- 厚生労働省検疫所 FORTH「韓国」
- Yonsei Korean Language Institute「Life」
- Ewha Language Center「Insurance & Medical」
- 檀国大学 韓国語課程「유학생 보험 안내」
- 駐日本国大韓民国大使館「留学」
- 駐神戸大韓民国総領事館「【D-2・D-4】日本国籍者」
- 駐名古屋大韓民国総領事館「【D-2・D-4】留学・一般研修」
- 誠信女子大学「2026 National Health Insurance Fee for International Students」
- 駐日本国大韓民国大使館「日本国籍者の留学査証に関するお問い合わせ先のご案内」