2026年10月23日

ニュージーランドの学生ビザは必要?条件・申請方法・働ける時間

ニュージーランドの学生ビザを、移民局(INZ)の公式情報で2026年10月時点で整理。3か月以内はビザなしで学べる条件、語学学校向けと大学・高校向けのビザの違い、署名校・授業料・生活費(年20,000NZドル)などの条件、必要書類とオンライン申請の手順、日本から申請すると100NZドルで済む費用、審査期間、週25時間の就労条件、高校留学の決まりまで解説します。

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ニュージーランドの学生ビザは必要?条件・申請方法・働ける時間

「ニュージーランドに3か月以上留学したいけれど、学生ビザは必要なのだろうか」。英語のオンライン申請や多くの書類を前に、何から準備すればよいか分からず不安な人もいるでしょう。費用や審査にかかる期間、学生ビザで働けるかどうかも気になるところです。

そこで本記事では、ニュージーランドの学生ビザの選び方・条件・必要書類・申請の手順を、ニュージーランド移民局(INZ)の公式情報をもとに2026年10月時点で整理します。日本国籍の人が日本から申請する場合の費用も示すので、出発までの準備を逆算できるはずです。

あわせて、学生ビザで働ける条件や学校を変えるときの手続き、高校留学で必要な決まりも解説します。

ニュージーランド留学で必要なビザの選び方

ニュージーランドで学ぶとき、3か月以内ならビザなし(NZeTAの取得)で、3か月を超えるなら学生ビザが必要です。ワーキングホリデーのビザでも、滞在のうち6か月までなら学校に通えます。

3か月以内ならビザなしで学べる

学ぶ期間と目的で選ぶビザは、次のとおりです。

学ぶ期間・目的

使うビザ

学べる期間

3か月以内の短期留学

ビザ免除とNZeTA

12か月のうち3か月まで

3か月を超える留学

学生ビザ

授業料を払った期間で最長4年

休暇が主で学校は一部

ワーキングホリデー

滞在のうち6か月まで

日本はビザ免除国のため、3か月以内なら学生ビザなしで入国して学べます。ただし出発前にNZeTA(電子渡航認証)の取得が必要で、料金はアプリなら17NZドル、ウェブサイトなら23NZドルに、国際観光税(IVL)の100NZドルが加わる仕組みです。学べるのは12か月のうち3か月までで、学齢の子どもは暦年で3か月までとなっています。

3か月を超えて学ぶなら学生ビザ

ニュージーランド移民局(INZ)は、3か月を超えて学ぶ場合は、学校から入学許可を得たうえで学生ビザを申請するよう案内しています。ビザは通常、授業料を払った学習の期間に合わせて出され、最長4年です。

INZのデータをまとめたFigure.NZによると、2025年に日本国籍の人に承認された学生ビザの申請は3,039件でした(帯同する子どもの分も含む)。2021年の984件から3倍余りに増えましたが、2025年は2024年の3,243件より少し減り、コロナ前の2019年の3,852件には届いていません。

ワーホリでも6か月まで学べる

日本国籍の18〜30歳なら、ワーキングホリデーのビザ(最長12か月)で、滞在のうち合計6か月まで学校に通うことが可能です。ただしINZは、休暇が主な目的で、学ぶことは二次的な目的であるべきだとしています。

6か月を超えて学びたい人や、学校に通うことが主な目的の人は、学生ビザを選ぶのが基本です。過去にニュージーランドのワーホリビザを持ったことがある人は、使わなかった場合も含めて申請できず、4,200NZドル以上の生活資金も求められます。

学生ビザの種類と取得の条件

学生ビザは、大学・専門学校・高校などに通う人向けのFee Paying Student Visaと、英語コースに通う人向けのEnglish Language Student Visaの2つが中心です。どちらも、署名校の入学許可、授業料の支払い、生活費の証明、健康・人物・保険の条件を満たす必要があります。

語学学校だけなら英語コース用のビザ

INZによると、留学生にいちばん多いのは、授業料を自分や家族が払うFee Paying Student Visaです。一方、英語コースをフルタイムで学ぶ人向けにはEnglish Language Student Visaがあり、INZは英語コース以外を学ぶなら別の学生ビザを申請するよう案内しています。

2つのビザは、費用・最長の期間・生活費の基準は同じですが、学校の宣言の内容、保険の加入期間、働ける条件が違う点に注意が必要です。語学学校から上の課程へ順番に進む予定なら、最大3つのコースを続けて学べるPathway Student Visa(最長5年)もありますが、INZが認めた対象校の組み合わせに限られ、英語の学習は30週以内です。間違ったビザで申請すると審査が遅れることがあるため、通うコースに合わせて選びましょう。

署名校の入学許可と授業料の支払い

申請には、留学生の生活支援の規程(Code of Practice)に署名した学校からの入学許可が必要です。ニュージーランド資格庁(NZQA)は署名校だけが留学生を受け入れられるとしていて、署名校かどうかはNZQAの検索ページで確かめられます。

授業料は、1コースか1年分のどちらか短いほうを払ったことを示します。1年を超えて学ぶ場合は、翌年以降の授業料と生活費の見通し(家族の収入の証明など)を示すと審査に役立ちますが、翌年分のお金を今そろえる必要はありません。

生活費は年20,000NZドルを証明する

大学・専門学校・英語コースなどで学ぶ場合、生活費として、1年以上なら年20,000NZドル、1年未満なら月1,667NZドルを持っていることを示します。小・中・高校(Year 1〜13)なら年17,000NZドル、月1,417NZドルが基準です。学校へホームステイ代などを前払いしていれば、その分を差し引けます。

証明には、口座名義人の名前と直近3か月の取引履歴が載った銀行の明細などを使い、2,000NZドルを超える入金があると出どころの説明を求められることがあります。帰りの航空券か、それを買えるお金も、生活費とは別に用意しておきましょう。

健康・人物・保険の条件

日本はINZの結核の低発生国に入っているため、過去5年に低発生国以外の国で合計3か月を超えて過ごしていなければ、6か月を超える滞在でも胸部X線は通常いりません。授業料を全額払う留学生は健康診断書も通常は求められず、必要な場合は申請後にINZから知らされます。

17歳以上で、ニュージーランドでの滞在が過去の分も含めて通算24か月以上になる人は、警察証明(日本では犯罪経歴証明書)が必要です。学校が認める旅行・医療保険への加入もビザの条件で、Fee Paying Student Visaはコースの開始からビザの期限まで、English Language Student Visaは入国から出国までの加入が求められます。パスポートは、出国予定日から3か月以上の残りがあるか確かめておきましょう。

学生ビザの必要書類と申請の手順

学生ビザは、2025年9月18日から紙の申請を受け付けておらず、オンラインだけで申請します。書類をそろえてから申請し、承認されると電子ビザ(eVisa)が届く流れです。

申請のときに出す書類

INZが案内している主な書類を挙げます。

  • パスポートの顔写真ページと写真
  • 学校の入学許可
  • 授業料を払った証明
  • 生活費の証明
  • 出国用の航空券かその購入資金の証明
  • 必要な人は健康診断や警察証明

18歳未満で働く場合は親と学校の許可、親が同行する場合は本国で責任者である証明も必要です。英語以外の警察証明や診断書には認証付きの英訳を付け、その他の書類も英訳を付けると処理の遅れを防げます。

オンライン申請の5つの手順

INZの案内にもとづく申請の流れは、次の5段階です。

  1. 学校の宣言付きの入学許可を得る
  2. 翻訳や資金の証明などの書類をそろえる
  3. オンラインで申請して書類をアップロードする
  4. 料金を払って審査を待つ
  5. メールで結果を受け取りeVisaを確かめる

審査中に追加の情報を求められることがあり、申請の状況はアカウントで確認できる仕組みです。料金はVisa・Mastercard・UnionPayのクレジットカードかデビットカードで払えます。本人の許可を得てほかの人が申請を出す場合は学生ビザの申告書(INZ 1226)を使い、手伝いを受けたことも申告しなければなりません。

原則承認なら授業料を後から払える

ニュージーランド国外から申請する場合は、条件付きの入学許可でも申請でき、INZが審査して原則承認(Approval in Principle)を出す仕組みがあります。授業料も、原則承認の連絡を受けるまで払わないことを選べますが、その分審査に時間がかかります。原則承認のあとは通常10日以内に授業料の領収書などを出す必要があり、期限を過ぎると却下されることがあるため、送金の準備を先に済ませておきましょう。

INZは、6か月以上前など早めに申請した人は原則承認を受け、授業料の支払いや資金の移動を授業開始に近い時期に回せる場合があると説明しています。最終的な承認を受けるには、条件のない入学許可を出す必要があります。

学生ビザの費用と審査期間

日本国籍の人が日本から学生ビザを申請する場合、申請料と移民税は免除され、払うのは国際観光税(IVL)の100NZドルだけです(2026年10月時点)。審査は8割が7週間以内に終わっていて、少なくとも3か月前の申請が勧められています。

日本からの申請は観光税の100NZドルだけ

学生ビザのページの表示は850NZドルからで、これは申請料485NZドル・移民税265NZドル・IVL100NZドルの合計です。ただし日本は、二国間の取り決めでニュージーランド国外からのビザの申請料と移民税が免除されていて、IVLだけは免除の対象外となっています。

手続き

日本などNZ国外から申請

NZ国内から申請

学生ビザ

100NZドル

850NZドル

保護者の付き添いビザ

100NZドル

441NZドル

学生ビザの条件の変更

ふつう国内で手続き

325NZドル

IVLは、申請が不許可になっても返金されません。健康診断・警察証明・翻訳・保険の費用は別にかかり、INZは健康診断の費用を予約のときに医療機関へ確かめるよう案内しています。料金は変わることがあるため、申請前にINZの料金検索ページで最新をご確認ください。

審査は8割が7週間以内

INZのビザのページと料金検索ページでは、2026年10月21日時点で、学生ビザの8割が7週間以内に決定されています。この期間は直近4週間の実績で毎週更新され、INZは学生ビザの審査期間を保証していません。

大事な書類が足りないと、連絡がないまま却下されることもあるため、提出前に必要書類をそろえておくことが大切です。INZの2026年7月1日の発表では、2026年の年初からの学生ビザの申請は前年の同じ時期より約2割多くなっています。

少なくとも3か月前に申請する

INZは、学生ビザを少なくとも3か月前に申請するよう勧めています。ビザのページは渡航の3か月前、2026年9月のお知らせは授業開始の3か月前としていて、渡航日と授業開始日のうち早いほう(ふつうは渡航日)の3か月以上前に申請しておくと安心です。申請が多いのは10月〜3月ごろで、6〜8月も混むとされています。

INZは、授業開始までにビザが決まらない場合は入学を遅らせる必要があるかもしれないとし、航空券を予約していても遅い申請を優先して審査しないとしています。早めに申請すれば、原則承認の仕組みも使いやすくなるはずです。

学生ビザでできることと注意点

学生ビザでは、条件を満たせば学期中は週25時間まで、休暇中はフルタイムで働けます。学校を変えるときは新しいビザが必要で、卒業後に働くためのビザは学位など対象の資格を取った人に限られます。

学期中は条件つきで週25時間まで働ける

2025年11月3日から、学生ビザで働ける時間は週20時間から25時間に増えました。ただし、働けるかどうかと何時間までかはeVisaに書かれた条件で決まり、16歳以上でなければ働く条件は付きません。

学ぶ内容

学期中に週25時間働ける主な条件

大学・専門学校

2学年以上かレベル4以上の課程をフルタイムで学ぶ

英語コース

24週以上とIELTS5.0など、または大学などで14週以上

高校のYear 12・13

16歳以上で学校と親の書面の許可がある

語学学校に通う人が、だれでも週25時間働けるわけではない点に注意が必要です。英語コースの場合、24教育週以上をフルタイムで学び2年以内のIELTS総合5.0などを申請時に出すか、大学かNZQAの評価でカテゴリー1の学校で連続14週以上学ぶことが条件となっています。働く場合は、IRD番号(納税者番号)も取りましょう。

学校やコースを変えるときの手続き

同じ学校のまま、同じかそれ以上のレベルのコースに変える場合は、条件の変更(Variation of conditions、325NZドル)で対応できます。学校を変える、レベルを下げる、終了日が大きく変わるといった場合は、新しい学生ビザが必要です。

ビザの期限も条件の変更では延ばせず、長く学ぶなら今のビザが切れる前に新しい学生ビザを申請します。INZは、変更が承認される前に今のコースをやめるとビザの条件違反になり、ニュージーランドを出なければならない場合があると注意しています。

卒業後に働けるビザは学位などが条件

卒業後に働くためのPost-Study Work Visaは、レベル7以上の学位などをニュージーランドで30週以上フルタイムで学んだ人などが対象で、最長3年です。語学学校の英語コースだけでは対象になりません。

2026年11月16日からは6か月のShort-Term Graduate Work Visaが新しく始まる予定ですが、英語・基礎・ブリッジ課程の資格は対象外とされています。卒業後も働きたい人は、学校選びの段階で対象の資格かどうかを確かめましょう。

高校留学と出発前の注意点

18歳未満の留学には滞在先の決まりがあり、保護者は付き添い用のビザで一緒に滞在できます。3か月以上滞在する人は、日本の在留届も忘れずに出しましょう。

18歳未満は滞在先に決まりがある

留学生の生活支援の規程では、10歳未満の留学生は、学校の寮に入る場合を除いて親か法的後見人と住む必要があります。10〜17歳で親と住まない場合は、3か月以内の引率付きのグループでの学習を除き、ホームステイ・認可された寮・親が書面で指定した親族などの世話人のもとで暮らすことが条件です。

小・中・高校に通う場合の生活費の基準は年17,000NZドルで、Year 12・13の16歳以上なら、学校と親の書面の許可があれば週25時間まで働けます。健康診断を受ける場合、17歳以下は親か法的後見人の同伴が必要です。高校留学の授業料や滞在費の目安は、ニュージーランド高校留学の費用で学校別にまとめています。

保護者は付き添い用のビザで同行できる

子どもが17歳以下かYear 1〜13に在籍し、有効な学生ビザを持っていれば、親か法的後見人の1人がGuardian Visitor Visaで一緒に滞在できます。ページの表示は441NZドルからですが、日本国籍の親が国外から申請する場合はIVLの100NZドルだけで、2026年10月1日からはオンライン申請のみになりました。

生活費として月1,000NZドル以上(住まいを前払いしている場合は月400NZドル以上)を示す必要があり、ニュージーランド国内では原則として働けません。子どもと同居して世話をすることが条件で、支援をやめたり子どもから離れて住んだりすると、出国を求められる場合があります。

3か月以上なら在留届を出す

外務省の海外安全ホームページによると、学生ビザなどで3か月以上滞在する場合は、旅券法にもとづいて日本国大使館や総領事館などへの在留届の提出が必要です。3か月未満の短期なら、「たびレジ」への登録が勧められています。

駐日ニュージーランド大使館はビザの申請受付や問い合わせへの情報提供を行っていないため、ビザの質問はINZなどへ問い合わせましょう。食品など検疫の対象になる物を入国時に申告しないと、故意かどうかに関係なくその場で400NZドルの罰金を科されることがある点にも注意が必要です。

よくある質問

ニュージーランドの学生ビザについて、よく出る質問への答えをまとめました。

学生ビザの申請は自分でできますか?

できます。INZのオンライン申請はアカウントを作れば本人が出せ、本人の許可を得てほかの人が出す場合は申告書(INZ 1226)を使う決まりです。申請を手伝ってもらった場合は、そのことを申請の中で申告しましょう。

語学学校だけの留学でも働けますか?

条件を満たせば可能です。English Language Student Visaでは、24教育週以上のフルタイムでIELTS総合5.0などを出すか、大学やカテゴリー1の学校で連続14週以上学ぶ場合に、週25時間まで働けます。条件はeVisaで確かめましょう。

現地で学生ビザを延長できますか?

ビザの期限は条件の変更では延ばせないため、今のビザが切れる前に新しい学生ビザを申請します。ニュージーランド国内からの申請は、日本国籍でも850NZドルかかります(2026年10月時点)。

まとめ

ニュージーランドで3か月を超えて学ぶなら学生ビザが必要で、英語コースだけならEnglish Language Student Visa、大学・専門学校・高校ならFee Paying Student Visaを選びます。日本国籍の人が日本から申請する場合の支払いはIVLの100NZドルだけで、審査は8割が7週間以内です(2026年10月時点)。

次にやることは、署名校の入学許可を得て書類をそろえ、少なくとも3か月前に申請することです。留学全体の準備はニュージーランド留学完全ガイドで確認できます。

この記事の出典

本記事の制度・金額は、2026年10月21日時点の各公式サイトの情報です。ビザの条件・料金・審査期間は変わることがあるため、最新は各公式サイトでご確認ください。

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