留学の荷物を送る方法|EMS・船便の日数と送料・送れない物
留学先へ日本郵便で荷物を送るなら、急ぐ物はEMSか航空便、急がない物は船便が基本です。10kgの送料の比較、送れない物、ラベルとインボイスの作り方、アメリカ宛ての事前申告、送る時期と受け取り先の決め方まで分かります。

「スーツケースに入りきらない荷物を、留学先に送りたい」。EMSと船便のどちらがよいのか、送料はいくらかかるのか、迷う方も少なくないはずです。送れない物を入れて送り返されたら、届く前に自分が着いてしまったら、という心配も重なります。
そこで本記事では、日本郵便で留学の荷物を送るときの送り方ごとの日数と送料を、公式の料金表で比べられるように整理します。10kgを送る場合の料金を同じ表で並べているので、自分の荷物に合う送り方を選びやすくなるでしょう。
あわせて、国際郵便で送れない物、ラベルや税関の書類の作り方、送る時期と受け取り先の決め方も同じ流れで確かめていきましょう。
留学の荷物は速さと料金で送り方を選ぶ
日本郵便で留学先に荷物を送るなら、速さ重視はEMS、急がず安く送るなら船便が基本です。航空便の国際小包はその中間で、どれも重さは30kgまで送れます。
送り方 | 届くまでの目安 | 10kgの料金の例 | 重さの上限 |
|---|---|---|---|
EMS | 3〜18日ほど | 23,500円 | 30kg |
国際小包の航空便 | 5〜21日ほど | 23,200円 | 30kg |
国際小包の船便 | 2〜4か月 | 7,900円 | 30kg |
料金の例は、オセアニア・カナダ・ヨーロッパなどの地域に送る場合の日本郵便の料金表(2026年10月31日時点)です。国によって重さの上限が違う点にも注意しましょう。
急ぐならEMSで3〜18日ほど
EMSは国際郵便の中で最も優先して運ばれ、日本郵便によると3〜18日ほどで届きます。追跡ができるので、荷物がどこにあるかを確かめながら待てるのも利点です。
授業で使う教材や、到着してまもなく使う日用品を送るのに向いています。料金は高めなので、送る量をしぼってから使いましょう。
航空便の国際小包は5〜21日ほど
国際小包の航空便は飛行機で運ぶ送り方で、日本郵便によると5〜21日ほどで届きます。上の表の地域なら、10kgの料金はEMSとほぼ同じです。
国際小包は保険を付けることができ、壊れたり届かなかったりしたときの備えになります。重い荷物をある程度早く届けたいときの選択肢でしょう。
船便は安いが2〜4か月かかる
船便は船で運ぶため、届くまでに2〜4か月かかりますが、料金は大きく下がります。10kgで比べると、EMSのおよそ3分の1です。
冬服や本など、すぐには使わない物をまとめて送るのに向いています。日本郵便も、急ぎや期限のある荷物はEMSか航空便を勧めているので、届く時期を逆算して使い分けましょう。
送料の目安は行き先と重さで変わる
国際郵便の送料は、送り先の国がどの地域の区分に入るかと、荷物の重さで決まります。同じ10kgでも、送り方と行き先によって、数千円から数万円までの差が出るのが特徴です。
送り先の地域で料金の区分が違う
EMSの料金は、送り先によって5つの地域に分かれた仕組みです。10kgの場合は、中国・韓国・台湾、それ以外のアジア、オセアニア・カナダ・ヨーロッパなど、アメリカ、中南米・アフリカの順に高くなります。
自分の留学先がどの区分に入るかは、日本郵便の料金表で確かめられます。正確な金額は、重さと国を入れて計算できる日本郵便の料金計算のページで調べましょう。
10kgなら船便とEMSで約3倍の差
オセアニア・カナダ・ヨーロッパなどに10kgを送る場合、船便は7,900円、EMSは23,500円で、約3倍の差があります。20kgなら船便は11,900円、EMSは44,500円で、差は約3.7倍まで広がるのが分かるでしょう。
重さが増えるほど差は大きくなるので、重い物ほど船便に回すと送料を抑えられます。急ぐ物と急がない物を分けて箱詰めすることが、節約の近道です。
アメリカ宛ては料金も手続きも違う
アメリカ宛てのEMSは10kgで27,100円で、オセアニアやヨーロッパなどに送る23,500円より高めです。さらに、アメリカ宛ての荷物には事前の申告という別の手続きがあります。
日本郵便によると、2026年10月23日からの条件では、中身が2,500ドル以下の物品を送るときは、書類や100ドル以下の個人間の贈り物を除き、認定事業者(ZonosかSafePackage)のアプリで事前に申告し、関税などを前払いする必要があります。手数料は免税でもかかり、ラベルには「DDP-(13桁の申告番号)」の記載が必要です。
自分の荷物がどの区分に当たるかは、送る前に日本郵便の案内で確かめましょう。アメリカ留学の持ち物の選び方は、アメリカ留学の持ち物の記事で確かめられます。
国際郵便で送れない物
国際郵便には、世界共通で送れない物と、送り先の国によって送れない物があります。スプレー缶やモバイルバッテリー、度数の高いお酒などは、船便でも送れないので箱に入れないようにしましょう。
スプレー缶やモバイルバッテリーは送れない
日本郵便によると、スプレー缶、香水、花火、電子タバコ、モバイルバッテリーなどは、飛行機の安全を脅かすおそれのある航空危険物として国際郵便で送れません。航空危険物は、船便で出しても引き受けてもらえない決まりです。
機器に取り付けたリチウム電池は、条件を満たせば一部の国に送れますが、電池だけは送れません。ノートパソコンやスマートフォンは、日本郵便の条件を確かめるか、手荷物で持っていきましょう。
度数が24%を超えるお酒や化粧品は送れない
アルコール濃度が24%を超えるお酒は、国際郵便で送れません。日焼け止めやヘアトニックも、アルコール濃度が24%を超えるものは送れない代表例に挙げられています。
マニキュアも送れない物の一つです。化粧品をまとめて送るときは、成分表示を見てアルコール濃度を確かめてから箱に入れましょう。
現金や貴金属はEMSでは送れない
硬貨や紙幣、旅行小切手、金や銀、宝石などの貴重品は、EMSでは送れません。EMS以外の国際小包などでも、書留や保険付きにした場合に限られ、国によっては送れないこともあります。
使い捨てカイロも、販売している会社によっては送れないことがあります。送り先の国ごとの決まりは、日本郵便の「あて先の国によって送れないもの」で確かめましょう。
荷物を送る手順と税関の書類
国際郵便で荷物を送るときは、オンラインで発送用ラベルを作り、中身を1つずつ英語で書いて郵便局に出します。荷物は日本と相手の国の両方で税関の検査を受けるので、書類を正確に作ることが早く届くための近道です。
ラベルはオンラインで作る
日本郵便では、国際郵便のラベルを「国際郵便マイページサービス」で作る必要があり、手書きのラベルでは送れません。パソコンやスマートフォンで送り先や中身を入力し、作ったラベルを使って発送します。
スマートフォン版は会員登録なしでも使えますが、登録しておくと次から入力が楽になります。使い方は出発前に一度確かめておきましょう。家族に後から送ってもらう場合も、同じ手順になることを伝えておくと安心です。
中身は1つずつ英語で書く
ラベルの内容品の欄には、品物を1つずつ、英語やフランス語、または送り先の国で通じる言葉で書きます。日本郵便は、正確に書くほど検査をスムーズに通過でき、配達までの時間も短くなるとしています。
税関への申告に使うインボイスという書類には、品名、正味の重さ、数量、単価、合計額と通貨を書くのが決まりです。国によって必要な書類の種類や枚数が違うので、日本郵便の条件表で確かめましょう。アメリカ宛ては、事前の申告という別の手続きも必要です。
日本と相手の国で2回の検査がある
海外へ物を送るときは、日本の税関での輸出の検査と、相手の国の税関での輸入の検査の2回を受けます。郵便局で引き受けたあとも、X線検査などで中身を確かめる仕組みです。
送れない物が入っていると、外国に送る前に送り返されることがあります。箱を閉じる前に、送れない物が混ざっていないかをもう一度確かめましょう。
送る時期と受け取り先の決め方
荷物を送る時期は、送り方の日数から逆算して決めます。受け取り先には事前に了承を取り、万一に備えて追跡や保険の付く送り方を選ぶと安心です。
船便は出発の数か月前に出す
船便は届くまで2〜4か月かかるため、現地に着く時期に合わせるなら、出発の数か月前には出す必要があります。日本郵便の日数表には船の出港待ちが含まれ、1か月ほどの幅がある点に注意しましょう。
ただし、早く出しすぎると、自分より先に荷物が着いてしまいます。受け取り先が荷物を預かってくれるかどうかで、出す時期を決めましょう。
受け取り先の了承を得てから送る
ホームステイ先や学生寮、シェアハウスに送る場合は、送る前に荷物を受け取ってもらえるかを確かめましょう。入居前の荷物を預かってもらえるかどうかは、住まいの決まりによって違います。
ラベルとインボイスには、受取人の氏名と正確な住所、電話番号が必要です。住所がまだ決まっていない人は、無理に先に送らず、住所が決まってから家族に送ってもらう方法も考えましょう。
保険と追跡で万一に備える
国際小包には、万一に備えて保険を付けられます。保険付きにすると、引き受けから配達までが記録され、壊れたり届かなかったりした場合に、申し出た金額の範囲で実際の損害額が賠償される仕組みです。
EMSと国際小包(航空便・船便)は追跡ができ、荷物の場所を確かめられます。高価な物や替えのきかない物は、追跡と保険の付く送り方を選びましょう。
よくある質問
留学先に荷物を送るときに、よく出る質問への答えをまとめました。
SAL便は今も使えますか?
2026年10月時点で、日本郵便はエコノミー航空(SAL)便の取り扱いを停止しています。急ぐならEMSか航空便、急がないなら船便から選びましょう。
日焼け止めは送れますか?
アルコール濃度が24%を超える日焼け止めは送れません。スプレー缶に入ったものも送れないので、成分表示と容器を確かめてから箱に入れましょう。
着いてから家族に送ってもらえますか?
できます。住所が決まってから送ってもらうと、受け取り先が確実になります。家族にも、オンラインでラベルを作ることと送れない物を伝えておきましょう。
手書きのラベルで送れますか?
送れません。日本郵便では、国際郵便のラベルを国際郵便マイページサービスで作る必要があります。
まとめ
留学の荷物を日本郵便で送るなら、急ぐ物はEMSか航空便、急がない物は船便が基本です。10kgなら船便とEMSで約3倍の差があり、船便は届くまで2〜4か月かかります。スプレー缶やモバイルバッテリー、度数の高いお酒などは送れず、ラベルはオンラインで作る必要があり、アメリカ宛ては事前の申告も要ります。
次にやることは、送る荷物を「急ぐ物」と「急がない物」に分け、受け取り先の了承を得てから送る時期を決めることです。持っていく物の選び方は1か月留学の持ち物チェックリストの記事で確かめられます。
この記事の出典
料金・日数・送れない物は2026年10月31日に日本郵便の公式サイトで確認しました。最新は公式サイトでご確認ください。