1ヶ月留学の持ち物チェックリスト|服の量と機内持ち込みの分け方
1ヶ月の語学留学の持ち物を、書類とお金・服と日用品・薬・電子機器の順にまとめました。8か国のビザと渡航認証、無料で預けられる荷物の個数と重さ、機内と預け荷物の振り分けチェック表で、出発前の荷造りを確かめられます。

「1ヶ月留学の持ち物は、旅行と同じでいいのか、もっと必要なのか」。服は何枚あれば足りるのか、スーツケースは重さの上限に収まるのか、出発が近づくほど気になることは増えていきます。現地で買える物まで詰め込みすぎていないか、という迷いも重なるはずです。
そこで本記事では、1ヶ月の語学留学に必要な持ち物を、書類とお金・服と日用品・薬・電子機器の順に、量の決め方とあわせて整理しました。機内に持ち込む物と預ける物を分けたチェック表もあるので、荷造りの最後にそのまま確かめられます。
あわせて、オーストラリアやニュージーランドの食品の申告、ホームステイと寮での準備の違いも、同じ流れで確かめていきましょう。
1ヶ月留学で必ず持つ書類とお金
1ヶ月留学の持ち物で、忘れると飛行機に乗れない・入国できないのはパスポートと渡航認証です。入学許可証・保険の証書・お金も入国審査や到着直後に必要になるため、この5つはスーツケースではなく機内に持ち込む手荷物に入れます。
パスポートの残り期間は国ごとに違う
パスポートは、持っているだけでなく「あと何か月使えるか」まで確かめてください。ニュージーランドとマルタは、出国予定日から3か月以上残っていることが入国の条件です。アメリカは出国予定日まで有効なら入国できますが、残りが90日を切ると滞在できる日数が短くなるため、外務省が勧めるのは90日以上です。
フィリピンは、日本のパスポートなら6か月未満でも入国できると発表されています。それでも搭乗や入国を断られた例があるため、外務省は「滞在期間+6か月」の残りを強く勧めています。迷ったら、残りが6か月を切る前に更新しておくと安心です。いずれも2026年10月時点の外務省と各国政府の案内なので、最新は公式サイトでご確認ください。
あわせて、顔写真のページをスマホで撮影し、紙のコピーも1枚持っておきましょう。原本と別の場所に入れておけば、なくしたときの手続きが進めやすくなります。
ビザと渡航認証は8か国で手続きが違う
1ヶ月の語学留学なら、多くの国でビザは要りません。ただし、事前にオンラインで申請する「渡航認証」が必要な国があり、これが無いと飛行機に乗れないことがあります。アメリカやフィリピンのように、学校に通う条件が別にある国もあります。
渡航先 | 出発前の手続き | 費用の目安 | 語学学校の扱い |
|---|---|---|---|
アメリカ | ESTA | 40.62米ドル | ESTAでの通学は原則不可 |
カナダ | eTA | 7カナダドル | 6か月以下は就学許可不要 |
イギリス | ETA | 20ポンド | 認定校で6か月以内なら可 |
オーストラリア | ETA | アプリ手数料20豪ドル | 合計3か月まで学習可 |
ニュージーランド | NZeTA | 17NZドル+観光税100NZドル | 3か月まで学習可 |
韓国 | 90日以内はビザ不要 | なし | 語学研修も90日以内は不要 |
フィリピン | eTravel登録 | 無料 | 特別留学許可SSPが必要 |
マルタ | 90日以内はビザ不要 | なし | 学校に確認 |
表は2026年10月時点の各国政府の公式情報です。ESTAの手数料は2026年10月16日から40.62米ドルに上がり、ニュージーランドの費用はアプリで申請した場合の金額です。韓国の渡航認証K-ETAは、日本人への免除が2026年12月31日までと告知されています。
アメリカでは、ビザなしで入国した人が学校の課程に入学することは法令で認められておらず、週18時間以上の語学の授業は学生ビザ(F-1)が必要です。短時間のコースでもESTAで通えるとは限らないので、申し込む前に学校へ確かめてください。
フィリピンにビザなしで滞在できるのは30日以内で、出国用の航空券も求められます。授業の前後の移動日を足して30日を超えるなら、現地で滞在の延長が必要です。制度や料金は変わることがあるため、最新は各国の公式サイトでご確認ください。期間ごとの費用や学校の選び方は短期留学1〜3ヶ月のガイドで比べられます。
入学許可証と保険の証書は手荷物に入れる
語学学校の入学許可証、滞在先の住所と連絡先、航空券の控え、海外旅行保険の証書は、入国審査で見せることがある書類です。紙とスマホの両方に用意し、機内に持ち込むバッグに入れておきましょう。
保険は「入っていること」を示す証書まで含めて持ち物です。ジェイアイ傷害火災保険の2025年度のデータでは、同社の海外旅行保険の加入者のうち22人に1人(4.5%)が何らかの事故で保険を使っていました。全国大学保健管理協会の『海外留学 健康の手引き』は、クレジットカードに付いた旅行保険は十分な保障ではないとしています。保険に入るときは、治療費の補償額まで確かめて選びましょう。
滞在が3か月未満なら、外務省の海外旅行登録「たびレジ」にも登録しておくと、現地の安全情報がメールで届きます。
お金は少しの現金とカード2枚に分ける
1ヶ月留学のお金は、到着直後に使う分の現金と、クレジットカードやデビットカード2枚以上を組み合わせて持つのが基本です。JASSO(日本学生支援機構)の留学準備ガイドも、紛失や盗難に備えて現金・クレジットカード・デビットカードなど複数の方法で管理するよう勧めています。
カードを2枚にするのは、1枚が使えなくなっても困らないようにするためです。移動中は財布と別のポーチのように機内に持ち込むバッグの中で分け、到着後は1枚を滞在先に置いておきます。現金も一度に持ち歩く額を絞りましょう。
日本を出るときに現金などの合計が100万円相当を超えると、税関への申告が必要です。渡航先の多くにも、1万米ドルや1万ユーロに相当する額などを基準にした申告の決まりがあります。ただ、1ヶ月の語学留学でそこまでの現金を持つ必要はまずないでしょう。2026年10月時点の税関と外務省の案内なので、最新は公式サイトでご確認ください。
1ヶ月留学の服と日用品の量の決め方
1ヶ月留学の服と日用品は、1ヶ月分をそろえるのではなく、洗濯や買い足しで回せる量に絞ります。量の物差しは「洗濯できる間隔」と「現地で手に入るか」の2つです。
服は洗濯の間隔から枚数を決める
服の枚数は、何日ごとに洗濯できるかで決まります。たとえば週に1回洗えるなら、1週間分に乾かない日の予備を少し足せば回せるので、1ヶ月分を持つ必要はありません。
洗濯の回数や方法は、滞在先によって違います。マルタ政府の英語教育評議会の学生向けガイドは、ホームステイで「電化製品を使ってよいと決めつけない」よう呼びかけています。出発前に滞在先へ、洗濯の方法と回数を聞いておきましょう。
2週間や3週間の留学でも、洗濯できるなら服の量は1ヶ月とほとんど変わりません。期間ではなく洗濯の間隔で考えると、荷物を増やさずに済みます。
季節と室内の冷房に合わせて羽織りを足す
服の種類は、渡航先の季節に合わせて選びます。オーストラリアやニュージーランドは南半球にあり、日本と季節が逆になるため、夏休みに行くと現地は冬です。
暑い国でも、教室や商業施設は冷房が強いことがあるので、薄手の長袖を1枚入れておくと調節できます。逆に寒い時期は、厚手の服を何枚も持つより、重ね着できる薄手の服と上着1枚の組み合わせにすると、スーツケースの場所を取りません。
授業や外出で歩く時間は、思ったより長くなるものです。靴は履き慣れたスニーカー1足を基本にし、室内用のスリッパかサンダルがあると滞在先で過ごしやすくなります。
日本から持つ日用品と現地で買える日用品
日用品は、現地で同じ物が見つけにくい物だけを日本から持ち、どこでも買える物は旅行用の小分けで足ります。分け方の目安は次のとおりです。
分け方 | 主な日用品 | 持ち方 |
|---|---|---|
日本から持つ | コンタクトレンズと洗浄液 | 滞在日数分と予備 |
日本から持つ | 肌に合う化粧品・スキンケア | 普段使いを小分け |
日本から持つ | 生理用品 | 到着直後に使う分 |
現地で買える | シャンプー・ボディソープ | 最初の数日分だけ |
現地で買える | 歯みがき粉・ティッシュ | 最初の数日分だけ |
現地で買える | 洗濯洗剤・ハンガー | 滞在先に確認して買う |
現地で買える物を日本から多く持たなければ、帰りにお土産を入れる場所も空きます。メガネの人は、目の調子が悪くてコンタクトを使えない日に備えて、予備のメガネも入れておくと安心です。
1ヶ月留学の薬は日本から手荷物で持つ
薬は「現地で買えばいい」と考えず、使い慣れた物を日本から多めに持ち、少なくとも一部は機内に持ち込む手荷物に入れます。処方薬は元の包装のまま、英文の書類を添えて持つと入国時に説明しやすくなります。
常備薬は使い慣れた物を多めに持つ
かぜ薬・胃腸薬・解熱鎮痛薬は、体質に合う物を日本から持って行きましょう。全国大学保健管理協会の『海外留学 健康の手引き』(2025年4月)は、海外の市販薬には日本人には量が多すぎる物があると注意しています。
水や食事が変わる最初の数週間は、おなかの調子を崩しやすい時期です。フィリピン・セブで1ヶ月の語学留学をした人は、現地で体調を崩した経験から次のように書いていました。
私自身、現地で水や食事が合わずに体調を崩した経験から、日本から飲み慣れた薬を多めに持参することを強くおすすめします。現地の薬局でも必要な成分の薬を探すことはできますが、価格が驚くほど高額なうえに、自分の体に合うとは限りません。
30歳で出発した人の体験談です(体験談を読む)。同じ手引きは、少なくとも2週間分程度の薬を手荷物に入れるよう勧めているので、スーツケースが届かなかった場合にも困りません。
処方薬は元の包装と英文の書類で持つ
病院で処方された薬は、薬局の袋や元の包装のまま持ち、英文の書類も用意しましょう。『海外留学 健康の手引き』は、1ヶ月以上の処方薬を持つ場合、病名・薬の名前・量を書いた英文の紹介状か薬剤所持証明書をもらうよう勧めています。
粉薬は、通関で違法な薬と誤解されると説明に手間取るとされています。英文の書類は薬と一緒に手荷物へ入れ、すぐに出せるようにしておきましょう。
予備の日数に決まった目安はありませんが、同じ手引きは短期留学でも予定の日数より余裕を持って持つよう勧めています。足りなくなって現地で受診すると、自費で高額になるおそれがあるためです。
薬の量と成分には国ごとの決まりがある
薬は国によって持ち込める量や成分が決まっているため、行き先の決まりを確かめることが大切です。オーストラリアの医薬品行政局によると、血圧や胃の薬など一部の薬は条件付きで持ち込めます。本人用で元の包装のまま、処方箋か医師の手紙があり、3か月分以内であることが条件です。許可が必要な薬や、持ち込めない薬もある点に注意してください。
フィリピンでは、滞在日数に見合わない大量の薬は課税や没収の対象になりうると外務省が案内しています。1ヶ月の留学なら、滞在日数分に少し予備を足した量にとどめるのが無難です。
医療用の麻薬にあたる薬は、日本から持ち出す前に地方厚生局の許可が必要です。持病の薬がある人は、渡航先の大使館や公式サイトで持ち込みの条件を早めに確かめてください。人から薬をもらって持って行くことも、違法な薬と見分けがつかないことがあるため避けましょう。ここで紹介した決まりは2026年10月時点の各国政府と厚生労働省の案内なので、最新は公式サイトでご確認ください。
電子機器は電圧と機内ルールを先に確認
電子機器は、渡航先のコンセントの形と電圧、機内に持ち込めるかどうかの2点を先に確かめてから選びます。特にモバイルバッテリーは2026年4月24日から日本の航空ルールが厳しくなったため、個数と入れる場所に注意が必要です。
変換プラグと電圧は渡航先で違う
日本の電圧は100Vですが、主な留学先の多くは220〜240Vで、コンセントの形も国ごとに違います。そのため変換プラグは、ほとんどの国で必要な持ち物です。
渡航先 | 電圧 | コンセントの形 |
|---|---|---|
オーストラリア | 220〜240V | 平たい2本がハの字 |
ニュージーランド | 230〜240V | オーストラリアと同じ |
イギリス | 220〜240V | 長方形の3本 |
韓国 | 220V | 丸い2本 |
フィリピン・セブ | 220V | 日本と同じ平たい2本など |
表は各国の政府観光局の案内をもとにしています。アメリカやカナダなど表にない国は、渡航先の政府観光局の案内で確かめてください。
スマホやパソコンの充電器は、表示に「100-240V」とあれば変換プラグだけで使えます。日本専用のドライヤーやヘアアイロンはそのままでは使えないことが多いため、海外対応の物を持つか、現地で買うか、滞在先の物を借りられるか確かめましょう。電池を取り外せないコードレスのヘアアイロンは、国土交通省の案内で機内持ち込みも預け入れもできない物とされています(2026年10月時点)。最新は国土交通省と利用する航空会社の公式サイトでご確認ください。
モバイルバッテリーは機内に2個まで
モバイルバッテリーは預け荷物に入れられず、機内に持ち込めるのは1人2個までです。国土交通省は2026年4月24日から、この個数の上限を加えました。機内でモバイルバッテリーを充電することと、モバイルバッテリーからスマホなどを充電することも、同じ日から禁止されています。
容量が160Whを超える物は持ち込めません。羽田空港の案内では、一般的な5,000〜20,000mAh程度の物の多くは100Wh以下とされています。普段使いの物なら、容量はたいてい問題にならないでしょう。端子が他の金属に触れないよう袋やケースに入れ、座席の上の棚ではなく手元に置いておきます。
帰りの便は、出発する国や航空会社のルールに従います。韓国発の便は2025年3月から独自に規制を強めているため、帰国便の航空会社の案内も出発前に見ておきましょう。ここまでの内容は2026年10月時点の国土交通省などの案内なので、最新は公式サイトでご確認ください。
スマホの通信は使い方に合わせて選ぶ
1ヶ月留学のスマホの通信は、現地のSIM、日本の携帯会社の国際ローミング、モバイルWi-Fiルーターの3つから選びます。JASSOの留学準備ガイドは、国際ローミングは費用が高額なので長期の留学には向かないとしています。
1ヶ月の留学は長期ではないので、日本の携帯会社の海外向けプランと、現地のSIMやeSIMの料金を比べて選びましょう。到着した空港から地図や配車アプリを使いたい人は、日本で準備できるeSIMやWi-Fiルーターにしておくと安心です。違いはSIMとeSIMの比較で確かめられます。
現地のSIMに差し替える人は、抜いた日本のSIMを無くさないよう小さなケースに入れて持って行きましょう。留学中に日本の電話番号あてのSMSを受け取る予定があるなら、受け取り方を出発前に決めておくと慌てずに済みます。
スーツケースと機内持ち込みの分け方
スーツケースは大きさより、自分の航空券で無料で預けられる個数と重さから決めます。中身は「入国までに使う物と、なくすと困る物は機内へ。それ以外は預け荷物へ」と分ければ迷いません。
無料で預けられる個数と重さは運賃で違う
無料で預けられる荷物は、同じエコノミークラスでも航空会社と運賃で変わります。日本の大手2社の国際線では、次のような違いがあります。
項目 | JAL エコノミー | ANA エコノミー |
|---|---|---|
無料で預けられる個数 | 2個 | 運賃により0〜2個 |
1個の重さ | 23kgまで | 23kgまで |
1個の大きさ | 3辺の合計203cm以内 | 3辺の合計158cm以内 |
機内持ち込み | 2個・合計10kgまで | 2個・合計10kgまで |
表は2026年10月時点の各社公式サイトの内容です。大きさにはキャスターと持ち手を含み、機内持ち込みは手荷物1個と身の回り品1個の合計です。最新は利用する航空会社の公式サイトでご確認ください。
重さや個数を超えると追加の料金がかかります。JALの東京からロンドンの例では、23kgを超えて32kg以下の荷物に10,000円、3個目の荷物に20,000円です。1ヶ月の留学なら、まず予約画面で自分の運賃の無料個数を確かめ、1個で済むなら帰りのお土産が入る空きを残して詰めましょう。大きすぎるスーツケースは詰め込みすぎて23kgを超えやすいため、出発前に体重計で量っておくと安心です。
液体とスプレーは機内の制限に合わせる
国際線の機内に持ち込む液体は、1つ100ml以下の容器に入れ、容量1リットル以下の透明なジッパー付きの袋にまとめます。袋は1人1つまでで、化粧水や日焼け止めのほか、ジェルやスプレーも液体に含まれます。
100mlを超える容器は、中身が少なくても持ち込めません(2026年10月時点の国土交通省の案内)。大きなボトルのシャンプーや化粧品は預け荷物に入れましょう。機内で使う薬は、必要な量に限って制限の対象外とされているので、保安検査で申し出てください。
化粧品やスプレー缶は、預け荷物でも1つ0.5リットル以下、1人の合計2リットル以下という上限があります。航空会社によってはさらに厳しいルールを設けている場合もあると国土交通省が案内しているので、最終確認は利用する航空会社の案内で行いましょう。最新は国土交通省と航空会社の公式サイトでご確認ください。
機内と預け荷物の振り分けチェック表
出発前日に荷物を詰めるときは、次の表を上から順に確かめると、入れる場所の間違いを防げます。入国審査で見せる物、なくすと困る物、預けられない物の3つは機内に持ち込むと覚えておくと便利です。
持ち物 | 入れる場所 | 理由 |
|---|---|---|
パスポート・渡航認証の控え | 機内 | 入国審査で使う |
入学許可証・保険の証書 | 機内 | 入国審査で見せることがある |
財布・カード1枚・現金 | 機内 | 身につけて管理する |
予備のカード | 機内 | 財布と別のポーチに入れる |
常備薬・処方薬 | 機内 | 少なくとも2週間分を入れる |
モバイルバッテリー | 機内 | 預けられない |
スマホ・パソコン | 機内 | 壊れやすく高価 |
100ml以下の液体 | 機内 | 透明な袋に入れる |
大きな化粧品・シャンプー | 預け荷物 | 機内に持ち込めない |
服・靴・日用品 | 預け荷物 | 到着後に使う |
はさみは、先がとがっておらず刃の長さが6cm以下なら機内に持ち込めますが、それ以外は預け荷物に入れます。乗り継ぎがある人は、出発した空港の免税店で買った液体が、乗り継ぎの空港で没収されることもあるので気をつけましょう。
渡航先と滞在先で変わる持ち物
同じ1ヶ月留学でも、行き先の国の持ち込みルール、ホームステイか寮か、街の治安によって足す物と減らす物が変わります。最後に自分の条件に当てはめて、持ち物を調整しましょう。
食品はオーストラリアとNZで申告が必要
オーストラリアとニュージーランドは食品の持ち込みに厳しく、日本のお菓子やインスタント食品でも入国時の申告が必要です。オーストラリア農林水産省は、市販の包装済みのインスタント麺やチョコレート、紅茶と緑茶は持ち込めるとしています。一方で、米・卵を使った食品・肉・乳製品は持ち込まないよう求めています。
申告しなかったときの処分は重く、2024年2月にはアデレード空港で、申告していない肉や卵を持っていた留学生のビザが取り消されました。オーストラリアでは、すべて申告して見せれば、持ち込めない物があっても罰せられず、その場で捨てるなどの対応で済みます。
ニュージーランドでは、食品をすべて入国時に申告する必要があります。第一次産業省によると、うっかり忘れた場合でも400NZドルの違反金の対象です。日本食を持つなら少量の市販品に絞り、迷った物は申告するか持って行かないのが確実です。2026年10月時点の各国政府の案内なので、最新はオーストラリア農林水産省とニュージーランド第一次産業省の公式サイトでご確認ください。
ホームステイはお土産と家電の使い方を確認
ホームステイなら、ホストファミリーへのお土産を1つ用意しておくと、最初の会話のきっかけになります。選び方や食べ物を選ぶときの注意は、ホームステイのお土産の選び方を読んでおくと安心です。
タオルやハンガー、ドライヤーを家で借りられるかは家庭によって違います。先に紹介したマルタ政府のガイドも、家電を使ってよいと決めつけないよう呼びかけているほどです。到着前にホストの紹介文やメールで確かめておけば、借りられる物の分だけ荷物を減らせます。
学生寮の場合も、タオル・シーツ・ハンガーが部屋にあるかどうかは寮によって違います。学校から届く案内で備品を確かめ、無い物だけを日本から持つか、到着後に現地で買いましょう。
スリの多い都市では貴重品を分けて持つ
都市部に留学するなら、貴重品を1か所にまとめず、体の前で持てる小さめのバッグを用意しておきましょう。外務省は、イギリスでは日本人の被害が多いスリや置き引きなどの窃盗が単純比較で日本の5倍程度、カナダは犯罪の発生率が日本の約10倍と案内しています。
短期の留学でも被害は起こります。イタリア・パドヴァに1ヶ月の語学留学をした人は、移動中の出来事をこう書いていました。
電車に乗ったとき、気づかないうちにスリに遭ってしまったのです。
16歳で出発した人の体験談です(体験談を読む)。外務省は、多額の現金や貴重品を持ち歩かず、やむを得ず持ち歩くなら数か所に分けるよう勧めています。財布・予備のカード・パスポートのコピーは、別々の場所に入れておくと安心です。
よくある質問
1ヶ月留学の持ち物で、出発前によく出る疑問に答えます。
スーツケースは1つで足りますか?
服を洗濯で回す量に絞れば、1ヶ月の留学でもスーツケース1つに収まりやすくなります。無料で預けられる個数は運賃で0〜2個と変わるため、まず自分の航空券の条件を確かめ、帰りのお土産を入れる空きを残して詰めましょう。
日本食は持って行ったほうがいいですか?
日本食は必ず持つ物ではなく、持つなら少量の市販品で十分です。オーストラリアのように米や卵・肉を使った食品を持ち込まないよう求める国もあるので、行き先のルールを確かめ、入国時には忘れずに申告してください。
ドライヤーやヘアアイロンは持って行けますか?
海外の電圧に対応した物なら、変換プラグを付けて使えます。日本専用の物は電圧が合わず使えないことが多く、電池を外せないコードレスのヘアアイロンは機内にも預け荷物にも入れられません。滞在先で借りられるかも確かめておきましょう。
中高生の子どもに持たせるときの注意点は?
現金は少なめにして、カードや貴重品を分けて持たせ、連絡手段を出発前に決めておくことが大切です。パスポートのコピーと保護者・学校の緊急連絡先は紙でも持たせ、処方薬がある場合は英文の書類を一緒に入れておきましょう。
まとめ
1ヶ月留学の持ち物は、パスポートや渡航認証、保険の証書などの書類とお金をまず手荷物にそろえるのが基本です。服と日用品は、洗濯と現地での買い足しを前提に絞りましょう。薬は使い慣れた物を多めに持ち、少なくとも2週間分を機内に入れておけば、荷物が遅れても困りにくくなります。
次にやることは、自分の航空券で無料で預けられる個数と重さを予約画面で確かめることです。そのうえで振り分けチェック表を見ながら詰めれば、空港で慌てずに済みます。行き先や学校を比べたい方は、1ヶ月の語学留学のプランも参考になります。
この記事の出典
制度・料金・ルールは2026年10月20日に各公式サイトで確認しました。最新は各公式サイトでご確認ください。
- 国土交通省「国際線の航空機内への液体物持込制限について」
- 国土交通省「モバイルバッテリーの持込みについて」
- 国土交通省「機内への持込み又はお預け手荷物に制限がある品目の代表例」
- 国土交通省「ヘアケア製品をご購入の皆様へ」
- 羽田空港「機内へのモバイルバッテリー持込みについて」
- 税関「支払手段等の携帯輸出入の手続」
- JAL「国際線 お預けのお手荷物」
- JAL「機内持ち込みお手荷物」
- ANA「無料でお預かりする手荷物の重さ・サイズ・個数(国際線)」
- ANA「機内持ち込み手荷物のサイズとルール(国際線)」
- 米国税関・国境警備局「ESTA FAQ」
- 外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ(米国)」
- 米国連邦規則 8 CFR 214.2
- カナダ移民局「Electronic Travel Authorization(eTA)」
- カナダ移民局「Who can study without a permit」
- GOV.UK「Apply for an electronic travel authorisation(ETA)」
- GOV.UK「Visit to study」
- オーストラリア内務省「Electronic Travel Authority(subclass 601)」
- ニュージーランド移民局「Visa Waiver Visitor Visa」
- ニュージーランド移民局「NZeTA application guide」
- 外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ(韓国)」
- 外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ(マルタ)」
- 外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ(ニュージーランド)」
- フィリピン政府「eTravel FAQ」
- 外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ(フィリピン)」
- 外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ(英国)」
- 外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ(カナダ)」
- 外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ(オーストラリア)」
- オーストラリア農林水産省「Studying in Australia」
- オーストラリア農林水産省 報道発表(2024年2月16日)
- オーストラリア医薬品行政局「Entering Australia」
- ニュージーランド第一次産業省「What happens if you fail to declare」
- 全国大学保健管理協会『海外留学 健康の手引き』(JASSO 海外留学情報サイト掲載)
- JASSO 留学準備ガイド「渡航までの手続き」
- JASSO 海外留学情報サイト「役所の手続き」
- 厚生労働省「海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて」
- ジェイアイ傷害火災保険「2025年度海外旅行保険事故データ」
- マルタ英語教育評議会「Student Guidebook」
- オーストラリア政府観光局「Useful tips」
- ニュージーランド政府観光局「Internet and Wi-Fi access in New Zealand」
- 英国政府観光庁「Useful information」
- 韓国観光公社「Electricity」
- 韓国観光公社「モバイルバッテリーの機内持ち込み規制」
- フィリピン観光省「Cebu City」