ホームステイのお土産は何がいい?選ぶ基準と食べ物の持ち込みルール
ホームステイのお土産を、会話のきっかけになるか・現地で手に入りにくく軽いか・家族構成に合うかの3つの基準で選べるようにまとめました。オーストラリアなど5か国の食べ物の持ち込みルールの比較表、避けたいお土産、渡すときの英語の一言も分かります。

「ホームステイ先へのお土産、何を持っていけば喜んでもらえるだろう」。定番の品はありきたりに思えるうえ、食べ物は入国で止められないか、英語でどう渡せばよいのか、心配は尽きません。家族構成が分からないまま選ばなければならない、という迷いも重なります。
そこで本記事では、ホームステイのお土産を選ぶ3つの基準と、喜ばれやすい品物の種類を、家族構成に合わせて選べる形でまとめました。英語圏の主な留学・ワーホリ先5か国の食べ物の持ち込みルールも表で比べられるので、空港で止められる心配の少ない品物を選べます。
あわせて、避けたいお土産や荷造りの注意、渡すときに使える英語の一言も、同じ流れで確かめていきましょう。
ホームステイのお土産を選ぶ3つの基準
ホームステイのお土産は、会話のきっかけになること、現地で手に入りにくく軽いこと、家族構成に合うことの3つで選ぶと失敗しにくくなります。お土産は決まりではないので、値段の高さで選ぶ必要はありません。
高価な物より会話のきっかけになる物
お土産はホームステイの決まりではありませんが、最初の会話のきっかけになります。オーストラリアのホームステイ手配団体Australian Homestay Networkは、学生向けの質問集でホストの誕生日の贈り物に触れています。答えは「ホームステイ中は期待されていないし、必須でもない」でした。到着時のお土産の話ではありませんが、贈り物は求められていないという考え方の一例です。
一方、Canada Homestay Networkの学生向けガイドは、レシピやおやつ、ゲーム、伝統など、家族と分かち合える物を日本から持ってくるよう勧めていました。値段の高さより、渡したあとに一緒に使ったり話したりできるかで選ぶと、到着直後の緊張もほぐれやすくなります。
カナダのトロントで11か月過ごした人は、ホームステイ先が留学生活を左右することを次のように書いていました。
ホームステイ先がすべての留学生活の土台になります。
23歳で出発した人の体験談です(体験談を読む)。だからこそ、到着直後の関係づくりを大切にしたいところです。
現地で手に入りにくく軽い物を選ぶ
お土産は、行き先では手に入りにくく、スーツケースの重さを圧迫しない物が向いています。オーストラリア農林水産省は留学生向けの案内で、食品について「ほとんどの物はオーストラリアで買える」と書いているほどです。
現地のスーパーにある物より、日本らしい柄の雑貨や、自分の住む地域の名産のほうが話の種になります。長く滞在するほど衣類などの荷物が増えるので、割れにくく軽い物を選んでおくと荷造りが楽です。
家族構成に合わせて数と中身を決める
お土産の数は、家族みんなで使える物を1つ用意し、子どもがいれば小さな物を人数分添えると、渡すときに迷いません。ホストファミリーの案内に家族構成が書かれていれば、それに合わせて中身を決めましょう。
年配の人だけの家庭なら手ぬぐいのように毎日使える物、子どもがいる家庭なら一緒に遊べる物が話題をつくりやすい組み合わせです。家族構成が直前まで分からないときは、人数に合わせて分けられる個包装のお菓子を選ぶと外しにくくなります。
ホストファミリーの決まり方や家での暮らしのルールは、ホームステイ完全ガイドで確かめられます。
ホームステイ先に喜ばれやすい日本のお土産
喜ばれやすいのは、日本らしさがあって使い方を話せる雑貨、子どもと一緒に遊べる物、持ち込みやすい市販のお菓子です。物を持っていかずに、日本料理をふるまうこともお土産になります。
種類ごとの例と、選ぶときの注意をまとめると次のとおりです。
種類 | 例 | 選ぶときの注意 |
|---|---|---|
雑貨 | 手ぬぐい・扇子・箸 | 使い方を説明できる物 |
遊べる物 | 折り紙・けん玉 | 子どもの年齢に合う物 |
文房具 | 和柄のペン・付せん | かさばらない物 |
お菓子 | 個包装の焼き菓子 | 肉と卵を使わない物 |
体験 | 日本料理・写真 | 材料は現地で買う |
手ぬぐいや箸など使い方を話せる雑貨
手ぬぐいや扇子、箸のような雑貨は、日本らしさが伝わり、使い方を見せながら話せる点が強みです。手ぬぐいは食器ふきにも飾りにも使え、柄の意味を説明すると会話が広がります。
箸を贈るなら、持ち方を一緒に練習する時間も楽しいひとときになるはずです。陶器のような割れ物は荷造りに手間がかかるため、選ぶならタオルや衣類で厚く包みましょう。
子どもには折り紙など一緒に遊べる物
子どもがいる家庭には、折り紙のように一緒に遊べる物が向いています。前の章で触れたカナダの手配団体のガイドも、ゲームを家族と分かち合える物の例に挙げていました。
鶴の折り方を覚えておけば、言葉がうまく通じない最初の数日でも一緒に過ごせます。小さな子どもがいる場合は、口に入れると危ない細かい部品のある物は避けてください。
お菓子は市販で個包装の肉なしを選ぶ
お菓子にするなら、市販品で未開封、常温で保存でき、肉や卵を使っていない物を選びます。オーストラリア農林水産省は、チョコレートや肉を使っていない市販の菓子、緑茶を持ち込める物に挙げています。イギリス政府も、ビスケットやチョコレートはどの国からでも制限なく持ち込めると案内していました。
個包装なら家族で分けやすく、原材料の表示が残るので入国の検査でも見せやすくなります。抹茶のように好みが分かれる味は、定番の味と組み合わせておくと安心でしょう。
日本料理をふるまうのもお土産になる
物を持っていく代わりに、日本料理をふるまうことも喜ばれるお土産になります。ロンドンでホームステイをした人は、現地の食材で肉じゃがを作ったときのことを、次のように振り返っていました。
ある日、日本料理を振る舞おうと、現地のスーパーで手に入る限られた食材で肉じゃがを作ったことがあります。ホストファミリーは最初、独特の醤油の匂いに驚いていましたが、「美味しい!」と言って完食してくれました。
19歳で2か月ロンドンに留学した人の体験談です(体験談を読む)。材料を現地で買えば持ち込みの心配もないので、作る前にキッチンを使ってよいかをホストに聞いておきましょう。
食べ物のお土産と国ごとの持ち込みルール
食べ物のお土産は入国時に申告するのが基本で、肉エキス入りの物や生の米などは国によって持ち込めません。行き先の決まりを表で確かめ、迷う物は持っていかないのが確実です。
食べ物は入国時に申告するのが基本
オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ・カナダでは、食べ物を持ち込むときに入国の申告で「食品あり」と答えるのが基本です。イギリスは持ち込めない物だけを申告しますが、迷ったら申告してかまいません。
オーストラリア農林水産省とアメリカ農務省は、すべてを申告して見せれば、持ち込めない物があっても罰せられないと案内しています。
ニュージーランドは、ごく少量や料理の材料でも、すべての食品の申告を求めています。オーストラリア・ニュージーランド・イギリスの公式案内はいずれも、迷ったら申告するか空港の係官に聞くよう勧めていました。
申告した物は係官が中身を確かめ、問題がなければそのまま持ち込めます。原材料の表示が残る元の包装のまま持っていくと、確認が早く進みます。
肉エキス入りの即席めんは国で扱いが違う
肉エキス入りの即席めんやスープの素は、国によって扱いが分かれる代表的な食べ物です。英語圏の主な留学・ワーホリ先5か国の決まりを比べた表が、次のとおりです。
国 | 申告が要る物 | 持ち込みやすい物 | 持ち込めない物の例 |
|---|---|---|---|
オーストラリア | 食品すべて | 菓子・緑茶・即席めん | 肉・乳製品・生の米 |
ニュージーランド | 食品すべて | 菓子・お茶・しょうゆ | 豚肉製品・生の果物 |
アメリカ | 農産物すべて | 焼き菓子・お茶・調味料 | 肉を使った加工食品 |
カナダ | 食品すべて | 肉なしの菓子・お茶 | 生や乾燥の肉 |
イギリス | 禁止品 | 菓子・袋入りのだし | 肉・乳製品 |
アメリカは、ブイヨンやスープの素のように肉を使った加工食品を、ほぼすべて持ち込めない物にしています。一方オーストラリアは、牛や豚などの原料を含む即席めんでも、口蹄疫という家畜の病気がない国で作られたとメーカーの表示で分かれば持ち込めます。
日本はこのリストに入っていますが、市販品で常温保存でき、包装で日本製と分かることが条件です。ニュージーランドは、肉の割合が5%未満と包装に書かれていることを条件にしています。日本の商品には肉エキスの割合が書かれていない物もあるため、肉エキス入りの食べ物は避けるのが無難です。表は2026年10月時点の各国の公式案内をもとにした目安なので、最新は各国の公式サイトでご確認ください。
申告漏れは罰金やビザ取り消しの対象になる
どの国も申告しなかったときの罰則を定めており、中でもオーストラリアはビザの取り消しまである重い罰です。2026年10月時点で最大7,280豪ドルの違反通知があり、オーストラリア農林水産省は学生がビザを取り消された例があると明記しています。
イギリスは最大5,000ポンド、カナダは最大1,300カナダドル、アメリカは初回で最大1,000米ドルの罰金を定めています。
ニュージーランドでは、うっかり申告を忘れただけでも、その場で400NZドルの罰金を科されることがあります(2026年10月時点)。お土産のお菓子1つでも、食品の欄には「はい」と答えておきましょう。最新は各国の検疫・税関の公式サイトでご確認ください。
オーストラリアに留学する場合の準備は、オーストラリア留学のページでも確かめられます。
避けたいお土産と宗教・アレルギーへの配慮
お酒や豚由来の成分を含む食品、アレルギーの原因になりやすい食品は、相手の事情が分からないうちは避けると安心です。食べ物を選ぶ場合は、原材料を英語で伝えられるようにしておきましょう。
お酒は年齢と免税の決まりで勧めにくい
お酒は、年齢と免税の決まり、相手の宗教や習慣という3つの理由から、お土産には向きません。日本では20歳未満はお酒を飲めず、お酒を売る店には年齢を確かめる義務があります。
アメリカでお酒を飲める年齢は21歳で、留学生などがお酒を免税で持ち込めるのは自分で使う分だけです。カナダも、贈り物を免税にする決まりからお酒を外しています(2026年10月時点)。最新は各国の税関の公式サイトでご確認ください。
ホストが普段お酒を飲むかどうかも、到着前には分かりません。日本酒を贈りたい場合でも、ほかのお土産を選んでおくほうが確実です。
ムスリムの家庭には豚由来の成分を避ける
ホストファミリーがイスラム教徒の場合は、豚由来の成分とアルコールを含む食品を避けます。農林水産省の委託事業でまとめられたハンドブック(2026年3月)は、豚の肉だけでなく、豚のエキスや豚の成分を含む添加物も避けるべきものとしています。ごく微量のアルコールの扱いは、人によって判断が異なるという説明でした。
グミやマシュマロに使われるゼラチン、みりんや洋酒を使った菓子は、包装を見ても見分けにくい食べ物です。ムスリムの家庭には、食べ物より雑貨を選ぶのが確実でしょう。
アレルギーのある家族には原材料を伝える
家族に食物アレルギーがある場合は、お菓子の原材料を英語で伝えられるようにしておきましょう。日本の食品表示で表示が義務の原材料は、えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生・カシューナッツの9品目です(消費者庁・2026年4月時点)。
カシューナッツは2026年4月に加わり、2年間の経過措置があるため、しばらくは、カシューナッツを使っていても表示のない商品が残っている可能性があります。日本語の表示はホストには読みにくいので、主な原材料を英語でメモして渡すと親切です。表示の決まりの最新は、消費者庁の公式サイトでご確認ください。
お土産の荷造りと郵送の注意
しょうゆなど100mlを超える液体のお土産は預け荷物に入れ、重さは航空券に書かれた許容量に収めましょう。郵送で送る場合も、行き先の検疫と日本郵便の決まりがかかります。
100mlを超える液体は預け荷物に入れる
国際線の機内に持ち込める液体は、100ml以下の容器に入れて、容量1L以下の再封できる透明な袋にまとめた物が原則です。袋は1人1つまでと決まっています(日本航空・2026年10月時点)。100mlを超える容器は、中身が少しだけでも機内に持ち込めません。
しょうゆや液体の調味料のようなお土産は、割れないよう包んで預け荷物に入れましょう。保安検査のあとの免税店で買ったお酒は機内に持ち込めますが、乗り継ぎの空港で没収されることがあります。最新は利用する航空会社の案内でご確認ください。
カナダは、係官が中を確かめられるよう、贈り物を包装しないで持ち込むよう案内しています。包装紙は別に持っていき、着いてから包むと安心です。
預け荷物の重さと個数は航空券で確かめる
預け荷物は、日本航空の国際線エコノミークラスなら2個まで無料で、1個23kgまでです。全日空も1個23kgまでですが、無料の個数は運賃によって0〜2個と決まっています(2026年10月時点)。
長期の滞在では衣類だけで重くなりやすいので、お土産は軽い物にして、自分の航空券の許容量を先に確かめましょう。荷物全体の準備は、出発前チェックリストで順に確かめられます。
郵送でも検疫と送れない物の決まりがある
お土産を郵送する場合も、行き先の検疫の決まりの対象です。オーストラリアは郵送にも手荷物と同じ条件をかけており、農林水産省は家族や友人に食品などを送らないよう頼んでほしいと留学生に案内しています。カナダのように、肉製品は郵送できないなど郵送のほうが厳しい国もあります。
日本郵便が、どの国へも送れない物として定めているのは、スプレー缶や香水、アルコール度数24%を超えるお酒などです。アメリカ宛ては、100米ドル以下の個人間の贈り物ならこれまでどおり送れますが、100米ドルを超える物は指定の郵便局で関税を前払いする手続きが必要です(2026年10月時点)。送る前に、最新の条件を日本郵便と行き先の公式サイトでご確認ください。
お土産を渡すタイミングと英語の一言
お土産は、到着した日か翌日の落ち着いた時間に、短い英語の一言を添えて家族の前で渡すと自然に受け取ってもらえます。何なのか、どう使うのかを説明すれば、そのまま会話のきっかけになります。
到着した日か翌日の落ち着いた時に渡す
渡すのは、家に着いて荷物を置き、家族が集まった夕食の前後がよいタイミングです。長いフライトのあとで疲れていれば、翌日に回してもかまいません。
一人だけに渡すより、家族がそろっている場で渡すと、子どもやほかの家族とも話すきっかけになります。到着の日に家族が全員そろわないときは、そろう日まで待ってから渡しても失礼にはなりません。
渡すときに使える短い英語のフレーズ
英語に自信がなくても、短い決まり文句を1〜2つ覚えておけば十分です。場面ごとに使いやすい一言は次のとおりです。
場面 | 英語の一言 | 意味 |
|---|---|---|
渡すとき | This is a small gift from Japan. | 日本からのお土産です |
気持ちを添える | I hope you like it. | 気に入るとうれしいです |
使い方を話す | You can use this as a towel. | タオルとして使えます |
お礼を言う | Thank you for having me. | 迎えてくれてありがとう |
日本流に「つまらない物ですが」と謙遜するより、明るく短く伝えるほうが気持ちが届きやすいでしょう。到着したときの挨拶や、出発前に送る自己紹介メールの例文は、ホームステイの挨拶の英語例文で紹介しています。
使い方や意味を添えると会話が続く
手ぬぐいなら実際に広げて柄を見せ、折り紙なら一緒に1つ折ってみると、言葉が少なくても会話が続きます。自分の住む町や家族の写真をスマートフォンで見せながら話すのも、よいきっかけでしょう。
英語で書いた短いメッセージカードを1枚添えると、話すのが苦手でも感謝が伝わります。お土産はあくまできっかけなので、その後の毎日のあいさつや手伝いで関係を育てていきましょう。
よくある質問
ホームステイのお土産について、よく出る4つの質問への答えです。
ホームステイのお土産はいくらくらいが目安ですか?
決まった金額の目安はないので、予算は無理のない範囲で決めてかまいません。語学学校を運営するEFの公式ブログも「大金をかける必要はない」としています。各国の免税の上限は税金の決まりなので、お土産の予算の目安にはなりません。
お土産は家族全員の分が必要ですか?
全員分でなくても大丈夫です。家族で分けられる物を1つ用意し、子どもがいれば小さな物を添えるくらいでかまいません。家族の人数が分からないときは、人数に合わせて分けられる個包装のお菓子が便利です。
手作りのお菓子をお土産にしてもいいですか?
手作りのお菓子は避けたほうが安全です。オーストラリア農林水産省は手作りの料理を持ち込まない物に挙げており、市販品と違って原材料や作った場所も包装で示せません。手作りにするなら、写真のアルバムやメッセージカードのような食べ物以外の物にしましょう。
100円ショップの物をお土産にしてもいいですか?
日本らしい柄の小物や文房具なら、100円ショップの物でも十分お土産になります。値段より、何に使う物かを英語で説明できるかで選びましょう。ただし食べ物は、どの店で買った物でも国ごとの持ち込みルールを確かめてください。
まとめ
ホームステイのお土産は決まりではなく、会話のきっかけになる軽い物を、家族構成に合わせて選べば十分です。食べ物にするなら市販・未開封で肉を使っていない物に絞り、行き先の国の持ち込みルールを確かめたうえで、入国時に忘れずに申告しましょう。
まずはホストファミリーの案内で家族構成を確かめ、渡すときの英語の一言を1つ覚えておくと安心です。ほかの留学生がホストとどう過ごしたかは、留学・ワーホリの体験談で読めます。