2026年10月28日

アメリカ高校留学の費用は形で変わる|交換・私立・公立の目安

アメリカの高校留学の費用は形で大きく変わります。交換留学の参加費の例、私立高校の通学と寮の学費の中央値、学生ビザで公立高校に通える12か月の条件、ビザやSEVIS費、日本の高校の単位の扱いと費用の抑え方まで保護者向けに整理しました。

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アメリカ高校留学の費用は形で変わる|交換・私立・公立の目安

「子どもをアメリカの高校に留学させたいけれど、アメリカ留学で高校の費用は結局いくらかかるのだろう」。交換留学と私立高校で何が違うのか、学費のほかに何が必要なのか。円安のなかで予算が膨らまないかという心配も重なるでしょう。

そこで本記事では、交換留学・私立高校・公立高校という留学の形ごとに、学費と寮費の目安と、通える期間などの条件を、私立学校の団体(NAIS)の集計と米国政府の案内で整理します。同じ物差しで並べるので、わが家の予算に合う形を判断しやすくなるはずです。

あわせて、ビザやSEVIS費など学費以外にかかる費用と、費用を抑えるための選び方も同じ流れで確かめていきましょう。

アメリカの高校留学は形で費用が大きく変わる

アメリカの高校留学の費用は、交換留学・私立高校・公立高校のどの形で行くかで大きく変わります。1年なら交換留学は団体の参加費が200万円台の例があり、私立高校の寮生活は学費だけで年1,000万円を超えることもあります。

留学の形

ビザ

期間

主な費用の目安

交換留学

J-1

1学期か1年

参加費229万円の例

私立高校・通学

F-1

制限なし

学費 年3万7,000ドル前後

私立高校・寮

F-1

制限なし

学費と寮費 年7万ドル前後

公立高校

F-1

最長12か月

学区が決める教育費の全額

私立高校の金額は全米私立学校協会(NAIS)の2024-25年度の会員校の集計の中央値、交換留学はEILの2027年夏出発のアメリカ派遣(研修なし)の参加費です。円の金額は1ドル150円と仮定した目安で、最新の為替で計算し直してください。

交換留学は団体に払う参加費が中心

交換留学は、留学団体に参加費を払い、ホストファミリーの家から現地の高校に通う形です。米国務省によると、交換留学の高校生はJ-1ビザで、認定を受けた公立か私立の高校に通い、ホストファミリーか寮で暮らします。

たとえば日本国際生活体験協会(EIL)の2027年夏出発のアメリカ派遣は、研修なしで229万円です。往復の航空運賃は含まれますが、海外旅行保険(20万円〜)・ビザの申請料・小遣いは別にかかり、為替によって参加費が変わることもあります。団体ごとの金額と条件は高校の交換留学の記事で比べられます。

私立高校の寮生活は年1,000万円を超えることも

私立高校に学生ビザ(F-1)で入り、寮で暮らす場合は、学費と寮費だけで年7万ドル前後が目安です。1ドル150円とすると約1,050万円で、交換留学の4倍以上です。

その代わり、私立高校には在学できる期間の制限がなく、アメリカの高校を卒業して大学へ進む道も選べます。卒業まで3〜4年通えば総額も大きくなるため、何年通うかを決めてから予算を立てましょう。

公立高校は最長1年で学費を全額払う

公立高校にも学生ビザで通えますが、期間は合計で最長12か月です。米国国土安全保障省によると、学区の1人あたりの教育費の全額を、ビザの申請前に払う必要があります。

金額は学区ごとに決まるため、通いたい学区で確かめるしかありません。1年だけ現地の高校で学びたい人の選択肢ですが、卒業まで通うことはできない点に注意しましょう。

私立高校の学費は寮か通学かで変わる

アメリカの私立高校の学費は、通学なら年3万7,000ドル前後、寮に住むなら学費と寮費で年7万ドル前後が目安です。通学の場合は、学費とは別にホームステイなどの住まいの費用がかかります。

学年

通学の学費

寮の学費と寮費

9年生

37,135ドル

71,630ドル

12年生

36,615ドル

71,136ドル

NAIS会員校(2024-25年度、全1,331校)の集計のうち、該当する学校の中央値です。入学する年度には上がっている可能性があります。9年生は日本の中学3年生、12年生は高校3年生にあたります。

通学の学費は中央値で年3万7,000ドル前後

私立高校に通学する場合の学費は、9年生の中央値で37,135ドル、12年生で36,615ドルです。全米私立学校協会(NAIS)の2024-25年度の会員校の集計で、1ドル150円なら約550万〜560万円になります。同じ集計では、会員校の在籍者のうち留学生は5.7%でした。

通学の場合、留学生はホームステイなどで住まいを別に用意します。学費に住まいと食事の費用を足すと、寮に住む場合との差は小さくなることもあるため、両方の総額で比べましょう。

寮に住むなら年7万ドル前後

寮に住んで通う私立高校(ボーディングスクール)の学費と寮費は、9年生の中央値で71,630ドル、12年生で71,136ドルです。NAISの同じ集計で、平均は71,715ドルでした。

寮では食事や生活の見守りも含まれるため、高校生を一人で送り出す保護者には安心材料になります。ただし学校ごとに金額の幅が大きいので、候補の学校の公式サイトで最新の学費を確かめましょう。

ハワイの私立校は学費が年3万3,315ドルの例

ハワイの私立校の例として、ホノルルのMid-Pacific Instituteは、2026-27年度の学費を年33,315ドルとしています。英語を学ぶ留学生向けの授業(ELD)は、1科目あたり3,188ドルが別に必要です。

この学校の公式ページには寮の案内がないため、住まいは別に考える必要があります。ハワイは本土より日本から近い一方、学費と住まいの費用は本土の私立校と同じように見込んでおきましょう。

公立高校に学生ビザで通う条件と費用

アメリカの公立高校に学生ビザで通えるのは、合計で最長12か月です。費用は学区が決める1人あたりの教育費の全額で、ビザの申請前に払う必要があります。

学生ビザで通える公立高校は最長12か月

学生ビザ(F-1)で公立高校に通えるのは、最長12か月です。米国国土安全保障省によると、この期間は通ったすべての公立高校を合わせて数えるため、1年通ってから別の公立高校に移ることもできません。

アメリカの高校を卒業したい場合は、公立高校ではなく私立高校を選ぶことになります。公立高校は、1年だけ現地の授業を体験したい人に向いた形です。

学区の1人あたりの教育費を全額払う

公立高校に通う留学生は、その学区で生徒1人にかかる教育費の全額を払います。米国国土安全保障省は、この支払いをビザの申請前に済ませるよう定めているのが特徴です。

金額は学区ごとに違い、学校の担当者が学区や国の教育統計で確かめて示します。学費のほかに住まいと食事の費用もかかるため、ホームステイ先を誰が手配するのかもあわせて確認しましょう。

公立の小学校・中学校には学生ビザで通えない

学生ビザでは、公立の小学校と中学校(幼稚園から8年生まで)には通えません。米国国土安全保障省が、公立の初等学校は学生ビザの生徒を受け入れられないと定めています。

中学生のうちにアメリカの学校に通いたい場合は、私立の学校が選択肢になります。交換留学の対象は15歳からなので、中学生の長期留学は私立校が中心になると考えておきましょう。

学費以外にかかるビザと渡航の費用

学費のほかに、ビザの申請料185ドルとSEVIS費(学生ビザは350ドル、交換留学は220ドル)がかかります。保険や航空券、日本の学校に在籍し続ける場合の費用も見込んでおきましょう。

ビザの申請料は185ドル

学生ビザ(F)や交換留学のビザ(J)の申請料は185ドルです。在日米国大使館によると、2023年6月17日に160ドルから引き上げられました。料金は変わることがあるため、申請の前に在日米国大使館の最新の案内を確かめましょう。

ビザの申請には大使館での面接もあるため、日程を早めに押さえることが大切です。出発の時期から逆算して、学校や団体から書類が届いたらすぐに手続きを始めましょう。

SEVIS費は学生ビザなら350ドル

ビザとは別に、留学生の情報を管理する制度(SEVIS)の費用もかかります。米国移民・関税執行局によると、学生ビザ(F-1)は350ドル、交換留学のビザ(J-1)は220ドルです。

申請料と合わせると、学生ビザなら535ドル、1ドル150円で約8万円をビザの手続きだけで見込むことになります。

保険や航空券、日本の学校の費用も見込む

留学中の医療保険、往復の航空券、小遣いなども、私立高校や公立高校の学費とは別に必要です。交換留学では団体によって参加費に含まれるものが違い、AFSは保険を参加費に含めたうえで、ほかに50万円程度が必要だと案内しています。

日本の高校に籍を残して留学する場合は、留学中の日本の学校の費用がどうなるかも学校に確かめておきましょう。学校教育法施行規則と文部科学省の通知によると、校長が認めた留学なら、外国の高校で学んだ分を36単位まで日本の高校の単位として認めることができます。1年の留学でも留年せずに卒業できるかは、この単位の扱いで変わります。費用の面でも、卒業が1年遅れれば日本の学費が1年分増えるため、出発前に学校に確かめておきましょう。

学費だけで比べず、こうした費用を足した総額で形を選ぶのが失敗しないコツです。

費用を抑えたいときの選び方

費用を抑えたいなら、1年の留学は交換留学が最も現実的です。私立高校を選ぶ場合は奨学金や学費の減額を確かめ、為替の変動も予算に入れておきましょう。

1年なら交換留学が最も抑えやすい

1年の留学なら、交換留学が最も費用を抑えやすい形です。EILの例では参加費が229万円で、私立高校に寮から通う場合の約1,050万円と比べると、差は800万円を超えます。

ただし交換留学は、行き先の地域や学校を自分で選べないことが多く、英語力の基準や選考もあります。費用だけでなく、子どもが何を学びたいかと合わせて選びましょう。

私立高校は奨学金や学費の減額を確かめる

私立高校では、学費の援助を受けている生徒も少なくありません。NAISの2024-25年度の集計では、会員校で援助を受ける生徒の割合の中央値は26.2%で、1人あたりの援助額の中央値は21,722ドルでした。

留学生が対象になるかは学校ごとに違うため、出願前に援助の条件を問い合わせましょう。援助を受けられれば、私立高校でも費用の見通しが大きく変わります。

為替の変動を予算に含めておく

アメリカの学費はドルで決まるため、円の金額は為替で上下するのが難しいところです。年7万ドルの学費なら、1ドルが10円動くだけで年70万円の差が出ます。

予算は、今の為替より円安になった場合も想定して余裕を持たせておくと安心です。支払いの時期を分けて送金するなど、為替の変動を和らげる方法も検討しましょう。

よくある質問

アメリカの高校留学の費用について、よく出る質問への答えをまとめました。

アメリカの高校に1年留学するといくらかかりますか?

形によって大きく違います。交換留学はEILの例で参加費229万円に保険や小遣いなどが別にかかり、私立高校の寮生活は学費と寮費で年7万ドル前後(1ドル150円で約1,050万円)が目安です。

公立高校に2年以上通うことはできますか?

学生ビザではできません。公立高校に通えるのは、すべての公立高校を合わせて最長12か月です。2年以上通いたい場合は私立高校を選びましょう。

中学生でもアメリカに留学できますか?

私立の学校なら可能です。学生ビザでは公立の小学校・中学校に通えず、交換留学の対象は15歳以上なので、中学生は私立校が中心です。

交換留学と私立高校留学はどちらが向いていますか?

1年で現地の生活を体験したいなら交換留学、アメリカの高校を卒業して大学を目指すなら私立高校が向いています。費用は交換留学の方が大幅に抑えやすいでしょう。

まとめ

アメリカの高校留学の費用は、どの形で行くかで大きく違うのが実情です。1年なら交換留学はEILの例で参加費229万円、私立高校は通学で年3万7,000ドル前後、寮なら年7万ドル前後が目安です。公立高校は最長12か月で、学区の教育費を全額払います。

次にやることは、子どもが1年の体験をしたいのか、アメリカの高校を卒業したいのかを家族で話し、形を1つに絞ることです。決まったら、候補の学校や団体の公式サイトで最新の金額を確かめ、為替の変動も含めて予算を組みましょう。交換留学の団体ごとの費用は高校の交換留学の記事で比べられます。

この記事の出典

制度・料金は2026年10月28日に各公式サイトで確認しました。最新は各公式サイトでご確認ください。

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