台南ワーホリの暮らし方|台北との違い・移動・語学学校と仕事
台湾ワーホリで台南に住むときの判断材料をまとめました。台北・台中・高雄と比べた雨の日や暑さ、全国共通の最低賃金、バス・YouBike・バイク・高速鉄道の使い方、成功大学の華語センターと働き方、延長や在留届の窓口まで公式情報で確かめられます。

「台南ワーホリなら、台北より落ち着いた街でゆったり暮らせるかもしれない」。旅行で訪れた古都に惹かれても、実際に住んで仕事や学校を見つけられるのか、夏の暑さに耐えられるのか、不安が残る方もいるはずです。やはり台北にしておくべきか、という迷いも重なります。
本記事では、台南を台北・台中・高雄と比べたときの気候と最低賃金の違いを、台湾の公式の統計でまとめました。バス・YouBike・バイク・高速鉄道の使い方と、日本の免許で乗れるバイクの条件も分かります。
同じ流れで、台南で中国語を学ぶ方法や働き方、住んでいる間の手続きの窓口も確かめていきましょう。
台南ワーホリと台北など他都市の違い
台南は台北より雨の日がおよそ半分で冬も過ごしやすい一方、暑い日が多く、夏は台風の季節と重なります。最低賃金は全国で同じなので、都市選びは気候・移動・学校のような暮らしの条件で比べるのが現実的です。
雨の日は年84.6日で台北の約半分
台湾の中央氣象署の平年値(1991〜2020年)で、台南と主な3都市を比べてみましょう。
指標 | 台北 | 台中 | 台南 | 高雄 |
|---|---|---|---|---|
年間の雨の日 | 163.3日 | 112.1日 | 84.6日 | 87.3日 |
年間の降水量 | 2,329.5mm | 1,762.8mm | 1,760.6mm | 1,968.2mm |
最高30℃以上の日 | 142.1日 | 170.9日 | 185.8日 | 173.7日 |
1月の平均気温 | 16.4℃ | 17.0℃ | 17.9℃ | 19.7℃ |
雨の日は0.1mm以上降った日の数です。特に10〜3月の雨の日は台南が合計20日ほどで、台北の約79日を大きく下回ります。冬の長雨が苦手な人には台南が合いやすい一方、台南は暑い時期が長く、4月や10月も30℃を超える日が多くなります。真夏の暑さは台北も同じくらいなので、暑さが苦手な人は春と秋の過ごしやすさで比べましょう(中央氣象署の月平均の統計)。
暑い日が多く7〜9月は台風の季節
台南の雨は夏に集中し、5〜9月だけで年間の降水量の約88%が降ります。8月は平均で466.1mm・雨の日15.8日と最も多く、湿度も78.4%と高くなります。
中央氣象署によると、1911〜2025年に台湾を襲った台風は382個で、毎年3〜4個、多いのは8月・7月・9月の順です。台南を含む西南部への上陸は東部より少ないものの、上陸しなくても大雨や強風の影響はあります。夏に着くなら、まず短期の宿に泊まり、雨の時期の部屋の湿気を確かめてから住まいを決めると安心です(中央氣象署『颱風百問』)。
最低賃金は台北も台南も同じ金額
台湾の最低賃金は都市ごとではなく全国で1つの金額で、2026年1月1日からは月29,500台湾ドル・時給196台湾ドルです。労働部の審議会は2027年1月1日から月30,900台湾ドル・時給205台湾ドルへの引き上げを決めており、行政院の承認を経て実施される見込みとなっています。
時給196台湾ドルで1日4時間・週5日・4週働くと、月15,680台湾ドルになる計算です。これは税金を引く前の金額で、所得税は給料から差し引かれます。「台南だから時給が高い・低い」とは言えないため、家賃や食費などの生活費と合わせて、手元にいくら残るかで考えましょう。最新は公式サイトでご確認ください(労働部の最低賃金の案内)。
台南での移動はバス・自転車・バイク
台南にはMRTがなく、市内の移動は路線バスとシェアサイクルのYouBike、そしてバイクが中心です。バイクは日本の免許の種類によって乗れる車両が違い、台北など他の都市へは高速鉄道で行き来します。
市内は路線バスとYouBikeが中心
臺南市政府交通局によると、2026年は悠遊卡や一卡通などのICカードで乗り降りの両方にタッチすると、幹線・支線バスの基本料金26台湾ドルが無料になる優待があります。台鉄やバスからの2時間以内の乗り継ぎも割引の対象で、優待は2026年12月31日までの期間つきです(臺南市政府交通局の公車優待の公告)。
YouBike 2.0は市の補助がある間は4時間以内なら30分10台湾ドルで、会員登録をせずに1回だけ借りる場合はクレジットカード払いになり、3,000台湾ドルの仮押さえがかかります。料金は変わることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください(YouBikeの台南の料金)。
バイクは日本の免許の種類で乗れる車両が違う
日本の免許証(従来のカード型)、日本台湾交流協会かJAFが出す中国語の翻訳文、パスポートの3つを持っていれば、台湾に入ってから1年以内で、日本の免許の有効期間内なら運転できます。マイナ免許証だけでは翻訳文を申請できず、現地で無免許とされるおそれもあります。いったん出国して戻った場合は、再び入った日から1年という数え方です。
乗れる車両は日本の免許の種類で決まります。日本の普通自動車免許や原付免許で乗れるのは50cc以下などの小さなバイクまでで、台湾でよく見る125ccクラスのスクーターには、普通二輪(小型限定を含む)以上の免許が必要です。条件を満たさない運転はせず、最新は公式サイトでご確認ください(日本台湾交流協会の台湾での運転の案内)。
台北へは高鐵で1時間半から2時間ほど
台湾高速鉄道(高鐵)で台南から台北へは、指定席の大人運賃で1,350台湾ドル、台中へは650台湾ドル、高雄の左營へは140台湾ドルです(2026年10月時点)。台北までは列車によって1時間半〜2時間ほどかかります。
高鐵の台南駅は市街地から離れているため、台鉄の沙崙線か、高鐵の利用者が無料で乗れる快捷バスに乗り換えて中心部へ向かいます。台鉄の台南駅は2026年10月17日に地下の新しい駅が開業する予定と報じられているので、最新は公式サイトでご確認ください(台湾高速鉄道の運賃表・Taiwan Newsの台南駅地下化の報道)。
台南で中国語を学ぶ・働く方法
台南では国立成功大学の華語センターで中国語を学べ、ワーホリビザのまま通いながら働くこともできます。1年以上じっくり学ぶのが目的なら、学校の入学許可で取る学習目的のビザも比べて選びましょう。
成功大学の華語センターは週15時間の授業
国立成功大学の華語センターの季節ごとのコースは、週15時間(平日に毎日2時間の総合の授業と、5時間の選択授業)で、1クラスは約6〜13人です。2027年の春のコース(3月8日〜5月28日・11週)の少人数クラスの学費は32,900台湾ドルで、申し込みの締め切りは2027年1月15日、初めての人は審査料1,000台湾ドルもかかります。
台湾外交部領事事務局はワーホリの人も語学コースに通えるとしており、授業のない時間にアルバイトを入れる組み方もできます。学費は年ごとに変わるため、最新は公式サイトでご確認ください(成功大学華語センターの季節コース)。
学ぶのが主目的なら学習目的のビザもある
台湾外交部領事事務局は、ワーホリは長期の就職や留学には向かない制度だとしています。成功大学の華語センターは、入学許可をもとに出発前に台湾の在外公館で「中国語を学ぶ目的の停留ビザ」を申請する方法を案内しており、延長できる種類のビザなら、台湾に最長180日まで滞在が可能です。
同センターで4か月以上続けて学び、出席率75%以上などの条件を満たせば居留証への切り替えも案内されています。ワーホリビザから学習目的のビザには切り替えられないので、働きながら少し学ぶならワーホリ、学ぶのが中心なら学習目的のビザと、出発前に決めておきましょう。最新は公式サイトでご確認ください(成功大学華語センターのビザの案内)。
ワーホリビザは職種をほぼ問わず働ける
台湾外交部領事事務局は、ワーホリビザは就労の許可を兼ねるとし、働くことは休暇に付随する目的だと説明しています。台北駐日経済文化代表処のQ&Aでも、基本的には職種や仕事の内容に制限はなく、風俗関係の仕事はできないとしています。資格が必要な専門職・技術職では、台湾で認められた資格を持っていることが条件です。
仕事探しに使えるのは、労働部が運営する公的な求人サイト「台灣就業通」です。中国語の力によって選べる仕事の幅は変わるので、語学学校や滞在先で知り合った人の紹介も含めて探すとよいでしょう。条件は変わることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください(台灣就業通)。学校選びは台湾ワーホリの語学学校の解説も参考になります。
台南に住む人の手続きと備え
台南に住んでいる間の延長は台南市の移民署服務站で、日本の在留届や領事の手続きは日本台湾交流協会の高雄事務所が窓口です。病気やけがに備えて、日本語が通じる病院の一覧と海外旅行保険も確認しておきましょう。
延長は台南市の移民署服務站で申請
台湾ワーホリは1回の入国で最長180日滞在でき、期限が切れる前の15日以内に、住んでいる市や県の移民署服務站で最長180日の延長を申請します。台南市の服務站は、中西區府前路一段262號の第一服務站と、善化區中山路353號1樓の第二服務站の2か所です。
延長しても最初の入国から1年を超えては滞在できず、途中で出国して戻っても1年は最初の入国日から数えます。移民署は窓口の受付を平日8時〜17時(昼休みも受付)と案内しています。服務站によって違うこともあるため、出かける前に電話で確かめると安心です。最新は公式サイトでご確認ください(内政部移民署の服務站の一覧)。
在留届と領事の窓口は高雄事務所
海外に3か月以上滞在する人は、旅券法で在留届を出すことが義務づけられています。台南に住む日本人の窓口は日本台湾交流協会の高雄事務所で、受け持つ地域は雲林・嘉義・台南・高雄・屏東・台東・澎湖です。
高雄事務所の領事の窓口は平日9時〜12時と13時半〜17時に受け付けています。台南でも移民署の台南市第一服務站を会場に月1回の領事の出張サービスがあり、在留証明や運転免許の翻訳文を当日に受け取りたいときは、実施日の4営業日前までに必要書類を高雄事務所へメールで送って事前申請します。最新は公式サイトでご確認ください(日本台湾交流協会 高雄事務所の利用案内)。
日本語が通じる病院は交流協会の一覧で
日本台湾交流協会の高雄事務所は、管内で日本語が通じる医療機関の一覧を公開しています。総合病院の表(令和8年4月現在)には、台南の日本語が通じるスタッフがいる衛生福利部台南醫院や、日本人医師が内科にいる奇美醫院などが載っています。
台湾ワーホリの申請では、死亡・けが・病気をすべてカバーする滞在全期間の海外旅行保険への加入が条件です(台湾外交部領事事務局の日本人向けガイドライン)。保険会社の日本語の窓口と、一覧に載った病院の場所を、着いたらすぐ確かめておきましょう。最新は公式サイトでご確認ください(高雄事務所管内の日本語が通じる医療機関の一覧)。
よくある質問
台南ワーホリについて、4つの質問に短く答えます。
台南に住むとビザの条件は変わりますか?
変わりません。条件は台湾全体で同じで、申請先は日本の住所を担当する台北駐日経済文化代表処や分処・弁事処です。残高証明の金額などは窓口で案内が違うことがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
台南で仕事は見つかりますか?
選べる仕事の幅は、中国語の力で変わります。風俗関係を除けば職種の制限は基本的になく、専門職・技術職には台湾で認められた資格が要ります。労働部の求人サイト「台灣就業通」と、語学学校や滞在先でのつながりの両方を使って探し、最新は公式サイトでご確認ください。
台南にMRTはありますか?
2026年10月時点で台南にMRTはありません。市内は路線バスとYouBikeが中心で、2026年はICカードで乗り降りにタッチすると幹線・支線バスの基本料金が無料になる優待があります。最新は公式サイトでご確認ください。
台湾ワーホリは2回行けますか?
行けます。2026年2月1日から、日本人は台湾ワーホリに生涯2回まで申し込めるようになりました。2回目も申請時に18歳以上30歳以下であることが条件なので、最新は公式サイトでご確認ください。
まとめ
台南は台北より雨の日がおよそ半分で冬も過ごしやすい一方、暑い日が多く、7〜9月は台風の季節です。最低賃金は全国同じで、市内の移動はバスとYouBikeが中心になり、バイクは日本の免許の種類で乗れる車両が変わります。中国語は成功大学の華語センターで学べ、延長は台南市の移民署服務站、領事の窓口は高雄事務所です。
まずは住みたい季節と、日本で持っている運転免許の種類を確かめてみてください。台湾ワーホリの全体像は台湾ワーホリのガイドで確かめられます。
この記事の出典
- 台湾外交部領事事務局「Guidelines for Japanese nationals applying for a visa to join the working holiday scheme」
- 台北駐日経済文化代表処「ワーキング・ホリデービザの必要書類」
- 台北駐日経済文化代表処「ワーキングホリデーQ&A」
- 外務省「ワーキング・ホリデー制度」
- 内政部移民署「服務站」
- 中央氣象署「氣候統計 月平均」
- 中央氣象署『颱風百問』
- 労働部「Adjustment of Minimum wage」
- 労働部「2027年の最低賃金の審議会決定」
- 臺南市政府交通局「115年大台南公車乘車優惠」
- YouBike「臺南市 收費方式」
- 日本台湾交流協会「日本の運転免許保有者が台湾において車両を運転するための制度」
- 日本台湾交流協会「免許種類ごとの運転可能車種一覧」
- 台湾高速鉄道「票種說明・票價」
- 台湾高速鉄道「台南站」
- Taiwan News「台南鐵路地下化履勘通過 地下新站10月17日正式通車」
- 國立成功大學華語中心「四季班」
- 國立成功大學華語中心「簽證」
- 台灣就業通(労働部 労働力発展署)
- 日本台湾交流協会「在留届の提出」
- 日本台湾交流協会「高雄事務所の所在地・管轄」
- 日本台湾交流協会「高雄事務所 利用案内・アクセス」
- 日本台湾交流協会「領事出張サービス(台南)」
- 日本台湾交流協会「高雄事務所管内の日本語が通じる医療機関」