2026年7月28日

台湾ワーホリの語学学校|大学付属と民間の違い・学費・通える期間

台湾のワーキングホリデーで語学学校に通う方法をまとめました。大学付属の華語中心と民間校の違い、師範大学が公開する3か月の学費と諸費用の実額、途中でやめたときの退費規定、180日ごとのビザ更新と学期の重ね方まで、一次情報をもとに解説します。

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台湾ワーホリの語学学校|大学付属と民間の違い・学費・通える期間

「台湾で中国語を学びたいけれど、ワーホリで語学学校に通えるのだろうか」。台湾の語学学校の話には停留ビザや健康診断といった言葉が並び、手続きの多さに気持ちが折れそうになります。

結論をお伝えすると、ワーキングホリデービザで滞在している間、語学学校に通うことは台湾の公式説明で認められています。学生ビザを取り直す必要はありません。ただし通える期間の目安と、学費が戻らなくなる境目は先に知っておいてください。

台湾ワーホリの語学学校について、大学付属と民間校の違い、公表されている学費の実額、180日ごとのビザ更新と学期の重ね方をまとめました。読み終えるころには、どの学校にいつから通うかを自分で決められます。

台湾ワーホリで語学学校に通えるのか

結論から言えば、通えます。ワーキングホリデービザで滞在している間に語学学校へ通うことは、台湾の公式説明で認められた行動です。

ただし、条件つきです。何をどこまで学べるのか、期間はどうなのか。学校選びの前に、この土台を押さえておくと迷いが減ります。

ワーホリビザなら学生ビザの手続きがいらない

台湾の語学学校を調べていると、停留ビザや居留証といった言葉が次々に出てきます。健康診断が必要、残高証明が必要、更新は移民署で。読んでいるうちに気が重くなった方もいるでしょう。

それは留学ビザで台湾に行く人向けの手続きです。ワーキングホリデービザで滞在するなら、学校に通うために別のビザを取り直す必要はありません。

学校に通うために必要なもの

留学ビザで行く場合

ワーホリビザで行く場合

就学のためのビザ取得

必要

取り直しは不要

就学のための健康診断・残高証明

提出を求められる

学校のために新たに出すものはない

滞在の更新手続き

ビザの種類に応じて必要

180日目に1回だけ延長する

ここが台湾の語学学校情報を読むときの最初の分かれ道になります。台湾で中国語を学ぶ方法を調べると留学ビザの手順が数多く出てきますが、それはワーホリとは別のルートの話です。そのまま自分の手順として読むと、必要のない準備まで抱え込むことになります。

ビザ申請そのものの流れは台湾ワーホリ完全ガイドにまとめました。

なお台湾は2026年2月の改訂で、ワーホリの申請回数が生涯2回までになりました。これは台北駐日経済文化代表処が案内している2026年7月時点の内容です。申請回数の扱いは変わることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。複数回行ける国の一覧はワーホリに2回行ける国にまとめています。

この記事の中身は、ビザを取った前提での「どの学校をどう選ぶか」です。

認められているのは台湾の文化を学ぶ語学コース

台湾の外交部領事事務局は、日本人のワーキングホリデーについて次のように説明しています。

度假打工者在臺停留期間得參加以學習臺灣文化或風土民情為目的之語言課程或類似講座。

ワーキングホリデーで滞在している間、台湾の文化や風土を学ぶことを目的とした語学コース、または同じような講座に参加できる、という意味です。語学学校に通うことは想定の範囲に入っています。

同じページには、この制度が当てはまらない人についての記述もあります。

項目

公式説明の内容

入国の主な目的

台湾での長期の休暇であること

就労の位置づけ

滞在中の旅行や生活の費用をまかなうための、付随的なもの

対象にならない人

就労・就学・その他の長期居留を主な目的として入国しようとする人

つまり学ぶこと自体が主な目的になると、そもそもこの制度の趣旨から外れるということです。1年みっちり学校に通うつもりなら、ワーホリではなく留学ビザのほうが目的に合っています。

出典は外交部領事事務局「日本籍人士參與來臺度假打工計畫簽證申請相關說明」です。2026年7月時点の掲載内容にもとづいています。

通える期間は「原則3か月まで」という案内がある

では何か月まで通えるのか。ここは案内が分かれているため、両方を知っておいてください。

情報源

就学期間についての記載

台湾・外交部領事事務局

語学コースに参加できるとあるが、期間の上限は書かれていない

日本ワーキング・ホリデー協会

「就学期間は、原則3カ月までです。」と案内している

協会の記載は台湾のワーキングホリデービザ情報にあり、同ページには2025年10月20日に確認した情報と明記されています。

大学付属の学季班は、この「原則3か月まで」という案内とちょうど同じ長さです。まずは1学期を受けきる前提で計画を立てれば、案内と食い違いません。

それ以上に長く通う計画を立てている方は、申請前に台北駐日経済文化代表処へ確認してください。ビザ申請時には「履歴及び台湾における活動の概要」という書類を出すことになっており、そこに学習の計画も書きます。窓口で相談しておけば、渡航後に迷わずに済みます。

語学の壁は最も多くの人がぶつかる

そもそも学校に通うべきかを迷っている方もいるはずです。判断材料として、当サイトが渡航経験者に行った実態調査の結果をお伝えします。

「大変だったこと」を聞いたところ、最も多かったのは語学の壁でした。

大変だったこと

割合

件数

英語・語学の壁

70%

66件

住居・シェアハウス

59%

55件

仕事・求人探し

47%

44件

一方で、渡航前より語学レベルが上がったと答えた方は44人、割合にすると73%でした。これは渡航前後のレベルを記入した60人を母数とした数字です。

裏を返せば、4人に1人は上がっていません。行けば自然に話せるようになる、というものではないわけです。

調査はクラウドソーシングでのアンケート募集と体験談投稿で集め、編集部が確認・校正のうえ統計化しました。回答者は94人、ページ表記は「更新 2026年6月」です。

台湾以外の渡航先も含む全体の数字なので、そのまま台湾に当てはまるわけではありません。それでも、学校に通うかどうかを考えるときの材料にはなるでしょう。集計の全体はワーホリ・留学実態調査で公開しています。

大学付属の華語中心と民間の語学学校の違い

台湾で中国語を学ぶ場所は、大きく2種類に分かれます。大学に付属した華語中心と、大学とは独立した民間の語学学校です。

華語中心という名前は聞き慣れないかもしれませんが、大学が外国人向けに運営している中国語のセンターだと考えてください。名称は華語中心・語文中心・国語教学中心などさまざまで、指しているものは同じです。この2種類は運営のしかたがかなり違います。

大学付属は3か月ひと区切りの学期制

大学付属の華語中心は、学期のカレンダーで動いています。國立臺灣師範大學國語教學中心(台湾師範大学の国語教学中心)が公開している課程情報では、春季班が3月から5月、夏季班が6月から8月というように、3か月をひと区切りとした學季班が基本です。學季班とは、3か月をひとつの学期として区切ったクラスのことを指します。

授業は週15時間。内訳は語学の授業が10時間、多元語文課と呼ばれるそれ以外の科目が5時間と決められています。1日あたりにすると3時間ほどで、午前か午後のどちらかの時間帯に固定されることが多くなります。

この形式の利点は、進度が設計されていることです。クラス分けテストでレベルを判定され、同じ水準の学習者と3か月かけて教科書を進めます。独学ではつくれない負荷が毎日かかる点が強みでしょう。

不便な点もあります。学期の開始日が決まっているため、渡航のタイミングによっては次の開講まで待つことになります。時間帯も選べないので、シフトの入る仕事とは重なりやすいでしょう。

大学付属に通う感覚は、韓国の大学の語学堂に通った方の体験談が近いかもしれません。台湾ではなく韓国での経験ですが、平日に授業を受けて放課後に街で使うという流れは共通しています。

平日は授業を受けて、放課後はカフェで復習したり、街を歩きながら実際に韓国語を使うように意識していました。

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授業のあとに使う場所が近くにあるかどうかは、学校選びで見落とされがちな観点です。

民間校は開始日と時間帯を選びやすい

民間の語学学校は、学期ではなく時間数で契約する形が中心です。台北の說好語言中心を例にとると、コースが時間数と人数で分かれています。

コース

人数

時間数

学費

Weekend

2〜6人

18時間(土日各3時間)

NT$6,500

Intensive

2〜4人

20時間

NT$10,000

Comprehensive

2〜6人

40時間(週10時間)

NT$16,000

3-Month Visa Course

2〜6人

200時間

NT$65,000+登録料NT$3,000

目を引くのは週末コースです。同校のページには「平日は忙しいけれど中国語を学びたい方へ」という趣旨の案内があり、土日に3時間ずつ通う形になっています。仕事のシフトと組み合わせることが最初から想定されているわけです。

金額は同校の各コースページで2026年7月時点に公開されているものです。ただし民間校がすべて公開しているわけではありません。今回確認した台北と台中の他校では、料金がサイトに見当たらず問い合わせが必要でした。

金額が分からないと比較のしようがありません。問い合わせて初めて分かる学校もある前提で、渡航前に何校か連絡を取っておくのが現実的です。

どちらが向いているかの分かれ目

迷ったときは、「学ぶ時間」と「働く時間」のどちらを先に固定するかで決めると整理できます。学校のカレンダーに生活を合わせるのか、仕事のシフトに学びを差し込むのか、という選択です。

比べる観点

大学付属の華語中心

民間の語学学校

契約の単位

3か月ひと区切りの学期

18時間・40時間など時間数

短く試せるか

最短で2か月の暑期班

18時間から組める学校がある

時間帯

午前か午後で固定されることが多い

週末コースを置く学校がある

学費の分かりやすさ

收費標準として公開されている

公開する学校と問い合わせが必要な学校がある

出会う相手

各国から来た学生と大学のキャンパス

学校によって顔ぶれが変わる

向いている人

最初の数か月を学習に充てたい人

働きながら少しずつ続けたい人

渡航してすぐ学習に集中し、そのあと仕事を探すつもりなら大学付属が向いています。到着後すぐ働き始めたい人や、貯金を減らしたくない人は民間校のほうが組み立てやすいでしょう。

どちらか一方に決めきる必要もありません。最初の3か月を大学付属で基礎を固め、仕事が決まったあとは民間校の週末コースに切り替えるという組み合わせ方もできます。

ただし合計の就学期間が3か月を超えそうなら、申請前に台北駐日経済文化代表処へ確認しておいてください。最新の案内は公式サイトでご確認ください。

台湾の語学学校の学費と、途中でやめたときの扱い

台湾の語学学校は、大学付属であれば3か月ぶんの学費が公開されています。ただし金額そのものより、注意して見ておきたいのは払ったあとの扱いです。

ワーホリは仕事が決まると生活のリズムが変わります。学校を続けられなくなったとき、学費がどうなるのかを申し込み前に知っておいてください。

大学付属は学費を公開している

師範大学の国語教学中心は、收費標準というページで金額を公開しています。收費標準とは料金表のことで、3か月の學季班はすべて週15時間、クラスの人数と進度で金額が変わる仕組みです。次は2026年7月時点で公開されている金額です。

クラス

人数

3か月の學季班

2か月の暑期班

普通班B

13〜18人

NT$26,800

NT$17,200

普通班A

6〜10人

NT$30,100

NT$19,400

密集班B

13〜18人

NT$29,800

NT$19,200

密集班A

6〜9人

NT$40,600

NT$26,400

2026年7月時点の為替はおよそ1台湾ドル5円前後なので、最も手ごろな普通班Bの3か月で13万円台になります。為替は日々動くため目安として見てください。

1週間あたりに直すとおよそ1万円です。渡航費や生活費まで含めて出費を抑えたい方は、格安でワーホリに行く方法もあわせてご覧ください。

同じ週15時間でも、13〜18人の普通班Bと6〜10人の普通班Aでは3か月でNT$3,300、日本円にしておよそ1万6千円の差があります。話す回数を増やしたいなら少人数、費用を抑えたいなら大人数と、目的で選べる形です。

大学付属と民間校を比べるなら、1時間あたりに直すと差がはっきりします。師範大学の3か月は週15時間を約13週なので、およそ195時間です。

通い方

1クラスの人数

1時間あたりの学費(概算)

師範大学 普通班B

13〜18人

約NT$137

說好 3-Month Visa Course

2〜6人

約NT$325

說好 Weekend

2〜6人

約NT$361

說好 マンツーマン

1人

NT$800

大学付属が安いのは、人数が多いぶん1人あたりの単価が下がるためです。少人数やマンツーマンは単価が上がりますが、そのぶん自分が話す時間は増えます。

金額は師範大学国語教学中心の收費標準で公開されているものです。同ページには2026年の秋季班から学費を調整するという告知も出ているため、申し込み前に必ず最新の金額を確認してください。

学費のほかにかかるお金

予算を組むときは、学費だけを見ていると足りなくなります。同じ收費標準のページに、学費とは別の費用も並んでいます。

費用の項目

金額

いつ払うか

報名費(申込金)

NT$1,000

申し込みのとき

註冊費(登録手続きの費用)

NT$1,500

学費を納めるとき

意外險費用(学校指定の傷害保険)

NT$276(3か月)

外国籍の学生は加入が必須

教材費用

1期あたり約NT$2,000

教師が使う教材によって変わる

4つを合わせるとNT$4,776ほど、日本円ではおよそ2万4千円です。学費と合算すると、普通班Bの3か月で16万円弱を見ておく計算になります。

意外險は台湾の教育部の規定によるもので、日本で海外旅行保険に入っていても免除されません。ワーホリビザの申請でも1年以上の海外旅行保険が必要なので、保険は二重にかかる形になります。

開講から3分の1を過ぎると学費は戻らない

ここが見落とされやすい点です。師範大学の退費規定は、申し出るタイミングで返ってくる額が段階的に変わります。

やめると申し出た時期

戻ってくるお金

開講日の前

保険料は全額、学費は9割

開講後、期間の3分の1まで

学費の5割

期間の3分の1を過ぎたあと

返還なし

3か月の学季班なら、3分の1はおよそ1か月です。開講から1か月を過ぎた時点で、残りの2か月分を含めて学費は戻らなくなります。

しかも報名費と註冊費は、どの時期に申し出ても返ってきません。保険料が全額戻るのは開講前に申し出た場合だけです。開講したあとに戻る可能性があるのは、学費の部分だけということになります。

これがワーホリで効いてきます。渡航してすぐ学校に申し込み、2か月目に仕事が決まって通えなくなるという流れも起こりえますが、この時点で学費は1円も戻りません。

師範大学の退費規定には、このほかにも例外の定めがあります。条件と期限は收費標準のページでご確認ください。

だからこそ、渡航前から3か月の學季班を予約するかどうかは、判断を急がないほうが安全です。到着してから仕事探しの状況を見て、2か月の暑期班や民間校の短い単位から始めるという選び方もあります。

退費規定は学校ごとに違います。ここで挙げたのは師範大学の2026年7月時点の掲載内容なので、申し込む学校のものを必ずご自身で読んでください。

180日の更新から逆算して学期を決める

台湾のワーホリビザは、1年分がまとめて出るわけではありません。1回の入国で滞在できるのは最長180日で、現地で1度だけ延長して合計1年になります。

この区切りと、3か月ひと区切りの学期。ふたつのカレンダーが同時に動くので、先に重ねて見ておくと計画が立てやすくなります。

入国から1年までの流れを先に引く

次の「台湾ワーホリ1年の滞在と学習のタイムライン」が、この記事から持ち帰っていただきたい1枚です。ビザの区切りと学校の区切りを並べています。

時期

ビザの動き

学校の動き

入国日

180日の滞在が始まる

次の学期の開講日を確認する

1〜3か月目

180日の枠のうち前半を使う

1学期目に通うならここ

4〜5か月目

延長までの残り日数を数え始める

仕事探しと生活の立て直し

165日目〜180日目(およそ6か月目)

満了の15日前から延長を申請する

平日の日中に移民署へ行く時間をつくる

7〜11か月目

延長後の180日

さらに通うなら就学期間を代表処に確認する

12か月目(通算1年)

初回入国から1年を超えて滞在できない

最後の学期をここまでに終える

延長の手続きは、滞在期限が切れる15日前から居住地の内政部移民署のサービスステーションで行います。更新できるのは1回だけで、そのあとは延長も滞在事由の変更もできません。この流れは台北駐日経済文化代表処のワーキング・ホリデービザの案内と、前述の外交部領事事務局の説明にもとづくもので、2026年7月時点の掲載内容です。

表で目を留めてほしいのは165日目からの行です。延長の窓口は平日の日中に開いています。午前のクラスに通っているなら午後、午後のクラスなら午前に動くことになるため、この2週間だけは授業を1日休む前提で予定を組んでおくと安心です。

学期の区切りと更新のタイミングを重ねる

大学付属の学期は3か月ごとで、前述の春季班・夏季班のように季節で区切られています。

ここで起きやすいのが待ち時間です。たとえば4月に入国すると、春季班はすでに開講済みです。次の夏季班は6月からなので、2か月ほど空くことになります。

この2か月をどう考えるかで選択が変わります。

入国後の空き時間

取れる選択

2か月ほど空く

先に仕事と住まいを決めて、学期の開講に合わせて通い始める

すぐ学びたい

随時始められる民間校でつなぎ、次の学期から大学付属へ移る

短く試したい

2か月の暑期班や時間数で買えるコースで、通えるかどうかを確かめる

渡航の時期をこれから決められる方は、行きたい学校の開講カレンダーを先に見てください。学期の開始に合わせて入国すれば、この空白がなくなります。

ただし到着してすぐ授業が始まるのも楽ではありません。住まい探し、銀行口座、携帯の契約と、最初の2週間はやることが詰まっています。開講の2〜3週間前に着くくらいがちょうどよいでしょう。

仕事が決まったあとの通い方

台湾の公式説明では、就労はあくまで滞在費用をまかなうための付随的なものと位置づけられています。とはいえ実際には、仕事が決まると学習の時間は削られていくものです。

飲食店で夕方から夜に働くなら午前のクラス、日中の仕事なら夜間や週末のクラスと、時間帯を選べる学校のほうが続けやすくなります。ここで先ほどの民間校の柔軟さが効いてきます。

もうひとつの選び方は、通う量を減らすことです。働き方に合わせて考えると次のように整理できます。

働き方

合いやすい授業

通う量の目安

夕方から夜のシフト

午前のクラス

学期制でも続けやすい

日中のフルタイム

週末コース

土日に数時間ずつ

シフトが不規則

時間数で買うコースやマンツーマン

予定に合わせて入れる

なお、合計の就学期間が3か月を超えそうな場合は、申請前に台北駐日経済文化代表処へ確認してください。制度の案内は変わることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。

大切なのは、続けられない量を最初に契約しないことです。前の見出しで触れた師範大学の退費規定では、期間の3分の1を過ぎると学費が戻りません。申し込む学校の退費規定を先に読んでおけば、途中でやめる可能性まで含めて量を決められます。

迷ったら短い単位から始めて、続けられると分かってから長い契約に切り替えてください。

都市と学校を絞り込む最後の確認

大学付属か民間か、通う時期をいつにするか。ここまでで大枠が決まったら、残るのはどの街のどの学校かという問題です。

先に結論を書くと、街で変わるのは選べる学校の数と暮らしの費用、学校で確認すべきことは5つです。順に見ていきます。

台北・台中・高雄で変わるもの

選べる学校の数がいちばん多いのは台北です。台湾師範大学や台湾大学のように歴史の長い華語中心が集まっており、民間校も台北に多く見つかります。

とはいえ台北だけではありません。今回確認した範囲でも、國立中興大學(台中)、國立中山大學と文藻外語大學(高雄)、國立陽明交通大學(新竹)というように、大学付属の華語中心は各地にあります。

街を決めるときは、次の3点を自分で調べて比べてください。

調べること

調べ方

通える学校が何校あるか

教育部の認可機関一覧で所在地を見る

家賃と生活費の相場

現地の賃貸情報サイトで同じ条件の物件を比べる

働ける仕事があるか

求人サイトで自分の条件に合う募集を数えてみる

日本人の少ない環境を求めて南部を選ぶ人もいます。日本語が通じにくいほど中国語を使わざるを得ないという理屈ですが、これは相性の問題です。孤立して落ち込んでしまう人もいるため、自分がどちらのタイプかを考えて決めましょう。

台湾は南北に細長い島で、高速鉄道で移動できる距離です。まず台北で暮らしてみて、合わなければ次の学期から移るという進め方もできます。

教育部に認可された学校かを見る

台湾の教育部は、海外から学生を募集して中国語研修を行うことを認可した機関の一覧を公開しています。大学に付属する華語中心と、短期補習班と呼ばれる民間の教室の両方が載っており、最新の公告は2026年7月20日付です。

ワーホリビザで通うなら、この認可は必須の条件ではありません。留学ビザを取るために必要になるものだからです。

それでも見ておく意味はあります。公的に確認された機関かどうかを判断する手がかりになるためです。一覧は教育部 國際及兩岸教育司のページで公開されています。

学校選びで確認したいことを整理すると、次の5つになります。

  • 教育部の一覧に載っているか
  • クラス分けの方法と1クラスの人数
  • 授業の時間帯と、変更できるかどうか
  • 学費のほかにかかる費用の内訳
  • 途中でやめたときの退費規定

問い合わせのときは、この5つをそのまま尋ねるのが早道です。学費だけを聞いて申し込むと、あとから条件の違いに気づくことになります。当サイトでも台湾の語学学校を掲載しています。学校から探すで候補を見つけたら、各校の公式サイトから上の5点を直接問い合わせてみてください。

教室の外で使う仕組みがあるか

授業の質と同じくらい、教室の外で使う機会があるかどうかが伸びを左右します。大学付属なら現地の学生と交流する催しがあるか、民間校なら課外の活動があるかどうか。ここも判断材料のひとつでしょう。

中国の大学で中国語を学んだ方の体験談に、その効き方がよく表れています。学ぶ文字は台湾の繁体字と異なるものの、身につけ方の話として読んでみてください。

また、私が留学していた大学は、日本語を学ぶ中国人が多数おり、お互いの母語を教え合う勉強法があり、非常に役立った。

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台湾でも、日本語を学んでいる学生は多くいます。お互いの言葉を教え合う相手が見つかれば、授業料をかけずに話す時間を増やせます。大学の掲示板や語学交換のアプリを使う方法もあるでしょう。

学校を選ぶときに、こうした場が近くにあるかまで見ておくと、同じ学費でも身につく量が変わってきます。

よくある質問

最後に、台湾ワーホリと語学学校について相談されることの多い5つの疑問にお答えします。制度や学校の運用は変わることがあるため、申し込みの前には各学校と代表処で最新の案内をご確認ください。

台湾のワーホリで英語は学べますか

台湾で学ぶ言語は中国語だと考えてください。台湾の語学センターは外国人向けに中国語を教える機関なので、英語を学ぶ場としての選択肢は限られます。

英語が通じる場面はあります。観光地や国際色のある職場、語学センターで各国から来た学生と話すときなどです。共通語として英語を使う機会は生まれます。

ただし、英語力を伸ばすことが渡航の主な目的なら、英語圏のワーホリを検討したほうが目的に合います。台湾を選ぶ理由は中国語と、日本から近いことのはずです。

中国語がまったくできなくても入れますか

入れます。大学付属の華語中心も民間校も、初級のクラスを用意しているのが一般的です。

クラス分けテストは、すでに学習歴がある人のレベルを判定するためのものです。まったくの初めてなら最初のクラスから始まります。

ゼロから始める場合、発音の土台をつくる期間が必要になります。3か月の学季班を1回受けて基礎を固めるくらいが、無理のない目安でしょう。

繁体字と簡体字はどちらを学ぶことになりますか

台湾で使われているのは繁体字です。中国本土で使われる簡体字とは字の形が異なります。

項目

台湾

中国本土

使う文字

繁体字

簡体字

発音の表記

注音符号またはピンイン

ピンイン

日本の漢字との近さ

形が近い字が多い

省略された字が多い

日本の漢字に近い字も多く、日本語話者にとっては取りつきやすい文字です。一方で、簡体字を学びたい方にとって台湾は目的と合わない行き先でしょう。

発音の表記のしかたも学校によって変わってきます。ローマ字で書くピンインで教えるところと、台湾で広く使われている「ㄅㄆㄇㄈ」という専用の記号で教えるところがあり、後者を注音符号と呼びます。どちらで学ぶかを申し込み前に確認してください。

学校に通わずに中国語を伸ばせますか

可能性はあります。ただし前半で見たとおり、渡航前より語学レベルが上がった方は4人に3人ほどで、現地にいるだけで伸びるわけではありません。

この集計は学校に通ったかどうかで分けていないため、学校の有無による差までは分かりません。

学校に通わない場合は、話す量を自分で確保する仕組みが必要になります。語学交換の相手を見つける、中国語を使う職場を選ぶといった形です。使う場面を意図してつくれる方なら、通わない選択もあり得ます。

学校の申し込みは日本にいるうちにすべきですか

これは学校の種類しだいです。

  • 大学付属は募集期間があるので、日本にいるうちに申し込む
  • 民間校は随時受付が多く、現地で見学してから決められる

大学付属の華語中心は募集の期間が決まっているため、日本にいるうちに調べて申し込むことになります。

民間校は随時受け付けているところが多いので、現地に着いてから見学して決められます。教室の雰囲気やクラスの人数を自分の目で確かめられるのは利点です。

迷ったときは、退費規定を思い出してください。長い契約を渡航前に結ぶより、着いてから状況を見て決めるほうが選び直せる余地は残ります。

まとめ

台湾のワーホリで語学学校に通うこと自体は認められており、学生ビザの手続きは要りません。押さえるべきは、日本ワーキング・ホリデー協会が案内する原則3か月までという就学期間の目安と、申し込む学校の退費規定の2点です。師範大学の場合は開講から期間の3分の1を過ぎると学費が戻らず、規定は学校ごとに違います。

大学付属は3か月ひと区切りで単価が安く、民間校は時間数で買えて週末も選べるという違いがあります。この違いを180日ごとのビザ更新と重ねて考えてください。決める順番は次のとおりです。

  • 通う目的と、続けられる期間を決める
  • 大学付属か民間校かを選ぶ
  • 開講日・費用の内訳・退費規定を問い合わせる
  • 180日目の更新日を先にカレンダーへ入れる

先に働く時間を固定したい人と、最初の数か月を学習に充てたい人とでは、選ぶ学校の種類が変わります。どちらが正しいというものではありません。就学期間と申請回数の扱いは改定されることがあるため、申し込みの前に台北駐日経済文化代表処と各学校の最新の案内をご確認ください。

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