
ロッテルダム(オランダ)の留学・ワーホリ完全ガイド
欧州最大級の港湾都市。建築とデザインに強い。
目次(16項目)▼
ロッテルダム留学・ワーホリ 早わかり
主要データ
- 月の生活費目安
- 17万円
- 都市圏人口
- 100万人
- 使用言語
- オランダ語
- 国
- 🇳🇱 オランダ
ロッテルダムはどんな街か
飛行機を降りて街に出ると、まず気づくのは空の広さです。ロッテルダムは、オランダ第2の都市。都市圏で人口約100万人を抱える、欧州最大級の港町です。首都アムステルダムが運河と古い町並みで知られるのに対し、こちらは大胆な現代建築が主役。第二次世界大戦の空襲で中心部が焼け、街をゼロから建て直した歴史があります。だから古い建物が少なく、代わりに尖った高層ビルや実験的なデザインが、駅前から目に飛び込んできます。巨大な馬蹄形のマルクトハル(屋内市場)、白い斜塔のエラスムス橋、傾いた黄色いキューブハウス。「建築の街」と呼ばれる理由が、歩いて5分で腑に落ちます。中心にはErasmus University Rotterdam(エラスムス大学)があり、世界中から留学生が集まります。ただし、日本とのワーキングホリデー協定は、定員が年200人とごく小さい点に注意してください(後述)。留学・語学・大学院進学が滞在の中心になる街です。アムステルダムへは電車で約40分、空港もすぐ。「働きながら遊ぶ」より「学びながら新しい街の空気を吸う」人に合う、未来志向の渡航先です。
ロッテルダムが向いている人/注意したい人
渡航先選びで最も重要なのは「自分の性格・目的・予算」とのマッチング。ロッテルダム の特性を踏まえて、留学・ワーホリ参加者の向き不向きを編集部の視点で率直に整理しました。
こんな人に向いている
建築やデザインに興味がある人
ロッテルダムは「建築の街」。戦後ゼロから街を建て直したため、古い町並みではなく、尖った実験的なデザインが日常の風景です。馬蹄形のマルクトハル、傾いた黄色いキューブハウス、白鳥のようなエラスムス橋。教科書で見た現代建築が、通学路の途中に当たり前に立っています。街を歩くだけで学びになる、刺激的な環境です。
英語だけで学び、暮らしたい人
オランダは英語を母語としない国の英語力で何年も世界1位。国民の9割前後が英語を話し、大学にも英語だけで卒業できるコースが豊富です。オランダ語が話せなくても、授業も買い物も役所も英語で回ります。ヨーロッパで学びたいけれど現地語のハードルが不安、という人にうってつけです。
経済・経営・国際ビジネスを学びたい人
エラスムス大学、とくにRSM(経営大学院)は欧州屈指の名門。世界最大級の港を抱える物流・貿易の街でもあり、ビジネスを学ぶ環境としての説得力があります。世界中から集まる留学生と机を並べ、卒業後に欧州で働く道も視野に入る。本気でキャリアを描きたい人に向いています。
ヨーロッパ各地を旅の拠点から巡りたい人
電車でアムステルダムへ約40分、ハーグへ約25分。スキポール空港へも直通で出られ、そこから欧州各都市へ気軽に飛べます。自転車大国らしく市内の移動も快適で、休日はベルギーやドイツへ足を延ばす人も。「学びながら欧州を縦横に旅したい」という欲張りな願いに応えてくれる立地です。
注意・向かない場合
働いて稼ぐことを主目的にしたい人
日本とオランダのワーキングホリデーは文化交流が主目的で、日本人の定員は年わずか200人。毎年4月1日から先着で埋まり、最長1年・延長もできません。豪州やカナダのように「がっつり働いて貯金」という制度ではないため、稼ぎを重視するなら、求人と制度枠の大きい英語圏を併せて検討するのが現実的です。
古い欧州の町並みや晴天を楽しみたい人
ロッテルダムは戦後に建て直された近代的な街で、運河と石畳の「絵になる古都」を期待すると拍子抜けするかもしれません。気候も曇りと小雨、強い風が多く、青空が一日続く日は限られます。歴史ある景観や明るい気候を最優先する人には、別の都市のほうが満足度が高い場合があります。
住まい探しの手間を避けたい人
オランダ全土で住宅不足が深刻で、学生向けの部屋は競争が激しいのが実情。大学の寮に入れるのは留学生の約4分の1ほどとされ、多くは自力で民間を探します。渡航前から動かないと部屋が見つからないこともあるため、住居の手配を人任せにしたい人には負担が大きく感じられます。
気候・季節の特徴
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ここで暮らして最初に身につくのは、雨と風に動じない心です。ロッテルダムの気候は、海に近い西岸海洋性。一年の平均気温は約11度と、東京よりひんやりしています。夏(6〜8月)でも最高22度ほど、朝晩は14度まで下がる日も珍しくありません。日本のような蒸し暑さはなく、半袖1枚で過ごせる日は意外と少なめ。薄手の上着が年中手放せません。冬(12〜2月)は最高6度、最低は0度前後まで冷えますが、極端な厳寒ではなく、日本の真冬に近い体感です。雪は年20日ほどで、降っても薄く積もる程度。凍えるより「どんよりした曇り空」が長く続くのが特徴です。年間降水量は約835ミリと東京より少なめですが、雨の日数が多く、小雨がぱらつく日が一年中あります。最も雨が多いのは10月、最も乾くのは4月です。傘よりも、フードつきの防水ジャケットが頼りになります。風も強いため、折りたたみ傘はすぐ壊れがち。地元の人が傘をあまり差さない理由が、住むとよく分かります。
治安と注意点
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ロッテルダムの治安は、欧州の大都市のなかでは標準的で、昼間に普通に歩くぶんには過度な心配はいりません。ただし「港町」「移民が多い国際都市」という顔があり、エリアによって雰囲気がはっきり分かれます。中心部(Centrum)やCentraal Station(中央駅)からエラスムス大学にかけては、人通りが多く街灯も明るく、おおむね安心とされます。学生に人気のKralingen(クラーリンゲン)も、昼も夜も落ち着いた住宅地です。気をつけたいのは、駅や繁華街での観光客を狙ったスリと置き引き。混雑した電車やマルクトハル周辺では、かばんを体の前に抱えるのが基本です。また、きれいな通りのすぐ裏手に、雰囲気の異なる集合住宅の通りがあることも。部屋を借りる前に、必ずGoogleのストリートビューで周辺の様子を確かめてから契約しましょう。夜は中心部でも、人気のない裏道を一人で歩くのは避けるのが無難です。緊急番号は「112」(警察・救急・消防の共通)。誰でも無料でかけられ、英語でも通じます。オランダは英語がよく通じる国なので、助けを求めやすいのは心強い点です。
街並みとエリア区分
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ロッテルダムの街並みは、マース川(Maas)を境に北と南へ広がります。電車や地下鉄でひと駅動くだけで、表情がくるりと変わるのが面白いところ。「どこに住むか」で、毎日の景色がまるで違ってきます。中心はCentrum(セントラム)。マルクトハル、黄色いキューブハウス、図書館や高層ビルが密集し、買い物にも観光にも便利です。そのすぐ南、川を渡った先がKop van Zuid(コップ・ファン・ザイト)。白い斜張橋エラスムス橋(通称「白鳥」、全長約800メートル)を渡ると、The Saxなどの新しい超高層ビルが、古い倉庫街の上に立ち並びます。学生に一番人気なのは、東のKralingen(クラーリンゲン)。エラスムス大学に近く、Kralingse Bos(森)とKralingse Plas(湖)が広がる緑豊かな住宅地で、自転車なら中心部まで約10分です。夜遊びやカフェ巡りなら、Witte de Withstraat(ウィッテ・デ・ウィット通り)。ギャラリーやバー、各国料理の店がぎゅっと並ぶ、街の文化的な心臓部です。歴史を感じたいなら、戦災を免れたDelfshaven(デルフスハーフェン)。石畳と運河沿いに古いオランダらしい家並みが残り、観光ガイドに載らない静けさがあります。
交通アクセス・移動
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毎日の移動は、自転車と公共交通の組み合わせが基本です。オランダは世界一の自転車大国で、ロッテルダムも道のあちこちに専用レーンが整っています。学生の多くは中古自転車を1台買い、通学も買い物も自転車で済ませます。公共交通はRET(市の交通会社)が運営し、地下鉄5路線(A〜Eの記号)、トラム(路面電車)9路線、バス58路線が街を網の目のように結びます。中心のCentraal Station(中央駅)は、電車・地下鉄・トラム・バス・自転車が1か所に集まる巨大なハブです。支払いは、OVチップカード(交通系ICカード、約7.5ユーロで購入)をタッチするのが定番。最近は、海外発行のクレジットカードやスマホをそのままかざす「OVpay」も使え、日本のカードでも乗れる場面が増えています(2026年時点・公式で要確認)。自転車は地下鉄に持ち込めますが、平日の朝7〜9時と夕方16時〜18時半は持ち込み禁止なので注意してください。電車に乗れば、アムステルダムへ約40分、デンハーグ(ハーグ)へ約25分。スキポール空港(アムステルダム)へも直通で行けるため、欧州各地への旅の拠点としても便利です。
生活環境・暮らしの特徴
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ここでの暮らしは、想像以上に「英語だけで回る」のが大きな特徴です。オランダは、英語を母語としない国の英語力ランキングで何年も世界1位。国民の9割前後が英語を話すといわれ、スーパーでも役所でも、英語で困る場面はほとんどありません。たとえば、こんな1日。朝、自転車でマルクトハルへ寄り、屋内市場でチーズやパンを買って大学へ向かう。昼は学食やWitte de Withstraatの各国料理でランチ。夕方は湖のほとりを散歩して帰る。そんなリズムが自然に身につきます。買い物環境も十分で、スーパーはAlbert Heijn(定番)、Jumbo、Lidl(割安)が町中にあります。移民が多い国際都市なので、トルコ料理やアジア食材の店も豊富。日本の味が恋しくなっても、選択肢に困りません。ただし覚悟がいるのが住まい探しです。オランダ全土で住宅不足が深刻で、学生向けの部屋は数が足りず競争が激しいのが実情。エラスムス大学が用意する寮に入れるのは、留学生の約4分の1ほどとされ、多くは自力で民間の部屋を探します。渡航前から動き出すのが、後悔しないコツです。
留学・ワーホリ参加者にとっての魅力
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ロッテルダムは、留学・大学院進学で世界的に評価の高い街です。中心はErasmus University Rotterdam(エラスムス大学)。とくにRotterdam School of Management(RSM、経営大学院)は欧州屈指の名門で、経済・経営を学びたい人の憧れの的です。メインのキャンパス(Woudestein)は東のクラーリンゲン側にあり、医学系のErasmus MC(大学病院)も街の重要な拠点です。実技や応用を学ぶなら、Rotterdam University of Applied Sciences(ロッテルダム応用科学大学)もあります。オランダの大学は、英語だけで卒業できるコースが非常に多いのが魅力。授業も生活も英語で完結するため、オランダ語が話せなくても学びに集中できます。一方で、ワーキングホリデーで来る人は、制度の「小ささ」を知っておく必要があります。日本とオランダのワーホリは文化交流が主目的で、日本人の定員は年わずか200人。毎年4月1日から先着で割り当てられ、最長1年・延長なしです(公式で要確認)。学生も合法的にアルバイトはできますが、就労時間や手続きに条件があるため、最新ルールは大学や移民局で必ず確認してください。
編集部より:リアルな声
観光ガイドが書かない、ロッテルダム留学のリアル
ロッテルダムは「アムステルダムの隣にある地味な街」と見られがちですが、実際に住むと印象が一変します。戦争で焼けた街をゼロから建て直した歴史があるぶん、新しいものを受け入れる空気が街全体に流れていて、よそ者にも開かれている感覚があります。英語がどこでも通じる安心感は、ヨーロッパ留学では想像以上に大きな支えです。オランダ語ができなくても学びに集中でき、最初の数か月のつまずきが少ないのは、この国ならではの強みだと感じます。ただし、誤解されやすいのがワーキングホリデーです。「協定があるから働きに行ける」と気軽に考えると、定員年200人・最長1年・延長なしという狭き門に驚くはずです。この街は、稼ぐ場所というより、学ぶ場所。そう割り切れる人にとっては、最高の環境になります。気候は曇りと雨が多く、冬は気分が沈みがちという声も正直あります。それでも、自転車で湖や市場を巡り、世界中の仲間と現代建築の街を歩く日々には、晴天とは別の充実があります。「働く」より「学び、視野を広げる」を軸に据えられる人にこそ、ロッテルダムはおすすめできる街です。
生活費の目安
ロッテルダムの月の生活費は、約15〜20万円が目安です。首都アムステルダムよりやや安いものの、欧州のなかでは中〜やや高めと考えてください。最大の支出は、やはり家賃です。学生向けの個室は、大学が用意する寮で月650〜1,000ユーロ、民間のシェアでも平均で月750ユーロ前後が相場とされます(2026年時点・要確認)。住宅不足で競争が激しく、相場は上ぶれしがちなので、早めの確保が肝心です。食費は、自炊中心なら月250〜350ユーロほど。Albert Heijnなどのスーパーを使い、Lidlで割安に買い足すのが節約の王道です。交通費は、自転車を持てばほぼかかりません。中古の自転車を1台買えば、通学・買い物の多くを無料でこなせます。公共交通を使う日も、OVチップカードで都度払いする形が中心です。アルバイトの時給や就労条件は制度によって異なり、変動もあります。家賃・物価の細かい数字は動くため、最新の公式情報での確認をおすすめします。
到着後にやること(最短ルート)
ロッテルダムに到着してから生活基盤を整えるまでの段取りを時系列でまとめました。 住民登録 → 銀行口座 → 仕事探しのように、順序を間違えると次の手続きが進まない項目もあるため、出発前に流れを把握しておくのがおすすめです。
- 1渡航前(出発の数か月前)
住まいを早めに確保する
ロッテルダムは住宅不足が深刻で、到着してから探すと苦戦します。まず大学が紹介する寮(SSH・XIOR・RoomPlazaなど)に申し込み、外れた場合に備えてHousingAnywhereなどの民間サイトも併用しましょう。学生向けの個室は月650〜1,000ユーロが目安です。詐欺を避けるため、内見せずに先払いはしないのが鉄則です。
- 2初日(空港・到着)
空港から市内へ移動しSIMを用意
玄関口はアムステルダムのスキポール空港です。空港から電車に乗れば、ロッテルダムCentraal(中央駅)まで約25〜40分で着きます。到着したら、まず携帯のSIMカード(通信契約)を用意しましょう。空港やCentraal駅周辺の店で、留学生向けのプランが手に入ります。地図と連絡の生命線なので、早めに整えると安心です。
- 3初日〜3日目
OVチップカードを手に入れる
公共交通に乗るには、OVチップカード(交通系ICカード、約7.5ユーロ)が便利です。Centraal駅のRET窓口や券売機で買えます。最近は海外発行のクレジットカードやスマホをかざす「OVpay」でも乗れる場面が増えています。地下鉄・トラム・バスがこれ1枚で使え、街の移動が一気に楽になります。
- 41週間以内
中古自転車を1台手に入れる
ロッテルダムの生活は自転車が主役です。学生の多くは中古自転車を1台買い、通学も買い物もこれで済ませます。中古店やFacebookの売買グループで、状態の良いものが手頃な値段で見つかります。鍵は頑丈なものを2つ。盗難が多いため、必ず固定物にしっかりつなぐ習慣をつけましょう。
- 5到着後すぐ(最初の数日)
市役所でBSN登録をする
オランダに4か月以上滞在する人、または短期でも働く・学ぶ予定の人は、BSN(市民サービス番号)の登録が必要です。これは銀行口座開設や各種手続きに使う大切な番号。Rotterdam Expat Centre(外国人向け窓口)で英語の予約を取り、住居の契約書とパスポートを持って手続きします。早めに済ませると後がスムーズです。
- 61か月以内
銀行口座を開き生活基盤を整える
BSN番号が取れたら、銀行口座を開設しましょう。ING・ABN AMRO・Rabobankなどが定番で、英語対応のオンライン銀行(bunqなど)を選ぶ留学生も多くいます。口座があると家賃の引き落としやスーパーの支払いが楽になります。大学のオリエンテーションや留学生コミュニティにも顔を出し、友人と情報を交換すると、暮らしの立ち上げが一気に進みます。
費用かんたん試算
費用かんたん試算
国・期間・コースを選ぶと、概算総額が即時に計算されます(為替により±5%変動)。
- 学費248万円
- 生活費108万円
- ビザ0円
- 航空券(往復)30万円
- 保険10万円
- 教材・諸費用4万円
※概算値です。実際の費用は学校・都市・時期により大きく変動します。具体的なシミュレーションは無料相談をご利用ください。