海外留学の教育ローン比較|日本政策金融公庫・銀行系の上限と返済【2026年版】
海外留学に使える教育ローンを、日本政策金融公庫・JASSO・銀行系・信販系で完全比較。上限額・金利・返済期間・条件を一覧化し、返済シミュレーションと借入時の注意点も解説します。
約9分で読めます更新 2026-06-04留学・MBA志望者と保護者
目次(8項目)▼
海外留学に使える教育ローンの全体像
海外留学の費用は数百万円から数千万円までと幅広く、自己資金だけで賄うのは困難です。教育ローンは、給付奨学金・自己資金と並んで資金調達の3本柱になります。
ローン選びの基本は「上限額・金利・返済期間」のバランス。低金利の公的機関を優先し、不足分を銀行系・信販系で補うのが標準パターンです。
日本政策金融公庫「教育一般貸付」
国が運営する低金利の教育ローン。子1人あたり最大350万円(海外留学・大学院・自宅外通学等の特定条件で450万円)まで借入可能。金利は固定2.4%程度(2026年現在)、返済期間は最長18年。
親名義での借入が標準で、世帯年収による制限あり(子1人で790万円程度が上限目安)。低金利・公的機関の安心感から、最初に検討すべきローンです。
JASSO(日本学生支援機構)
JASSO第二種(貸与・有利子)は月12-20万円の貸与で、海外大学院にも対応。金利は固定で上限3%程度。学生本人名義のため、親の所得制限はなし。
JASSO海外大学院学位取得型は無利子で年250-300万円の貸与。採用枠は少ないが、合格できれば最も有利な条件です。
銀行系・信販系教育ローン
銀行系は1,000-3,000万円の高額対応が可能で、MBA・米国正規4年留学などの大型費用にも対応。金利は2.4-3.5%程度。三井住友信託・りそな銀行・ろうきん(労働金庫)が主要選択肢です。
信販系(オリコ・JACCS)は審査が早く、社会人留学者向け。金利は3.5-6.0%とやや高めですが、WEB完結で手続きが簡素。
主要ローン比較表
| ローン名 | 上限 | 金利 | 期間 | メリット | 対象 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本政策金融公庫 教育一般貸付 | 450万円(海外条件次第で増額可) | 固定2.4%程度 | 最長18年 | 低金利・公的機関の安心感 | 世帯年収制限あり |
| JASSO第二種(貸与・有利子) | 月12-20万円 | 上限3%固定 | 最長20年 | 海外大学院対応、学生時無利子 | 海外大学院・短期留学 |
| JASSO海外大学院学位取得型 | 年250-300万円 | 無利子 | 卒業後20年 | 無利子、給付に近い条件 | 修士・博士・専門職 |
| オリコ「学費サポートプラン」 | 500万円 | 3.5-6.0% | 最長10年 | 審査早い、無担保 | 社会人・親借入対応 |
| JACCS教育ローン | 500万円 | 4.5%- | 最長10年 | WEB完結 | 社会人 |
| 三井住友信託銀行「教育ローン」 | 1,000万円 | 2.475-3.475% | 最長16年 | 高額・低金利 | 高所得世帯 |
| りそな銀行「教育ローン」 | 3,000万円 | 3.475% | 最長10年 | 超高額対応 | MBA・正規4年留学 |
| ろうきん「教育ローン」 | 500-2,000万円 | 2.0-3.5% | 最長10年 | 組合員割引 | 労組所属の社会人 |
返済シミュレーション例
| 借入額 | 金利 | 期間 | 月返済額 | 総返済額 | 利息合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 300万円 | 2.5% | 10年 | 約28,300円 | 約340万円 | 約40万円 |
| 500万円 | 2.5% | 10年 | 約47,100円 | 約565万円 | 約65万円 |
| 500万円 | 3.5% | 10年 | 約49,500円 | 約594万円 | 約94万円 |
| 1,000万円 | 2.5% | 15年 | 約66,700円 | 約1,200万円 | 約200万円 |
| 1,500万円 | 2.5% | 20年 | 約79,500円 | 約1,907万円 | 約407万円 |
※元利均等返済の概算。実際の金利・条件により変動します。
ローン借入時の注意点・リスク
- !返済比率は手取り収入の20%以下に抑えるのが安全圏(500万円借入・年収500万円なら月返済10万円が上限)
- !為替変動±5%で総返済額が±10〜20万円動く可能性(円安リスク)
- !在学中は元本据置でも利息は発生する。卒業時の借入総額は元金より増える
- !MBA・大学院卒業後の想定年収を正確に把握する(特に文系修士は年収増が限定的)
- !JASSO第二種を借りる場合、保証人/機関保証の選択で総コストが変わる
- !ローン審査落ちのリスクを想定し、複数機関に同時申請しない
よくある質問
Q.海外留学に教育ローンは使えるか?▼
日本政策金融公庫「教育一般貸付」、JASSO第二種、銀行系教育ローン、信販系(オリコ・JACCS)など、ほぼ全ての教育ローンが海外留学にも対応しています。条件・上限額・金利が異なるため、複数比較が必須です。
Q.上限額はいくらまで借りられる?▼
公的機関は450-1,000万円、銀行系は500-3,000万円、信販系は500万円程度が標準。MBA・米国正規4年留学など2,000万円超の費用が必要な場合は、複数機関の併用や奨学金・教育ローンの組み合わせが必要です。
Q.返済はいつから始まる?▼
公的機関・JASSOは卒業6ヶ月後から、銀行系は借入翌月からが一般的。在学中も金利は発生するため、卒業時の借入総額は元金より大きくなります。
Q.親が借りるべき?子供が借りるべき?▼
日本政策金融公庫・銀行系は親名義が標準(世帯年収で審査)、JASSOは学生本人名義。借入金額・親世代の年収・子供の卒業後想定年収から選択します。社会人留学は本人名義のオリコ・JACCSが多い。
Q.返済シミュレーションはどう作る?▼
借入総額・金利・返済期間から、月々返済額を算出します。例: 500万円・金利2.5%・10年返済なら月約47,000円。卒業3年後の想定年収から手取りを計算し、返済比率20%以下に収まるか確認してください。