ワーホリ保険の選び方|日本の保険4社比較と渡航先別の制度を解説
ワーホリに必要な海外保険の選び方を2025年最新料金で解説。t@biho・AIG・東京海上日動の年間保険料比較、オーストラリアOVHC・イギリスIHSなど渡航先別の制度、クレジットカード付帯保険の落とし穴まで網羅。
このページのポイント
- 1t@bihoは年間約13万円〜と最安クラス。補償をカスタマイズして不要な項目を外せる
- 2AIG・東京海上日動は治療費無制限プランで年間約26万円。キャッシュレス対応病院が豊富
- 3損保ジャパンは2025年10月に個人向け新規契約を終了。選択肢から外れている
- 4イギリスはIHS(年776ポンド)でNHS利用可能。オーストラリアはOVHC(月53AUD〜)がある
- 5クレジットカード付帯保険は90日間限定で、ワーホリの1年間には不十分
海外での医療費は日本とは桁違いに高額です。オーストラリアで盲腸の手術を受けると約300万円以上、カナダで救急車を呼ぶだけで数万円かかります。ワーホリでは1年間の長期滞在中にいつ体調を崩すか予測できないため、保険の加入は任意ではなく必須と考えるべきです。この記事ではt@biho・AIG・東京海上日動など日本の保険会社4社の年間保険料比較から、オーストラリアのOVHC・イギリスのIHSといった渡航先別の制度、そしてクレジットカード付帯保険の限界まで、ワーホリ保険の選び方を一つずつ整理しました。
日本の海外旅行保険は年間13〜26万円が相場
主要4社の年間保険料を比較する
日本の保険会社が提供するワーホリ向けの海外旅行保険は、日本語での24時間サポートとキャッシュレス提携病院ネットワークが最大の強みです。主要4社の年間保険料を比較しました。
保険会社 | 年間保険料(1年間) | 治療費補償 | 特徴 |
|---|---|---|---|
t@biho(ジェイアイ傷害火災) | 132,420〜224,780円 | 最大無制限 | オンライン完結。補償をカスタマイズ可能で最安クラス |
AIG損保 | 約259,450円 | 無制限 | キャッシュレス提携病院が世界55万ヶ所以上 |
東京海上日動 | 約261,730円 | 無制限 | 大手の安心感。海外サポートデスクの対応品質が高い |
損保ジャパン | 取扱い終了 | — | 2025年10月から個人向けワーホリ保険の新規契約を終了 |
最もコスパが良いのはt@bihoです。オンラインで加入手続きが完結し、補償項目を自分で選んでカスタマイズできるため、不要な補償を外して保険料を抑えられます。最安プラン(治療費1,000万円)なら年間約13万円から加入可能です。一方、万全の補償を求めるならAIGか東京海上日動の無制限プランが安心です。損保ジャパンは2025年10月から個人向けの海外旅行保険(ワーホリ含む)の新規引受を終了しているため、新たに加入することはできません。
治療費補償は最低1,000万円・できれば無制限を選ぶ
保険選びで最も重要なのは治療費用の補償額です。海外での入院・手術費用は日本の数倍〜十数倍になることが珍しくなく、盲腸手術ひとつで300万円を超える国もあります。治療費補償は最低1,000万円以上、予算が許せば無制限プランを選びましょう。救援者費用(家族が駆けつける際の渡航費用など)は1,000万円以上が目安です。携行品損害(盗難・破損)は10〜30万円程度あれば十分で、高額なPCやカメラを持参する方は補償額を上げる検討をしてください。
キャッシュレス提携病院なら立替え不要で受診できる
キャッシュレス対応の保険に加入していれば、提携病院で自己負担なく治療を受けられます。受診前に保険会社の24時間サポートに電話し、症状を伝えると最寄りの提携病院を案内してもらえる流れです。AIG損保は世界55万ヶ所以上、東京海上日動も主要都市に提携病院を多く持っており、英語が不安な方でも日本語の通訳サービスを利用できます。t@bihoもキャッシュレス対応の病院リストを公式サイトで公開しており、渡航先のリストを事前に確認しておくと安心です。
渡航先別に異なる保険制度を知っておく
オーストラリアはOVHCで現地の医療費を抑えられる
オーストラリアのワーホリビザ(サブクラス417/462)では保険加入は義務ではありませんが、オーストラリア政府は「適切な健康保険への加入」を強く推奨しています。日本の海外旅行保険に加えて、現地のOVHC(Overseas Visitors Health Cover)を検討する価値があります。OVHCはオーストラリアの公立病院での治療費をMedicare相当額でカバーする保険で、Allianz、Bupa、Medibank、nibなどが提供しています。Allianzの最安プラン(Budget)は月53AUD(約5,300円)からで、年間約636AUD(約6.4万円)です。日本の保険と比べると大幅に安いですが、補償は医療費のみで携行品損害や賠償責任はカバーされません。日本の海外旅行保険と併用するか、費用を最優先にするならOVHC単体で加入する選択もあります。
イギリスはビザ申請時にIHS(年776ポンド)を支払う
イギリスのYMS(Youth Mobility Scheme)ビザを申請する際、IHS(Immigration Health Surcharge)の支払いが必須です。2025年現在のYMS向けIHS料金は年776ポンド(約15万円)で、2年間のビザでは合計1,552ポンド(約30万円)を申請時に一括で支払います。IHSを支払うことでNHS(国民医療サービス)を利用でき、GP(かかりつけ医)の診察や公立病院での治療が無料になります。ただしNHSは予約待ちが数週間に及ぶことがあり、歯科治療は一部自己負担です。緊急の体調不良に備えて、日本の海外旅行保険をNHSの補完として持っておくと安心です。
カナダは州ごとに公的保険の扱いが異なる
カナダの医療保険は州ごとに管理されており、ワーホリビザ保持者が公的保険に加入できるかは滞在する州によって異なります。ブリティッシュコロンビア州(BC州)のMSP(Medical Services Plan)はワーホリビザ保持者も加入可能ですが、加入から適用開始まで最大3ヶ月の待機期間があります。オンタリオ州のOHIP(Ontario Health Insurance Plan)はワーホリビザでは加入できないため、民間の保険が必要です。いずれの州でも到着直後はカバーされない期間があるため、日本の海外旅行保険で最初の数ヶ月をカバーしておくのが安全です。
ニュージーランドはビザ申請時に保険加入証明が必要
ニュージーランドのワーホリビザを申請する際、渡航期間をカバーする医療保険への加入証明書の提出が求められます。日本の海外旅行保険の英文付保証明書がそのまま使えるため、ビザ申請前に保険に加入し、証明書を入手しておきましょう。ニュージーランドの公的医療制度ではACC(事故補償制度)が事故によるケガの治療費を一部カバーしますが、病気の治療は対象外です。
クレジットカード付帯保険の限界を知る
補償期間は出国から90日間・補償額も限定的
エポスカードや楽天カードなどに付帯する海外旅行保険は、出国から90日間しか補償されません。1年間のワーホリではまったく期間が足りないため、カード付帯保険だけで渡航するのは非常に危険です。補償額も治療費用が200〜300万円程度に限られており、盲腸手術1回でほぼ上限に達してしまいます。
出発から90日間の上乗せ補償としては有効
ただし、最初の90日間は日本の海外旅行保険とカード付帯保険の補償額を合算できるため、渡航初期の補償を手厚くする効果はあります。たとえば海外旅行保険で治療費1,000万円、エポスカードで200万円の補償があれば、最初の90日間は合計1,200万円の補償を受けられます。カード付帯保険が「利用付帯」の場合は出国時にそのカードで航空券や空港までの交通費を支払うことが条件になるため、出発前に付帯条件を必ず確認してください。
保険料を節約する3つの方法
t@bihoでカスタマイズして不要な補償を外す
t@bihoは補償項目を自分で選んで組み合わせられるため、不要な項目を外すことで保険料を大幅に抑えられます。携行品損害や航空機遅延費用は使う確率が低いと判断すれば外し、治療費用と救援者費用に予算を集中させるのが合理的です。最安プランなら年間約13万円から加入可能です。
渡航先の制度を活用して日本の保険を短縮する
イギリスのようにIHS支払いでNHSを利用できる国では、日本の海外旅行保険を1年間フルではなく、渡航初期の3〜6ヶ月だけ加入して途中で終了するプランも検討できます。NHSでカバーされない携行品損害や賠償責任についてはリスクを自己負担する判断になりますが、保険料を半額近くに抑えることが可能です。
歯科治療は出発前に完了させておく
ほとんどの海外旅行保険で歯科治療は補償対象外です。海外での歯科治療は1本の虫歯で数万〜十数万円かかるため、出発前に日本で歯科検診を受けて必要な治療をすべて完了させておくのが最も確実な節約です。親知らずの抜歯が必要な場合は回復期間も含めて出発の2〜3ヶ月前には受診しましょう。
保険金請求の流れと準備すべき書類
受診時に必ず保管する3つの書類
海外で医療機関を受診した場合、帰国後に保険金を請求するために以下の書類を必ず受け取って保管してください。診断書(英文)、治療費の領収書(明細付き)、処方箋のコピーの3点です。キャッシュレス対応の病院であれば自己負担なく治療を受けられますが、キャッシュレス非対応の場合は一度自分で立替払いし、帰国後に書類を提出して保険金を請求します。請求期限は保険会社によって異なりますが、通常は事故日から3年以内です。書類はスマートフォンで写真を撮り、クラウドにもバックアップしておくと紛失リスクを減らせます。
まとめ
ワーホリ保険は治療費補償1,000万円以上のプランを選ぶのが基本です。コスパ重視ならt@biho(年間約13万円〜)、補償の手厚さ重視ならAIGまたは東京海上日動(年間約26万円)がおすすめです。損保ジャパンは2025年10月に個人向け新規契約を終了しています。イギリスはIHS(年776ポンド)でNHSが使え、オーストラリアはOVHC(月53AUD〜)で医療費を抑えられます。クレジットカード付帯保険は90日間限定のため、単体での利用は避けてください。出発前に歯科治療を済ませておくことも、海外での高額出費を防ぐ重要な対策です。
t@bihoはオンラインで補償内容をカスタマイズでき、不要な項目を外せば年間13万円台から加入できます。コスパ重視の方に最適です。
損保ジャパンは2025年10月から個人向けワーホリ保険の新規契約を終了しています。他社への乗り換えが必要です。
ニュージーランドのワーホリビザは保険加入証明書の提出が必須です。ビザ申請前に保険に加入し、英文証明書を取得しておきましょう。
歯科治療はほとんどの保険で対象外です。出発2〜3ヶ月前に歯科検診を受け、必要な治療を完了させておきましょう。