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✈️ 出発準備2026年3月20日読了 約15分

ワーホリの携帯は年500円で残せる|5つの選択肢と手続きの時期

ワーホリ中に日本の携帯番号を残す方法を、povo・楽天モバイル・大手3社の番号保管の5つで比べました。1年の費用はpovoなら約500円、楽天なら海外で月2GBも使えます。解約や休止をいつ手続きするか、海外で通話とSMSがどこまで使えるかまで、2026年10月時点の公式情報でまとめています。

このページのポイント

  • 1日本の携帯番号はpovoで年660円から維持できる。180日ごとにトッピング購入が必要
  • 2eSIMは出発前に購入・設定でき、到着直後から通信開始できるのでおすすめ
  • 3オーストラリアはVodafone(70GB/28日/35AUD)がコスパ最強
  • 4カナダはPublic Mobile(80GB/月25CAD)が最安クラス
  • 5イギリスはThree(80GB/月8GBP)が驚異的なコスパ

ワーホリの出発が決まったら、携帯で決めることは大きく3つあります。日本の番号をどうするか、SIMロックを解除するか、到着初日の通信をどう確保するかです。この記事では、番号を年500円で残す方法から解約・休止をいつ手続きするかまで、2026年10月時点の公式情報だけで判断材料をそろえました。

出発前にやることは3つだけ

携帯の準備は範囲が広く見えますが、日本にいるうちに決めるのは3つだけです。出発1か月前から順に片づければ、空港でのSIM購入や現地キャリアの乗り換えは着いてから考えても間に合います。

ステップ

いつまでに

やること

迷ったときの判断

1. 日本の番号を決める

出発1か月前

povo2.0や楽天モバイルに乗り換える・保管する・解約するのどれかを選ぶ

帰国後も同じ番号を使うならpovo2.0

2. SIMロックを確認する

出発3週間前

端末の発売時期を調べ、必要なら解除を申し込む

2021年10月以降に発売された機種なら原則不要

3. 到着初日の通信を確保する

出発1週間前

eSIMを買って設定まで済ませる

eSIM非対応の端末なら現地で物理SIMを買う

この順番には理由があります。SIMロックを解除できるかどうかで現地SIMを使えるかが決まり、その結果として到着初日の通信手段も変わってくるからです。

1つめを1か月前に置いているのは、番号を預ける手続きが「申し込んだ時点で回線が止まる」仕組みで、日付を指定した予約ができないためです。段取りを組む時間を先に確保しておきましょう。

通信の準備を後回しにできない理由

当サイトがワーホリ・留学経験者94人に実施した独自調査では、大変だったこととして住居・シェアハウス探しが59%、仕事・求人探しが47%挙がりました。

どちらも現地でスマホを使って探すことになります。到着した日に通信が使えないと、内見の連絡も求人への応募もその場で止まってしまいます。

銀行口座の開設や携帯電話の契約といった生活の立ち上げ作業をすべて一人で行う必要があり、手続きの段階で何度も挫折しかけました。

オーストラリア・シドニーへ24歳で出発した方の体験談です。現地での立ち上げ作業は、想像より時間を取られます。

だからこそ、日本で終わらせられるものは出発前に片づけておく価値があります。ここから3つのステップを順番に見ていきましょう。

日本の番号をどうするか — 5つの選び方

povo2.0なら基本料0円で、180日ごとに250円のトッピングを1回買うだけで番号を残せます。1年で約500円、しかも海外にいる間もその番号でSMSを受け取れるのが強みです。

5つの選択肢を1年の費用で比べる

番号を1年間残す方法は5つあります。比較でつまずきやすいのが初期費用です。月額だけを見ると、保管サービスが実際より安く見えてしまいます。

方法

初期費用(税込)

月額(税込)

1年の合計

海外で日本の番号のSMSを受けられるか

海外でデータが使えるか

出典

povo2.0

0円

0円(180日ごとにトッピング1回)

約500円(250円×2回)

受けられる(受信は無料)

海外データトッピングを買えば使える

povo公式

ソフトバンク 電話番号・メールアドレスお預かりサービス

記載なし

429円

約5,148円

受けられない

使えない

ソフトバンク公式

ドコモ 電話番号保管

4,950円(ドコモオンライン手続きなら1,100円)

440円

約6,380円(オンライン手続きの場合。それ以外は約10,230円)

受けられない

使えない

ドコモ公式

au 一時休止

4,950円(My auなら3,850円)

409円

約8,758円(My auの場合。店頭なら約9,858円)

受けられない

使えない

au公式

楽天モバイル Rakuten最強プラン(3GBまで)

記載なし

1,078円

約12,936円

受けられる

毎月2GBまでプラン料金の支払いのみで使える

楽天モバイル公式

1年の合計は「初期費用+月額×12か月」で計算しました(2026年10月時点)。初期費用が公式ページに書かれていないものは、月額×12か月だけで示しています。

1年の負担で見ると、povo2.0と番号保管サービスには10倍以上の開きがあります。番号を残すことだけが目的なら、povo2.0の負担がいちばん軽くて済むでしょう。

楽天モバイルを調べると「月968円」という数字を見かけることがあります。これは家族割引を適用したあとの金額で、単独で契約する場合は3GBまで月1,078円(税込)です。

表に載せた月額以外の負担もあります。auの一時休止はユニバーサルサービス料と電話リレーサービス料、ドコモの保管中はユニバーサルサービス料と未払いの分割金が別途かかります(いずれも金額は公式ページに記載がありません)。

預けられる期間は、ドコモが申込み翌月1日から最長6年、auは最大5年、ソフトバンクは60ヵ月後の末日までです。1年のワーホリなら、どの会社でも期間内に収まります。

料金・条件は改定されることがあります。申し込みの前に、各社の公式サイトで必ずご確認ください。

「安さ」で選ぶならpovo、「海外でも使う」なら楽天モバイル

費用だけで決められない要素もあるので、2つの長所と短所を並べます。

povo2.0を選ぶ場合

  • 1年で約500円。5つの選択肢のなかで最も安く収まります。
  • 海外でもSMSを受信でき、日本のサービスの認証に使えます。
  • 180日に1回はトッピングを買う手間があり、忘れると停止します。
  • 乗り換え(MNP)の手続きを出発前に自分で終える必要があります。

楽天モバイルを選ぶ場合

  • 海外ローミングが毎月2GBまで、プラン料金の支払いのみで使えます。
  • 日本の番号と現地のデータ通信を1本にまとめられます。
  • 1年で約12,936円かかり、維持費だけで見ると割高です。
  • 2GBを超えると最大128kbpsに制限され、追加は1GBあたり500円です。

楽天モバイルの海外ローミングには条件があります。渡航前に日本で楽天モバイルネットワークへ接続しておくこと、国内でRakuten Linkを認証しておくことの2つで、渡航先によっては認証できない場合もあると案内されています(楽天モバイル公式)。

もう1つ知っておきたいのがSMSの届き方です。Androidで「RCS チャット」をオンにしていると、海外滞在中のSMSがOS標準のメッセージアプリに届く場合があります。Rakuten Linkで受け取りたいなら、RCS チャットをオフにしておく必要があります。

対応する国と地域は「指定の国と地域」という案内になっているため、行き先が一覧に入っているかを公式サイトで確認してください。

どちらを選ぶかの分かれ目は、滞在中に日本の番号を「押さえておくだけ」なのか「使う」のか、さらに「現地のデータ通信までまとめたい」のかという点です。維持費の安さを取るならpovo2.0、海外でのデータ込みで1本化したいなら楽天モバイルになります。

番号を預けるサービスが向いている人

大手3社の保管・休止は「番号を押さえておく」ための仕組みで、「海外で使う」ための仕組みではありません。ここを取り違えると、現地で日本のサービスにログインできずに困ります。

auの一時休止は、休止中に電話・インターネット・メール・SMS、ネットワーク接続が必要なサービスがすべて使えなくなると案内されています(au公式)。

ソフトバンクのお預かりサービスも、保管中は氏名や住所の変更など一部を除いて受付ができません(ソフトバンク公式)。解約や他社への転出手続き、端末の修理もこの「受付できないもの」に含まれます。

ドコモの電話番号保管では、申し込んだ時点で通話・通信が使えなくなります。dアカウントのセキュリティコードを電話番号あてに受け取ることも、dアカウント設定アプリによる認証もできません(ドコモ公式)。

そのうえで、保管サービスが向いているのは次のような人です。

  • 今のキャリアのまま預け、帰国後に元の形へ戻したい人
  • 滞在中に日本の番号を使う予定がまったくない人
  • 手続きを1回で終わらせ、滞在中に何も買い足したくない人

長所は手続きが1回で済むことで、短所は初期費用がかかることです。1年では5千円から1万円ほどになるため、費用と手間のどちらを優先するかで判断が分かれます。

解約を選ぶ前に確認したいこと

解約という選択肢もあります。番号を使う予定がまったくないなら費用はゼロですが、同じ番号には二度と戻せません。

銀行・証券・行政の手続きでは、登録した携帯番号あてにSMSが届く仕組みが広く使われています。手放す前に、次の4点を確認しておいてください。

  • ネットバンキングや証券口座の認証が、SMS以外の方法に変えられるか
  • マイナポータルなど行政サービスの連絡先を、どう登録し直すか
  • SNSやフリマアプリの二段階認証を、認証アプリへ移せるか
  • 家族や職場に、連絡先の変更をいつ伝えるか

この確認を出発の直前にやると、間に合わないものが出てきます。番号を手放すと決めた時点で、1か月ほどの余裕を見ておくと安心です。

番号を手放す・預けるのはいつが正解か

保管や休止は、手続きをした時点で回線が止まる仕組みです。日付を指定して先に申し込むことはできないため、「出発の何日前に、どこで手続きするか」を先に決めておきましょう。

キャリア

申し込める場所と受付時間

注意点

最長の期間

ドコモ 電話番号保管

ドコモオンライン手続き(24時間)/電話151(9〜20時)/店頭

予約申込みはできません。ファミリー割引の主回線などはオンライン不可

申込み翌月1日から最長6年

au 一時休止

My au(24時間受付)/チャット/店頭

21時以降の手続きは翌日完了。店頭は印鑑・本人確認書類の原本・端末とauICカードが必要

最大5年

ソフトバンク お預かりサービス

ソフトバンクショップ(オンライン申込の記載なし)

来店する日を確保する必要があります

60ヵ月後の末日まで

3社の仕様を並べると、判断の基準はこうなります。

  • 手続きをした日から番号が止まるので、使い終わる日に合わせて申し込みます。
  • 日付を指定した予約はできないため、出発直前に窓口が混むと間に合いません。
  • ソフトバンクは来店が必要なので、先に来店の予定を押さえておきます。
  • auをWebで手続きするなら、21時より前に操作を終えておきます。

povo2.0や楽天モバイルへの乗り換えは「止める」手続きではないので、考え方が変わります。出発前に開通と初回トッピングまで終えておけば、そのまま持っていけるからです。

解約を選ぶ場合は、前の見出しで挙げた4点の確認に1か月ほど見ておいてください。SMS認証の移し替えは、思ったより相手先が多くなりがちです。

手数料と受付方法は改定されることがあります。手続きの前に、各社の公式サイトで必ずご確認ください(2026年10月時点)。

行き先がまだ決まっていないなら → 相性から国を選ぶ診断を試す

povo2.0で維持するときの実務と落とし穴

povo2.0は基本料0円で、必要なときだけ「トッピング」と呼ばれる追加パックを買って使う仕組みです(povo公式)。番号の維持で押さえるべきなのは、180日ルール・トッピングの選び方・申し込みの区分という3点です。

180日ルールの正しい数え方

povo公式FAQには、有料トッピングの購入がない状態が続くと利用停止になると書かれています。数え方は2通りです。

  • SIMの有効化(開通)から180日間、有料トッピングの購入がない場合
  • 買ったトッピングの有効期限が切れ、どの有料トッピングも未適用のまま180日たった場合

起算点については、公式の表現がはっきりしています。「トッピング未購入期間のカウント開始日は、トッピング購入日ではなく『すべての有料トッピングの有効期限が切れた日の翌日』です」と案内されています。

つまり起点は「契約した日」でも「買った日」でもなく、「切れた日の翌日」です。ここを勘違いすると、まだ余裕があると思い込んだまま期限を過ぎてしまいます。

逆に言えば、有効期間の長いトッピングを買っておけば、その期間中はカウントが進みません。公式の例では、2026年6月1日に365日間のトッピングを買うと有効期限は2027年6月1日で、カウント開始は2027年6月2日になります。

停止を避ける方法はトッピングの購入だけではありません。公式FAQは次の場合も対象外になると案内しています。

  • 価格に関係なく、有料トッピングを購入した場合
  • 通話トッピング・サポートトッピングを解除していない場合
  • 従量通話料とSMS送信料の合計が税抜600円を超えている場合

通話トッピングとサポートトッピングは、解除されない限り購入しているものとみなされます。この2つを契約している人は、データトッピングを買い忘れても停止しません。

利用停止になったあと、30日の間に有料トッピングの購入がないと順次契約解除になります(povo公式FAQ)。番号を失うのはこの段階なので、停止の通知が届いた時点ならまだ間に合う計算です。停止と契約解除は、事前にEメールまたはSMSで通知されます。

注意したいのは、利用停止になるとアプリからトッピングを買えなくなる点です。povo公式FAQは「利用停止期間中は『povo2.0アプリ』からトッピングをご購入いただくことができません。」と案内しています。

停止を解くには、問い合わせフォームからの依頼が必要です。海外にいる状態で停止すると、この分だけやり取りが増えてしまいます。

対策はシンプルで、出発前にスマホのカレンダーへ150日後のリマインダーを入れておくことに尽きます。期限ぎりぎりを狙わず、余裕をもって買ってください。

どのトッピングを選ぶか(常時販売と期間限定の違い)

番号の維持だけが目的なら、常時販売でいちばん安い「データ使い放題(6時間)250円」を180日に1回買えば足ります。1年で2回買って約500円という計算です。

常時販売されている(いつものトッピング)データトッピングは次のとおりです(povo公式・2026年10月時点)。

トッピング

有効期間

価格(税込)

番号維持での使いどころ

データ使い放題

6時間

250円

常時販売のなかで最も安い。維持だけならこれで足ります

データ使い放題

24時間

330円

一時帰国など、丸一日使いたいとき

データ追加1GB

7日間

390円

短期の日本滞在向け

データ追加3GB

30日間

990円

1か月ほど日本で使う場合

データ追加1GB

180日間

1,260円

有効期間中はカウントが進まず、買い忘れ対策になります

データ追加20GB

30日間

2,700円

帰国後に本格的に使い始めるとき

「データ追加1GB(180日間)1,260円」を選ぶと、有効期間の180日間はカウントが進みません。金額は上がりますが、買い忘れのリスクは下がります。

ここで気をつけたいのが、期間限定トッピングとの違いです。期間限定のものは販売が終わると買えなくなるため、過去のいちばん安い価格がそのまま使えるとは限りません。

実例があります。110円の【期間限定】データ使い放題(1時間)は2025年4月10日に販売を終了しました。180円の【期間限定】データ使い放題(2時間)も同じ日に終わっています。

だから、安い金額を見かけたときの確かめ方は2つです。「常時販売のトッピングかどうか」と「いつ時点の価格か」。この2点が分かれば、いま買えない価格に振り回されずに済みます。

料金とトッピングの内容は改定されることがあります。最新はpovo公式サイトで必ずご確認ください。

申し込むときに間違えてはいけない1点

番号の維持が目的なら、申し込みで「povo2.0データ専用」を選んではいけません。povo公式は、データ専用では海外での音声通話とSMSが利用できず、海外データトッピングも購入できないと案内しています。

安く見える区分ですが、これを選ぶと「海外で日本の番号のSMSを受け取る」という目的が最初から果たせません。申し込み画面では、音声通話とSMSが付く区分を選んでください。

海外での利用について、povo公式はほかにも2点を案内しています。

  • 5G SA対応SIMでは、一部の国・地域で音声・SMS・データが使えません。
  • 国内用のデータトッピングとデータボーナスは、海外では使えません。

2つめは影響が大きい内容です。海外データトッピングがない状態だと、国内と違って最大128kbpsの低速通信も使えません。

区分や対応状況は変わることがあります。申し込みの前に、povo公式サイトで必ずご確認ください(2026年10月時点)。

出発前に乗り換えを終える段取り

povoへの乗り換えはオンラインで完結しますが、日本にいるうちに終えておくほうが確実です。本人確認や開通の手続きでつまずいたとき、海外からだと立て直しに時間がかかります。

  1. 今のキャリアでMNP予約番号を取るか、ワンストップの手続きを確認する
  2. povoを申し込み、本人確認書類の審査を通す
  3. SIMまたはeSIMを受け取り、回線を切り替える(開通)
  4. 最初のトッピングを買い、通話とSMSが使えることを確かめる
  5. 180日後のリマインダーをカレンダーに登録する

物理SIMを選ぶと、到着までの日数が読めません。出発が近いなら、その場で発行できるeSIMのほうが向いています。

切り替えの当日は、一時的に電話が使えない時間帯が生まれます。仕事や引き継ぎの連絡が多い時期は避けて、余裕のある日に済ませておきましょう。

海外で日本の番号はどこまで使えるか

povo2.0なら、海外にいても日本の番号あてのSMSを受け取れます。受信は無料ですが、音声通話は着信でも1分あたりの料金がかかる点が、SMSとの大きな違いです。

データ通信はさらに別扱いです。povo公式によると160以上の国・地域で使えますが、海外データトッピングの購入と端末側のローミング設定が必要になります。

番号の維持だけが目的なら、海外データトッピングを買う必要はありません。現地のインターネットは、eSIMか現地SIMで別に用意するのが基本の形です。

この切り分けを知っておくと、現地で「SMSは届くのにネットにつながらない」という状態になっても慌てずに済みます。

SMSの受信は無料、着信は1分いくらかかる

povo公式は、人気の渡航先について音声通話の料金例を公開しています。1分あたりの金額で、消費税相当額は加算されません(2026年10月時点)。

国・地域

発信(滞在国内)

発信(日本宛)

着信

韓国

50円

125円

70円

アメリカ

120円

140円

165円

タイ

70円

175円

155円

注目してほしいのは右端の列です。povo公式は「音声通話の着信でも料金が発生する」と明記しています。自分からかけていなくても、電話に出た時間だけお金がかかるという意味です。

SMSは扱いが違います。韓国の場合、送信は1通100円、受信は無料です(povo公式)。日本のサービスの認証コードを受け取るだけなら、費用はかかりません。

もう1つ知っておきたいのが、家族や職場からかけてもらうときの扱いです。海外にいる日本の番号へかける場合は国際電話になり、相手は国番号の+81を付けて先頭の0を除いた番号にかけることになります。

ここから実務の結論が出ます。日本の番号での通話は「使わない前提」で設計しておくことです。

  • 家族と職場に、連絡はメッセージアプリの通話を使うと伝えておきます。
  • 日本の番号は、SMSの認証コードを受け取る用途に絞ります。
  • どうしても電話が必要な場面だけ、料金を承知のうえで使います。

料金と対応状況は改定されることがあります。渡航前に、povo公式サイトで必ずご確認ください。

渡航前に受信テストをしておく

povoの公式FAQには「海外での利用中にSMSが届きません」という項目も用意されています。仕組みとして受信できることと、すべての送信元から届くことは同じではありません。

そこで、出発前に次の3つを済ませておくことをおすすめします。

  1. 日本で実際にSMSを受け取り、番号が生きていることを確かめる
  2. 認証SMSが届くサービス(銀行・証券・SNSなど)を洗い出す
  3. 認証手段を認証アプリやメールにも分散させ、SMS頼みをやめる

認証手段を1つに絞らないことが、海外で詰まないための保険になります。SMSが届かなかったときに別の方法でログインできれば、それだけで大半のトラブルは避けられるでしょう。

通信の準備を現地でまとめようとすると、別の費用が乗ることもあります。

携帯や家などの契約などは日本語可能なエージェントなどを利用することになるので無駄な費用もかかってしまいました。

韓国・ソウルへ30歳で出発した方の体験談です。言葉が不安な状態で現地の契約をまとめようとすると、仲介してもらう費用が上に乗ります。日本語で完結できる手続きを日本側で終わらせておく価値は、ここにあるわけです。

海外ローミングの対応状況やサービス内容も変わることがあります。渡航前に最新の情報を公式サイトで必ずご確認ください。

出発前の最後の仕上げ — SIMロックと到着初日の通信

2021年10月以降に発売された機種なら、SIMロックの手続きは原則不要です。残るのは到着初日の通信を押さえることだけで、こちらは出発1週間前に終わらせられます。

SIMロックとは、その端末を買ったキャリアの回線でしか使えないようにする制限のことです。ロックがかかったままだと、現地のSIMカードを挿しても通信できません。

2021年10月以降に「発売」された端末なら原則不要

総務省の携帯電話ポータルサイトには、次のように書かれています。

2021年10月以降に「発売」されたスマートフォンには原則SIMロックは禁止になりました。

ここで大事なのは、基準が「買った日」ではなく「その機種が発売された日」だという点です。2022年に中古で買った端末でも、その機種の発売が2020年ならロックがかかっている可能性が残ります。

総務省は、ロックがかかっている可能性がある条件として2つを挙げています。大手3社(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク)から購入した端末と、2021年9月30日以前に発売された端末です。

型落ちモデルや中古端末を使っている人ほど、この違いが効いてきます。購入時期ではなく、手元の機種名で発売時期を調べてから判断してください。

端末の状況

出発前にやること

2021年10月以降に発売された機種

原則ロックはかかっていない。念のため設定画面で状態を見る

2021年9月以前に発売された機種

キャリアのウェブサイトで解除を申し込む

2015年4月以前に販売された端末

解除できない場合がある。早めにキャリアへ相談する

SIMフリー端末・格安SIMで購入した端末

手続きは不要

解除の方法と、外しても使えない場合

解除の手続きは、各キャリアのウェブサイトやマイページから申し込めます。総務省は「SIMロック解除の手数料はウェブでは無料ですが、電話や店舗では3,300円かかる場合もあります。」と案内しています。

無料で済むのは、ウェブで自分から手続きした場合だけです。店舗や電話では費用が発生することがあるため、時間に余裕をもってウェブで進めてください。

そもそも解除できない端末もあります。総務省が挙げているのは次のとおりです。

  • 2015年4月以前に販売された携帯電話(一部例外あり)
  • ネットワーク制限がかかっている端末
  • 盗難品や、SIMロック解除の機能がないもの

そして見落としやすいのが、ロックを外しても現地で使えない場合があることです。総務省は、乗換え先では自分の端末に合ったSIMを選ぶ必要があり、対応周波数の関係で電波がつながりにくい、または使えない場合があると案内しています。

VoLTE音声通話を使う場合も注意が必要です。端末側でAPN設定(インターネット接続先の設定)が必要になることがあると示されています。

つまり「解除できた」で安心せず、現地キャリアが自分の端末に対応しているかまで見ておく必要があります。解除できない、または対応していないと分かった場合の選択肢は2つです。

  • SIMフリー端末に買い替え、現地SIMを挿して使う
  • 日本の回線を残し、海外ローミングやeSIMで通信をまかなう

どちらも出発直前だと選ぶ余地がなくなります。だからこそ、確認は1か月前に済ませておきたい作業なのです。

手元の端末を確認する手順は次のとおりです。

  1. 設定画面で機種名を確認する(iPhoneは「設定」→「一般」→「情報」)
  2. その機種名で発売時期を調べ、2021年10月より前かどうかを見る
  3. 必要ならキャリアのウェブサイトからSIMロック解除を申し込む
  4. 解除後、設定画面でSIMロックの状態が変わったことを確かめる

制度や手数料は改定される場合があります。最新は総務省と各キャリアの公式サイトで必ずご確認ください(2026年10月時点)。

スマホは1台のままか、2台持ちか

日本の番号を残すと決めた人が次に迷うのが、端末の持ち方です。選べるのは3つで、端末がデュアルSIM(1台で2回線を同時に待ち受ける仕組み)に対応しているかで答えが変わります。

使い方

向いている人

注意点

1台で2回線(デュアルSIM)

端末がデュアルSIMに対応し、荷物を増やしたくない人

日本のSIMを待ち受けにしたままだと、着信に通話料がかかります

2台持ち

古い端末が余っている人、仕事用と生活用を分けたい人

充電と紛失の管理が2台ぶんになります

SIMを入れ替えて使う

デュアルSIM非対応の端末しかない人

入れ替えている間は、もう一方の番号で受け取れません

どの使い方でも共通する注意が1つあります。前の章で見たとおり、日本の番号は着信でも1分あたりの料金がかかるため、待ち受けにしたままだと知らない番号からの電話で費用が出ることです。

日本の番号で電話を受ける予定がないなら、家族や職場に「電話ではなくメッセージアプリで」と伝えておくのがいちばん確実です。番号はSMSの受信用と割り切ると、費用の見通しが立ちます。

到着初日の通信は出発前に確保する

到着初日にスマホがつながらないと、迎えの連絡も宿までの移動も止まります。出発前にできる対策は、eSIMを買って設定まで済ませておくことです。

eSIMは端末に内蔵された電子的なSIMで、カードの差し替えが要りません。日本にいる間にオンラインで購入と設定を済ませられるので、到着した空港で機内モードを解除した時点から通信できます。

ショップの行列に並ばずに動き出せるのが利点です。日本の番号をpovo2.0で残していれば、SMSはそのまま日本の番号で受け取れる形になります。

あなたの状況

向いている選択

端末がeSIM対応で、到着日に移動や連絡がある

出発前にeSIMを買い、設定まで終わらせる

端末がeSIMに対応していない

到着後に現地で物理SIMを買う

1年滞在し、現地の電話番号もほしい

まずeSIMでつなぎ、落ち着いてから現地キャリアへ

どのeSIMサービスを選ぶかは、料金体系も対応国も各社で違います。ワーホリのeSIM完全比較|Airalo・Holafly・Saily・Ubigiの選び方で4社を比べているので、用途に合うものを選んでください。

現地SIMはどこで買うか

現地のSIMを買う経路は4つです。到着時刻と、現地住所が決まっているかどうかで選び分けます。

買う場所

特徴

注意点

空港のキャリアショップ

到着後すぐに買えて、開通まで店員に頼める

到着が深夜・早朝だと閉まっている場合があります

街のキャリアショップ

プランの相談ができ、長期契約にも切り替えやすい

身分証や現地住所を求められることがあります

スーパー・コンビニ

価格が分かりやすく、立ち寄りやすい

開通の設定は自分で進めることになります

出発前のeSIM(オンライン)

日本にいる間に購入と設定まで終わります

端末がeSIMに対応している必要があります

必要書類や手順は国ごとに違います。空港での買い方や現地住所の扱いは、到着後の現地SIM契約ガイドにまとめました。

渡航先別の通信費の目安

到着直後に長期契約を決める必要はありません。現地の通信費は国によって差があり、プランと価格の改定も頻繁だからです。

ここでは代表的な選択肢と、確認先の公式ページを挙げます。金額はいずれも2026年10月時点で各社の公式サイトから確認した値です。

国

代表的な選択肢

2026年10月時点の内容

確認先

オーストラリア

Vodafone プリペイド

いちばん安いのは$13のPrepaid Plus SIM(5GB・国内の通話とSMSは無制限・国際SMS50件・eSIM対応)。$35のAuto Recharge Only SIMは、開通を含む最初の6回のリチャージで75GB(25GB+特典50GB)、以降は25GB

vodafone.com.au

イギリス

Three SIM Only

契約は30日・12か月・24か月から選ぶ。120GB(24か月)が導入価格£8.00(通常£16.00)

three.co.uk

ニュージーランド

2degrees Monthly Prepay

$8・$15・$20・$25・$35・$45・$60・$85の8段階。$85は無制限(繰越の対象外で、NZと豪州への通話とテキストは無制限)。100GB/月を超えると最大1Mbpsに低下

2degrees.nz

カナダ

大手3社と格安ブランド

キャリアが3階層に分かれ、選択肢が多い

大手3社と格安ブランドの公式サイト

イギリスのThreeは、導入価格の期間が終わると月額が上がる仕組みです。£8.00の120GBプランは、導入期間後に£16.00(2027年1月)、£18.30(2027年4月)、£20.00(2028年4月)と段階的に上がると案内されています。

値上げの幅も公開されています。毎年4月に固定額で改定され、5GBから99GBのプランは£1.90、100GB以上のプランは£2.30ずつ上がる決まりです。

この例は「1年前の情報がそのまま使えない」ことをよく示しています。安い月額だけを見て契約すると、滞在の後半で負担が増えるからです。契約前に、導入期間が終わったあとの金額まで確かめてください。

金額は現地通貨のまま示しました。円換算は為替レートで変わるため、あえて記載していません。出発前に、そのときのレートでご自身の予算に当てはめてください。

オーストラリアへ行く人は、ビザの条件や生活費の目安もあわせて見ておくと予算が立てやすくなります。くわしくはオーストラリアの基本情報ページをご覧ください。

現地キャリアを選ぶときの3つの軸

国が違っても、選び方の考え方は共通しています。

  • 滞在期間。1年なら長期プリペイドや月額プランのほうが割安になりやすいです。
  • データ量。自宅にWi-Fiがあるかどうかで、必要な容量は大きく変わります。
  • 支払い方法。クレジットカードが必要なプランもあるため事前に調べます。

まずeSIMや短期のプリペイドでつなぎ、生活が落ち着いてから選び直すほうが失敗は少なくなります。急いで決めると、使わない容量に毎月払うことになりがちです。

上記は2026年10月時点で各社の公式サイトから確認した内容です。プランは頻繁に変わるため、契約の前に各社の公式サイトで必ずご確認ください。

到着後の手続きを先に読む → 到着後の現地SIM契約ガイド

よくある質問

ワーホリ中も日本の携帯番号は残したほうがいいですか?

帰国後に同じ番号を使う予定があるなら、残すことをおすすめします。銀行や行政の手続きで、登録した番号あてのSMSが必要になる場面が多いためです。番号を使う予定がまったくないなら、解約して費用をゼロにする判断もあります。

povoで番号を維持すると1年でいくらかかりますか?

常時販売でいちばん安い「データ使い放題(6時間)250円」を180日に1回買う場合、1年で約500円です(2026年10月時点)。基本料が0円なので、トッピング代だけで維持できます。期間限定で販売される安いトッピングは終了していることがあるため、申し込みの前にpovo公式サイトで必ずご確認ください。

携帯の解約や休止はいつ手続きすればいいですか?

手続きをした時点で回線が止まるため、日本で携帯を使い終わる日に合わせて申し込みます。日付を指定した予約はできず、ドコモは予約申込み不可、auはWebで21時以降だと翌日完了、ソフトバンクはショップでの手続きになります(各社公式・2026年10月時点)。解約を選ぶ場合は、SMS認証の移し替えに1か月ほど見ておいてください。

海外で日本の番号あてのSMSや電話は使えますか?

povo2.0の場合、海外でもSMSの受信は無料で使えます。音声通話は着信でも料金が発生し、povo公式の料金例では韓国70円、アメリカ165円、タイ155円(いずれも1分あたり)です。申し込みで「データ専用」を選ぶと海外での音声通話とSMSが使えないため、区分の選択に注意してください。

ワーホリの携帯契約でSIMロック解除は全員に必要ですか?

全員ではありません。総務省は「2021年10月以降に『発売』されたスマートフォンには原則SIMロックは禁止になりました。」としています。基準は購入日ではなく発売日なので、中古や型落ちの端末を使っている人だけ確認してください。解除できても、対応周波数の関係で現地で使えない場合があります。

まとめ:出発前チェックリスト

最後に、出発日から逆算した通信準備のチェックリストをまとめました。この表の順に進めると、やり残しを見つけやすくなります。

時期

やること

判断の基準

出発1か月前

端末の発売時期を調べ、SIMロック解除の要否を判断する

2021年10月以降の発売なら原則不要

出発1か月前

番号をどうするか5択から決め、手続きの場所と日を押さえる

日付指定の予約はできない。ソフトバンクは来店が必要

出発3週間前

必要ならSIMロックを解除し、乗り換えや保管の手続きをする

ウェブなら無料。電話や店舗は3,300円かかる場合あり

出発2週間前

povoの初回トッピングを買い、SMSが届くかを確かめる

180日後のリマインダーをカレンダーに登録する

出発1週間前

eSIMを購入し、設定まで済ませる

eSIM非対応の端末なら現地で物理SIMを買う

出発前日

ローミング設定とeSIMのプロファイル取得を確認する

認証アプリのバックアップも取っておく

最適解は人によって変わります。帰国後も番号を使うのか、海外でもデータ通信までまとめたいのか、端末が何年に発売されたのか。この3点で答えが分かれると考えてください。

費用だけで選ぶならpovo2.0の約500円、海外で月2GBまでのデータも使いたいなら楽天モバイルの約12,936円、手続きを1回で終えたいなら番号保管です。自分がどれを重く見るかを決めれば、選択肢は1つに絞れます。

本記事の料金・制度は2026年10月時点のものです。改定される可能性があるため、申し込みの前に各社と総務省の公式サイトで必ずご確認ください。

出発前の全体像を確認する → ワーホリ準備はいつから?出発前やることリスト

💡ヒント

povoの180日ルールを忘れないよう、スマホのカレンダーに5ヶ月ごとのリマインダーを設定しておきましょう。最安330円のトッピング購入で維持できます。

⚠️注意

SIMロックが残ったまま渡航すると現地SIMが使えません。2021年9月以前に購入した端末は出発前に必ず解除してください。

💡ヒント

デュアルSIM対応スマホなら、物理SIMにpovo、eSIMに現地キャリアを入れて日本と現地の回線を同時に使えます。

❗重要

オーストラリアに1年間滞在するなら、Optusの365日プラン(300GB/220AUD)が月あたり約1,800円で最もお得です。

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