2026年10月28日

オーストラリアの学生ビザでバイトはできる|時間の上限と時給・手続き

オーストラリアの学生ビザでも授業期間は2週間で48時間まで、学校の休み中は制限なくアルバイトできます。2週間の数え方、2026年7月からの最低賃金で稼げる額の目安、税番号TFNの申請、留学生の働く権利と相談先まで分かります。

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オーストラリアの学生ビザでバイトはできる|時間の上限と時給・手続き

「オーストラリアに学生ビザで留学したら、アルバイトでどれくらい稼げるのだろう」。何時間まで働けるのか、着いてすぐに働けるのか、時給はいくらなのか。生活費をどこまで自分でまかなえるかが分からず、留学の予算を決めきれない方は多いはずです。

そこで本記事では、学生ビザで働ける時間・始められる時期・時給と稼げる額を、オーストラリア政府の情報で整理します。時期ごとの上限を表で確かめられるので、無理のない働き方を考えやすくなるでしょう。

あわせて、働く前に必要な税番号の手続きや、留学生が持つ職場の権利、アルバイトに頼りすぎない資金計画も同じ流れで確かめていきましょう。

学生ビザでもアルバイトはできる

オーストラリアの学生ビザ(Subclass 500)でも、アルバイトはできます。授業期間は2週間で48時間まで、学校が決めた休みの間は時間の制限なく働けますが、授業が始まる前は働けません。

時期

働ける時間

授業が始まる前

働けない

授業期間と試験期間

2週間で48時間まで

学校が決めた休み

制限なし

研究型の修士・博士

授業開始後は制限なし

オーストラリア政府の留学案内Study Australiaと内務省の、2026年10月時点の内容です。ビザの条件は変わることがあるため、最新はオーストラリア内務省の公式サイトでご確認ください。

授業期間は2週間で48時間まで

学生ビザで働けるのは、授業期間中は2週間で48時間までです。Study Australiaによると、試験期間もこの上限が当てはまります。

内務省によると、2週間とは月曜日から始まる14日間のことです。どの月曜日から数えた14日間でも48時間以内に収める必要があり、1週目15時間・2週目30時間・3週目30時間と働くと、2週目と3週目の14日間で60時間になって上限を超えます。仕事を掛け持ちする場合も、合計の時間で数えます。

学業が本来の目的なので、試験やレポートの時期は働く時間を減らすなど、授業に支障が出ない組み方を考えましょう。

決められた休みの間は時間の制限なし

学校が決めた休みの間は、働く時間に制限がありません。学期と学期の間の長い休みは、まとめて働いて生活費をためるチャンスになります。

ただし、休みの間に本来の課程の単位になる別の授業を受ける場合は、48時間の上限がそのまま当てはまります。自分の休みが「決められた休み」に当たるかは、学校の学事日程で確かめましょう。

授業が始まる前は働けない

学生ビザでは、課程の授業が始まる前に働くことはできません。働ける別のビザを持っている場合を除き、オーストラリアに着いてすぐにアルバイトを始めることはできない決まりです。

そのため、到着から授業開始までの生活費は日本で用意しておく必要があります。研究型の修士や博士の課程では、授業が始まった後は時間の制限なく働けます。

学生ビザのアルバイトで稼げる額

オーストラリアの大人の全国最低賃金は2026年7月1日から時給26.44豪ドルで、この時給で2週間に48時間働くと約1,269豪ドルです。実際の時給は、年齢や職種、雇い方によって変わります。

最低賃金は時給26.44豪ドル

オーストラリアの全国最低賃金は、2026年7月1日から時給26.44豪ドルです。公正労働委員会(Fair Work Commission)が、週38時間で1,004.90豪ドルと定めています。

この最低賃金は、職種ごとの賃金の決まりが当てはまらない人に適用される額です。多くの仕事には職種ごとの決まりがあり、そこで定める時給はこれより高いこともあります。

2週間48時間なら約1,269豪ドル

大人の全国最低賃金の時給26.44豪ドルで2週間に48時間働くと、税金を引く前で約1,269豪ドルになります。このペースで1年(2週間を26回)働いた場合を月にならすと、およそ2,750豪ドル(税引き前)です。

実際の収入は、時給やシフトの入り方、税金によって変わります。家賃などの生活費をアルバイトだけでまかなえるかは、住む都市の家賃と比べて確かめましょう。

職種や雇い方で時給は変わる

時給は、職種ごとの賃金の決まりや、正社員かカジュアル(不定期の雇用)かで変わります。2026年の改定では、職種ごとの最低賃金が4.75%引き上げられました。

カジュアルで雇われる人は、有給休暇が無い代わりに時給が25%上乗せされ、フェアワーク・オンブズマンによると全国最低賃金の人なら時給33.05豪ドル以上です。一方、21歳未満の人には年齢に応じた低い時給が定められていて、働き始めて6か月以内の一部の職種には時給25.74豪ドル以上という入門の額もあります。

自分の仕事の正しい時給は、フェアワーク・オンブズマンの給与の計算ツールで確かめられます。給料とは別に、雇い主は年金の積み立て(スーパーアニュエーション)を払う決まりで、留学生も対象です。

働き始める前の手続き

アルバイトを始める前に、オーストラリアの税番号(TFN)を申請しておきましょう。働く権利のある学生ビザを持っていれば、オンラインで無料で申請でき、届くまで最大28日かかります。

税番号TFNをオンラインで申請する

オーストラリアで働く人は、税番号(Tax File Number、TFN)を持っておくことが欠かせません。オーストラリア税務署(ATO)によると、働く権利のあるビザを持つ一時滞在者は、オンラインの登録システムで申請できます。

オンラインで申請すれば、書類を郵送する必要はなく、申請に費用もかかりません。オーストラリアに着いて住所が決まったら、早めに申請しておくと仕事が決まったときに慌てずにすみます。

TFNは届くまで最大28日かかる

ATOは、申請を受け付けてから28日以内にTFNを届けるとしています。授業が始まってすぐに働きたい人も、TFNが届くまでには時間がかかることを見込んでおきましょう。

TFNを雇い主に伝えないと、給料から高い税率で税金を引かれることがあります。仕事が決まったら、TFNを伝える書類を雇い主に出すのを忘れないようにしましょう。

給与明細を受け取れる職場を選ぶ

働き始めたら、給与明細を受け取れているかを確かめましょう。フェアワーク・オンブズマンは、給与明細を渡さないことを、留学生が受けやすい違法なやり方の例に挙げています。

ほかにも、仕事の技能を見せるのに必要な範囲を超える無給の試用や、会議や研修の時間に給料を払わないことも、違法な例に挙げられています。税金を引かずに現金で払う(キャッシュ・イン・ハンド)職場や、明細を出さない職場は避けましょう。給与明細は給料が払われてから1日以内に受け取れるものなので、届かないときは雇い主に確認することが大切です。

留学生も同じ働く権利を持つ

留学生も、オーストラリアのほかの働く人と同じ権利を持つのが原則です。最低賃金や働く時間の決まりは留学生にも当てはまり、困ったときはフェアワーク・オンブズマンに相談できます。

最低賃金などの決まりは留学生にも適用

フェアワーク・オンブズマンによると、留学生はビザの状況にかかわらず、ほかの働く人と同じ権利と保護を受けられるとされています。最低賃金や週38時間を基本とする最長の労働時間、祝日の決まりなどが対象で、どの決まりが当てはまるかは雇い方によって違うのが特徴です。カジュアル(不定期の雇用)は有給休暇や有給の病気休暇が無い代わりに、時給が25%上乗せされる仕組みです。

「留学生だから時給が安くても仕方ない」ということはありません。求人の時給が最低賃金を下回っていないか、応募の前に確かめましょう。

上限を超えて働くとビザの条件に反する

授業期間に2週間で48時間を超えて働くと、学生ビザの働く時間の条件(条件8105)に反することになります。オーストラリア内務省は、ビザの条件をすべて守ることを、学生ビザを持つ人の義務としています。

雇い主に頼まれても、上限を超えるシフトは断ることが大切です。なお、フェアワーク・オンブズマンは、ビザの条件に反して働いてしまった人も、最低限の給料を受け取るための助けを求められると案内しています。

困ったらフェアワーク・オンブズマンに相談

給料が払われない、最低賃金より安いといった問題があれば、フェアワーク・オンブズマンに相談できます。相談の窓口は電話13 13 94で、通訳サービス(13 14 50)も利用できるので安心です。

フェアワーク・オンブズマンは、給料や職場の権利について問い合わせたことで、トラブルになったりビザが取り消されたりすることはないと案内しています。職場で搾取を受けた人には、条件を満たせば受けられる保護の仕組みもあります。一人で抱え込まず、早めに相談しましょう。

アルバイトに頼りすぎない資金計画

アルバイトの収入は、留学の生活費の一部を補うものと考えましょう。授業期間に働けるのは平均で週24時間ほどで、学生ビザの申請でも生活費をまかなえる資金の証明が求められます。

授業期間は週24時間ほどが目安

2週間で48時間という上限は、平均すると週24時間ほどです。授業と予習・復習の時間を考えると、上限いっぱいまで働き続けるのは簡単ではありません。

最初の学期は、学校と生活に慣れることを優先し、働く時間は少なめから始めると安心です。休みの期間にまとめて働く計画を立てると、学業との両立がしやすくなります。

学生ビザの申請では資金の証明も要る

学生ビザを申請するときは、留学中の授業料や生活費をまかなえる資金があることが条件の一つです。どんな書類が要るかは国籍や学校によって変わるため、内務省の書類チェックツール(Document Checklist Tool)で確かめましょう。アルバイトの収入を当てにせず、資金を用意しておくことが大切です。

証明に必要な金額は見直されることがあるため、申請の前にオーストラリア内務省の最新の案内で確かめましょう。費用の全体像はオーストラリア留学完全ガイドで整理しています。

もっと働きたいならワーホリも比べる

働いて滞在費をまかなうことを重視するなら、ワーキングホリデーも選択肢です。日本とオーストラリアのワーホリは、原則として18〜30歳が対象です。

ワーホリは学生ビザのような週ごとの時間の上限がない一方、学校に通える期間に制限があります。どちらが合うかは、学ぶことと働くことのどちらを優先するかで決めましょう。ワーホリで稼げる額はオーストラリアワーホリの収入の記事で試算しています。

よくある質問

オーストラリアの学生ビザでのアルバイトについて、よく出る質問への答えをまとめました。

学生ビザで週に何時間働けますか?

授業期間は2週間で48時間までです。月曜日から始まるどの14日間でも48時間以内に収める必要があり、平均すると週24時間ほどになります。

語学学校の学生ビザでも働けますか?

学生ビザ(Subclass 500)を持っていれば、課程の授業が始まった後は同じ条件で働けます。授業が始まる前は働けない点に注意しましょう。

学校の長い休みにはどれくらい働けますか?

学校が決めた休みの間は、時間の制限なく働けます。ただし休みの間に本来の課程の単位になる別の授業を受ける場合は、2週間で48時間の上限が当てはまるので注意しましょう。

上限を超えて働くとどうなりますか?

学生ビザの働く時間の条件に反することになります。内務省はビザの条件を守ることを学生ビザを持つ人の義務としているので、雇い主に頼まれても、上限を超えるシフトは引き受けないようにしましょう。

まとめ

オーストラリアの学生ビザでは、授業期間は2週間で48時間まで、学校が決めた休みの間は時間の制限なく働けますが、授業が始まる前は働けません。最低賃金は2026年7月1日から時給26.44豪ドルで、留学生にもほかの人と同じ働く権利があります。

次にやることは、到着から最初の給料までの生活費を日本で用意し、着いたら税番号TFNを申請することです。働く時間を増やしたいなら、ワーホリと学生ビザのどちらが目的に合うかも比べておきましょう。

この記事の出典

制度・金額は2026年10月28日に各公式サイトで確認しました。最新は各公式サイトでご確認ください。

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