2026年10月22日

留学中の携帯はどうする?日本の番号の残し方と現地SIMの選び方

留学中の携帯をどうするかを、留学の期間ごとに整理しました。日本の番号を解約・保管・維持のどれにするか、ローミング・現地SIM・eSIM・Wi-Fiの選び方、銀行のSMS認証やSIMロックの確認、紛失時の連絡先も各社の公式情報をもとに分かります。

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留学中の携帯はどうする?日本の番号の残し方と現地SIMの選び方

「留学中の携帯って、どうすればいいんだろう」。日本の番号は解約していいのか、現地でSIMとeSIMのどちらを使えばいいのか、出発が近づくほど不安が先に立つ方は多いのではないでしょうか。銀行の確認コードが届かなくなったら困る、という迷いも重なります。

そこで本記事では、留学の期間ごとに、日本の契約と現地での通信をどう組み合わせるかを1枚の表にまとめました。番号保管の料金は各社を同じ表で比べ、ローミングの条件も期間ごとに整理するので、自分の留学に合う形を選びやすくなります。

あわせて、SIMロックの確かめ方や紛失時の連絡先、家族と連絡を取る方法も同じ流れで解説します。

留学中の携帯は期間で使い方を決める

留学中の携帯は、2週間ほどなら日本の回線のまま、数か月以上なら現地SIMかeSIMを使うのが基本です。日本の電話番号をどう残すかは、通信の方法とは別に決めます。

留学の期間

現地での通信

日本の番号

2週間ほど

日本の回線のまま

そのまま使う

1か月前後

旅行用eSIMかプリペイドSIM

契約を残して併用

数か月〜1年

現地SIMの契約かプリペイド

保管か安いプランで維持

1年を超える

現地SIMの契約

保管の期限を確かめる

この表は、日本の通信各社の海外向けプランとJASSO(日本学生支援機構)の海外留学情報サイトの案内をもとにした目安です。料金と条件は2026年10月時点のもので、改定が続いているため、最新は各社の公式サイトでご確認ください。

2週間ほどなら日本の回線のまま使える

2週間ほどの短期留学なら、日本で使っている回線をそのまま海外で使う国際ローミングがいちばん手軽です。ahamoは91の国・地域で申し込み不要・追加料金なしでデータ通信が使え、auは対象の料金プランなら毎月15日分の海外データ通信が無料になります。

ただしahamoは、海外で最初に通信した日から15日を過ぎると通信速度が最大128kbpsに落ち、帰国するまで戻りません。楽天モバイルは毎月2GBまで海外で無料ですが、超えると同じく遅くなります。

自分の契約で何日・何GBまで使えるかを出発前に確かめ、旅程がその範囲に収まるなら、日本の回線のままで十分です。

1か月を超えるとローミング代が重くなる

1か月を超える留学では、1日ごとに料金がかかる国際ローミングは割高になります。例えばドコモの「世界そのままギガ」は24時間980円で、30日続けて使うと2万9,400円、1年なら35万円を超える計算です。30日分をまとめて買える国でも2万2,480円かかります。

JASSOの海外留学情報サイトも、国際ローミングは料金が高額なため長期留学には向かないと案内しています。1か月前後の留学なら、日本の回線は残したまま、データ通信だけを旅行用eSIMや現地のプリペイドSIMに切り替えましょう。例えばpovo2.0の海外データトッピングは、10GB・30日で9,800円です。

数か月以上は現地SIMかeSIMが中心になる

数か月から1年の留学では、現地の通信会社のSIMを使う人が中心になります。JASSOによると、現地の携帯には毎月払う契約型と、先に料金を払うプリペイド型があり、契約型は基本料金がかかるかわりに通話・通信料が安いのが特徴です。

契約型は手続きに書類が多く、身分証明書・現地の住所・入学許可書・銀行口座が求められます。到着直後は銀行口座の開設などと重なるため、手続きの順番を考えておくと楽でしょう。シドニーで1年過ごした人は、体験談で次のように振り返っています。

銀行口座の開設や携帯電話の契約といった生活の立ち上げ作業をすべて一人で行う必要があり、手続きの段階で何度も挫折しかけました。

この人の話は体験談のページで読めます。最初の数週間はプリペイドでつなぎ、生活が落ち着いてから契約型に切り替える方法もあるでしょう。

日本の番号の扱いは通信とは別に決める

現地でどの通信を使うかとは別に、日本の電話番号を「解約する」「保管する」「安いプランで生かしておく」のどれにするかを決めておきましょう。留学中も日本の銀行アプリや各種サービスの確認コードをSMSで受け取るなら、番号を生かしておく必要があるからです。

帰国後に同じ番号を使いたいかどうかも、判断の分かれ目です。それぞれの方法の料金と注意点は、次の章で比べます。

日本の携帯の契約は解約・保管・維持の3択

日本の携帯は、留学中に日本の番号でSMSを受け取るなら「安いプランで維持」、受け取らず帰国後に同じ番号を使いたいなら「保管」、どちらも不要なら「解約」が向いているでしょう。保管は安く番号を残せますが、保管中はSMSも届かない点に注意が必要です。

番号保管は月400円台で最長5〜6年残せる

大手3社には、留学などで長く使わない間、電話番号を月400円台で預けておけるサービスがあります。帰国後は同じ番号で使い始められるため、番号を変えたくない人に向く方法です。

会社

サービス名

月額

最長期間

ドコモ

電話番号保管

440円

6年

au

一時休止

409円

5年

ソフトバンク

お預かりサービス

429円

5年

額は2026年10月時点の各社の公式サイトによります。手数料は、ドコモが申込手数料4,950円でドコモオンライン手続きなら1,100円、auが契約事務手数料4,950円でMy auなら3,850円です。auは別にユニバーサルサービス料と電話リレーサービス料もかかります。どの社も期間が終わると契約が解除され、番号は使えなくなります。

ahamoは電話番号保管を申し込めず、UQ mobileは一時休止を提供していません。ソフトバンクは店頭でしか申し込めず本人確認書類が要るため、出発前に来店の時間をとっておきましょう。自分の契約が対象かは、各社の公式サイトで確かめられます。

保管中はSMSの確認コードも届かない

番号を保管している間は、電話もSMSも使えません。auは一時休止中にSMSが使えないと明記し、ドコモも、保管中は通話・通信ができず、dアカウントのセキュリティコードを電話番号で受け取る設定なら届かないと案内しています。

つまり、留学中に日本のサービスへログインするとき、SMSで届く確認コードを受け取れなくなります。保管を選ぶなら、出発前に各サービスの認証方法を見直しておきましょう。

銀行のSMS認証には日本の番号が必要

日本のネットバンキングには、SMS認証に日本の携帯番号を使うものがあります。三井住友銀行は、海外在住などで国内に有効な電話番号がない場合、SMSと自動音声のどちらの認証もできず、海外の番号は登録できないという扱いです。海外留学で海外に住む人には、別の「グローバルサービス」の契約を案内しています。

みずほ銀行の案内でも、日本の携帯番号が使えない場合はSMS認証を利用できません。番号を生かしておくだけで足りるとは限らないので、留学中も日本の口座を使うなら、出発前に使っている銀行で留学中の認証の方法を確かめておきましょう。

回線を生かしたまま安く残すプランもある

SMSを受け取りたい人は、保管ではなく、月額の安いプランで回線を生かしておく方法があります。例えばpovo2.0は基本料が0円で、国内SMSの受信も無料です。

ただし「0円でずっと維持できる」わけではありません。povo2.0は、180日の間に有料トッピングの購入などがないと利用が止まり、さらに30日たつと契約が解除されます。データ専用の契約は海外で使えない点にも注意が必要です。

楽天モバイルは月額がかかるものの、Rakuten Linkアプリを使えば海外でも国際SMSを無料で送受信できます。ただしiPhoneでは、相手がRakuten Linkを使っていないと国際SMSを受け取れず、標準のメッセージアプリを使う必要があります。2026年2月24日以降に申し込んだデータタイプでは、国際SMSを使えません。どのプランでも、海外でSMSを受け取れるか・受信に料金がかかるかを、出発前に各社の案内で確かめておくと確実です。

留学先で使う通信は4つの方法から選ぶ

留学先で使う通信は、国際ローミング・現地SIM・旅行用eSIM・Wi-Fiルーターの4つから選びます。短期なら手続きの少なさ、長期なら月々の安さを優先すると選びやすくなります。

方法

手続き

料金の特徴

向く期間

国際ローミング

ほぼ不要

1日ごとで割高

短期

現地SIM

契約型は書類が多い

契約型は安い

数か月以上

旅行用eSIM

ネットで購入と設定

日数と容量で先払い

短期〜1か月前後

Wi-Fiルーター

レンタルか現地契約

レンタルは高め

短期

JASSOの海外留学情報サイト「通信アイテム」とAppleの公式サポートをもとにまとめました。現地SIMには、毎月払う契約型と先に払うプリペイド型があります。

国際ローミングは手軽だが長期には向かない

国際ローミングは、日本の契約のまま海外の通信会社の回線を使う方法です。番号もアプリの設定もそのままで、現地に着いてすぐ使えるのが強みです。

一方で料金は1日ごとにかかり、JASSOも長期留学には向かないと案内しています。ドコモによると、海外の通信会社からの料金データは最大30日遅れて届くため、利用停止の目安額を大きく超える請求になることもあります。使った日数と金額は、各社のアプリなどでこまめに確かめましょう。

現地SIMは安いが契約に書類が要る

現地SIMは、留学先の通信会社と直接契約する方法で、長く使うほど割安です。JASSOによると、契約型は月々の通話・通信料が安い一方、契約年数の縛りや解約金があることもあります。

プリペイド型は、携帯ショップや空港、スーパーなどで手軽に買えるのが利点です。解約金はかかりませんが、通話・通信料は割高で、有効期限やチャージの上限があります。SIMカードには3つの大きさがあるため、自分の端末に合うものを選びましょう。

旅行用eSIMは日本の番号と同時に使える

旅行用eSIMは、カードを差し替えずにネットで買って設定するデジタルのSIMです。Appleによると、SIMロックがかかっていないeSIM対応のiPhoneなら、日本の回線を残したまま副回線として追加でき、日本の番号でSMSを受けながら、データ通信だけを旅行用eSIMで使えます。

ただし両方の回線をオンにしたままだと、日本の回線にローミング料金がかかる可能性があります。日本の回線はデータローミングをオフにしておくのが安全です。

トビタテ!留学JAPANの留学大図鑑には、eSIMの設定を渡航当日まで忘れて現地で通信できず、Wi-Fiルーターを借りた人の体験も載っています。設定は出発の数日前までに済ませましょう。eSIMの選び方はワーホリのeSIM比較でも詳しく紹介しています。

Wi-Fiルーターは短期のレンタル向き

持ち運べるWi-Fiルーターは、日本で借りて持って行くこともできる、短期向けの方法です。JASSOによると契約型・プリペイド・レンタルがあり、レンタルは料金が高めのため短期滞在向きです。

学校や学生寮はWi-Fiが整っていることが多いものの、通信が安定しない場合もあります。セブの語学学校に短期で留学した人は、体験談で次のように振り返っています。

また、滞在していた寮のWi-Fi環境が非常に不安定で、日本の動画サービスを見たり、ちょっとした調べ物をしたりする際にもストレスを感じることが多かったです。

この人の話は体験談のページで読めます。建物のWi-Fiだけに頼らず、スマホでも通信できるようにしておくと安心です。

出発前と到着直後にやるスマホの準備

出発前にやることは、端末が現地のSIMを使えるかの確認と、紛失時や家族との連絡手段の準備です。到着直後は、国によって現地SIMの登録に条件があるため、必要な書類を持って手続きします。

SIMロックの有無を設定画面で確かめる

日本で使っているスマホに現地のSIMを入れるには、SIMロックがかかっていないことが条件です。総務省によると、2021年10月以降に発売されたスマホは原則としてSIMロックが禁止されていますが、それより前の端末にはロックが残っていることがあります。

iPhoneなら「設定」→「一般」→「情報」で、「SIMロック」の横に「SIMロックなし」と出ていればロックはありません。Androidは機種ごとに確かめ方が違うため、購入した会社の案内を見ましょう。

解除の手数料はウェブなら無料で、電話や店舗では3,300円かかる場合があります。解除しても、対応する電波の周波数によっては、現地でつながりにくいこともあるので注意しましょう。

eSIMだけの機種は現地のSIMカードを差せない

最近の機種には、SIMカードを差す場所がなくeSIMだけで使うものがあります。Appleの技術仕様によると、日本で売られているiPhone 17は物理的なSIMに対応していません。

こうした機種では、現地の店でSIMカードを買って差し替える方法が使えません。留学先の通信会社がeSIMを出しているか、旅行用eSIMで足りるかを、出発前に確かめておきましょう。

紛失したときの海外からの連絡先を控える

スマホをなくしたり盗まれたりしたときは、すぐに日本の通信会社へ連絡して回線を止めます。各社の海外からの問い合わせ先は次のとおりで、スマホ以外の紙や手帳にも書いておくと、端末がない状態でも連絡できます。

  • ドコモ: +81-3-6832-6600
  • au: +81-3-6670-6944
  • ソフトバンク: +81-92-687-0025

いずれも24時間受け付けで、その会社の携帯からかければ無料です。ソフトバンクの紛失の手続きには4桁の暗証番号が必要なので、一緒に控えておきます。2026年10月時点の番号のため、最新は各社の公式サイトでご確認ください。

家族とはアプリ通話とたびレジでつながる

家族との連絡は、LINEなどのアプリ通話を使えば無料か低い料金ですみます。JASSOも、LINE・WhatsAppなどで無料〜低料金の通話ができると案内しています。ただし中国ではLINEなどが使えない場合があるので、別のアプリも決めておきましょう。

あわせて、外務省の海外安全情報の仕組みも使えます。3か月未満の滞在なら「たびレジ」に登録すると、家族のメールアドレスも追加でき、現地の安全情報を家族も受け取れます。追加するときは、そのアドレスを持つ家族の同意を得てください。

3か月以上滞在する人は、旅券法で在留届の提出が義務づけられており、オンラインでも届け出られます。

フィリピンや韓国は現地SIMの登録に条件がある

国によっては、現地SIMを使う前に本人の登録が必要です。フィリピンでは2022年のSIM登録法の規則で、旅行者として登録したSIMは30日で自動的に止まると定められています。

30日の制限が無いのは、観光ビザ以外のビザで入国した人です。この場合は、パスポートと住所の証明に加えて、学生なら学校の在籍の証明と学生証で登録します。観光ビザのまま語学学校に通う人は、30日で止まる対象になる可能性があるため、必要な書類と手続きを学校と現地の通信会社で確かめておきましょう。

韓国では、例えば仁川大学校の留学生向けの案内に、携帯電話の契約と銀行口座の開設に在留カードが必要と書かれています。そのほかの国でも、必要な書類は学校の案内と現地の通信会社の公式サイトで確かめておくと安心です。

よくある質問

留学中のスマホについて、よく寄せられる疑問への答えです。

留学中もLINEは使えますか?

Wi-Fiかデータ通信につながっていれば使えます。JASSOも、LINEやWhatsAppなどで無料〜低料金の通話ができると案内しています。ただし中国ではLINEなどが使えない場合があるため、中国へ留学する人は家族と別の連絡手段も決めておきましょう。

スマホは日本から持って行くべきですか?

日本語で使い続けたいなら、日本から持って行くと安心です。JASSOによると、現地で買った端末には日本語表示ができないものもあります。持って行く場合は、SIMロックがないことと、現地の電波の周波数に対応しているかを確かめておきましょう。

出発直前に格安プランへ乗り換えても大丈夫ですか?

海外で使えるまでに条件があるプランもあるため、出発の数か月前に済ませるのが安全です。例えばLINEMOは、新しい番号で契約すると、課金開始から4か月目の末日まで海外で使うための「世界対応ケータイ」に加入できません。番号をそのまま移す乗り換えなら、この制限はありません。楽天モバイルは、出発前に日本で楽天回線につなぎ、Rakuten Linkの認証を済ませておく必要があります。

寮や学校のWi-Fiだけで過ごせますか?

建物の中だけなら過ごせる場合もありますが、外出先で地図や連絡に困るため、スマホでも通信できるようにしておくと安心です。JASSOによると、ホームステイやアパートはネット代が家賃に含まれるかやデータ量の制限を事前に確かめる必要があり、公共のWi-Fiはセキュリティにも注意が要ります。

まとめ

留学中の携帯は、2週間ほどなら日本の回線のまま、数か月以上なら現地SIMかeSIMを使うのが基本です。日本の番号は、SMSを受け取るなら安いプランで維持、受け取らないなら月400円台の保管が選べます。保管中はSMSも届かない点を忘れないようにしましょう。

まずは今の契約で海外では何日・何GBまで使えるかと、SIMロックの有無を確かめてください。ワーキングホリデーも考えているなら、ワーホリ国診断で行き先の候補を絞れます。

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