イギリスワーホリ体験談|ロンドンと郊外で暮らした2人の本音
イギリスのワーホリを経験した2人の体験談から、ロンドンと郊外の住まい、仕事探し、英語、費用のリアルをまとめました。良かった点・大変だった点の本音と、申請前に確かめたい今の制度のポイントもあわせて紹介します。

「イギリスのワーホリに行った人は、実際にどんな仕事をして、どこに住み、何に苦労したのだろう」と、会社を辞めて渡英するか迷いながら、英語力やお金、仕事探しへの不安を抱えたまま決めきれずにいる人は少なくありません。
そこで本記事では、ワーホリで渡英したことを本人が書いている2人の体験談をもとに、ロンドンと郊外での仕事・英語・住まい・お金の現実を整理します。2人とも苦労を重ねながら満足度は★5で、申請時の支払いは合計£1,892でした。
同じ流れで、2年の滞在だからこそ楽しめたことと、申請の費用、到着してすぐに済ませたい手続きもまとめています。
イギリスワーホリ経験者2人の体験談
イギリスのワーホリを経験した2人は、英語や生活の立ち上げで苦労しながらも、どちらも満足度は★5でした。1人目は2年滞在できることを利点に挙げ、2人目はその2年間を「人生の中で一番楽しかった」と振り返っています。
項目 | 1人目 | 2人目 |
|---|---|---|
出発時の年齢 | 26歳 | 22歳 |
住んだ都市 | ロンドン | レディング |
仕事 | 日系企業が多く探しやすかった | カフェで責任者まで |
苦労したこと | 英語とシェアハウス | 口座開設と仕事探し |
その後 | 現地で結婚して永住 | 本人の文章では2年滞在し帰国 |
どちらも当サイトに寄せられた体験談で、本人がワーホリで渡英したと書いています。
ロンドンで働き現地で結婚した26歳
1人目は、26歳でロンドンへ渡った女性です。日系企業のオフィスが多いロンドンで仕事を見つけ、最長2年のビザを生かして仕事も遊びも腰を据えて楽しみました。
イギリスのワーホリは他の国とは違い2年間滞在ができるので、仕事や遊びにより腰を据えて充実した生活を送ることができましたし、現地で出会った恋人とそのまま結婚して永住しました。
一方で、働き始めてから自分の英語の未熟さを知り、悔しさで泣きながら帰った日も多かったと振り返っています(体験談を読む)。良い面とつらい面の両方を正直に書いている点が、これから行く人の参考になるはずです。
留学のあとワーホリで再び渡英した22歳
2人目は、大学での1年間の留学を経て、卒業後にワーホリで再び渡英した22歳の女性です。留学中は大学と寮の往復に物足りなさを感じ、卒業後にワーホリで渡英しました。
そのおかげか、お店の責任者を任せられるまでに成長し、帰国時には英語力も自分の納得のいくものになりました。
ロンドン郊外のレディングに住み、カフェでお客さんや同僚に自分から声をかけ続けたことが、この成長につながったと書いています(体験談を読む)。最初は声をかけられずに孤立しかけた時期もあり、行動を変えたことが転機になりました。
2人に共通する「行ってよかった」こと
2人に共通するのは、働いて自分の力で暮らしを立てながら、ヨーロッパ旅行などの楽しみも存分に味わえたことです。2人とも、これから行く人へ思い切り楽しんでほしいと呼びかけていました。
滞在中の良し悪しは自分の行動一つで変わります。
2人目のこの助言は、1人目の「人生一度きり、思い切り自分のやりたい事や夢に挑戦して欲しいと思います」という言葉とも重なります(2人目の体験談を読む)。当サイトの「ワーホリ・留学実態調査2026」(2026年6月更新)でイギリスの体験談6件を集計すると、語学留学なども含めた満足度の平均は★4.7でした。
体験談に見る仕事と英語の現実
2人の体験談からは、ロンドンでは日系企業のオフィスが多く仕事を探しやすかったこと、職場では自分から話しかける姿勢が大切だったことが分かります。英語が得意なつもりでも、イギリス英語に慣れるまでは悔しい思いをすることもあるようです。
ロンドンは日系企業の仕事も選択肢になる
日系企業のオフィスが多いロンドンでは仕事が見つけやすかったと、1人目は振り返っています。
ロンドンには日系企業のオフィスも多いので仕事が見つけやすくて助かりました。
どこで働く場合も、時給は法律で決まった最低賃金を下回れません。英国政府によると、2026年4月1日からの最低賃金は21歳以上で時給£12.71、18〜20歳で£10.85で、ロンドンでも地方でも同じ額です(英国政府の最低賃金のページ)。最新は公式サイトでご確認ください。(1人目の体験談を読む)
自分から話しかけないと孤立しかけた
2人目が働いたカフェでは、聞かれたら答えるのではなく、自分から声をかける姿勢が求められたそうです。働き始めたころの苦労を、こう書いています。
また、最初の方は仕事先で同僚やお客さんに積極的に声をかけるということがなかなかできず、孤立しかけたこともありました。
その後、お客さんだけでなく同僚とも積極的に話すようにしたことで、友達が増え、英語力も伸びたそうです。最初の数週間は、あいさつや雑談を自分から始めることを意識するだけでも、職場での居場所のつくり方が変わってくるでしょう。(2人目の体験談を読む)
イギリス英語に慣れるまでの悔しさ
日本で英語ができる方だった人でも、現地で働くと力不足を感じることがあります。1人目は、なじみのなかったイギリス英語に慣れるのも大変だったと振り返っています。
英語力は徐々に上達して現在では日常生活で困る事は全くありませんが、当時は言いたいことが上手く言えなかった悔しさや失敗に落ち込んで泣きながら帰った日も多々ありました。
今では日常生活で困ることはないというこの言葉は、つらい時期がずっと続くわけではないことも教えてくれます。出発前にイギリスのドラマやラジオで発音に耳を慣らしておくと、最初の戸惑いを小さくできるはずです。(1人目の体験談を読む)
体験談に見る住まいとお金の現実
ロンドンで一人暮らしの部屋を借りると家賃がとても高く、1人目によると独り身の人はシェアハウスに住むのが一般的だったそうです。郊外に住めば生活費を抑えられますが、渡英した直後は銀行口座や家探しでつまずきやすい点にも備えておきましょう。
ロンドンの一人暮らしは家賃が高い
ロンドンは一人で暮らせる部屋の家賃が高く、最低賃金で働く人が1戸を借りるのは難しい水準です。1人目は他人との共同生活が合わず、半年後に自分の収入で払える小さな部屋へ移りました(1人目の体験談を読む)。
また、一人暮らしができるワンルームのような部屋はとても家賃が高いので、独り身の人はシェアハウスに住むのが一般でした。
都市 | 1ベッドルームの月の家賃 |
|---|---|
ロンドン | £1,760 |
ブリストル | £1,225 |
レディング | £1,116 |
マンチェスター | £1,003 |
カーディフ | £908 |
英国全体 | £1,136 |
英国統計局の2026年8月時点の、物件を1戸まるごと借りる場合の家賃で、直近の月は速報値のため、あとで直ることがあります。フラットシェアの1部屋の家賃には公的な統計がないため、部屋代は物件ごとに確かめる必要があります。最新の数字は英国統計局のサイトでご確認ください。
郊外に住めば生活費を抑えられる
ロンドンを避けて郊外に住むと、家賃を中心に生活費を抑えられます。2人目は、ロンドンから少し離れたレディングを選んで節約しました。
あえて、ロンドンは選ばず少し郊外を選んだことで生活費や家賃も節約でき、有給を使ってヨーロッパの国々を旅行したりしたこともすごく思い出になりました。
当サイトが、2026年4月からの最低賃金£12.71で週37.5時間・年52週働いた場合を、2026/27年度のイングランドの所得税と国民保険料で試算すると、手取りは月約£1,780です。職場年金に自動で加入すると掛け金も引かれるため、実際の手取りはこれより少なくなることがあります。上の表の1ベッドルームの家賃と比べると、ロンドンは手取りのほぼ全額、マンチェスターは約56%、2人目が住んだレディングは約63%にあたり、住む場所で暮らしの余裕が大きく変わります。(2人目の体験談を読む)
銀行口座と家探しで最初につまずく
渡英した直後は、家探し・銀行口座の開設・仕事探しを同時に進める必要があり、ここでつまずく人が少なくありません。2人目は、その大変さを次のように書いています。
銀行口座一つ作るにも色々な銀行を周り何度も断られましたし、仕事もなかなか見つからずこのまま生活するのは難しいかもとまで思いました。
イングランドで部屋を借りるときは、大家に在留資格を証明する必要があり、オンラインのeVisaで発行する共有コードを使います(英国政府の案内)。家の契約で困ったときは、地元の自治体や住まいの相談団体に相談できるので、契約書の内容は必ず確かめてから署名しましょう。最新は公式サイトでご確認ください。(2人目の体験談を読む)
2年あるからこそ楽しめたこと
イギリスのワーホリは最長2年滞在できるため、週末のヨーロッパ旅行や有給休暇を使った長い旅、季節の移り変わりまで、腰を据えて味わえます。1人目は、2年滞在できることを良いポイントに挙げています。
週末にヨーロッパの国々へ旅行できる
イギリスからは、ヨーロッパの多くの国へ短い時間で行けるのが強みです。1人目は、週末を使った旅をこう振り返っています。
ヨーロッパの様々な国にも飛行機で2-3時間で行けてしまうので、週末を使って色々な国に遊びに行けることも利点です。
パリには電車で2時間ほどで行けるので日帰りもできたそうです。1人目は、ポンドが円やユーロより高いことが多く、旅先でレートを気にせず買い物ができたとも書いています。為替は時期で変わるため、旅の予算は出発前の相場で見積もっておきましょう。(1人目の体験談を読む)
有給休暇を使って長い旅にも出られる
イギリスでは有給休暇の日数が多く、まとまった休みを取って旅に出やすい環境です。2人目は働きやすさについて、こう書いています。
イギリスでは日本よりも最低賃金が高いこと、また有給の日数も多く年間28日付与されていたので働きやすかったです。
英国政府によると、週5日働く人の多くは、年28日以上の有給休暇を受け取れると定められています(英国政府の有給休暇のページ)。祝日を28日に含める職場もあります。週3日勤務なら年16.8日以上と、働く日数に応じて変わる点も覚えておくとよいでしょう。最新は公式サイトでご確認ください。(2人目の体験談を読む)
四季の移り変わりを2周味わえる
2年という長さは、旅だけでなく、現地の暮らしの季節を2回ずつ味わえる時間でもあります。1人目は、ロンドンの公園や街の色が季節ごとに変わる様子を楽しんだと書いています。
日本で忙しい日々を送っていると見逃しがちな日々の変化に目を向けられるようになったのは良い経験です。
冬は雨が多く暗い日が続く一方、夏は夜10時過ぎまで明るい日もあると、この方は振り返っています。天気で気分が沈みやすい冬に備えて、室内で楽しめる趣味や人と会う予定を用意しておくと、2年を通して前向きに過ごしやすくなるでしょう。(1人目の体験談を読む)
渡英前に知っておきたい費用と手続き
イギリスのワーホリには、申請料と医療付加料で約£1,900、それとは別に£2,530以上の貯金が必要です。日本人は抽選なしで申請でき、結果はふつう3週間以内に出るので、到着後の手続きまで見通して準備しましょう。
申請料と医療付加料で約£1,900が必要
ビザの申請時には、申請料と、国民保健サービスを使うための医療付加料をまとめて支払います。2年のビザの場合、2026年10月時点の金額は次のとおりです。
費用・条件 | 金額 |
|---|---|
申請料 | £340 |
医療付加料 | 年£776の2年分で£1,552 |
支払いの合計 | £1,892 |
貯金の条件 | £2,530以上を28日間続けて保有 |
医療付加料は、ビザの期間より早く帰国しても返金されません(英国政府の医療付加料の返金のページ)。家探しや仕事探しで最初の数か月は出費が先に立つので、貯金の条件より多めに用意しておくと安心です。金額は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
抽選なしで申請でき結果は約3週間
日本人は2024年1月31日から抽選に申し込む必要がなくなり、条件を満たせばいつでも申請できるようになりました。年間の枠は6,000人で、英国内務省が2026年8月に公表した統計では、2025年に日本人へ発給されたのは2,018件でした。
申請はオンラインで、渡航の6か月前から行えます。結果はふつう3週間以内に出ますが、2026年7月1日からはパスポートに貼るビザのシールが出なくなり、オンラインのeVisaで在留資格を確かめる形に変わりました。古い体験談にある「抽選」や在留カードの話は、今の手続きとは違う点に注意してください。申請の詳しい流れはイギリスのワーホリの条件と申請で解説しています。最新は公式サイトでご確認ください。
到着後すぐにやる3つの手続き
到着したら、まず次の3つを済ませておくと生活の立ち上げがスムーズです。
- 国民保険番号の有無を確かめる
- 近くの診療所に登録する
- 日本大使館に在留届を出す
国民保険番号はeVisaに付いている場合があるので、まずUKVIのアカウントで確かめ、無ければオンラインで申請します。届くまで最大4週間かかりますが、働く権利を証明できれば番号が届く前でも働き始められます。診療所の登録には身分証や住所の証明は要りません。3か月以上滞在する日本人は、旅券法で在留届の提出が義務づけられているので、インターネットで忘れずに届け出ましょう。最新は公式サイトでご確認ください。
よくある質問
イギリスのワーホリについて、4つの質問に短く答えます。
英語に自信がなくてもイギリスでワーホリできますか?
ビザの申請に英語の試験の点数は求められていないので、英語に自信がなくても申請はできます。ただし職場では自分から話しかける姿勢が求められ、体験談でも英語で苦労した声があるため、出発前にイギリス英語に耳を慣らしておくと安心です。最新は英国政府の公式サイトでご確認ください。
ロンドン以外に住んでも仕事は見つかりますか?
当サイトの体験談では、ロンドン郊外のレディングに住んだ人がカフェで働き、責任者を任されるまでになっています。求人の多さは都市や時期で変わるため、住む前に求人サイトで希望の職種の募集を確かめておくのが確実です。
イギリスのワーホリは何歳まで申請できますか?
日本人は申請する時点で30歳以下なら申請でき、ビザが始まる時点で18歳以上であることが条件です。ビザが出たあとに31歳になっても、有効期間のあいだは滞在できます。最新は英国政府の公式サイトでご確認ください。
イギリスのワーホリにはいくら必要ですか?
2026年10月時点では、申請料£340と2年分の医療付加料£1,552の合計£1,892を支払い、さらに£2,530以上の貯金を28日間続けて持っている必要があります。これに航空券代と、仕事が決まるまでの生活費が加わります。最新は英国政府の公式サイトでご確認ください。
まとめ
イギリスのワーホリを経験した2人は、英語や生活の立ち上げで苦労しながらも、仕事と旅を両立した2年を高く評価していました。住む場所しだいで家賃の負担は大きく変わり、自分から話しかける姿勢が仕事でも友人づくりでも鍵になりました。
まずは申請料と医療付加料、貯金の条件を合わせた費用を見積もり、住みたい都市の家賃を確かめてみてください。ほかの国とも比べたいときは、留学・ワーホリの国診断で行き先の候補を確かめるのも一つの方法です。
この記事の出典
- 英国政府「Youth Mobility Scheme visa」
- 英国政府「Youth Mobility Scheme visa: Eligibility」
- 英国政府「UK and Japan expand mobility schemes for young people」(2024年)
- 英国政府「National Minimum Wage and National Living Wage rates」
- 英国政府「Holiday entitlement」
- 英国政府「Prove your right to rent in England」
- 英国政府「Apply for a National Insurance number」
- 英国統計局「Private rent and house prices, UK: September 2026」
- 外務省「ワーキング・ホリデー制度」
- 英国政府「Immigration Health Surcharge: how much you pay」
- 英国政府「Immigration Health Surcharge: refunds」
- 英国政府「Updates on the move to eVisas」
- 英国内務省「Immigration system statistics data tables」
- NHS「Register with a GP surgery」
- 旅券法
- Study Work Hub「ワーホリ・留学実態調査2026」