
ナンディ(フィジー)の留学・ワーホリ完全ガイド
フィジー国際空港のあるリゾート玄関口。英語留学先として穴場。
目次(16項目)▼
ナンディ留学・ワーホリ 早わかり
主要データ
- 月の生活費目安
- 6万円
- 都市圏人口
- 8万人
- 使用言語
- 英語、フィジー語、ヒンディー語
- 国
- 🇫🇯 フィジー
ナンディはどんな街か
飛行機を降りて外に出ると、まず生ぬるい湿った空気と、はじけるような花の香りに包まれます。ナンディは、フィジー本島ビティレブ島の西側にある街。人口は約8万人で、首都スバ、第2の都市ラウトカに次ぐ第3の都市です。国の玄関口ナンディ国際空港があり、海外から来る人のほとんどが、最初に足を下ろす場所でもあります。街そのものは、決して大きくありません。中心の目抜き通り(Main Street)は、歩いて15分ほどで端まで行けます。土産物屋やインド料理店、両替所が軒を連ね、その合間を、人懐っこい笑顔の人たちが「ブラ!」(Bula=こんにちは)と声をかけながら行き交います。ここで知っておきたい大切なことが一つあります。フィジーと日本のあいだに、ワーキングホリデー協定はありません(2026年時点・公式で要確認)。つまりナンディは「働きながら滞在する街」ではなく、「英語を学ぶ留学の街」です。費用は英語圏のなかでも格安で、欧米留学のおよそ半分から3分の1ともいわれます。「のんびりした南の島で、お金を抑えて英語の基礎を固めたい」。そんな人にとって、肩の力が抜ける渡航先と言えます。
ナンディが向いている人/注意したい人
渡航先選びで最も重要なのは「自分の性格・目的・予算」とのマッチング。ナンディ の特性を踏まえて、留学・ワーホリ参加者の向き不向きを編集部の視点で率直に整理しました。
こんな人に向いている
費用を抑えて英語の基礎を固めたい人
ナンディ留学の一番の強みは、費用の安さです。授業料と滞在費を合わせて月10〜15万円ほどが目安で、欧米留学のおよそ半分から3分の1。1クラス平均10人前後の少人数制で、会話中心の授業が多く、「英語を話すのは初めて」という初級者でも、口を動かす機会がたっぷりあります。限られた予算で、まずは英語の土台をつくりたい人に向いています。
欧米のワーホリ前に英語力をつけたい人
フィジーと日本にワーキングホリデー協定はありませんが、だからこそ「ワーホリ前の準備留学」として選ばれています。英語が公用語で、安い費用で英語漬けになれるため、オーストラリアやカナダのワーホリに行く前に、ここで基礎を固める人が少なくありません。本番の渡航で、最初からスムーズに会話へ入れる助走になります。
あたたかい気候とのんびりした空気が好きな人
年間の平均最高気温は約30度で、寒い冬がありません。海水温も冬で27度ほどあり、一年中泳げます。フィジーの人は世界一フレンドリーとも言われ、道で「ブラ!」と笑顔をかけてくれる温かさが日常です。せかせかした都会の暮らしに疲れた人、おおらかな時間の流れのなかで学びたい人にとって、心がほどける環境です。
ホームステイで生活ごと英語に浸りたい人
ナンディの定番の滞在先は、食事つきのホームステイです。アットホームなフィジーの家庭に迎え入れられ、朝晩の食卓で家族と英語を交わす毎日は、教室だけでは得られない学びになります。食事が出るぶん生活費も抑えやすく、現地の暮らしや文化を肌で感じたい人にうってつけです。
注意・向かない場合
働きながら滞在費を稼ぎたい人
ここは最重要の注意点です。フィジーと日本のあいだにワーキングホリデー協定はなく、留学ビザでの就労は基本的にできません(公式で要確認)。「現地で稼ぎながら暮らす」ことは想定できないため、生活費は日本からの持ち込みが前提です。働いて費用をまかないたいなら、ワーホリ協定のある豪州・カナダ・NZなどが向きます。
都会の刺激や便利さを毎日求める人
ナンディは人口約8万人の小さな街で、高層ビルや大型の繁華街、夜通しのナイトライフはありません。店の多くは夕方4時ごろに閉まり、日曜は休みがち。電車や地下鉄もなく、移動はバスとタクシーが中心です。刺激や24時間の利便性を求める人には、物足りなく感じられるかもしれません。
ネイティブの発音や多国籍の友人を最優先する人
フィジーの英語は独特のなまりがあり、欧米のような発音を最優先したい人には合わない場合があります。また日本人を含むアジア系の生徒が比較的多めで、過ごし方を工夫しないと日本語に頼りがちになることも。多国籍な環境やネイティブ発音を重視するなら、欧米の都市も併せて検討すると安心です。
気候・季節の特徴
▼
ここで暮らして最初に慣れるのは、年中夏という感覚です。ナンディは亜熱帯性の気候で、日本のような寒い冬がありません。気象データによると、年間の平均最高気温は約30度、最低気温は約21度。一年を通して、半袖で過ごせる日がほとんどです。季節は「雨季」と「乾季」の2つに分かれます。乾季は5月から10月ごろ。湿度が下がり、からっと晴れた日が続く過ごしやすい時期です。留学の人気シーズンも、この6〜10月に集中します。雨季は11月から4月ごろ。蒸し暑く、午後にスコール(ザッと降る激しい雨)が来る日が増えます。雨量の差は大きく、最も多い1月は月340mm前後、最も少ない7月は45mm前後です。とはいえ雨季でも、雨は短時間で上がることが多めです。傘よりも、さっと羽織れる薄手のレインコートが役立ちます。海水温は冬でも27度ほどあり、一年中泳げるのが大きな魅力です。一方で南国の紫外線(UV)は非常に強く、少し歩くだけで肌がじりじりと焼けます。日焼け止め・帽子・サングラスは、観光客ではなく「住む人」の必需品。汗をかきやすいので、こまめな水分補給も忘れないでください。
治安と注意点
▼
ナンディの治安は、昼と夜で表情が大きく変わります。日中の街は、のんびりとした南国らしい空気に満ちています。ただ、油断は禁物です。外務省の海外安全情報でも、ナンディ町(デナラウ地区を除く)やラウトカ、バでは、窃盗・強盗・詐欺・暴行などが起きていると注意を呼びかけています(2026年時点・最新は公式で要確認)。外国人観光客や、裕福だと見られがちなアジア系の人が、ねらわれやすい傾向があります。気をつけたいのは、なんといっても夜です。日が落ちると、昼間はのどかだった通りも一気に暗く、人けがなくなります。この時間帯の一人歩きは避け、移動はタクシーを使うのが鉄則です。日中でも、携帯電話・財布・カメラなどの貴重品からは目を離さないでください。高価なアクセサリーは着けず、目立たない服装で歩くだけで、危険はぐっと減ります。落ち着いて過ごしたいなら、リゾートが集まるデナラウ島は比較的安全とされます。緊急番号は、警察が「917」、救急が「911」、消防が「910」です。英語に不安があっても、まずはこの番号にかけて助けを呼びましょう。学校のスタッフやホストファミリーの連絡先も、控えておくと安心です。
街並みとエリア区分
▼
ナンディの街並みは、空港を中心に、いくつかの小さなエリアが点在する形に広がります。シドニーのような高層ビル街はなく、低い建物と緑、そして海が織りなすゆるやかな景色が続きます。中心はナンディ・タウン。目抜き通り(Main Street)に土産物屋や商店が並ぶ、街でいちばんにぎやかな場所です。通りのはずれには、南半球で最大級というヒンドゥー教寺院、Sri Siva Subramaniya(スリ・シヴァ・スブラマニヤ)寺院がそびえます。70トンものイタリア産大理石を使った極彩色の建物で、参拝料は5フィジードル(約350円)。その近くには活気あるナンディ・マーケットがあり、色とりどりの果物や野菜が山積みになっています。空港寄りのナマカ(Namaka)は、スーパーや薬局がそろう生活の拠点。すぐ隣のマーティンタル(Martintar)は飲食店が集まる地区で、日本食レストランのダイコク(Daikoku)などもあります。海沿いのワイロアロア・ビーチ(Wailoaloa Beach)は、観光客より地元の人が憩う素朴な浜辺。白い砂のビーチではありませんが、夕日が美しいことで知られます。そして橋でつながるデナラウ島(Denarau)は、高級ホテルやレストランが並ぶ別世界。離島めぐりの船が出る港もあり、休日に少し贅沢な時間を過ごせる場所です。
交通アクセス・移動
▼
毎日の移動は、バス・タクシー・徒歩を組み合わせるのが基本です。地元の人がいちばん使うのはバスで、料金の安さに最初は驚くはずです。市内であれば、どこで降りても1フィジードル(約50円)未満ということも珍しくありません。乗り方は南国らしくおおらかです。走っているバスに手を上げて止め、降りたい場所が近づいたら、ひもを引いてベル(鐘)を鳴らす。それだけで、好きなところで降ろしてもらえます。学校からナンディ・タウンへのバスは、10〜30分おきが目安。本数が多くない便もあるので、時間に余裕をもって動くと安心です。急ぐときや夜は、タクシーが頼りになります。正規のタクシーは、ナンバープレートが「LT」から始まる車です。料金は昼が1.5フィジードル(約100円)、夜が2フィジードル前後からのスタート。メーター付きの車を選ぶか、乗る前に料金を確認すると安心です。日本のように電車や地下鉄はありません。そのぶん、通学はバス1本というシンプルさ。空港から市内のホテルや学校までも、タクシーで10〜15分ほどと近い距離です。車がなくても、十分に暮らせる街と言えます。慣れてきたら、地元の人と相乗りバスでおしゃべりするのも楽しい時間になります。
生活環境・暮らしの特徴
▼
ここでの暮らしは、便利さよりも「人の温かさ」が主役です。たとえば、こんな1日。朝、ホストファミリーの作る朝食を食べ、バスに揺られて学校へ。授業のあとは、マーケットで安い果物を買い、夕方は浜辺で沈む夕日を眺める。夜は家族と食卓を囲み、つたない英語でその日の出来事を話す。そんな素朴で穏やかなリズムが、自然と身についていきます。フィジーの人は、世界一フレンドリーとも言われるほど人懐っこく、道で目が合えば「ブラ!」と笑顔をくれます。買い物は、ナマカ(Namaka)のスーパーが中心。生鮮品はマーケットのほうが安く、新鮮です。外食は、ローカルな食堂なら1食数百円ほど。一方、デナラウ島のレストランやカフェは、日本と同じか、それ以上の値段になることもあります。店の多くは朝9時から夕方4時ごろまでで、日曜は休む店が多いのも南国らしい点です。週末は、離島への日帰りツアーや、海でのシュノーケリング、寺院めぐりが定番。大きなお金をかけなくても、自然のなかで1日を過ごせます。通信は、現地のSIMカード(通信契約)を入れれば、日本より格段に安く使えます。のんびりした時間の流れに、最初は戸惑い、やがて心がほどけていく。それがナンディの暮らしです。
留学・ワーホリ参加者にとっての魅力
▼
ナンディは、英語を「話せるようになる」ための留学先として、近年人気が高まっています。最大の理由は、費用の安さです。語学学校の授業料と滞在費を合わせても、1ヶ月あたり10〜15万円が目安(2026年時点・要確認)。欧米留学のおよそ半分から3分の1で、英語漬けの環境に身を置けます。フィジーは英語が公用語の一つで、学校の授業も日常も英語が基本です。代表的な語学学校に、ナンディとラウトカにキャンパスを持つフリーバード(South Pacific Free Bird)があります。1クラスは平均10人前後と少人数で、会話中心の授業が多いのが特徴。「英語を話すのは初めて」という初級者から学べる体制が整っています。滞在は、ホストファミリー宅でのホームステイか、学校の寮(個室か4人部屋)が一般的です。アジア系の生徒が比較的多めなので、徹底して英語に浸りたいなら、ホームステイを選ぶと効果が高まります。ここで大切な注意点を、もう一度。フィジーと日本のあいだにワーキングホリデー協定はなく、留学中に給料をもらって働くのは基本的にできません(公式で要確認)。そのかわり、学校によってはボランティアやインターンの体験プログラムを用意しています。「欧米ワーホリの前に、まず英語の土台を安く作る」。そんな準備の場として選ぶ人が多いのも、この街ならではです。
編集部より:リアルな声
観光ガイドが書かない、ナンディ留学のリアル
ナンディは「南の島で、格安に英語を学べる」というイメージで選ばれがちです。実際、費用の安さと気候の心地よさ、人の温かさは本物で、肩の力を抜いて英語の一歩目を踏み出すには、とても良い環境だと感じます。ただし、誤解されやすい点を正直にお伝えします。ここは「ワーホリの街」ではありません。フィジーと日本にワーキングホリデー協定はなく、働いて滞在費を稼ぐことは基本的にできない国です。「現地で稼ぎながら長期滞在」を思い描いて来ると、計画がくずれてしまいます。あくまで日本からの予算で、英語を学ぶ留学先と考えるのが正解です。もう一つ、英語の質についても本音を。フィジーの英語にはなまりがあり、アジア系の生徒も比較的多めです。工夫せずに過ごすと、つい日本語に頼りがちになる人も見かけます。それでも、ホームステイで生活ごと英語に浸り、現地の人と積極的に関われば、会話力は確実に伸びます。「完璧な発音より、まず話せる自分になりたい」。そんな人にとって、ナンディは費用も気候も味方してくれる、やさしいスタート地点になるはずです。最新のビザや費用は、必ず公式情報で確認してから出発してください。
生活費の目安
ナンディの月の生活費は、約6万円が一つの目安です。英語圏のなかでは、際立って安い水準と考えてください。通貨はフィジードル(FJD)で、1フィジードルはおおよそ63〜72円(2026年時点・変動あり)。為替は動くので、最新のレートを確認してください。最大の魅力は、滞在費の安さです。多くの人が選ぶのは、食事つきのホームステイか学校の寮。授業料と滞在費を合わせた目安は、1ヶ月で15〜30万円、長く滞在するほど割安になります。ホームステイなら朝晩の食事がつくため、別途かかる食費は日用品くらいで済みます。外食中心でも、食費はおよそ月400フィジードル(約2.4万円)が目安。ただしリゾートのカフェは高めで、ランチでも20〜30フィジードルすることがあります。交通費はほとんど気になりません。バスは1回50円ほど、タクシーも安く、毎日通学しても月数百円〜千円台で収まります。なお、フィジーの最低時給は5フィジードル(約350円)前後と低めです(2026年時点・公式で要確認)。そもそも留学ビザでの就労はできないため、生活費は基本的に日本からの持ち込みでまかなう前提で計画しましょう。渡航費が総額に占める割合は大きいので、長期で計画するほど1日あたりは安くなります。
到着後にやること(最短ルート)
ナンディに到着してから生活基盤を整えるまでの段取りを時系列でまとめました。 住民登録 → 銀行口座 → 仕事探しのように、順序を間違えると次の手続きが進まない項目もあるため、出発前に流れを把握しておくのがおすすめです。
- 1渡航前
留学ビザの種類を確認する
滞在期間でビザが変わります。2週間以上3ヶ月以内の短期なら、入国後に申請できる短期学生ビザが基本です。3ヶ月を超える長期は、渡航前に日本で申請が必要で、費用は2万円台が目安(時期により変動・公式で要確認)。ワーキングホリデー協定はないため、就労目的では行けない点を、出発前にしっかり押さえておきましょう。
- 2初日(空港)
SIMカードと現金を準備する
ナンディ国際空港に着いたら、まず携帯のSIMカード(通信契約)を用意します。到着ロビーのカウンターで、現地の通信会社のプリペイドSIMが買え、日本より格安で使えます。あわせて、空港の両替所やATMで、当面の現金フィジードルを準備しましょう。空港や主要エリアにATMがあります。
- 3初日〜1日目
学校の送迎で滞在先へ向かう
多くの語学学校は、空港からホームステイ先や寮までの送迎を用意しています。事前に到着便を伝えておけば、スタッフが出迎えてくれるので安心です。自分でタクシーに乗る場合は、ナンバープレートが「LT」で始まる正規の車を選び、乗る前に料金を確認しましょう。空港から市内までは10〜15分ほどです。
- 41〜3日目
通学ルートのバスを覚える
暮らしの足はバスです。滞在先から学校、学校からナンディ・タウンへのバスの乗り場と時間を、早めに確かめましょう。料金は1回50円ほど。走るバスに手を上げて止め、降りるときはひもを引いてベルを鳴らします。本数が少ない便もあるので、最初の数日でホストファミリーや学校に乗り方を教わると安心です。
- 51週間以内
生活圏と買い物の場所を把握する
生活の拠点になるエリアを歩いて覚えましょう。スーパーや薬局はナマカ(Namaka)に集まり、新鮮な果物や野菜はナンディ・マーケットが安くて豊富です。飲食店はマーティンタル(Martintar)に多くあります。店は夕方4時ごろ閉まり、日曜は休みがちなので、買い物は早めの時間に済ませる習慣をつけると暮らしやすくなります。
- 61ヶ月以内
週末の過ごし方を見つける
生活に慣れたら、週末の楽しみを広げましょう。デナラウ島の港から出る離島の日帰りツアー、海でのシュノーケリング、Sri Siva Subramaniya寺院の見学などが定番です。学校のアクティビティに参加すれば、英語を使いながら友人も増えます。現地の人や仲間との週末の体験が、英語上達の何よりの後押しになります。
費用かんたん試算
費用かんたん試算
国・期間・コースを選ぶと、概算総額が即時に計算されます(為替により±5%変動)。