社会人の韓国留学は働き方で決まる|語学堂に通える期間と費用の目安
社会人の韓国留学を、有給休暇・休暇や休職・退職の3つの行き方で整理しました。延世大学・高麗大学の語学堂と民間学院の学費、ビザ、期間別の費用の目安、留学中も日本でかかる税金と保険料、帰国後に目指すTOPIKの級まで確かめられます。

「社会人になった今からでも、韓国留学に行けるだろうか」。そう思っても、仕事を辞めるしかないのか、休んで行けるのか、30代で語学堂に入って浮かないかと、不安が先に立つものです。留学中のお金や帰国後の仕事を思うと、一歩が踏み出せないという迷いも重なります。
そこで本記事では、有給休暇・休暇や休職・退職という3つの行き方ごとに、行ける期間と合う学校、ビザ、費用の目安を整理しました。自分の働き方に当てはめれば、どの道が現実的かを同じ物差しで比べられるはずです。
あわせて、留学中も日本でかかる税金や保険料、帰国後の仕事につなげるTOPIKの目標の立て方も、同じ流れで確かめられます。
社会人の韓国留学は仕事の扱いで3つに分かれる
社会人の韓国留学は、有給休暇で行くか、会社の休暇・休職制度を使うか、退職するかで行ける期間が決まります。期間が決まれば、通う学校とビザ、かかるお金も自然に絞れるはずです。
有給休暇なら1〜3週間の短期で試す
会社を辞めずに行くなら、有給休暇と土日を合わせた1〜2週間、年末年始などの休みを足せれば3週間ほどが現実的な長さです。厚生労働省が2025年1月時点で常用労働者30人以上の民間企業に行った就労条件総合調査(3,820社が回答)では、1人あたりの有給休暇は年18.1日もらい、12.1日使っていました。
この長さなら、毎週や毎月から入れる民間の語学学院か、大学の語学堂が年に数回、決まった日程で開く3週間ほどの短期課程が候補になります。生活や授業が自分に合うかを試せるのが利点です。
一方で、3週間の短期課程でも授業時間は正規課程1学期の3割ほどにとどまります。級を1つ上げたい人には足りないので、「試す」「きっかけをつかむ」ための留学と考えましょう。
休暇・休職なら語学堂の1学期10週
2か月半〜3か月ほどの休暇や休職が取れれば、大学付属の語学堂の正規課程に1学期通えます。1学期は10週で、延世大学の語学堂では合計200時間の授業があります。90日以内に収まるため、ビザなしで受講できる点も社会人には好都合です。
ただし、こうした制度のある会社は多くありません。厚生労働省が2025年10月時点で約7,500社を対象に行った能力開発基本調査(有効回答率52.6%)では、教育訓練休暇の制度を導入している企業は5.7%でした。そのうち30日以上の長い休みが取れるのは、3割ほどにとどまります。まず自社の就業規則に休暇・休職の定めがあるかを、人事に確かめるところから始めましょう。
退職すれば半年以上の長期を組める
退職すれば期間の縛りがなくなり、語学堂に2学期以上通う半年〜1年の留学を組めます。90日を超えるため、D-4という語学研修のビザが必要です。延世大学や高麗大学の語学堂は、D-4を申請する人に2学期以上の登録を求めています。
語学堂は1学期で1つの級を学ぶので、2学期あれば2つの級を学べるのが長期の強みです。進級には出席と試験の条件もあります。その代わり、留学中は収入がなく、雇用保険の失業給付も受けられません。帰国後に仕事を探す期間まで見込んで、お金の計画を立てておきましょう。
3つの行き方を期間と費用で比べる表
自分がどの行き方に当てはまるかは、次の表で確かめられます。
項目 | 有給休暇 | 休暇・休職 | 退職 |
|---|---|---|---|
期間の目安 | 1〜3週間 | 10週前後 | 半年〜1年 |
通う学校 | 民間学院・短期課程 | 語学堂の正規1学期 | 語学堂の正規2学期以上 |
ビザ | 不要 | 不要 | D-4 |
学費の目安 | 42万〜126万ウォン | 約209万ウォン | 約405万ウォン〜 |
日本での届け出 | たびレジ | たびレジ | 在留届・1年以上は海外転出届 |
向いている人 | まず試したい人 | 1つ上の級を目指す人 | 仕事で使う級を目指す人 |
学費は2026年10月時点の各校の公式サイトの金額で、語学堂の正規課程はこれから申し込める2027学年度の延世大学の額です。ビザの条件も2026年10月時点の各校と駐日韓国大使館の案内によるもので、最新は公式サイトでご確認ください。生活費を含めた総額は、この後の費用の章で行き方ごとに比べます。
社会人に合う韓国の学校は語学堂と民間学院
韓国で韓国語を学ぶ学校は、大学付属の語学堂と民間の語学学院の2種類です。10週以上まとまった休みが取れるなら語学堂、1〜2週間なら開講日の多い民間学院か、語学堂の短期課程が合います。
語学堂の正規課程は1日4時間の集中授業
語学堂の正規課程は、平日に1日4時間の授業を10週続ける集中型です。年4回開講し、入学時のレベルテストで自分に合う級から始められます。
項目 | 延世大学 韓国語学堂 | 高麗大学 韓国語センター |
|---|---|---|
1学期 | 10週・200時間 | 10週・週5日1日4時間 |
授業の時間帯 | 午前班・午後班 | 午前班・午後班 |
開講 | 年4回 | 年4回 |
授業料 | 196万ウォン | 180万ウォン |
出願料 | 13万ウォン | 12万ウォン |
出願資格 | 高校卒業以上 | 高校卒業以上 |
出席の条件 | 80%未満は進級不可 | 80%未満は修了・進級不可 |
金額は1学期分で、延世大学は2027学年度、高麗大学は2026学年度の額です。教材費は別で、高麗大学は毎年春学期に授業料を改定しています。高麗大学は出席率が70%以下だと、ビザの延長が制限されることもあります。いずれも2026年10月時点の公式サイトの内容で、最新は各校の公式サイトでご確認ください。
延世大学は、1級から6級まで修了する目安を1年半〜2年としています。平日の授業と出席の条件があるので、仕事と並行するより「学ぶ期間」と割り切って予定を組むほうが続けやすいでしょう。
短期特別課程は3〜4週間で時期が決まっている
語学堂には、年に数回、決まった日程で3〜4週間だけ開く短期課程もあります。延世大学は春・夏・秋・冬、高麗大学は春・夏・冬に開講していて、年末年始などの休みと有給休暇を合わせて日程を組めるかが分かれ目です。
項目 | 延世大学 3週短期課程 | 高麗大学 短期集中課程 |
|---|---|---|
授業時間 | 60時間 | 60時間 |
次の日程の例 | 2027年1月4日〜22日 | 2026年12月28日〜2027年1月15日 |
授業料 | 108万ウォン | 126万ウォン |
修了の条件 | 出席80%以上 | 出席70%・成績70% |
延世大学の授業料は2026年度の額で、別に出願料12万ウォンがかかります。高麗大学は冬の課程の新規受講者の額で、出願料6万ウォンを含み、春と夏の1次の課程は84時間です。いずれも2026年10月時点の公式サイトの内容で、最新は各校の公式サイトでご確認ください。短期課程の選び方は韓国短期留学の選び方にまとめています。
民間学院は毎週・毎月から通い始められる
民間の語学学院は開講日が多く、短い期間から通えるのが強みです。ソウルのカナタ韓国語学院は午前の正規クラスを毎月開講し、月〜金の5日間で15時間学ぶ1週間の特別プログラムを42万ウォンで開いています。2026年は年末の12月28日〜1月1日にも日程があり、休みに合わせやすい形です。
Lexis Koreaのように、毎週月曜日に語学コースが始まり1週間から申し込める学院もあります。ただし授業時間は語学堂の正規課程より短めで、90日を超えて学ぶためのビザは大学付属の語学堂が基本です。有給休暇の1〜2週間なら民間学院、10週以上なら語学堂と使い分けると選びやすいでしょう。料金と日程は2026年10月時点の各学院の公式サイトの内容で、最新は各学院でご確認ください。
30代でも年齢制限なしの語学堂がある
延世大学のように年齢の上限を設けていない語学堂があり、30代・40代の社会人でも出願できます。延世大学の語学堂は出願資格を高校卒業以上とし、「年齢制限なし」と明記しています。
33歳で延世大学の語学堂に5か月通った人は、毎日の過ごし方をこう振り返っていました。
平日は授業を受けて、放課後はカフェで復習したり、街を歩きながら実際に韓国語を使うように意識していました。
Study Work Hubに寄せられた体験談です(体験談を読む)。30歳で1年語学留学した別の人は、学校は若い学生が多く友達はあまりできなかったものの、勉強のためと割り切って集中できたと書いています(体験談を読む)。クラスは若い学生が多くなりやすいので、何のために学ぶかをはっきりさせておくと迷いません。
社会人の韓国留学は期間でビザが変わる
日本国籍の人は、90日以内ならビザなしで韓国の語学堂や学院に通え、90日を超えるとD-4ビザが必要です。ワーキングホリデーは原則25歳以下が対象なので、20代後半〜30代の社会人の多くは語学留学の形を選ぶことになるでしょう。
90日以内はビザなしで語学堂に通える
観光や語学研修を目的とした90日以内の滞在なら、日本国籍の人はビザなしで韓国に入国できる、というのが外務省の案内です。延世大学の語学堂も、1学期だけの受講にはD-4ビザを出さず、短期の滞在として入国して通うよう案内しています。
韓国の電子渡航認証「K-ETA」は、日本国籍の人は2026年12月31日まで申請が免除されています。そのかわり、到着の3日前から入国までの間に、電子入国申告(e-Arrival Card)をオンラインで出す仕組みです。2027年以降に出発する人は、K-ETAの扱いを出発前に公式サイトで確かめてください。
2学期以上はD-4ビザと残高証明が必要
語学堂に2学期以上通うなら、D-4(一般研修)という語学研修のビザを駐日韓国大使館か総領事館で取ります。語学堂から届く入学許可書や最終学歴の証明書、住民票などを出し、審査には通常2週間ほどかかります。
大使館は2026年9月に、申請の急増で審査に通常より大幅に時間がかかっていると告知しました。ビザが届く前に出発日が来ないよう、入学許可が出たらすぐに申請しましょう。
資金の証明は語学堂への出願のときに求められることが多く、金額は学校ごとに異なる点に注意が必要です。たとえばソウル大学の言語教育院は、D-4が必要な人に、発行から30日以内で1,000万ウォン以上の残高証明を求めています。名義は本人か、家族関係の証明書を付けた親が条件です。韓国に着いてからは、入国から90日以内に外国人登録を済ませる決まりです。大学への進学まで含めた韓国留学の全体像は、韓国留学のガイドで確かめられます。
ワーホリは原則25歳以下で多くは対象外
日韓のワーキングホリデー(H-1ビザ)は、申請時に18歳以上25歳以下が原則です。やむを得ない事情があると認められれば30歳以下まで申請でき、26歳以上は理由書を付けます。30万円以上の残高証明も必要になります。
2025年10月1日からは、生涯2回まで参加できるようになりました。ただ、韓国政府のワーキングホリデーの案内は、この制度は休暇が主な目的で、長く勉強したい人は別のビザを考えるよう呼びかけています。学ぶことが目的の社会人なら、年齢にかかわらず語学堂とD-4を軸に計画するほうが筋が通るでしょう。
ビザの条件は、2026年10月時点の駐日韓国大使館と外務省の案内によるものです。最新は公式サイトでご確認ください。
3つの行き方ごとにかかる費用の目安
費用は学費と現地の生活費の合計で決まり、有給の1週間なら宿泊費を除いて40万ウォン台から、語学堂に1学期通うと約530万ウォン、1年なら約2,400万ウォンが目安です。期間が延びるほど、生活費の割合が大きくなります。
各校の公式サイトの学費と、韓国政府が示す生活費の目安から計算すると、行き方ごとの費用は次のようになります。
期間と学校 | 学費 | 生活費など | 合計の目安 |
|---|---|---|---|
1週間・民間学院 | 42万ウォン | 宿泊費は別 | 42万ウォン+宿泊費 |
3週間・語学堂の短期 | 126万ウォン | 寮52万ウォン | 約178万ウォン+食費 |
10週・語学堂1学期 | 209万ウォン | 約325万ウォン | 約534万ウォン |
半年・語学堂2学期 | 405万ウォン | 約715万ウォン | 約1,120万ウォン |
1年・語学堂4学期 | 797万ウォン | 約1,608万ウォン | 約2,405万ウォン |
学費は2026年10月時点の公式サイトの額です。1週間はカナタ韓国語学院の特別プログラム、3週間は高麗大学の冬の短期集中課程、10週以上はこれから申し込める延世大学の正規課程の2027学年度の額を使いました。生活費は月約130万ウォンで計算し、1年の例には7か月目からの韓国の健康保険料(2026年の額)を含めました。航空券と海外旅行保険は含まないので、円に直すときは出発時の為替レートで計算してください。最新は各校の公式サイトでご確認ください。
有給の短期は授業料と滞在費で決まる
1〜3週間の短期は、授業料に宿泊費と食費を足した額で考えるのが基本です。カナタ韓国語学院の1週間の特別プログラムは、文化体験と教材の費用も授業料に含まれています。週単位で通えるLexis Koreaは、標準コースが1週29万5,000ウォンで、別に登録手数料が20万ウォンかかります。
語学堂の短期課程は学費が高めなかわりに、高麗大学のように寮を用意している学校があるのが利点です。寮がなければホテルなどの宿泊費が加わり、食事は外食なら1食約8,000ウォンが目安だと韓国政府のワーキングホリデーの案内に書かれています。料金は2026年10月時点の各校・各学院の公式サイトの内容で、最新は公式サイトでご確認ください。
1学期10週は学費と2か月半の生活費が要る
語学堂に1学期通うなら、学費に2か月半ほどの生活費を足して見積もるとよいでしょう。韓国政府のワーキングホリデーの案内は、滞在する人の生活費の目安を月約130万ウォンとし、家賃・管理費60万ウォン、食費40万ウォンなどの内訳を示しています。
実際の金額は住まいで大きく変わります。Study Work Hubに寄せられた体験談では、33歳で延世大学の語学堂に5か月通った人は、月の家賃を7万円と記入していました。30歳で1年語学留学した人は3.5万円で、2倍の差があります。
ワンルームより安い家具付きの「コシウォン」という住まいもあり、新学期の2月と8月は部屋が探しにくい時期です。韓国の物価と家賃の目安は、韓国の費用ページでも確かめられます。
半年以上は残高証明と健康保険料も加わる
半年以上の留学では、出発前の残高証明と、現地での健康保険料が加わります。D-4ビザの人は入国から6か月たつと韓国の国民健康保険に自動で入り、2026年の保険料は月7万9,320ウォンです。2026年10月時点で学校が案内している内容で、最新は通う学校と公式サイトでご確認ください。
出願のときには、ソウル大学のように1,000万ウォン以上の残高証明を求める学校があります。現地のアルバイトで生活費をまかなう計画は立てにくいため、退職前に貯金を厚くしておくのが安全でしょう。30歳で1年語学留学した人も、こう書いています。
とりあえず留学行く前にしっかりと貯金をして余裕をもって行ったほうが良いです。
この人は、アルバイトの時給が日本より大幅に安く、貯金がないときつかったと振り返っています(体験談を読む)。
留学中も日本でかかるお金と会社の制度
社会人の留学では、会社の休暇中に使える給付金と、退職すると受けられなくなる給付、日本に残る税金と保険料を出発前に確かめておきましょう。税金と保険料は、留学が1年以上かどうかで扱いが変わります。
30日以上の休暇なら給付金の対象になりうる
会社の制度で30日以上の無給の休暇を取って学ぶ人は、2025年10月に始まった「教育訓練休暇給付金」の対象になる可能性があります。厚生労働省は対象の学びに語学留学を挙げており、雇用保険の加入期間が5年以上あることなどが条件です。
給付の日数は加入期間に応じて90〜150日で、厚生労働省のパンフレットでは額面の月収25万円の人なら月約17万円が目安とされています。ただし、就業規則に休暇の制度があり、会社が休暇を認めることが前提です。
受け取ると、それまでの雇用保険の加入期間がリセットされる点にも注意が要ります。韓国の語学堂が対象になるかは、休暇に入る前にハローワークで確かめてください。内容は2026年10月時点の厚生労働省の案内によるもので、最新は公式サイトでご確認ください。会社への休職の相談の仕方は、社会人の語学留学ガイドも参考になります。
退職すると留学中は失業給付を受けられない
退職して留学する場合、留学中は雇用保険の失業給付(基本手当)を受けられません。失業給付はすぐに働ける状態で仕事を探している人のためのもので、学業に専念する人は受け取れないと厚生労働省が示しています。
受け取れる期間も、原則として退職した翌日から1年間です。病気や出産などなら延ばせますが、延長できる理由に留学は入っていません。1年近く留学すると、帰国したときには受け取れる期間が終わっている可能性が高いでしょう。2026年10月時点の厚生労働省・ハローワークの案内によるもので、最新は公式サイトでご確認ください。
住民税・年金・保険は1年以上かで変わる
日本の税金や保険料は、住民票を残すか、海外転出届を出すかで変わります。海外転出届は、おおむね1年以上海外に住む人が出すのが目安です。
- 住民税は1月1日の住所で決まる
- 出国した年度の住民税は全額払う
- 1年以上なら翌年度はかからないことがある
- 海外転出後の国民年金は任意加入できる
- 退職後の健康保険は任意継続も選べる
- 3か月以上の滞在なら在留届を出す
住民税は前の年の所得にかかり、翌年度の扱いは自治体が決めます。箕面市のように1年以上の滞在を目安にする市もあります。会社の健康保険の任意継続は、退職前に2か月以上続けて加入していれば、資格を失った日から20日以内の申し出で最長2年まで入れる仕組みです。
1年未満の留学なら住民票を残し、税金や保険料を口座振替で払えるようにしておくと、留守中に滞納になりません。内容は2026年10月時点の総務省・日本年金機構・協会けんぽ・外務省の案内によるもので、最新は住んでいる自治体と公式サイトでご確認ください。
帰国後の仕事につなげるTOPIKの目標
留学を帰国後の仕事につなげるなら、韓国語能力試験「TOPIK」の目標の級を出発前に決めておくのが近道です。仕事で使える目安は4級で、帰国後の面接では取った級と学んだ内容で留学の期間を説明できます。
仕事で使う目安はTOPIK4級
TOPIKは1〜6級で評価され、日本で試験を運営する韓国教育財団は、4級を学業や業務に必要なやりとりができる水準としています。4級の合格点は、中・上級向けのTOPIK IIで300点満点中150点以上です。
- 3級:日常の話題で意見を交わせる
- 4級:学業・業務に必要な会話ができる
- 5級:公式な場面で業務の会話ができる
- 6級:ほとんどの公的な場面で通じる
語学堂は1学期で1つの級を学ぶため、1級から始めて語学堂の4級の課程まで進むには4学期、約1年かかる計算です。進級には出席と成績の条件もあります。
TOPIKの級は語学堂の級とは別に、試験の得点で決まります。半年の留学で4級を目指すなら、出発前に日本で学んで語学堂の3級から始められる力をつけ、授業とは別に受験の準備も進めておきましょう。
日本での試験は年3回で日程に注意
日本でのTOPIKは紙の試験で年3回あり、2026年は4月12日・7月5日・10月18日に行われました。次の日本での試験は2027年4月11日の予定で、2026年の4月の回は1月に申し込みを受け付けていました。
受験料はTOPIK Iが5,000円、TOPIK IIが7,700円です。成績の有効期間は2年なので、転職活動の時期に合わせて受ける回を選びましょう。韓国に滞在している間なら、韓国だけで行われる回を受ける方法もあります。日程と受験料は2026年10月時点の韓国教育財団の案内によるもので、最新は公式サイトでご確認ください。
韓国語を使う場面は観光と貿易で広がる
韓国語を使う場面は、日本国内でも増えています。日本政府観光局によると、2025年に日本を訪れた韓国人は945万9,711人で、国・地域別の1位でした。2026年1〜8月も、前年同期より21.2%多い推計です。
財務省の貿易統計では、2025年の日本から韓国への輸出は約6兆9,582億円、韓国からの輸入は約4兆5,054億円でした。韓国教育財団も、TOPIKが日本企業で語学力の優れた人を選ぶ基準に使われていると案内しています。
ただし、韓国語ができれば転職に有利になると言い切れる統計はありません。観光・貿易・韓国企業との取引など、使いたい仕事を先に決めてから目標の級と期間を決めることが、留学をキャリアの空白にしないコツです。
よくある質問
社会人の韓国留学で、出発前によく出る疑問をまとめました。
韓国語が初心者でも語学堂に入れますか?
韓国語がほとんど話せなくても、語学堂には1級から入学できます。ある程度話せる人は、開講前のレベルテストで合う級から始められます。ハングルの読み書きを日本で覚えてから行くと、最初の授業についていきやすくなるでしょう。
留学中にアルバイトはできますか?
ビザなしで滞在する90日以内は働けません。D-4ビザの人は、入国から6か月たってから許可を受ければ働けると高麗大学の韓国語センターが案内しており、時間の上限は出席率や韓国語の力で変わります。2026年10月時点の内容で、最新は通う学校と韓国の出入国の公式サイトでご確認ください。
準備は出発の何か月前から始めればいいですか?
半年以上の留学なら、半年前には会社への相談と学校選びを始めると安心です。たとえば延世大学の語学堂の2027年3月に始まる春学期は、出願の受付が2026年12月7日〜2027年1月15日で、D-4ビザはその後に大使館の審査があります。短期の課程も募集期間が決まっているので、志望校の締め切りを先に確かめてください。
まとめ
社会人の韓国留学は、有給休暇なら1〜3週間の短期、休暇・休職なら語学堂の1学期、退職なら半年以上と、仕事の扱いで期間が決まります。期間が決まれば、ビザが要るかどうかと、学費と生活費の目安も自然に見えてきます。
次にやることは、自社の就業規則に休暇・休職の定めがあるかを人事に確かめ、行ける期間をはっきりさせることです。学校や体験談をさらに比べたいなら、韓国留学のガイドで語学堂ごとの情報も確かめられます。
この記事の出典
制度・料金・日程は2026年10月20日に各公式サイトで確認しました。最新は各公式サイトでご確認ください。
- 外務省 海外安全ホームページ「韓国 安全対策基礎データ」
- K-ETA公式「K-ETA一時免除期間の延長のお知らせ」
- 韓国法務部「電子入国申告書(e-Arrival Card)制度の実施のお知らせ」
- 駐日韓国大使館「一般研修、留学」
- 駐日韓国大使館「ビザ申請手続きのご案内」
- 駐日韓国大使館「査証審査の遅延に関するご案内」
- 駐日韓国大使館「観光就業(H-1)のご案内」
- 駐日韓国大使館「韓日ワーキング・ホリデー参加回数拡大について」
- 韓国 ワーキングホリデー・インフォセンター「2026-2027 韓国ワーキングホリデー」
- 延世大学 韓国語学堂「正規課程」
- 延世大学 韓国語学堂「FAQ」
- 延世大学 韓国語学堂「3週短期課程」
- 高麗大学 韓国語センター「正規課程の案内」
- 高麗大学 韓国語センター「ビザの案内」
- 高麗大学 韓国語センター「短期集中課程の紹介」
- 高麗大学 韓国語センター「短期集中課程の申し込み」
- ソウル大学 言語教育院「正規課程の出願」
- カナタ韓国語学院「1週間特別プログラム」
- カナタ韓国語学院「午前正規クラス」
- Lexis Korea「2026 Fees & Dates」
- 誠信女子大学「2026年 外国人留学生の健康保険料の変更案内」
- 外務省「在留届電子届出システム(ORRnet)・たびレジ」
- 厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」
- 厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」
- 厚生労働省「教育訓練休暇給付金」
- 都道府県労働局・ハローワーク「教育訓練休暇給付金のご案内」
- ハローワーク「基本手当について」
- 東京労働局「雇用保険の求職者給付Q&A」
- 総務省「個人住民税」
- 箕面市「海外へ出国されるかたについて」
- 名古屋市「海外へ転出するときの届出」
- 日本年金機構「任意加入制度」
- 協会けんぽ「任意継続の加入条件」
- 韓国教育財団「TOPIKの概要」
- 韓国教育財団「韓国語能力試験TOPIK」
- 韓国教育財団「TOPIKの試験日程」
- 韓国教育財団「TOPIKのQ&A」
- 韓国教育財団「TOPIKの活用」
- 日本政府観光局「2025年 国籍別 / 目的別 訪日外客数(確定値)」
- 日本政府観光局「訪日外客数(2026年8月推計値)」
- 財務省「令和7年分 貿易統計(確々報)」