ニュージーランドのワーホリで農業|仕事の種類と時期・給料の決まり
ニュージーランドのワーホリでできる農業の仕事を、ピッキング・パックハウス・剪定・酪農の種類ごとに整理しました。キウイやリンゴ、ブドウの収穫時期と産地、最低賃金と出来高払いの決まり、求人の探し方とIRD番号の手続き、延長制度とWWOOFの扱いも分かります。

「英語に自信はないけれど、ニュージーランドのワーホリで農業の仕事をしながら滞在費を稼ぎたい」。そう思っても、未経験の自分に務まるのか、田舎の農場でどれくらい稼げるのか、不安が先に立つ方もいるはずです。ピッキングや酪農、WWOOFの違いが分かりにくいという迷いも重なります。
本記事を読むと、ワーホリでできる農業の仕事の種類と、作物ごとの時期と産地、給料の決まりが、移民局や業界団体の公式の数字つきで分かります。入国する月から、働ける産地と仕事、手元に残るお金の目安まで決められるはずです。
同じ流れで、求人の探し方や働く前の手続き、滞在を3か月延ばせる延長制度とWWOOFの扱いもつかめます。
ニュージーランドのワーホリで農業をする条件
ニュージーランドのワーホリでは、雇い主との契約のもとで働くことを条件に、農業の仕事も自由に選べます。多くの仕事は未経験から始められ、日本国籍の人が国外から申請するなら、かかるのは観光税の100NZドルだけです。
雇い主との契約のもとで働くことが条件
ニュージーランド移民局は2026年4月20日から、ワーホリで働く人は雇い主のもとで、雇用契約か業務委託契約にもとづいて働くことを条件にしました(移民局の就労条件の変更の告知)。自分で事業を営むことはできず、期間の定めのない正社員のような仕事にも就けません(移民局の日本向けワーホリビザのページ)。
この条件を守れば、どの作物や地域の農場で働くかは自分で決められます(移民局の日本向けワーホリビザのページ)。農場の仕事でも、口約束ではなく書面の契約を交わしてから働き始めましょう。内容は2026年10月時点のもので、最新は公式サイトでご確認ください。
農業の仕事は未経験でも始めやすい
移民局は、ワーホリなら園芸やブドウ栽培、接客、観光などで短期の仕事を見つけられ、ほとんどの仕事で経験は要らないと案内しています(移民局の短期の仕事の案内)。園芸の業界団体HortNZが運営する季節労働のサイトPickNZも、仕事は現場で教わると書いています(PickNZ)。
まったく英語が喋れない状態でいったが英語を喋れなくてもOKなピッキングや家畜の世話など、農場などの仕事がたくさんあって直ぐに仕事を見つける事が出来た事が良かったです。
ニュージーランドでワーホリをした19歳の人の声です(体験談を読む)。英語に自信がない人の入り口になり得る仕事ですが、契約書や安全の指示は英語なので、仕事で使う単語は渡航前に覚えておきましょう。
日本から申請すれば費用は観光税100NZドル
移民局によると、日本国籍の人が日本などニュージーランドの外から申請する場合は、申請料と移民税が免除され、かかるのは自然保護と観光のための税(IVL)の100NZドルだけです。ビザのページの上部には「NZD 770から」と出ますが、「How to pay and submit」で国籍と住んでいる国を入れると、自分の場合の額が表示されます。
申請できるのは18〜30歳で、滞在は最長12か月です。生活費として4,200NZドル以上の資金と、それとは別に帰りの航空券代が必要になります(移民局の日本向けワーホリビザのページ)。日本人がこのビザを使えるのは一度だけなので、どの季節に入国するかは収穫の時期と合わせて決めましょう。内容は2026年10月時点のもので、最新は公式サイトでご確認ください。
ワーホリでできる農業の仕事の種類
ワーホリでできる農業の仕事は、果物の収穫(ピッキング)、パックハウスでの選別と箱詰め、剪定や摘果、酪農・牧場の4つに大きく分けられます。体への負担や働ける時期が違うので、自分の体力と滞在の予定に合う仕事から選びましょう。
ピッキングは果物を収穫する屋外の仕事
ピッキングは、果樹園で実を摘み取る収穫の仕事です。キウイの生産者団体NZKGIは、短い期間だけ働きたい人に向き、屋外で体を動かしながら仲間もできる仕事だと紹介しています(NZKGIの季節の仕事の案内)。
政府の就労支援窓口Work and Incomeによると、季節の仕事は数週間から6か月ほど続き、時給制のほか、リンゴを1箱(ビン)摘むごとに決まった額が払われる出来高制もあります(Work and Incomeの季節の仕事の案内)。出来高制でも守られる最低賃金のしくみは、給料の章で説明します。
パックハウスは果物を選別して箱に詰める仕事
パックハウスは、収穫した果物を等級に分け、輸出や保管のために箱に詰める作業場です。NZKGIは、選別や箱詰めの仕事は、ピッキングや剪定、摘果より体への負担が軽いことがあると書いています(NZKGIの季節の仕事の案内)。
PickNZによると、農家やパックハウスの中には、働く人向けの宿を用意しているところもあります(PickNZのベイ・オブ・プレンティの案内)。体力に不安がある人は、まずパックハウスの求人から当たってみてください。
剪定や摘果は少し訓練が要る仕事
剪定や摘果は、果樹のつるや実の一部を取り除く仕事で、NZKGIはある程度の訓練が要り、体力のある人に向くとしています(NZKGIの季節の仕事の案内)。
Work and Incomeの季節の仕事の暦には、植え付けや草取り、芽かきといった木の手入れの仕事も並んでいます(Work and Incomeの季節の仕事の暦)。収穫の時期以外にも仕事があるので、冬に働き口を探すなら剪定の求人が候補になります。
酪農は通年で8月の分娩期が山場
酪農の牧場の仕事は、移民局の季節の暦で「一年中・全国」とされ、搾乳や牧場の手伝いがあります(移民局の短期の仕事の案内)。業界団体DairyNZなどの統計では、2024/25年の子牛が生まれる日の中央値は北島で8月2〜15日、南島で8月17〜22日の間でした(DairyNZとLICの酪農統計の分娩の章)。DairyNZはこの分娩の時期を、一年で特に忙しい時期の一つとしています(業界紙Rural Newsが伝えたDairyNZの助言)。
地域 | 牛群の数 | 牛の頭数 |
|---|---|---|
ワイカト | 3,029 | 約108万頭 |
タラナキ | 1,424 | 約44万頭 |
サウスランド | 983 | 約60万頭 |
ノース・カンタベリー | 877 | 約70万頭 |
数字は2024/25年のものです。牛群は牧場ごとに飼われる牛の群れのことで、全国では1万370の牛群で約468万頭が飼われています(DairyNZとLICの酪農統計)。一年中仕事があるので、同じ地域にとどまって働きたい人の候補になりますが、延長制度の対象の果物・野菜やブドウの仕事には当たらないと読める点に注意しましょう。
農場の車両や機械の事故に気をつける
労働安全の規制機関WorkSafeによると、仕事の死亡事故と重大なけがの25%が農業で起きていて、農業で働く人は全体の5%です(WorkSafeの農業の案内)。特に酪農や牛・羊の牧場では、農場の車両による事故が続いているとしています。
WorkSafeの資料(2017年更新)では、農場で使う四輪バイクの事故で平均して毎年5人が亡くなり、重いけがも100件を超えます。WorkSafeは、訓練と経験のある人だけが乗ること、ヘルメットを必ずかぶることを求めています(WorkSafeの四輪バイクの安全)。乗ったことのない車両や機械は、使い方を教わるまで触らないと決めておきましょう。
ニュージーランドの農業の時期と産地
収穫の仕事は作物ごとに時期と産地がほぼ決まっていて、キウイはベイ・オブ・プレンティで3〜6月、リンゴはホークスベイやネルソンで2〜5月、チェリーはセントラル・オタゴで12〜1月が中心です。時期は年の天候で前後するので、下の表は目安として使ってください。
主な作物の収穫時期と産地の一覧
移民局の季節労働の暦、Work and Incomeの季節の仕事の暦、PickNZの地域の案内を合わせると、主な仕事の時期と産地は次のとおりです。
仕事 | 主な時期 | 主な地域 |
|---|---|---|
キウイの収穫・箱詰め | 3〜6月 | ベイ・オブ・プレンティ |
キウイの剪定 | 6〜8月 | ベイ・オブ・プレンティ |
リンゴの収穫・箱詰め | 2〜5月 | ホークスベイ、ネルソン |
チェリーの収穫・箱詰め | 12〜1月 | セントラル・オタゴ |
ブドウの収穫 | 3〜4月 | マールボロ、ホークスベイ |
ブドウの剪定・手入れ | 5〜9月 | マールボロなど |
ベリー類の収穫 | 11〜3月 | ワイカトなど |
酪農 | ほぼ通年 | ワイカト、タラナキなど |
出典は移民局の季節労働の暦、Work and Incomeの季節の仕事の暦、PickNZのセントラル・オタゴの案内などです。PickNZも、暦は1年の求人の多さの大まかな目安だとしています。入国の時期を決める前に、狙う作物の産地の求人が出始める時期を確かめておきましょう。
キウイの最盛期は約2.2万人の人手が要る
NZKGIによると、キウイの収穫の最盛期(3〜6月)には、果樹園とパックハウスで約2万2,000人の働き手が必要になります(NZKGIの季節の仕事の案内)。国内で育つキウイの約8割はベイ・オブ・プレンティ産です(NZKGI「Seasonal Worker Exit Survey 2026」)。
NZKGIは、収穫の最盛期には宿がすぐに埋まるので、働く日程が決まったらすぐに宿を探し始めるよう勧めています(NZKGIの宿探しの案内)。キウイを狙うなら、3月より前に仕事と宿を同時に押さえる段取りで動きましょう。
ブドウの植栽面積の7割はマールボロ
ニュージーランドワイン生産者協会の2026年の報告書の見込みでは、全国のブドウの植栽面積4万4,229ヘクタールのうち、73%にあたる3万2,191ヘクタールをマールボロが占めます(NZ Winegrowers「Vineyard Report 2026」)。植栽面積では、次いでホークスベイが10%、セントラル・オタゴが5%です。
移民局の暦では、ブドウの収穫は3〜4月、剪定や手入れは5〜9月の冬に集中します。PickNZも、マールボロのワインの仕事は収穫・手入れ・剪定の形でほぼ一年中あるとしています(PickNZのマールボロの案内)。冬に仕事を探すなら、マールボロのブドウ園が有力な候補になるでしょう。
時期をつなげば複数の産地で働ける
産地ごとに収穫の時期がずれるため、作物を変えながら移動すれば、季節の仕事を長くつなげられます。PickNZによると、セントラル・オタゴでは12〜1月のチェリーの後、3〜5月にリンゴとブドウの収穫が続きます(PickNZのセントラル・オタゴの案内)。
たとえば架空の計画として、11月に入国し、12〜1月の約2か月はセントラル・オタゴでチェリー、2〜3月は町で別の仕事、4〜5月の約1.5か月はホークスベイでリンゴの収穫をすると、園芸の仕事は合わせて約3.5か月になります。この組み方なら、後の章で説明する延長制度の「3か月」も満たせる計算です。収穫の期間は短くなることもあるので、3か月ちょうどを狙わず余裕を持たせ、雇い主ごとの開始日と終了日が分かる書類を残しておきましょう。時期は年によって前後するので、最新は公式サイトでご確認ください。
農業の仕事の給料と手元に残るお金
雇用契約で雇われる農業の仕事の時給は、成人の最低賃金23.95NZドルが下限で、出来高払いでも1時間あたりこの額を下回れません。ただし雨で作業が止まった日は働いた時間そのものが減るので、収入は「時給×実際に働けた時間」で見積もりましょう。
最低賃金は時給23.95NZドル
ニュージーランドの成人の最低賃金は、2026年4月1日から時給23.95NZドル(税引き前)で、それまでの23.50NZドルから上がりました(Employment NZの改定のお知らせ)。週40時間働くと958NZドルになります(Employment NZの最低賃金の案内)。
最低賃金や出来高払い、宿代の天引きの決まりは雇用契約で雇われる人が対象で、業務委託契約で働く人には当てはまらないため、契約書がどちらかを確かめましょう。政府の雇用情報サイトEmployment NZは、一時的に滞在して働く外国人にも、ニュージーランドの人と同じ最低限の雇用の権利があり、最低賃金もその一つだとしています。給料からは所得税とけがの補償制度ACCの保険料が引かれるため(NZKGIの働く人の権利の案内)、手取りの考え方はニュージーランドのワーホリの給料の記事で確かめてください。金額は2026年10月時点のもので、最新は公式サイトでご確認ください。
出来高払いでも最低賃金を下回れない
Employment NZによると、収穫した箱の数などで払われる出来高払いでも、働いた1時間ごとに最低賃金以上を受け取れなければなりません。シーズン全体を平均して帳尻を合わせることも認められていません(Employment NZの最低賃金の案内)。
架空の例で、1ビン30NZドルの出来高で週40時間に25ビン摘んだとすると、出来高の額は750NZドルで、時給にすると18.75NZドルです。最低賃金で計算した958NZドルとの差の208NZドルは、雇い主が上乗せして払う必要があります。確かめるには、給料の合計をその期間に働いた時間で割るので、毎日の勤務時間を自分でも記録しておきましょう。内容は2026年10月時点のもので、最新は公式サイトでご確認ください。
休日手当8%と住み込みの天引き
12か月未満の期間の決まった雇用などでは、年4週間の有給休暇の代わりに、給料の総額の8%以上を休日手当として上乗せして払うことが認められています(Employment NZの休日手当の案内)。毎回の給料に足すか、期間の終わりにまとめて払うかは契約で決めるので、給与明細で別の行に書かれているかを確かめましょう。
農場の宿や食事の代金を給料から引く場合、その分も含めて最低賃金を満たしているかが確かめられます。Employment NZは、金額の取り決めがない場合に引ける額を、最低賃金で計算した給料の15%(宿と食事)か5%(宿だけ)としていて、週40時間なら143.70NZドルか47.90NZドルです(Employment NZの最低賃金の案内)。NZKGIによると、宿代の天引きは本人が同意し、雇用契約に書かれていることが前提です(NZKGIの宿探しの案内)。宿の契約は雇用契約と分けるか、分けられる形にすることが求められているので、天引きの額は書面で受け取っておきましょう。内容は2026年10月時点のもので、最新は公式サイトでご確認ください。
雨で作業が止まると収入は減る
最低賃金は働いた時間に対して守られる決まりなので、雨で作業がなかった日の分まで保証されるわけではありません。働く時間がどれだけ保証されるかは契約で決まるので、契約書の勤務時間の欄を確かめましょう。キウイの生産者団体NZKGIが2026年5月から最盛期の季節労働者114人に行ったアンケートでは、提示されたシフトを全部働いた人が88%で、全部は働かなかった12%の人が挙げた理由の23%が天候でした(NZKGI「Seasonal Worker Exit Survey 2026」)。同じ調査には、1週間まったく仕事がないのはつらいという声も寄せられています。
ケース | 働いた時間 | 週の収入 |
|---|---|---|
予定どおり週5日 | 40時間 | 958.00NZドル |
週30時間の勤務 | 30時間 | 718.50NZドル |
雨で2日休み | 24時間 | 574.80NZドル |
金額は最低賃金23.95NZドルで計算した税引き前の額で、休日手当や天引きは含みません。Work and Incomeも、週30時間の収穫の仕事で税引き前におよそ700NZドルかそれ以上を稼げるという例を挙げています(Work and Incomeの季節の仕事の案内)。雨の多い時期もあると考え、数週間分の生活費は手元に残して働き始めましょう。最新は公式サイトでご確認ください。
農業の仕事の探し方と働く前の準備
農業の求人は、園芸の業界団体が後押しするPickNZや、キウイの生産者団体NZKGIの案内、一般の求人サイトで探せます。働き始める前にIRD番号(納税者番号)と銀行口座を用意し、契約書と働いた時間の記録を手元に残しておくと、給料のトラブルを防げます。
求人は業界団体のPickNZなどで探す
園芸の業界団体HortNZは、収穫やパックハウス、摘果の求人を雇い主が無料で載せるPickNZを、季節の園芸の求人の定番として紹介しています(HortNZの求人サイトの一覧)。同じ一覧には、一般の求人サイトのSeekやTrade Me、旅行者向けのBackpackerboardなども並んでいます。
NZKGIは、キウイの雇い主の求人をFacebookやInstagramで知らせていて、雇い主に直接問い合わせるよう案内しています(NZKGIの仕事探しの案内)。請負業者を通して働く場合は、キウイの販売会社の基準を満たした承認業者かを先に確かめるよう勧めています(NZKGIの働く人の権利の案内)。宿から畑までの移動手段も、応募の段階で雇い主に聞いておきましょう。
働く前にIRD番号と銀行口座を用意する
移民局は、ニュージーランドで働き始める前に、現地の銀行口座とIRD番号が必要だとしています(移民局の短期の仕事の案内)。国税庁にあたるIRDによると、番号がないまま収入を得ると45%の高い税率がかかり、番号の申請は無料です(IRDの番号が必要な場面の案内)。
到着したばかりの人向けの手続きでは、パスポートの情報と移民局の申請番号を使ってオンラインで申し込み、認められれば2日で番号がメールなどで届きます。この手続きが使えるのはビザに書かれた入国の期限の日までなので、着いたらすぐに申し込みましょう(IRDの到着者向けの申請)。手続きは2026年10月時点のもので、最新は公式サイトでご確認ください。
契約書と働いた時間の記録を手元に残す
Employment NZは、雇われて働く人には必ず書面の雇用契約が必要だとしています(Employment NZの雇用契約の案内)。分からない点は雇い主に説明を求め、持ち帰ってよく読んでから決めてよいとも案内しています(Employment NZの契約を結ぶ前の手引き)。PickNZは、働く前に契約書へ署名し、会社名と住所が載った1ページ目を写真に撮って、毎日働いた時間を自分でも記録するよう勧めています(PickNZのベイ・オブ・プレンティの案内)。
仕事のためにお金を払わされる、働いた時間の分が払われない、パスポートを預けるよう求められる、といった扱いは、外国人の労働者を不当に使う行為のサインとされています。困ったときは窓口(0800 200 088)に電話し、話したい言語を伝えれば、180以上の言語の通訳を通して相談できます(Employment NZの外国人労働者の搾取の案内)。
延長制度とWWOOFの扱い
果物・野菜やブドウの季節の仕事を合わせて3か月以上すると、ワーホリの滞在をさらに3か月延ばすビザを申請できます。宿と食事の代わりに農場を手伝うWWOOFは、給料が出なくても移民局が「仕事」とみなすので、ワーホリで行う前に扱いを確かめましょう。
果物やブドウの仕事を3か月で3か月延長
ワーホリ中に園芸かブドウ栽培の季節の仕事を3か月以上した人は、Working Holiday Extension Work Visaを申請でき、認められればさらに3か月滞在できます(移民局の延長ビザのページ)。仕事は続けてでなくてもよく、雇い主が別々でもかまいません。
証明には雇い主の手紙や給与明細、税の記録を使うので、働いた農場の書類はすべて保管しておきましょう。延長ビザは一度しか受けられず、申請は紙の申請書を郵送か宅配便で出します。料金は日本国籍でも800NZドルかかり、ワーホリの申請のような免除はありません。内容は2026年10月時点のもので、最新は公式サイトでご確認ください。
苗木の生産や食品加工は延長に数えない
移民局は延長に数える季節の仕事を、園芸かブドウ栽培の事業での植え付け、手入れ、収穫、箱詰めと定めています。移民局の用語集では園芸は果物と野菜を育てる事業、ブドウ栽培はブドウを育てる事業とされ(用語集のVの項)、苗木の生産や食品の加工・製造などの仕事は対象外です(移民局の延長ビザのページ)。
移民局の定義に照らすと、酪農や牧場の仕事は「果物・野菜・ブドウを育てる事業」には当たらないと読めます。迷う場合は働く前に移民局に確かめ、延長を狙うなら、果物・野菜かブドウの仕事で3か月を確保できるよう、作物と時期を先に決めておきましょう。内容は2026年10月時点のもので、最新は公式サイトでご確認ください。
WWOOFも移民局は仕事として扱う
移民局は、WWOOFの参加者は食事と宿を受け取るので、その手伝いは「仕事」にあたり、就労できるビザが必要だとしています(移民局の用語集)。WWOOFニュージーランドも、給料を受け取らない場合でもワーホリビザが必要だと案内していて、オンラインの会員登録は1人25NZドルです(WWOOFニュージーランドの入会ページ)。
2026年4月20日から、ワーホリでの仕事は雇い主との契約にもとづくことが条件になりました。WWOOFで農場に滞在する前に、この条件とどう関係するかを移民局に確かめておくと安心です。滞在中の収入を得たいなら、まずは給料の出る農業の仕事から探しましょう。内容は2026年10月時点のもので、最新は公式サイトでご確認ください。
よくある質問
ニュージーランドのワーホリでの農業の仕事について、4つの質問に短く答えます。
英語が苦手でも農場で働けますか?
ビザの面では問題ありません。日本向けのワーホリビザの条件に英語の証明は含まれず、移民局も季節の仕事の多くは経験がなくても就けると案内しています。ただ契約書や安全の指示は英語なので、仕事で使う単語は準備しておきましょう。最新は公式サイトでご確認ください。
車がなくても農場で働けますか?
宿つきの仕事を選べば働きやすくなります。農家やパックハウスには働く人向けの宿を用意しているところもあるので、畑までの移動手段とあわせて雇い主に確かめましょう。クイーンズタウンに滞在した人は、旅の移動も含めて車を手に入れるよう勧めています(体験談を読む)。日本の免許は国際運転免許証か正確な英訳と一緒に使い、期間などの最新は運輸局(NZTA)の公式サイトでご確認ください。
政府の季節労働の支援は使えますか?
使えません。Work and Incomeの季節労働の支援制度は、ニュージーランドの市民や永住の資格を持つ人などが対象で、ワーホリの人は当てはまりません(Work and Incomeの季節労働の支援制度)。最新は公式サイトでご確認ください。
ニュージーランドのワーホリは2回行けますか?
行けません。移民局は、以前にニュージーランドのワーホリビザを受けた人は、使わなかった場合でも申請できないとしています(移民局の日本向けワーホリビザのページ)。日本人が生涯2回参加できるのはカナダ・スロバキア・韓国・台湾なので、2回目を考える人はほかの国と組み合わせましょう。最新は公式サイトでご確認ください。
まとめ
ニュージーランドのワーホリでは、雇い主との契約のもとで、ピッキングやパックハウス、剪定、酪農などの農業の仕事を未経験から選べます。時給は最低賃金の23.95NZドルが下限で、出来高でも下回れませんが、雨の日は働く時間が減る点も見込んでおきましょう。果物・野菜やブドウの仕事を3か月すれば、滞在を3か月延ばす道もあります。
まずは入国する月に収穫期を迎える産地を1つ選び、その地域の求人と宿を同時に探してみてください。国全体の条件はニュージーランドのワーホリガイドで確かめられます。
この記事の出典
- ニュージーランド移民局「Japan Working Holiday Visa」
- ニュージーランド移民局「Changes to employment conditions for open work visa holders」
- ニュージーランド移民局「Finding short-term work when on a working holiday」
- ニュージーランド移民局「Working Holiday Extension Work Visa」
- ニュージーランド移民局「Immigration fee and levy table」
- ニュージーランド移民局「Glossary: H」
- ニュージーランド移民局「Glossary: V」
- Employment New Zealand「Minimum wage rates and types」
- Employment New Zealand「Minimum wage is increasing on 1 April 2026」
- Employment New Zealand「Pay-as-you-go annual holiday payments」
- Employment New Zealand「Employment agreements」
- Employment New Zealand「Negotiating and accepting as an employee」
- Employment New Zealand「Migrant exploitation」
- Inland Revenue「When you need an IRD number」
- Inland Revenue「New arrival to New Zealand - IRD number application」
- Work and Income「Finding seasonal work」
- Work and Income「Fruit and vegetable seasonal work」
- Work and Income「New Zealand Seasonal Work Scheme」
- HortNZ「List of job recruitment and other sites」
- PickNZ
- PickNZ「Work and play in the Bay of Plenty」
- PickNZ「Work and play in Central Otago」
- PickNZ「Work and play in Marlborough」
- NZKGI「Looking for work」
- NZKGI「Worker accommodation」
- NZKGI「Worker welfare」
- NZKGI「Seasonal Worker Exit Survey 2026」
- NZ Winegrowers「Vineyard Report 2026」
- DairyNZ・LIC「New Zealand Dairy Statistics 2024-25: Regional dairy statistics」
- DairyNZ・LIC「New Zealand Dairy Statistics 2024-25: Herd improvement」
- Rural News「Plan now to reduce stress」
- WorkSafe New Zealand「Agriculture」
- WorkSafe New Zealand「Safe use of quad bikes」
- WWOOF New Zealand「Join」
- Community Law「General driving offences」