2026年10月28日

ヨーロッパ留学のおすすめ国は学ぶ言語で選ぶ|ビザと人気の留学先

ヨーロッパ留学のおすすめ国を、学びたい言語と目的で整理しました。英語ならイギリス・アイルランド・マルタ、学費を抑えた学位ならドイツなど、ビザなしで学べる期間やワーホリ協定、日本人に人気の留学先の統計、物価やスリの注意点まで比べられます。

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ヨーロッパ留学のおすすめ国は学ぶ言語で選ぶ|ビザと人気の留学先

「ヨーロッパ留学のおすすめの国はどこだろう」と思っても、国の数が多く、何を基準に比べればよいのか分からず迷う方は少なくないはずです。英語を学ぶならどこか、英語以外の言語や大学ならどうか、長く滞在するにはビザが要るのか。費用や治安の不安も重なるでしょう。

そこで本記事では、学びたい言語と目的ごとに、ヨーロッパのおすすめの国と、その国で学ぶための滞在の条件を整理します。ビザなしで学べる期間やワーホリ協定の有無を同じ表で比べられるので、候補を2〜3か国に絞るのも難しくありません。

あわせて、日本人に人気の留学先の統計と、物価・スリ・働ける時間といった注意点も同じ流れで解説します。

英語を学ぶならイギリス・アイルランド・マルタ

ヨーロッパで英語を学ぶなら、英語が公用語のイギリス・アイルランド・マルタの3か国が候補です。3か国はビザなしで学べる期間や、長く学ぶときの手続きが違うので、留学する期間から選ぶと迷いません。

国

ビザなしで学べる期間

長く学ぶとき

ワーホリ協定

向いている人

イギリス

6か月まで

英語の短期留学ビザ・学生ビザ

あり

半年以内で集中して学びたい人

アイルランド

90日まで

25週以上の英語コースで滞在許可

あり

学びながら働きたい人

マルタ

90日まで

学生用の滞在許可

あり

短期で英語に慣れたい人

イギリスの期間は訪問者として認定校で学ぶ場合で、出発前に電子渡航認証(ETA)の申請が必要です。アイルランドとマルタの90日は、観光などと同じ短期滞在の範囲です。いずれも2026年10月時点の各国政府の案内で、最新は公式サイトでご確認ください。

イギリスは6か月以下なら訪問者として学べる

イギリスでは、6か月以下の留学なら学生ビザを取らずに、訪問者(Standard Visitor)として学べます。英国政府によると、認定を受けた教育機関のコースに入学が決まっていることが条件です。ビザは要りませんが、出発前に電子渡航認証(ETA)をオンラインで申請し、20ポンドを払う必要があります。

6か月を超えて英語を学ぶ場合は英語の短期留学ビザ(Short-term study visa)、大学などで学ぶ場合は学生ビザが必要です。日本人なら、ワーホリにあたるユース・モビリティ・スキームで最長2年滞在する道もあり、英国政府は日本国籍者の抽選を廃止しています。半年以内で語学学校に通うなら、手続きが少ないイギリスは選びやすい国です。

アイルランドは25週以上の英語コースで働ける

アイルランドは、25週以上の英語コースに通えば、学生として働きながら学べる国です。アイルランド移民局(ISD)は、英語コースの学生の滞在許可の条件として、25週以上・週15時間以上の授業と85%以上の出席を求めています。

この滞在許可では、授業期間は週20時間まで、6〜9月と12月15日〜1月15日は週40時間まで働けます。英語コースで滞在できるのは合計2年までです。半年以上かけて学び、生活費の一部を自分で稼ぎたい人に向いています。

マルタは90日以内ならビザなしで学べる

マルタは英語が公用語の一つで、90日以内の短期留学ならビザなしで語学学校に通えます。マルタはシェンゲン協定の加盟国で、日本人は短期滞在ならビザが要りません。

90日を超える課程では、マルタの移民当局Identitàが学生用の滞在許可を求めています。2026年には日本とのワーホリ協定も始まり、若い人には働きながら滞在する道も開けました。

英語に自信がない人が最初の留学先に選びやすいのも、マルタの特徴です。25歳でスリーマに5か月滞在した人は、Study Work Hubの体験談にこう書いています。

イギリスやカナダよりも費用を抑えやすく、それでいて学校も街中も英語に触れる機会が多く、初心者でも入りやすい環境でした。

同じ人は、最初の1か月は会話の速さについていけなかったとも振り返っています(体験談を読む)。短期で英語に慣れる一歩目として、90日以内のコースから考えるとよいでしょう。

英語で学位を取るならオランダも候補

英語で大学の学位を取りたいなら、英語圏の3か国に加えて、英語で学べる課程が多いオランダも候補になります。ただし、EU・EEA以外の学生の授業料は高めです。

オランダの公式留学サイトStudyinNLによると、EU・EEA以外の学生の授業料の平均は、学士課程で年9,000〜20,000ユーロ、修士課程で年12,000〜30,000ユーロです。EU・EEAの学生の法定授業料は2026-2027年度で年2,694ユーロなので、日本人は大きく高くなります。学位を目指すなら、授業料が原則かからないドイツと比べてから決めると安心です。

英語以外の言語ならフランス・ドイツ・スペイン

フランス語・ドイツ語・スペイン語を学ぶなら、その言語が話されている国で学ぶのが近道です。3か月を超えて学ぶときの手続きが国ごとに違うので、期間と目的を決めてから国を選びましょう。

国

学べる言語

長く学ぶときの手続き

ワーホリ協定

向いている人

フランス

フランス語

Etudes en Franceの手続き

あり

大学進学も見据える人

ドイツ

ドイツ語

入国後に滞在許可を申請

あり

学費を抑えて学位を取りたい人

スペイン

スペイン語

90日超は学生ビザ

あり

中南米でも使う言語を学びたい人

イタリア

イタリア語

在日公館で確認

あり

芸術や食文化に触れたい人

手続きは2026年10月時点の各国政府・公館の案内です。ビザの条件は変わることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。

フランス語はフランスでキャンパスフランス経由

フランスに3か月以上留学する人は、フランス政府留学局(キャンパスフランス)の「Etudes en France」という手続きを済ませてから学生ビザを申請します。キャンパスフランス日本支局は、この手続きを3か月以上の留学に義務付けていると案内しています。

大学に入るためのフランス語の習得や、語学資格の取得を目的にした語学留学も対象です。大学の授業料は、EU以外の学生は2026-2027年度で学士が年2,902ユーロ、修士が年3,950ユーロで、大学によっては減免もあります。語学から大学進学まで一続きで考えたい人に向いています。

ドイツは州立大学の授業料が原則かからない

ドイツは、州立大学の学士課程とほとんどの修士課程で授業料がかからない国です。ドイツ学術交流会(DAAD)が案内しており、学費を抑えて学位を取りたい人の有力な候補になります。

例外として、バーデン・ヴュルテンベルク州はEU以外の学生に1学期1,500ユーロの授業料を求め、バイエルン州でも授業料がかかる場合があります。別に1学期70〜430ユーロほどの学期分担金も必要です。日本国籍の人はビザなしで入国し、ドイツの外国人局で滞在許可を申請できます。

ドイツ語に自信がなくても、大学付属の語学コースから始めるのが一つの方法です。20歳でヴュルツブルクに1年留学した人は、Study Work Hubの体験談にこう書いています。

大学では最初大学付属の語学コースに通いました。そこで、テストに合格すると、大学の講義を受けられるようになりました。

語学から大学の授業まで同じキャンパスで進められるのは、学位を目指す人にとって心強い点です(体験談を読む)。

スペイン語はスペインで90日を超えたら学生ビザ

スペインでスペイン語を学ぶ場合、90日以内なら留学ビザは要りません。在日スペイン大使館は、90日を超える就学には留学ビザが必要で、90日未満の就学には不要と案内しています。

大使館によると、審査の結果は申請の翌日から1か月以内に出るのが原則で、面接や追加の書類があると延びることもあります。スペイン語は中南米の多くの国でも話されるため、将来の仕事や旅行で使う場面が広がるのも利点です。3か月を超えて学ぶなら、出発の数か月前から申請の準備を始めましょう。

イタリアは2026年にワーホリ協定国になった

イタリアは2026年に日本とのワーホリ協定が始まり、働きながらイタリア語を学ぶ道が開けた国です。外務省によると、年間の発給枠は500人です。

ワーホリビザの申請先や必要書類は、在日イタリア大使館と大阪の総領事館で確かめる必要があります。芸術や食文化に関心があり、まずは1年ほど暮らしながら言葉を覚えたい人は、留学とワーホリの両方を比べて選ぶとよいでしょう。

日本人に人気のヨーロッパ留学先ランキング

日本人の留学者数で見ると、ヨーロッパでいちばん多い留学先はイギリスです。主に長期の留学では、イギリスに続いてドイツとフランスが多くなっています。

日本人の留学先の約2割がヨーロッパ

日本人学生の留学先の約2割はヨーロッパです。日本学生支援機構(JASSO)が全国の大学などに尋ねた2024年度の調査では、海外で留学を始めた日本人学生91,054人のうち、20,831人(22.9%)がヨーロッパを選びました。

これはアジアの36,904人に次ぐ2番目の多さで、北米の19,363人を上回ります。一方で、ヨーロッパへの留学の約6割にあたる12,170人は1か月未満の短期留学です。大学の夏休みや春休みを使った短い留学から、ヨーロッパを体験する人が多いことが分かります。

国別では英国がヨーロッパで最も多い

国別に見ると、ヨーロッパで最も多い留学先は英国です。同じJASSOの2024年度調査で、英国への日本人留学生は5,381人と、アメリカ・オーストラリア・韓国・カナダに次ぐ5位でした。

上位10か国に入ったヨーロッパの国は英国だけです。前の年の2023年度は、フランスが3,022人で10位に入っていました。留学する人が多い国ほど学校や体験談も集まりやすいので、英語を学ぶならまずイギリスを基準に、アイルランドやマルタと比べると選びやすくなります。

長期の留学は英国・ドイツ・フランスが多い

大学の正規課程などの主に長期の留学では、英国・ドイツ・フランスの順に多くなっています。文部科学省がユネスコや米国国際教育研究所(IIE)などの2023年の統計をもとに集計した日本人留学者は50,139人で、ヨーロッパの国は3か国が上位10位に入りました。

順位

国

日本人留学者数

4位

英国

2,965人

7位

ドイツ

2,175人

10位

フランス

1,081人

順位は世界全体の中での位置です。人数の多さは学校や情報の多さの目安にはなりますが、自分の目的に合うかは別に考える必要があります。語学ならイギリス、学費を抑えた学位ならドイツ、というように目的から選びましょう。

ヨーロッパ留学のビザとワーホリの基本

ヨーロッパの多くの国では、日本人は短期の留学ならビザなしで学べますが、長く滞在するには国ごとの学生ビザや滞在許可が必要です。30歳以下なら、ワーホリで暮らしながら学べる国も少なくありません。

シェンゲン圏は180日のうち90日までビザ不要

シェンゲン協定の国々には、日本人は「どの180日間をとっても合計90日まで」ならビザなしで滞在できます。この日数は、フランス・ドイツ・スペインなど協定に入っている国の滞在をすべて合計して数えます。

欧州委員会によると、アイルランドとキプロスはシェンゲン圏に入っていないため、この日数に数えません。一方で、ノルウェーやアイスランド、スイスでの滞在は数えます。90日を超えて学ぶなら、留学先の国の学生ビザや滞在許可を取らなければなりません。

2025年10月12日からは、シェンゲン圏の出入国を電子的に記録する仕組み(EES)が始まり、2026年4月10日から全面的に運用されています。パスポートへの入国スタンプの代わりに、顔写真と指紋が登録されます。

事前の渡航認証ETIASはまだ始まっていない

シェンゲン圏などに入る前にオンラインで申請する渡航認証「ETIAS(エティアス)」は、2026年10月時点ではまだ始まっていません。EUの公式サイトは、開始日を数か月前に知らせるとしています。

始まると、日本人のようにビザが要らない国の人も、ヨーロッパの30か国に入る前に申請が必要になります。申請料は20ユーロです。出発の時期が近づいたら、EUの公式サイトで開始日を確かめておきましょう。

ヨーロッパのワーホリ協定国は23か国

日本とワーホリ協定を結んでいる32か国・地域のうち、ヨーロッパの国は23か国です。外務省によると、2026年4月1日時点で、イギリス・アイルランド・フランス・ドイツ・スペイン・イタリア・マルタなどが含まれます。

申請できるのは原則18〜30歳です。ただし、アイルランドは原則25歳まで(条件を満たせば30歳まで)、アイスランドは26歳までです。発給枠や学校に通える期間も国によって違います。働いて滞在費を補いながら言葉を学びたい人は、ワーホリも候補に入れて比べましょう。国ごとの違いはワーホリの国選びの記事で比べられます。

ヨーロッパ留学で気をつけたいこと

ヨーロッパ留学で後悔しやすいのは、物価の差、スリなどの軽い犯罪、学生ビザで働ける時間の3つです。どれも国ごとに違うので、候補の国が決まったら公式情報で確かめておきましょう。

物価は国によって2倍以上の差がある

同じヨーロッパでも、物価は国によって2倍以上違います。EUの統計局(Eurostat)によると、2025年の家計の消費にかかる物価は、EU平均を100としてデンマークが140、アイルランドが136と高く、ブルガリアは63、ポーランドは73でした。

英語圏で人気のアイルランドは、EUの中でも物価が高い国の一つです。予算が限られているなら、国だけでなく首都以外の都市も比べると、選べる留学先が広がります。国ごとの生活費や授業料はヨーロッパ留学の費用の記事で比べられます。

観光地や駅ではスリや置き引きが多い

ヨーロッパの大都市では、観光地や駅、地下鉄でのスリや置き引きに注意が必要です。外務省の安全対策基礎データでは、フランスで在外公館に届いた日本人の被害は2025年に133件で、スリや置き引きなどの盗みが大部分を占めています。

パリでは、エッフェル塔やルーブル美術館などの観光地、地下鉄、カフェやレストランで被害が多いと書かれています。人の多い場所では荷物を体の前で持ち、パスポートと現金・カードは分けて持ちましょう。住む都市が決まったら、外務省の海外安全ホームページで最新の情報を確かめてください。

学生ビザで働ける時間は国ごとに違う

学生として働ける時間は国ごとに決まっていて、働けない滞在の仕方もあります。現地で生活費を補う計画なら、国を選ぶ前に条件を比べておくことが大切です。

  • イギリスの訪問者は働けない
  • アイルランドの英語コースは授業期間に週20時間まで
  • フランスの学生は年964時間まで
  • ドイツの学生は年140日か半日280日まで

イギリスは英国政府、アイルランドは移民局、フランスはキャンパスフランス、ドイツはDAADの案内です。アイルランドは休暇期間に週40時間まで働けます。条件は変わることがあるため、最新は各国の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

ヨーロッパ留学の国選びで、よく出る質問への答えをまとめました。

英語が苦手でもヨーロッパ留学はできますか?

できます。語学学校は入学時のレベルに合わせたクラスから始められるので、初心者でも安心です。大学の正規の課程に入る場合は、授業で使う言語の力を証明する必要があるため、語学学校から始めて大学を目指す人もいます。

1か月の短期留学ならビザは要りますか?

多くの場合は要りません。日本人は、シェンゲン圏なら180日のうち90日まで、イギリスは訪問者として6か月まで、ビザなしで学べます。イギリスは出発前に電子渡航認証(ETA)の申請が必要で、EUの渡航認証ETIASも始まると事前申請が必要になります。最新は公式サイトでご確認ください。

ヨーロッパ留学の費用はどれくらいかかりますか?

国・都市・期間によって大きく変わります。2025年の物価はEU平均を100とするとデンマークが140、ポーランドが73で、国による差が大きいのが特徴です。国別の生活費や授業料の目安はヨーロッパ留学の費用の記事で確かめられます。

留学中にほかの国へ旅行できますか?

できます。ただし、シェンゲン圏での短期滞在の日数は、圏内の国の滞在を合計して数える決まりです。アイルランドとイギリスはシェンゲン圏の外なので、この日数には入らず、それぞれの国の入国のルールに従います。旅行の前に、残りの日数と行き先のルールを確かめておきましょう。

まとめ

ヨーロッパ留学のおすすめの国は、学びたい言語と目的で決まります。英語ならイギリス・アイルランド・マルタ、学費を抑えて学位を取るならドイツ、フランス語やスペイン語ならその言語の国が候補です。

短期ならビザなしで学べる国が多い一方、90日を超えると国ごとの手続きが必要で、物価や働ける時間も違います。まずは期間を決め、候補の国の公式サイトでビザの条件を確かめましょう。国ごとの暮らしや制度は国別ページの一覧で比べられます。

この記事の出典

制度・料金・統計は2026年10月28日に各公式サイトで確認しました。最新は各公式サイトでご確認ください。

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