2026年10月10日

カナダワーホリの給料はいくら?時給・手取り・家賃で残るお金

カナダのワーホリの給料はいくらか。主な4州の最低賃金と職種別の時給の相場、税金や年金を引いた手取りの目安、都市別の家賃を払って手元に残るお金を、公的なデータと試算でまとめました。給料を上げる方法や、オーストラリアと比べて稼げないのかも紹介します。

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カナダワーホリの給料はいくら?時給・手取り・家賃で残るお金

「カナダのワーホリで、給料だけで暮らしていけるのだろうか」。「時給◯ドル」という数字はよく見かけても、税金を引いた手取りがいくらになるのか、家賃を払って貯金まで残るのかが見えず、不安を抱えたまま準備を進めている方もいるでしょう。

そこで本記事では、州ごとの最低賃金と職種別の時給、税金を引いた手取りの目安、家賃を払って残るお金を順に整理します。同じ物差しで都市と働く時間を比べられるので、自分の暮らし方に近い数字を具体的につかめるはずです。

同じ流れで、英語力や職種で給料を上げる方法や、オーストラリアと比べて本当に稼げないのかもまとめています。

カナダワーホリの時給は州の最低賃金が基準

カナダのワーホリの時給は、働く州の最低賃金から始まるのが基本で、主な4州では2026年10月時点で15〜18.25カナダドルです。接客やレジの仕事は相場も最低賃金に近く、サーバーや調理の中央値も都市によって最低賃金と同じから4ドルほど高い程度と考えておきましょう。

4州の最低賃金は15〜18.25ドル

最低賃金は州ごとに決まり、2026年10月時点で最も高いのはBC州、最も低いのはアルバータ州です。ワーホリで働く人にも、働く州の最低賃金や残業のルールがそのまま当てはまります(カナダ移民局の案内)。

州

主な都市

最低時給

円換算

今の額の開始

BC州

バンクーバー

18.25ドル

約2,020円

2026年6月

オンタリオ州

トロント

17.95ドル

約1,990円

2026年10月

ケベック州

モントリオール

16.60ドル

約1,840円

2026年5月

アルバータ州

カルガリー

15.00ドル

約1,660円

2018年10月

円は2026年10月9日のカナダ銀行のレート(1カナダドル約110.9円)での目安です(カナダ銀行)。BC州とオンタリオ州は物価に合わせて毎年見直す仕組みで、アルバータ州は2018年から据え置かれています(各州政府の案内: BC州・オンタリオ州・アルバータ州・経緯)。ケベック州でチップを受け取る仕事は時給13.30ドルと別の額が決まっています(ケベック州政府)。

職種別の時給の相場は最低賃金に近い

カナダ政府の求人サイトJob Bankが統計局の調査をもとにまとめた賃金データ(2025年11月更新)では、バリスタやレジ係の時給の中央値は、BC州とオンタリオ州で最低賃金とほぼ同じです。サーバーや調理の中央値は、トロントでは最低賃金とほぼ同じ、バンクーバーでは2ドル近く、カルガリーでは3〜4ドル高くなっています。表の3地域では、サーバーの上位1割の人は時給28〜30ドル以上です。

職種

バンクーバー周辺

トロント地域

カルガリー地域

サーバー

20.00ドル

17.95ドル

19.00ドル

調理

20.00ドル

18.00ドル

18.00ドル

バリスタ

18.25ドル

17.95ドル

16.03ドル

レジ係

18.25ドル

17.95ドル

15.60ドル

表は時給の中央値で、チップや歩合を含む税引き前の値です(Job Bankの職種別の賃金・説明)。カルガリーのバリスタだけは統計局の2024年の推計値です。元は2023〜2024年の調査のため、最初は最低賃金から始まると考えておくと計画が狂いにくいでしょう。

チップは時給とは別に受け取れる

レストランやカフェでは、時給とは別にお客さんからのチップを受け取れることがあります。BC州とオンタリオ州では、チップをまとめて分ける場合などを除き、店がチップを取り上げたり差し引いたりすることは法律で禁じられています(BC州政府・オンタリオ州政府のチップの案内)。

ただし、チップの額は店や季節、働く時間帯で大きく変わるため、時給のように決まった額を見込むのは難しいでしょう。カナダ歳入庁(CRA)は受け取ったチップをすべて課税所得としているので、1年を通してカレンダーやアプリなどで記録し、確定申告で合計を申告してください(CRAのチップの案内)。最新は公式サイトでご確認ください。

カナダワーホリの手取りは月いくらか

最低賃金で週40時間働いた場合、税金などを引いた手取りは月25万〜30万円ほどが目安です。週25時間なら月17万〜20万円ほどに下がり、働ける時間が手取りを大きく左右します。

給料から引かれる税金と年金・雇用保険

カナダの給料からは、連邦と州の所得税、年金(CPP)、雇用保険(EI)が天引きされます。2026年の負担率は年金が5.95%、雇用保険が1.63%で、連邦の所得税は課税所得5万8,523ドルまでが14%です(CRAの年金の率・雇用保険の率・2026年の税率)。

所得税には基礎控除があり、2026年は連邦で1万6,452ドルまでの所得には実質的に税金がかかりません。州の基礎控除はBC州が1万3,216ドル、アルバータ州が2万2,769ドルと州によって違います(CRAの給与天引きの計算式)。ケベック州は年金の仕組みと州税の窓口が別なので、州の税務当局の案内で確かめましょう。最新は公式サイトでご確認ください。

週40時間と週25時間の手取りの目安

Study Work Hub編集部が2026年10月に、CRAの2026年の税率と控除をもとに試算した手取りは次のとおりです。最低賃金で1年間同じ州で働き続け、チップと残業はない前提の目安です。

州

働く時間

月の総支給

月の手取り

円換算

BC州

週40時間

3,163ドル

2,657ドル

約29.5万円

BC州

週25時間

1,977ドル

1,796ドル

約19.9万円

オンタリオ州

週40時間

3,111ドル

2,576ドル

約28.6万円

オンタリオ州

週25時間

1,945ドル

1,730ドル

約19.2万円

アルバータ州

週40時間

2,600ドル

2,249ドル

約24.9万円

アルバータ州

週25時間

1,625ドル

1,516ドル

約16.8万円

週40時間なら天引きは総支給の13〜17%ほどで、週25時間では基礎控除が効いて7〜11%に下がります。実際の天引きは雇用主の計算方法や滞在期間で変わるため、給与明細の内訳を毎回確かめましょう。

払いすぎた税金は確定申告で戻ることがある

給料からの天引きは、その給料が1年間続く前提で計算されるため、年の途中に来た人や帰る人は払いすぎになることがあります。確定申告(タックスリターン)をすれば差額が戻る可能性があり、期限は翌年の4月30日が基本です(CRAの申告期限の案内)。

ただし、年の途中に入国・出国した人は基礎控除などに特別なルールがあり、戻る金額は人によって違います。出国する年は出国日をCRAに伝え、チップも含めて申告しましょう(CRAの出国する人向けの案内)。最新は公式サイトでご確認ください。

手取りで暮らせるかは家賃で決まる

手取りで暮らせるかどうかは、出費のなかで最も大きい家賃で決まります。バンクーバーで部屋を借りると、最低賃金で週40時間働いても手取りの4割近くが家賃になるため、住む都市と働く時間の組み合わせが大切です。

都市別の部屋の家賃と手取りに占める割合

カナダ統計局の2026年第2四半期の統計(2026年9月公表)によると、住まいの一室を借りる「部屋」の募集家賃の平均は、バンクーバーが最も高い水準です。前の章の手取りの試算と比べると、家賃が手取りに占める割合は次のようになります。

都市

部屋の家賃

円換算

週40時間の場合

週25時間の場合

バンクーバー

1,010ドル

約11.2万円

約38%

約56%

トロント

840ドル

約9.3万円

約33%

約49%

カルガリー

710ドル

約7.9万円

約32%

約47%

週25時間しか働けないと、どの都市でも手取りの約半分が家賃に消えます。2ベッドルームでは、募集家賃のほうが今住んでいる人の家賃より高い都市がほとんどなので、新しく部屋を探すなら募集家賃を目安にしましょう(カナダ統計局の発表・統計表)。

体験談に見るカナダの生活費の実感

Study Work Hub編集部の「ワーホリ・留学実態調査2026」(2026年6月更新)では、カナダに渡った留学・ワーホリ経験者18人が答えた月の生活費の中央値は15.5万円でした。最低賃金で週40時間働いたときの手取りの試算より低く、計算の上では貯金に回せる余地があります。

物価や家賃が高く、生活費を抑えるために自炊を続けたり、シフトを増やしたりと家計管理にも気を配りました。

バンクーバーで11か月ワーホリをした22歳の人の振り返りです(体験談を読む)。貯金を残すには、自炊で支出を抑えることと、働く時間を確保することの両方が欠かせません。

最初の給料までに用意したいお金

カナダ移民局(IRCC)は、ワーホリの申請に2,500カナダドル(約27.7万円)以上の資金を求め、最初の3か月の生活を助けるお金と説明しています(IRCCの申請の案内)。バンクーバーの部屋の家賃なら約2.5か月分で、仕事が見つかるまでの期間を考えると余裕は大きくありません。

給料は、BC州なら月2回以上、締め日から8日以内に払う決まりなので、働き始めてから最初の給料までに2〜4週間ほどかかることもあります(BC州政府の給料の支払いの案内)。最低額ちょうどではなく、家賃数か月分に最初の給料までの生活費を足した額を用意しておくと安心です。最新は公式サイトでご確認ください。

カナダのワーホリで給料を上げる方法

給料を上げるには、英語力を伸ばして就ける仕事を広げること、時給の高い職種や州を選ぶこと、残業代とチップのルールを知って損をしないことの3つが効きます。どれも出発前から準備を始められるものです。

英語力で就ける仕事と時給が変わる

英語で接客できるようになると、チップも見込めるサーバーなど、中央値の高い仕事に応募しやすくなるでしょう。反対に英語に自信がないうちは、仕事が見つかるまでに時間がかかり、収入のない期間が長引くおそれがあります。

英語力に自信がなかった私は、レジュメを何十軒配っても連絡が来ない現実に打ちのめされました。

バンクーバーに11か月滞在した23歳の人の体験で、後半の半年間は現地のベーカリーでレジの仕事に就いています(体験談を読む)。出発前に英語の面接や接客の言い回しを練習しておくと、最初の仕事探しの期間を短くしやすいでしょう。

時給の高い職種と州を選ぶ

バンクーバーやカルガリーでは、サーバーや調理の時給の中央値がバリスタやレジ係より高く、トロントはどの職種も最低賃金に近い水準です。最初は働きやすい仕事で経験を積み、慣れてから時給の高い仕事に移るのも一つの方法です。

仕事は最初はカフェやレストランから始め、慣れてきたら時給の高いイベントスタッフなどにシフトすると収入が安定します。

バンクーバーに11か月滞在した30歳の人の助言です(体験談を読む)。州で見ると、同じサーバーの中央値(チップ込みの値)で週40時間働いた場合、編集部の試算では手取りはバンクーバーが月120ドルほど多いものの、部屋の家賃を引くとカルガリーのほうが月180ドルほど多く残ります。

残業代とチップのルールを知っておく

BC州では1日8時間か週40時間を超えて働くと1.5倍、1日12時間を超えた分は2倍の残業代が必要で、本人が「いらない」と言っても雇い主には払う義務があります(BC州政府の残業代の案内)。オンタリオ州では、チップを最低賃金や残業代の計算に含めることはできません。

また残業代を支払わずチップで済ませていたので、それに気付いた時に退職しました。

バンクーバーでワーホリをした24歳の人の体験です(体験談を読む)。給与明細で時給・働いた時間・天引きの内訳を毎回確かめ、おかしいと感じたら働く州の雇用基準の窓口に相談しましょう。最新は公式サイトでご確認ください。

カナダのワーホリは稼げないのか

時給だけを比べるとカナダはオーストラリアより低く、「稼げない」と言われる理由になっています。ただ、年収が低いうちは税金が軽いため、手元に残るお金で比べると差は時給ほど大きくならない可能性があります。

最低賃金はオーストラリアより低い

オーストラリアの全国最低賃金は、2026年7月1日から時給26.44豪ドルです(Fair Work Ombudsmanの最低賃金のページ)。カナダ銀行の2026年10月9日のレートでは1カナダドルと1豪ドルがどちらも約110円で、円にするとカナダの4州の最低賃金の1.4〜1.8倍にあたります。

為替の差はほとんどないので、時給の差は最低賃金そのものの水準の差です。接客やレジの時給は最低賃金に近いため、英語に自信がないうちは、この差をそのまま感じやすいでしょう。

年収が低いうちは税金の負担が軽い

カナダは所得税に基礎控除があるので、最低賃金で週25時間ほど働く場合、天引きは総支給の1割前後にとどまります。一方、オーストラリアのワーホリは、2026〜27年度の天引きの表でも課税所得4万5,000豪ドルまで最初の1ドルから15%です(オーストラリア国税庁のワーホリの天引きの表)。

仕事面でも、最低賃金が日本より高く、チップ文化があるため、接客業でしっかり働けば貯金を切り崩さずに生活できるどころか、帰国後の旅行資金まで貯めることが可能でした。

トロントに13か月滞在した26歳の人の振り返りです(体験談を読む)。チップのある接客業で働く時間を確保できれば、カナダでも貯金を残せる人がいます。税率は毎年見直されるので、最新は公式サイトでご確認ください。

比べるなら手元に残るお金で考える

国を比べるときは、時給ではなく「時給×働ける時間−税金−家賃」で手元に残るお金を考えると判断を誤りにくくなります。たとえばバンクーバーで最低賃金・週40時間なら、手取りから部屋の家賃を引いて月1,650ドル前後が食費などに使える計算です。

なお、2026年シーズンの日本の定員は6,433人で、10月9日時点で残りの枠は14、次の回で招待される見込みは「とても低い」とされています(IRCCの日本の招待状況)。給料の計画とあわせて、申請の時期も早めに考えておきましょう。最新は公式サイトでご確認ください。

よくある質問

カナダのワーホリの給料について、4つの質問に短く答えます。

カナダのワーホリの時給はいくらですか?

働く州の最低賃金が基準で、主な4州では2026年10月時点で時給15〜18.25カナダドルです。接客やレジは最低賃金に近く、サーバーや調理の中央値は都市によって最低賃金と同じから4ドルほど高い程度です。最新は公式サイトでご確認ください。

カナダのワーホリの手取りは月いくらですか?

編集部の試算では、最低賃金で週40時間働くと月25万〜30万円ほど、週25時間なら月17万〜20万円ほどです。州や働く時間、チップや残業で変わるので、目安として考えてください。最新は公式サイトでご確認ください。

カナダのワーホリで貯金はできますか?

家賃の安い部屋を選んで週40時間ほど働ければ、計算の上では貯金の余地があります。ただ、仕事が見つかるまでの期間や外食の回数で残る額は大きく変わるため、最初の数か月は貯金を切り崩す前提で資金を用意しましょう。最新は公式サイトでご確認ください。

カナダで払った税金は戻ってきますか?

戻る可能性はありますが、金額は人によって違います。給料の天引きは1年間働く前提で計算されるため、年の途中に来た人や帰る人は、確定申告で払いすぎた分が戻ることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。

まとめ

カナダのワーホリの給料は州の最低賃金が基準で、主な4州では2026年10月時点で時給15〜18.25ドルです。最低賃金で週40時間働くと手取りは月25万〜30万円ほどですが、バンクーバーでは4割近くが部屋の家賃になり、週25時間なら家賃が手取りの半分を超えます。

まずは住みたい都市の家賃と週に働けそうな時間を決めて、自分の手取りと残るお金を計算してみてください。都市や国を比べたいときは、カナダの国別ページやワーホリ国診断も参考になります。

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