カナダワーホリでは、プール登録と就労許可申請、2回参加と1件の許可、入国時資金と年間予算が混同されやすく、何から確認すべきか迷いやすくなります。
結論は、若者向け就労制度International Experience Canada(IEC)の状態を分け、政府料金・入国時資金・生活費を別々に見積もることです。
- 日本人は18〜30歳、各回最長12か月の別参加です。
- プロフィール、招待、申請、入国時発給は別の状態です。
- 2,500 CADは入国条件で、年間予算ではありません。
- 賃金は州で異なり、仕事やチップは保証されません。
- 到着後は許可証、社会保険番号(SIN)、住居、応募記録を整えます。
日本人はIEC条件と2回参加を最初に確認する
日本国籍者が利用できるIECのカテゴリーはWorking Holidayだけです。対象年齢は18〜30歳で、31歳の誕生日前に申請招待(ITA)を受け取る必要があります。2026年8月26日時点では2回参加できますが、各回は最長12か月の別参加です。
18〜30歳・日本居住・Working Holidayのみ
最初に確認するのは、年齢だけではありません。IRCCの国籍別IEC参加条件の日本欄では、国籍、居住地、旅券、資金、保険、出国手段などが一体の条件として示されています。
確認項目 | 日本国籍者に適用される条件 | 確認する時点 |
|---|---|---|
年齢 | 18歳以上30歳以下 | ITA受領時(31歳の誕生日前) |
居住地 | 申請時に日本へ居住し、日本の住所を示す | プロフィール・申請情報の作成時 |
旅券 | 予定滞在期間を通じて有効な日本旅券 | 申請前と渡航前 |
カテゴリー | Working Holidayのみ | IECプロフィール作成時 |
資金 | 最低2,500 CAD相当を用意する | 入国時に証明 |
医療保険 | 予定滞在期間全体を補償する保険 | 入国時に証明 |
出国手段 | 出国航空券または購入できる追加資金 | 入国時に証明 |
そのほか | 入国可能で、扶養家族を同伴せず、料金を支払う | 申請時と入国時 |
就労許可の期間は旅券の有効期限を超えません。年齢上限に近い人は、IRCCが年齢上限前にITAを受け取る必要があると案内しているため、単に30歳のうちにプロフィールを作ればよいとは考えないでください。
2回参加は各回の別申請・別入国審査
IRCCの日本向け案内では、2025年4月1日から、日本国籍者はIECへ2回参加でき、1回につき最長12か月です。2回目にもプロフィール提出、招待、就労許可申請、承認、入国審査が必要で、1回目の承認によって次回の枠や許可が確保されるわけではありません。
参加回数は承認メールではなく、カナダ到着時に就労許可証を受け取った時点で数えます。IRCCの説明によると、入国港向け紹介状(POEレター)を得ても渡航しなければ、その承認だけでは1回を消化しません。
- 1回目と2回目は、それぞれ独立したIEC参加です。
- 各回の許可期間は最長12か月です。
- 旅券や保険が短ければ、許可期間も短くなり得ます。
- 1シーズンにつき受け取れるIEC許可証は1件です。
- 2回目の招待、承認、入国は保証されません。
「合計最大24か月となり得る」と「連続2年間いられる」は別の説明です。予定表には1回目と2回目の欄を分け、各回の年齢、旅券期限、参加歴、保険期間を個別に記録してください。
オープン就労許可にも職種・雇用主の制限がある
Working Holidayで通常発給されるのは、雇用主を一社に限定しないオープン就労許可(open work permit)です。事前の雇用契約(job offer)がなくても、多くの雇用主のもとで働けます。ただし、IRCCのオープン就労許可の説明にある制限の対象です。
- 不適格雇用主リストに掲載された雇用主では働けません。
- 一部の性的サービス関連事業では働けません。
- 医療、保育、学校、高齢者ケアは健康診断が関係します。
- 実際の就労許可証に印字された条件が優先します。
オープン就労許可は雇用先を選べる範囲が広い許可であり、仕事が決まる保証ではありません。希望職が医療・保育・教育などに関わる人は、申請前に健康診断の要否を確認し、入国時には許可証の制限欄を読み取れる状態にしてください。
就学は6か月以下などの免除条件を確認する
IECの就労許可証があっても、期間を問わず自由に就学できるわけではありません。カナダ移民・難民保護規則188条では、課程またはプログラムが6か月以下で、許可された滞在中に修了できる場合などを免除対象としています。
6か月を超える課程は原則として就学許可(study permit)を別に確認します。語学学校や資格課程を組み込む人は、申込前に課程の開始日、終了日、全体の構成、必要な許可を学校とIRCCの両方で照合してください。
この章の行動:今日中に、旅券期限、現在の年齢、日本の住所、過去のIEC参加歴、希望職種、就学予定を1枚の資格確認表へ記入してください。1項目でも不明なら、支払いへ進む前にIRCCの日本向け条件へ戻ります。
IECプロフィールから就労許可証まで7状態を分ける
IECプロフィールの提出は、就労許可申請の完了ではありません。7状態は、プロフィール、プール、申請招待(ITA)、ITA受諾、就労許可申請、POEレター、入国審査と就労許可証です。状態を分ければ、10日と20日の締切を正しく管理できます。
7状態は意味と完了条件が異なる
各状態は、次へ進むための完了条件が違います。IRCCのIEC候補者になる手順と申請後の案内に合わせ、現在地を次の表で確認してください。
状態 | 意味 | 期限・待ち方 | 完了条件 |
|---|---|---|---|
1. IECプロフィール | 資格情報を提出する候補者プロフィール | シーズンと資格を確認して提出 | 対象カテゴリーのプールへ入る |
2. プール | 招待候補として待つ状態 | 無作為選択で、招待なしの場合もある | ITAを受けるか、シーズン終了等で退出 |
3. 申請招待(ITA) | 就労許可申請を始めるための招待 | 受領後10日以内に受諾か辞退 | ITAを受諾する |
4. ITA受諾 | 正式申請の20日期限が始まった状態 | 受諾後20日以内 | 書類と料金をそろえる |
5. 就労許可申請 | 書類と料金を提出する正式申請 | 完備申請後のサービス基準56日 | 期限内に完備申請を送信する |
6. POEレター | 承認後、入国時に提示する紹介状 | レター記載の期限まで | 必要書類を持って渡航する |
7. 入国審査・就労許可証 | 国境職員が最終確認して許可証を発給 | 許可証の期限と条件に従う | 国境を離れる前に記載を照合する |
Working Holidayのプールは先着順ではなく、IRCCは候補者を無作為に選ぶと説明しています。早くIECプロフィールを出せば当選率が上がる、残枠があれば必ずITAが届く、という仕組みではありません。
10日・20日・56日は起点を分ける
10日、20日、56日は、同じ処理期間を三つの表現で示した数字ではありません。10日はITAを受諾する期限、20日は受諾後に就労許可申請を提出する期限、56日は完備申請に対するIECのサービス基準です。
- ITA受領後10日以内に、受諾か辞退を選びます。
- 受諾後20日以内に、書類と料金を提出します。
- 56日は完備申請をIRCCが受け取った後の基準です。
- プールで招待を待つ期間は56日に含まれません。
- 生体認証(biometrics)の提出待ちなどは除外され得ます。
56日は個別申請の承認期限ではなく、承認を約束する日数でもありません。渡航日はプール待機と審査の不確実性を残して計画し、就労許可証を受け取る前に退職や返金不能な契約を確定するリスクを検討してください。
基本料金284.75 CADと生体認証の条件を分ける
2026年8月26日時点のWorking Holidayの基本料金は合計284.75 CADです。内訳はIEC参加費184.75 CADとオープン就労許可保持者料金100 CADです。IRCCの公式料金表は、支払い画面へ進む日に再確認します。
料金 | 金額 | 適用範囲 |
|---|---|---|
IEC fee | 184.75 CAD | IEC参加者に必要 |
Open work permit holder fee | 100 CAD | Working Holiday申請者に必要 |
Biometrics fee | 85 CAD | 新たな指紋・顔写真の提出を求められる人 |
基本合計 | 284.75 CAD | IEC feeとopen permit holder fee |
生体認証が必要な場合の合計 | 369.75 CAD | 基本合計に85 CADを加算 |
プロフィールをプールへ提出する段階では料金を払いません。過去に提出した有効な生体認証がある場合などは、新たな提出が不要なことがあります。生体認証の対象者と本人のIRCCアカウントに届く指示を確認してください。
POEレターは就労許可証でも入国保証でもない
POEレターは、就労許可申請が承認された後に受け取る入国港向けの紹介状で、就労許可証そのものではありません。IRCCによれば通常は12か月有効ですが、健康診断の有効期限などにより短くなる場合があり、記載された期限内に渡航する必要があります。
IRCCのIEC入国準備の公式案内に沿って、旅券、POEレター、全滞在期間の医療保険、資金証明、出国券または購入資金、申請書類の写しを手荷物にまとめてください。POEレターがあっても入国と就労許可証発給は保証されず、国境職員による最終判断です。
就労許可証を受け取ったら、国境を離れる前に氏名、旅券番号、有効期限、雇用主・職種に関する条件を照合してください。誤りや想定外の短い期限があれば、その場で国境職員へ確認します。
この章の行動:7状態を本人の予定表へ写し、各行に現在地、開始日、期限、必要書類、完了日を記入してください。制度と料金は変更されるため、最新は申請・支払い・渡航の各直前にIRCC公式サイトで必ず確認してください。
カナダワーホリの費用は5区分に分けて見積もる
入国時に示す最低2,500 CADは、1年間の生活費ではありません。航空券、保険、政府料金、渡航後の生活費、緊急予備費を分けることが、入国条件と生活予算を混同しない方法です。
2,500 CADに航空券・追加資金・全期間の保険は含まれない
カナダ政府はIEC参加者に、最初の3か月を支える最低2,500 CADの資金証明を求めています。証明には出発前1週間以内に発行された銀行口座明細書を使います。取得できない場合は、IRCCの条件を満たす金融機関発行の残高レター原本を用意してください。
さらに、医療、入院、送還を補償する保険を、予定する滞在の全期間分用意します。保険期間が短ければ就労許可の期間も短くなる可能性があり、その理由で後から延長することはできません。
保険料だけで比較せず、補償上限、免責額、既往症の扱い、スポーツ中のけが、送還費用を約款で確認します。入国時に提示できるよう、保険証書と補償内容を手荷物に入れてください。
確認項目 | 準備する証拠 | 予算上の扱い |
|---|---|---|
最低資金 | 銀行口座明細書または要件を満たす残高レター | 2,500 CAD以上を確保 |
出国手段 | 出国用航空券または追加資金 | 2,500 CADとは別に確保 |
医療保険 | 予定滞在の全期間を補償する証書 | 渡航前契約費に計上 |
政府料金 | 申請時の領収書 | 資金証明や保険とは別に計上 |
要件は変更されるため、出発日を基準にIRCCの渡航準備ページで原文を再確認してください。固定の円換算は使わず、必要なCAD額と計算日に確認した為替レートを一緒に保存します。
渡航前に確認したいポイント
ただし、ワーキングホリデー明記は2件だけで、Co-op明記1件、学生ビザ明記1件、在留資格を特定できない14件が混在しています。
回答項目 | 回答数 | 中央値 | 回答範囲 |
|---|---|---|---|
1か月の生活費 | 17件 | 18万円 | 5万〜23万円 |
1か月の家賃 | 17件 | 9万円 | 2万〜14万円 |
1か月の食費 | 18件 | 4万円 | 1万〜5万円 |
1か月の収入 | 14件 | 20万円 | 0〜30万円 |
金額は回答者の自己申告であり、回答時期、税引前・税引後、労働時間、チップの含有、在留資格は統一されていない集計です。18件の都市もバンクーバー12件、トロント5件、モントリオール1件に偏るため、中央値を現在の家賃相場やワーホリの標準収入とは扱えません。
特に収入0円という回答からは、無職だった期間、就学中、休職中などの背景を判別できません。反対に高い回答も勤務時間や税引区分が不明なので、上限や達成目標には使わず、個別の求人条件で検証します。
この表は、自分の見積もりに大きな漏れがないかを見る参考線です。費目別の考え方はワーホリ1年間の費用内訳も参照し、渡航都市と出発月の募集賃料、交通費、食費で自分の数字に置き換えてください。
自分の必要額は5区分の記入式で計算する
必要額は「一律の総額」から決めず、支払時期と通貨を残したまま積み上げる方法が安全です。円で払う費用とCADで払う費用を分ければ、為替変動の影響を追いやすい形です。
区分 | 記入するもの | 自分の金額 |
|---|---|---|
1.政府料金 | IEC申請・就労許可関連の支払い | ____ CAD |
2.入国時の証明 | 最低2,500 CADと航空券購入用の追加資金 | ____ CAD |
3.渡航前契約 | 航空券・全期間保険・初期宿泊・通信準備 | ____ 円/CAD |
4.月ごとの生活 | 住居・食費・交通・通信・日用品 | 月____ CAD |
5.緊急予備費 | 無収入期間・転居・帰国に備える資金 | ____ CAD |
まず「渡航前までに払う額」と「到着後2か月または3か月を無収入で過ごす額」を計算します。後者は、月間生活費×想定する無収入月数に、転居費と緊急帰国費を足し、到着時点で自由に使える資金から差し引いて不足額を確認します。
同じ金額の二重計上にも注意してください。購入済みの出国用航空券は渡航前契約費に置き、未購入なら入国時に示す追加資金に置きますが、両方へ同額を足す必要はありません。
計算日の円換算額を添える場合も、式は「CAD合計×計算日に確認したレート」と記録してください。収入見込みは必要額から先に差し引かず、仕事開始後の更新欄に分けます。
体験談は在留資格の明記有無で分類する
体験談を費用や仕事の根拠に使う前に、本文中で在留資格が明記されているかを確認します。「カナダに住んだ」「働いた」という記述だけでは、ワーキングホリデーとは判定しません。
体験談 | 本文で確認できる区分 | この章での扱い |
|---|---|---|
ワーキングホリデー明記 | 個人の準備例。現在の必要額とはしない | |
在留資格不明 | ワーホリ費用の根拠から除外 | |
Co-op明記 | ワーホリ集計から分離 |
今日の行動は、5区分の空欄を自分の数字で埋め、無収入2か月と3か月の不足額を両方保存することです。2,500 CADを確保できても不足が残る場合は、出発時期、滞在都市、初期宿泊期間のいずれかを見直します。
都市・仕事・賃金は同じ条件で比較する
都市選びは、月収や家賃の単一ランキングでは決められません。応募できる仕事、最低賃金、想定労働時間、チップ、住居の契約条件、移動に残す資金を同じ表に置いて比べます。
都市は仕事・言語・住居・移動余力の4軸で比べる
トロント、バンクーバー、モントリオール、カルガリーでは、使う言語、求人の職種、気候、住居探しの条件が異なります。都市名だけで優劣を決めず、出発時点の求人と住居候補を同じ日に取り直してください。
都市 | 州 | 先に確認する条件 |
|---|---|---|
トロント | オンタリオ州 | 希望職種の件数、通勤時間、入居時の支払条件 |
バンクーバー | ブリティッシュコロンビア州 | 通勤圏ごとの募集、シェア条件、転居余力 |
モントリオール | ケベック州 | 求人が求める英語・フランス語、職種別賃金 |
カルガリー | アルバータ州 | 勤務先までの交通、冬の装備、募集時期 |
CMHCのRental Market Reportは都市比較の手がかりですが、主に市場全体の住戸統計です。2ベッドルーム住戸の平均値を、シェアルーム1室の募集賃料と同じものとして使わず、実際の募集ページで家具、光熱費、デポジット、最低契約期間を比較してください。
住居候補には、家賃だけでなく職場候補までの所要時間、深夜シフト後の交通、契約者名、内見方法、支払先を記録します。契約相手や物件を確認できない段階で送金せず、到着直後の仮住まいと本契約の予算は別枠に置く方が安全です。
最低賃金は勤務地の州と適用日で確認する
2026年8月26日時点の一般最低賃金は州ごとに異なります。応募時にはカナダ政府の最低賃金データベースで、勤務地、職種、適用日、特例を確認してください。
州 | 一般最低賃金 | 日付・注意点 |
|---|---|---|
アルバータ州 | 15.00 CAD/時 | 一般区分。職種別の例外を別途確認 |
ブリティッシュコロンビア州 | 18.25 CAD/時 | 2026年6月1日から |
オンタリオ州 | 17.60 CAD/時 | 2026年10月1日に17.95 CADへ改定予定 |
ケベック州 | 16.60 CAD/時 | チップ対象労働者は13.30 CAD/時 |
連邦最低賃金18.15 CAD/時は、銀行、航空、州をまたぐ運輸など連邦規制業種の従業員が対象です。勤務地の州・準州の最低賃金が連邦額より高い場合は高い方が適用されるため、「カナダ全土の一律時給」とは扱えません。
求人票の時給だけを月収に置き換えず、週の保証時間、研修期間、残業、控除前か控除後かを確認します。予定改定は施行前の金額なので、勤務開始日が改定日をまたぐ場合は雇用主にも適用日を確認してください。
チップは変動収入で、受け取り方によって課税処理も変わる
チップは「必ず受け取れる上乗せ」ではなく、客数、シフト、職種、分配ルールで変わります。ケベック州にはチップ対象労働者の最低賃金区分があり、オンタリオ州では雇用主がチップを最低賃金の支払いに算入することはできません。
カナダではチップも課税対象です。CRAのチップ課税案内が示すように、雇用主が管理するチップと従業員が直接受け取るチップでは、給与控除上の扱いが異なるため、受け取り方と記録方法を確認します。
- 求人時給にチップを含めず、基本時給を確認する
- チッププールの対象者、配分方法、支払日を聞く
- 週の保証時間とシフト削減時の生活費を計算する
- 受取額を日ごとに記録し、税務申告に備える
収入見積もりは「基本時給×保証時間」を基準にし、チップはゼロの月も耐えられる変動欄に置きます。税引後収入や毎月のチップ額を、体験談や求人票だけから保証値として置いてはいけません。
仕事探しは応募数より採用条件の確認を先にする
ワーキングホリデーのオープン就労許可は、仕事の獲得や希望時間数を保証しません。Job Bankなどで現行求人を探し、雇用主名、勤務地、仕事内容、言語、時給、週の時間、応募期限を求人ごとに保存します。
英文履歴書は職種ごとに冒頭と経験の順序を変えます。作成手順と表現例はワーホリ向け英文レジュメのテンプレートで確認し、求人票の語句と自分の実績が一致する箇所だけを反映してください。
採用前の確認欄 | 求人・面接で照合する内容 |
|---|---|
雇用区分 | 従業員か請負か、試用期間の条件 |
支払い | 基本時給、給与日、控除、チップの扱い |
勤務 | 保証時間、シフト通知、残業、休憩 |
許可条件 | 仕事内容が就労許可の条件内か |
通勤 | 始業・終業時刻に利用できる交通手段 |
口頭説明と求人票が違う場合は、雇用条件を書面で確認してから受諾します。特定の業務で健康診断など別条件が必要になる場合は、就労許可の記載と政府案内を照合します。
- 第一候補2都市で希望職種の求人を3件ずつ保存する
- 基本時給、保証時間、チップ条件を別欄に転記する
- 業務内容と言語要件に合わせて履歴書を調整する
- 応募日、返信日、面接日、結果を記録する
- 2週間ごとに職種、都市、応募書類を見直す
今日の行動は、第一候補2都市×3件の求人比較表を作ることです。基本時給、保証時間、チップ、言語、通勤、住居候補を記入し、条件が拮抗した場合だけ残り2都市へ広げます。無収入2〜3か月分と都市間の移動費を残せない都市は候補から外してください。
到着後30日で就労と生活の基盤を作る
到着後の目標は、30日以内に就職することではなく、就労許可証、SIN、連絡手段、住居候補、応募記録を順番に整えることです。採用時期は求人や英語力、地域、季節で変わるため、行動と完了条件を分けて管理します。
期間 | 行動 | 完了条件 |
|---|---|---|
入国当日 | 就労許可証の記載を照合する | 氏名、旅券番号、期限、制限に誤りがない |
0〜7日 | SIN、連絡先、銀行比較、住居候補を整える | 申請記録と比較メモを保存している |
8〜30日 | 求人を照合し、応募と労働条件を記録する | 応募先、契約、勤務、給与の記録方法がある |
入国当日に就労許可証を確認する
国境を離れる前に、発給された就労許可証の氏名、旅券番号、有効期限、職種・雇用主に関する制限を旅券や承認書類と照合します。POEレターは就労許可証そのものではなく、入国や発給の保証でもありません。誤りを見つけたら、その場で国境職員へ申し出てください。
- 旅券と就労許可証で氏名・旅券番号を照合する
- 有効期限が旅券・保険期間と整合するかを見る
- 職種や雇用主に関する記載条件を確認する
- 原本と写しを分け、安全な場所へ保管する
入国時に提示できる書類と確認点は、IRCCの到着準備案内で渡航直前にも照合します。保険期間が短いために就労許可期間が短くなった場合、保険を買い足したことを理由とする後日の延長はできません。
0〜7日でSIN・連絡先・銀行・住居候補を整える
有効な就労許可証を受け取ったら、社会保険番号(SIN)をオンライン、窓口または郵送で申請し、受付記録を保存します。Service Canadaは、SINを申請した後なら番号の発行待ちでも就労を開始できると案内しています。銀行口座は法的な就労要件ではないため、口座がないことと働けないことを混同しないでください。
- SINを申請し、受付画面や提出書類の控えを保存する
- 現地で連絡を受けられる電話番号とメールを整える
- 口座手数料、送金、カード、本人確認書類を比較する
- 仮住まいの期限内に、内見できる住居候補を集める
一時滞在者向けSIN案内で必要書類を確認し、氏名や在留期限が就労許可証と一致する状態を完了条件にします。住居は家賃だけで決めず、光熱費、デポジット、解約条件、同居ルールを書面で比べ、内見前の送金を急がないことも大切です。
8〜30日で応募と給与記録を回す
英文履歴書を整え、Government of CanadaのJob Bankと雇用主の採用ページを使ってください。仕事内容、勤務地、時給、勤務時間、必要資格を照合します。
応募日、求人URL、連絡日、面接日、結果を一つの表へ残せば、返答がない時も対象職種や応募方法を見直せます。応募件数ではなく、条件を確認した応募を継続できる状態が30日目の完了条件です。
- 応募先、求人URL、応募日、返答日を一つの表に残す
- 最低賃金は勤務先の州・準州と職種で照合する
- 雇用条件、勤務時間、休憩、チップ配分を書面で確認する
- 契約書、給与明細、勤務時間、チップ、税書類を保管する
採用後は「時給×勤務時間」をそのまま手取りと考えず、給与明細の総支給、控除、勤務時間、チップの扱いを毎回確認します。チップは課税対象で、職場の分配制度や担当、勤務帯によって変わるため、固定収入として生活費へ組み込まない方が安全です。
一時労働者の権利を使う
一時滞在者もカナダの労働法で保護され、雇用主には賃金の支払いと安全な職場の提供が求められます。雇用主は旅券や就労許可証を取り上げられません。
労働者は、雇用主の許可なしに州・準州の労働基準窓口へ相談できます。相談したことを理由とする処罰や強制送還の脅しを、正当な雇用管理だと受け入れる必要はありません。
- 旅券と就労許可証の原本を雇用主へ預けない
- 契約と実際の賃金・時間が違えば記録を残す
- 危険な作業や嫌がらせは日時・相手・内容を記録する
- 勤務先の州・準州の労働基準窓口へ相談する
賃金未払い、書類の取上げ、危険な環境などがあれば、カナダ政府の一時労働者向け権利案内から相談先を確認します。問題が起きる前から残した契約、勤務時間、給与明細が、状況を説明する材料です。
WH明記体験談を個別例として読む
到着直後は、生活手続きと仕事探しが同時に始まります。次の回答はカナダ滞在者全体の結果ではなく、バンクーバーでワーキングホリデーをした22歳男性の個別経験です。
渡航直後は英語が思うように聞き取れず、役所の手続きや銀行口座の開設、仕事探しに苦労しました。
バンクーバーで11か月滞在した体験談では、語学学校に通いながら仕事を探し、カフェで働いた経緯が語られています。この例を採用日数の目安にはせず、最初の数週間に使う生活費と、手続きで使う英語表現を出発前に用意する理由として活用しましょう。
この章の行動:到着後30日表を本人のカレンダーへ写し、入国当日、7日目、30日目に確認する書類と記録先を決めてください。出発前にSIN申請用書類、応募記録表、給与・チップ記録表の3つを用意します。
カナダワーホリのよくある質問
年齢、招待、貯金、2回参加、永住権について、誤解しやすい点を5問に整理します。回答を読んだら、本人の年齢、参加歴、予算、希望時期へ置き換えてください。
30歳でも申請できますか
はい、日本国籍者の対象年齢は18〜30歳で、31歳の誕生日前にITAを受け取る必要があります。プロフィールを提出しただけでは年齢条件を確保できません。ITA受領後に31歳になっても、要件を満たして承認されればPOEレターの期限内に入国できます。
早くプールへ入れば招待されやすいですか
1回の招待ラウンドで選ばれる確率が、早期登録だけで上がるとは断定できません。Working Holidayは無作為選択で、プール内の候補者には各ラウンドで等しい機会があり、招待されない場合もあります。早く入る実務上の意味は、資格を保つ間に複数のラウンドの対象になり得ることであり、先着順や当選保証ではありません。
いくら貯金すればよいですか
入国時に示す最低2,500 CADだけを、1年間の必要貯金と考えないでください。出国航空券または購入資金、滞在予定期間全体の医療保険、渡航費、初期住居費、毎月の支出、緊急予備を分け、仕事が決まらない2か月・3か月の場合も計算します。必要額は都市、就学期間、住居、保険、航空券、本人の撤退条件で変わります。
2回参加なら連続2年いられますか
2回参加は、1件の就労許可証で連続24か月滞在できるという意味ではありません。各回が最長12か月の別参加で、2回目にもIECプロフィール、ITA、正式申請、承認、入国審査があり、旅券や保険によって許可期間が短くなる場合があります。2回目の招待・承認や、1回目から間を空けない滞在は保証されません。
ワーホリから永住権へ自動的に進めますか
いいえ、IEC Working Holidayは一時滞在制度で、永住権へ自動移行しません。カナダでの就労経験が将来の移民制度の要件に役立つ場合はありますが、職種、就労時間、語学、点数、居住予定州などの別要件と審査があります。滞在継続を考える場合は、ワーホリ後の在留資格の選択肢を確認し、IECと別制度として準備してください。
まとめ:今日やる3ステップ
カナダワーホリの準備は、当選や就職を予想することより、本人の条件と完了した手続きを見える状態にすることから始まります。次の3項目を今日の予定へ入れれば、公式情報が更新された時も計画を修正できます。
- 年齢、旅券期限、日本居住、参加歴を参加資格表で確認する
- 政府料金、入国時証明、契約費、月支出、予備費を分ける
- 公式プールを確認し、申請書類と到着後記録のフォルダを作る