2026年10月10日

ワーホリが楽しい理由と大変なこと|国別の楽しみ方と遊ぶお金

ワーホリは本当に楽しいのかを、経験者の体験談と公的な調査からまとめました。楽しいと感じる3つの場面とその裏のしんどさ、豪州・NZ・カナダ・英国の楽しみ方の違い、遊ぶお金と時間の考え方、「遊び半分」と言われたときの答え方が分かります。

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ワーホリが楽しい理由と大変なこと|国別の楽しみ方と遊ぶお金

「ワーホリって本当に楽しいのだろうか、行って後悔しないだろうか」。憧れはあっても、仕事や英語の不安が頭をよぎり、周りの「遊びに行くだけでしょ」という声も気になって踏み出せない方もいるはずです。楽しさばかりのSNSを見て、本当のところが知りたいという迷いも重なります。

本記事では、経験者の体験談と公的な調査から、ワーホリが楽しいと感じる場面と、その裏にあるしんどさを両方まとめました。国ごとの楽しみ方の違いや、遊ぶお金と時間のつくり方も分かります。

同じ流れで、「遊び半分」と言われたときの答え方と、楽しみながら成果も残す過ごし方も見ていきましょう。

ワーホリが楽しいと感じる3つの場面

ワーホリが楽しいと感じる場面は、大きく分けて「人との交流」「働いて稼いだお金で出かける旅や遊び」「仕事以外の時間を大切にする暮らし」の3つです。どれも観光旅行では味わいにくい、現地に住むからこその楽しさといえます。

人との交流が中心だった人が最も多い

厚生労働省が2004年に委託した調査(海外で働いた経験のある1,538人のアンケート。20年以上前の結果)では、ワーホリ経験者の現地での過ごし方の中心として最も多かったのは「人との交流」の36.6%で、「観光やレジャー」の18.7%を上回りました。オーストラリア政府も、ワーホリの目的を、とくに若者を中心にオーストラリアと相手国の「人と人とのつながり」を育てることだとしています。

職場の同僚たちとクリスマスパーティーを開き、「ユイはもう私たちの家族だよ」と言ってもらえた時、孤独だった最初の数ヶ月の苦労がすべて報われた気がしました。

ダブリンでワーホリをした30歳の人の体験談です(体験談を読む)。職場や学校、シェアハウスで少しずつ関係を深めた先に、いちばん大きな楽しさが待っていることが分かります。

働いて稼いだお金で旅や遊びに出かける

働いて得たお金で休日に旅や遊びに出かけられるのは、ワーホリならではの楽しみです。オーストラリア内務省も、ワーホリを長い休暇を過ごし、その費用を現地で働いてまかなうためのビザと説明しています。

休日には友人とロードトリップに出かけ、地平線まで続く一本道をドライブしたり、キャンプをして満点の星空を眺めたりと、オーストラリアの雄大な自然を五感で感じることができました。

ブリスベンでワーホリをした24歳の人の振り返りです(体験談を読む)。Study Work Hub編集部の「ワーホリ・留学実態調査2026」(2026年6月更新)で留学・ワーホリ経験者94人の体験談を集計すると、行ってよかったことに「経験・楽しさ」を挙げた人は62%でした。

仕事以外の時間を大切にする暮らし

仕事の後や休日をしっかり楽しむ現地の暮らし方に触れて、自分の価値観が変わったと感じる人もいます。日本で働いてから行った人の中には、こう振り返る人もいます。

働きながらもしっかり自分の時間を楽しめたことで、価値観が大きく変わりました。

シドニーでワーホリをした28歳の人の言葉です(体験談を読む)。働く時間と休む時間の区切り方は国や職場で違うため、行き先の暮らし方を事前に知っておくと、現地での過ごし方を思い描きやすいでしょう。

楽しさと一緒にあるワーホリのしんどさ

ワーホリの楽しさの裏には、最初の孤独、仕事が決まるまでのお金の不安、英語や住まいの苦労といったしんどさもあります。前もって知っておけば、つらい時期を「よくあること」と受け止めて乗り越えやすくなります。

最初の数週間は孤独を感じやすい

現地に着いてすぐは友人も少なく、さみしさを感じる人が少なくありません。

慣れない環境で友人も少なく、最初の数週間は孤独を感じることもありました。

バンクーバーでワーホリをした22歳の人の体験談です(体験談を読む)。日本学生支援機構のウェブマガジンに載った臨床心理士の論考も、留学に憧れて理想化しすぎた学生が、大きく落胆して帰国する例を挙げています。SNSで見る楽しそうな姿だけを思い描かず、最初は落ち込む時期があるものと考えておくと気持ちが楽になるでしょう。

仕事が決まるまでは貯金が減る不安

仕事が見つかるまでの間は、収入がないまま貯金だけが減っていきます。先ほどのロードトリップを楽しんだ人も、その前にはこんな時期がありました。

それまでの数ヶ月間は貯金が減っていく不安との戦いでした。

ブリスベンでワーホリをした24歳の人の振り返りです(体験談を読む)。楽しい時期としんどい時期は同じ1年の中にあり、仕事探しの数か月を乗り切るお金の余裕が、その後の楽しさを支えます。お金の準備の考え方は、この記事の後半で紹介します。

英語と住まいで苦労した人が多い

Study Work Hub編集部の「ワーホリ・留学実態調査2026」(2026年6月更新)で留学・ワーホリ経験者94人の体験談を集計すると、大変だったことは英語・語学の壁が70%、住居・シェアハウスが59%、仕事・求人探しが47%でした。

住む場所と人間関係は生活の満足度に直結するので、妥協せず選ぶことをおすすめします。

シドニーでワーホリをした28歳の人の助言です(体験談を読む)。毎日の暮らしの土台が整うほど、楽しむ余裕も生まれます。気持ちが続かなくなったときの立て直し方はワーホリに飽きたときの打開策にまとめています。

国ごとに違うワーホリの楽しみ方

ワーホリの楽しみ方は国によって変わり、オーストラリアとニュージーランドは自然と周りの国への旅、カナダは国立公園と夏の祭り、英国は最長2年の滞在と週末のヨーロッパ旅行が持ち味です。何を一番楽しみたいかで行き先を選びましょう。

国

滞在の長さ

自然の目安

2027年の主な催し

オーストラリア

12か月

自然・複合の世界遺産16件

Vivid Sydney 5月28日〜6月19日

ニュージーランド

12か月

国立公園13か所

マタリキの祝日 6月25日

カナダ

最長12か月

国立公園37か所

Calgary Stampede 7月9日〜18日

英国

最長2年

国立公園15か所

Edinburgh Fringe 8月6日〜30日

数は2026年10月時点の各国政府やユネスコ、主催者の発表によるもので、オーストラリアは世界遺産21件のうち自然遺産と複合遺産の数、ほかは国立公園の数です。カナダには国立公園のほかに11の国立公園保護区もあります。日程やビザの条件は変わることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。

豪州とNZは自然と周りの国への旅

オーストラリアとニュージーランドのワーホリビザは滞在中に何度でも国を出入りできるので、長い休みに周りの国への旅も組み込めます。オーストラリア政府観光局は国内に1万以上のビーチがあると紹介し、ニュージーランド政府観光局は国立公園への入場は無料で一年中開いていると案内しています。

休日はビーチやマーケットに出かけることが多く、自然と都会が近いシドニーの暮らしはとても魅力的でした。

シドニーでワーホリをした24歳の人の体験談です(体験談を読む)。街に住みながら週末に海や山へ出かけ、長い休みには周りの国への旅も組み込めるのが、この2か国らしい楽しみ方です。ビザの条件は変わることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください(オーストラリアのワーホリガイド)。

カナダは国立公園と夏の祭り

カナダは国立公園の多さが魅力で、カナダ国立公園局はバンフをカナダで最初の国立公園と紹介しています。夏は7月1日のカナダデーや、カルガリーの祭りCalgary Stampedeなど、大きな行事が続きます。

バンクーバは自然もとても綺麗で、大きい公園やビーチもあるので、都会に住みながらアクティビティを楽しめることも魅力です。

バンクーバーでワーホリをした24歳の人の言葉です(体験談を読む)。日本人は2025年4月からカナダのワーホリに2回まで参加できるようになったので、1回目と2回目で違う街の楽しみ方を選ぶこともできます。最新は公式サイトでご確認ください(カナダのワーホリガイド)。

英国は最長2年で週末にヨーロッパへ

英国のワーホリにあたるYouth Mobility Schemeは最長2年滞在でき、期間中はいつでも出国して戻ってこられます。2年あるので、1年目は仕事と暮らしに慣れ、2年目に旅を増やすような腰を据えた楽しみ方ができます。ビザの条件は最新を公式サイトでご確認ください。

ヨーロッパの様々な国にも飛行機で2-3時間で行けてしまうので、週末を使って色々な国に遊びに行けることも利点です。

ロンドンでワーホリをした26歳の人の体験談です(体験談を読む)。ヨーロッパを旅するときはシェンゲン協定の日数の決まりもあるため、シェンゲン協定とワーホリの90日ルールもあわせて確かめておきましょう。

遊ぶお金と時間をつくる考え方

遊ぶお金と時間は、最初の数か月は貯金で暮らし、働き始めてから旅行や遊びに回すという順番で考えると無理がありません。最低賃金や有給休暇は国ごとに違い、外務省は滞在が長く行動の幅も広いぶん、短い旅行よりトラブルに遭う機会が多いと注意しています。お金と安全の両方を準備しておきましょう。

最初の数か月は貯金で暮らす前提で計画

各国はワーホリの人に、最初の暮らしを支える資金を求めています。2026年10月時点で、ニュージーランドは4,200NZドル以上、カナダは2,500カナダドル以上、英国は2,530ポンド以上を持っていることが申請の条件で、オーストラリアは通常5,000豪ドルほどと出国の航空券代が目安です。

体験談にもあったように、仕事が決まるまでの数か月は収入がないことを前提に、この資金で暮らす計画を立てましょう。オーストラリアは審査に平均3か月ほどかかる見込みで、許可が出る前に航空券を買わないよう案内しているため、最新は公式サイトでご確認ください(オーストラリア内務省のワーホリビザの案内)。

最低賃金と有給休暇は国によって違う

働き始めてから遊びに回せるお金は、国の最低賃金と休み方で変わります。主な国の2026年10月時点の決まりは次のとおりです。

国・州

最低賃金の時給

有給休暇の目安

オーストラリア

26.44豪ドル

年4週間・カジュアルはなし

ニュージーランド

23.95NZドル

12か月勤めて4週間

カナダ BC州

18.25カナダドル

州の基準で確認

英国 21歳以上

12.71ポンド

年5.6週間

オーストラリアは2026年7月1日から、ニュージーランドは4月1日から、BC州は6月1日から、英国は4月からの金額です。オーストラリアの多くの仕事は業種ごとの基準(アワード)で時給が決まり、カジュアル雇用は有給休暇がない代わりに25%上乗せされます。ワーホリでよくあるカジュアル雇用や短期の仕事では有給休暇を取れないことも多いので、「有給で旅行できる」とは考えず、最新は公式サイトでご確認ください(オーストラリア公正労働オンブズマンの最低賃金)。

旅行やパーティーでのトラブルに気をつける

外務省は、ワーホリで渡航した人が事件や事故に遭うケースが増えていると注意を呼びかけています(外務省 海外安全ホームページのワーホリ渡航者への注意)。2019年の外務省の資料で紹介されている例には、宿泊先での盗難、SNSで知り合った人からのもうけ話による詐欺、レンタカーでの追突事故、誘われたパーティーで大麻を吸った参加者全員の逮捕などがあります(ワーホリ渡航者のトラブル事例と安全対策)。

海で遊ぶなら、オーストラリア政府観光局が勧めるように、ライフガードのいるビーチで赤と黄色の旗の間を泳ぎ、1人では泳がないようにしましょう。誘いに「NO」と言える準備も、楽しい1年を守ることにつながります(オーストラリア政府観光局の海の安全の案内)。

「遊び半分」と言われたときの答え方

「遊び半分でしょ」と言われたら、ワーホリはもともと休暇を楽しむことを前提にした制度だと答えて構いません。そのうえで、楽しんだ経験が何として残るかと、1〜3か月ごとの目標を話せると、周りの人にも納得してもらいやすいはずです。

ワーホリはもともと休暇が目的の制度

外務省は、ワーホリを「休暇目的の入国」と、旅行・滞在資金を補うための「付随的な就労」を認める制度と説明し、主に休暇を過ごす意図があることを条件にしています。厚生労働省の2004年の資料も、ワーホリを「異なった文化の中で休暇を楽しみながら」働ける制度と書いています。

楽しむこと自体は制度の目的に沿っているので、後ろめたく思う必要はありません。ただ同じ資料は、参加の動機に「モラトリアム的な傾向」を含む人も多いと分析しており、見る人によって受け止め方が分かれるのも事実です。制度の条件は変わることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください(外務省のワーキング・ホリデー制度のページ)。

楽しんだ経験は友人や考え方として残る

厚生労働省が2004年に委託した調査(海外で働いた経験のある1,538人のアンケート)では、ワーホリ経験者の79.8%が「精神的な面などで間接的に役に立っている」と答え、73.1%が「外国人の友人ができた」、63.2%が「将来についてじっくりと考えることができた」と答えました。

一方で帰国後の就職に有利になったと答えた人は約37%で、「特に有利な条件とはならなかった」が43.0%でした。厚生労働省は発表の中で、経験をキャリアに生かせるかどうかは体験の内容や取り組む意欲によることがうかがえる結果だとまとめています。20年以上前の調査なので、今の割合ではなく傾向として受け止めましょう(厚生労働省の調査研究の発表)。

1〜3か月ごとの目標で成果も残す

楽しさと成果を両立させるには、1年の目標を1〜3か月ごとの予定に分けておくのが近道です。日本ワーキング・ホリデー協会も、計画を立てて目標を家族や友人に話しておくと、反対していた家族が応援してくれるようになると助言しています。

ワーホリは何をしようが自由なので、遊びも立派なやるべき事だと思います。

バンクーバーでワーホリをした24歳の人の考え方です(体験談を読む)。楽しかった場面を「どこで・誰と・何をして・何が変わったか」でメモしておけば、帰国後に話せる経験になります。目的の決め方はワーホリの目的の5タイプも参考にしてください。

よくある質問

ワーホリの楽しさについて、4つの質問に短く答えます。

ワーホリは本当に楽しいですか?

楽しいと感じる人は多いものの、最初の孤独や仕事探しの不安などしんどい時期もあります。Study Work Hub「ワーホリ・留学実態調査2026」(2026年6月更新)の留学・ワーホリ経験者94人の体験談では、行ってよかったことに「経験・楽しさ」を挙げた人が62%で、大変だったことの1位は英語の壁でした。

遊び半分で行ってもいいですか?

ワーホリは休暇を楽しむことを前提にした制度なので、楽しむこと自体は問題ありません。帰国後に経験を話せるよう、1〜3か月ごとの目標を決め、楽しかった場面を記録しておくと安心です。制度の条件は最新を公式サイトでご確認ください。

英語が苦手でも楽しめますか?

楽しめますが、英語の壁は多くの人が苦労する点です。最初の数か月を語学学校に通う時期にすると、友達もでき生活の土台を作りやすくなります。オーストラリアで学校に通えるのは最長4か月など国ごとに条件があるので、最新は公式サイトでご確認ください。

楽しめる国はどこですか?

何を楽しみたいかで変わります。海や自然と旅ならオーストラリアやニュージーランド、国立公園と夏の祭りならカナダ、2年かけてヨーロッパを旅したいなら英国が向いています。迷ったらワーホリの国選びの比較も参考にしてください。

まとめ

ワーホリの楽しさの大きな柱は人との交流で、働いて稼いだお金での旅や、仕事以外の時間を大切にする暮らしも大きな魅力です。一方で最初の孤独や、仕事が決まるまでのお金の不安、英語や住まいの苦労もあります。ワーホリはもともと休暇を楽しむ制度なので、楽しむことに後ろめたさは要りません。

まずは一番楽しみたいことを1つ決め、それに合う国の条件と入国時に必要な資金を確かめてみてください。国の比較はワーホリの国選びで確かめられます。

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